2015年、19年ぶりに発表し見事iTunesデンマークで1位を獲得した2曲の新曲(”I WOULD IF I COULD BUT I CAN’T” “MADE TO BELIEVE”)、そして16年4月(本国5月)に20年ぶりに発表した傑作3rdアルバム『フォワード・イン・リヴァース』(こちらもデンマークで1位を獲得)とともに最高の形でカムバックしたデンマークの至宝、ディジー・ミズ・リジー。2度のフェス出演(ラウドパーク2年連続)を含め1年間で3度の来日も果たし、94年のデビュー以来定評のある鉄壁のライヴ・パフォーマンスは円熟味・貫禄も加わりつつ選曲も過去最高と、いずれの公演も絶賛の嵐で幕を閉じた。
ハードな曲は以前にも増して鋭利でタイトに、バラードではより情緒豊かな表現力を湛えるなど、明らかに進化した三位一体の雄姿を見せてくれたDML。昨年5月のジャパン・ツアー後はほとんどでヘッドライナーを務めた北欧の夏フェス・ツアーを行なった彼らだが、その16年ツアー最大のハイライトとなったのが7月2日、46年の歴史を持つヨーロッパ5大フェスのひとつ「ロスキレ」(Roskilde))のメイン・ステージで6万人を前に見せつけた母国での圧巻のパフォーマンスである。そのロスキレ音源(11曲)を中心に他の2つのフェスからもセレクト、ニュー・アルバムから8曲+1st&2ndアルバムの鉄板7曲の全15曲(78分)と、まさに現在のDMLの最新ベストかつ来日公演の感動が完璧に蘇ってくる珠玉のライヴ作品だ。
海外では完全生産限定のアナログLP(レッド・ヴァイナル仕様)とデジタル・リリースのみとなっており、なんと世界で日本のファンだけがCDフォーマットで手にすることができる。さらに輸入盤アナログLPの日本での初回出荷分(並行輸入商品除く)には、日本制作の“OBI”(帯)付きで発売される。
デンマーク最有力音楽誌GAFFA主催、恒例のアワード”GAFFA PRIZES 2016”で「最優秀デンマーク・アルバム賞」「最優秀デンマーク・ロック・アルバム賞」の2冠獲得!
ディジー・ミズ・リジー
ティム・クリステンセン(ヴォーカル&ギター/作詞・作曲)、マーティン・ニールセン(ベース)、ソレン・フリス(ドラムス)による3人組。 デンマークのバンド・コンテストで優勝したことがきっかっけとなりEMIとメジャー契約。バンド名はビートルズがカヴァーしたラリー・ウィリアムズの「ディジー・ミス・リジー」に由来する。94年に20歳で発表したデビュー・アルバム『ディジー・ミズ・リジー』がデンマークで4週連続1位、25万枚以上のセールス(日本の人口換算で約580万枚相当)というデンマーク音楽史に残る特大ヒットを記録した伝説のトリオ。続く96年の2ndアルバム『ローテイター』も大ヒット、日本でも2作連続で10万枚を超えるなど抜群の人気を誇ったが98年に惜しまれつつも解散、Vo & Gのティム・クリステンセンはその後ソロ活動に入る。シンガー・ソングライター然とした内省的なポップ・ソングを主軸にこれまで4枚のオリジナル・アルバムを発表、ソロ・キャリアでも大きな成功を収める。15年に再結成、16年にソニーミュージックより20年ぶりの新作『フォワード・イン・リヴァース』を発表、デンマーク・アルバム・チャートで1位を獲得する。