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『毎木7ライヴ・フィルム・フェス』10/19『TMN final live LAST GROOVE [5.19]』上映 木根尚登登壇トークショー(新宿バルト9)の模様をレポート!
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毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023
ライヴに拘ったEPICレーベルからこれまで発表された80~90年代の珠玉のライヴ・フィルム7作品を全国19都市24カ所の映画館にて、9月21日(木)より毎週木曜よる7時から7週連続一夜限定上映するイベント『EPIC レコード創立45周年記念 毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023 -THE LIVE IS ALIVE!-』。その第五弾・『TMN final live LAST GROOVE [5.19]』新宿バルト9での上映にて行われた木根尚登トークショーのレポートをお届けします。
「終了」コンサートとは思えないほど、どうして3人とも淡々としていたのか?と問われて、木根が「最大の理由の一つは3人が共通して照れ屋だってことですね。人前で泣きたくないし、喜んだりもしたくないっていう」と答えると、会場には“なるほどぉ”という空気が流れる。
EPICレーベル創立45周年記念上映企画第2弾として9月21日にスタートした「毎木7ライヴ・フィルム・フェスティバル2023」。その名の通り毎週木曜日に上映を重ねて5週目となる今回は。デビューから10年目の1994年、突然の「終了」宣言を経て、5月18・19日の両日、東京ドームにのべ10万人を動員したTM NETWORKの「終了」コンサート、その2日目のステージを収めた『TMN final live LAST GROOVE [5.19]』を全国各地の映画館で上映。東京・新宿のバルト9では上映前に、現在ツアー中のTM NETWORKから木根尚登が登壇した。
進行役の雑誌「Player」元編集長、北村和孝とのトークは、ドーム公演1日目を収録した『TMN final live LAST GROOVE [5.18]』が上映された先週のイベントで北村が指摘し、ゲストの浅倉大介も「メンバーの3人に聞いてみないとわからないですね」と答えて、木根の回答が期待された話題からスタート。「終了」コンサートとは思えないほど、どうして3人とも淡々としていたのか?と問われて、木根が「最大の理由の一つは3人が共通して照れ屋だってことですね。人前で泣きたくないし、喜んだりもしたくないっていう」と答えると、会場には“なるほどぉ”という空気が流れる。木根が言外に滲ませた“実際は淡々としていたわけじゃないですよ”というニュアンスまでを確認したところから、トークは北村の導かれるままに現在進行中のツアーと30年前のドーム公演を行ったり来たりしながら次第に熱を帯びていった。
進行中のツアーの話題では「小室くんのシンセが進化してますよね。僕はTMを客観的に見てますから」と語り、ドーム公演2日目の記憶として「北島健二、松本孝弘、葛城哲哉という、3人の歴代ギタリストが揃って、メンバーのギタリストである僕が一番感動しました。それはよく憶えてます」と話して笑いを誘ったかと思えば、「1日目の1曲目が終わった時はシーンとしたように感じたんです。全然、客席の音が聞こえないんですよ。照明で見えないし。だからホント、“お客さん、いる?”と思ったんですよね」と、実際に30年前のステージに立っていたからこそ話せる実感的な記憶を披露した。
この2日間のドーム公演は、宇都宮隆のMCから言葉を借りれば「4001日分を2日で走り抜けた」ようなステージだが、特にこの日その模様が上映された2日目はアッパーな曲、ハードな曲が並び、駆け抜けるスピードがよりいっそう際立つ内容だ。だからこそ大団円となった最後のアンコールに3人だけで演奏された「TIMEMACHINE」がひと際印象的。その曲は、30年の時を経て初めてスタジオ録音され、最新作に収められた。
「今振り返れば、いろんなことが繋がってるなあと感じさせられることが、TMの場合は多かったですね。いいことも悪いこともみんな意味があるとよく言いますけど、TMをやってると本当にそうだなと思います」と最後に話した木根は、その最新作を携えてのツアーにまた戻っていく。確かに、TM NETWORKという大きな物語の中では、すべては繋がっているのかもしれない。
文:兼田達矢 撮影:山本佳代子
↑↑↑↑『毎木7ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023』スペシャルサイトはこちら↑↑↑↑
「終了」コンサートとは思えないほど、どうして3人とも淡々としていたのか?と問われて、木根が「最大の理由の一つは3人が共通して照れ屋だってことですね。人前で泣きたくないし、喜んだりもしたくないっていう」と答えると、会場には“なるほどぉ”という空気が流れる。
EPICレーベル創立45周年記念上映企画第2弾として9月21日にスタートした「毎木7ライヴ・フィルム・フェスティバル2023」。その名の通り毎週木曜日に上映を重ねて5週目となる今回は。デビューから10年目の1994年、突然の「終了」宣言を経て、5月18・19日の両日、東京ドームにのべ10万人を動員したTM NETWORKの「終了」コンサート、その2日目のステージを収めた『TMN final live LAST GROOVE [5.19]』を全国各地の映画館で上映。東京・新宿のバルト9では上映前に、現在ツアー中のTM NETWORKから木根尚登が登壇した。
進行役の雑誌「Player」元編集長、北村和孝とのトークは、ドーム公演1日目を収録した『TMN final live LAST GROOVE [5.18]』が上映された先週のイベントで北村が指摘し、ゲストの浅倉大介も「メンバーの3人に聞いてみないとわからないですね」と答えて、木根の回答が期待された話題からスタート。「終了」コンサートとは思えないほど、どうして3人とも淡々としていたのか?と問われて、木根が「最大の理由の一つは3人が共通して照れ屋だってことですね。人前で泣きたくないし、喜んだりもしたくないっていう」と答えると、会場には“なるほどぉ”という空気が流れる。木根が言外に滲ませた“実際は淡々としていたわけじゃないですよ”というニュアンスまでを確認したところから、トークは北村の導かれるままに現在進行中のツアーと30年前のドーム公演を行ったり来たりしながら次第に熱を帯びていった。
進行中のツアーの話題では「小室くんのシンセが進化してますよね。僕はTMを客観的に見てますから」と語り、ドーム公演2日目の記憶として「北島健二、松本孝弘、葛城哲哉という、3人の歴代ギタリストが揃って、メンバーのギタリストである僕が一番感動しました。それはよく憶えてます」と話して笑いを誘ったかと思えば、「1日目の1曲目が終わった時はシーンとしたように感じたんです。全然、客席の音が聞こえないんですよ。照明で見えないし。だからホント、“お客さん、いる?”と思ったんですよね」と、実際に30年前のステージに立っていたからこそ話せる実感的な記憶を披露した。
この2日間のドーム公演は、宇都宮隆のMCから言葉を借りれば「4001日分を2日で走り抜けた」ようなステージだが、特にこの日その模様が上映された2日目はアッパーな曲、ハードな曲が並び、駆け抜けるスピードがよりいっそう際立つ内容だ。だからこそ大団円となった最後のアンコールに3人だけで演奏された「TIMEMACHINE」がひと際印象的。その曲は、30年の時を経て初めてスタジオ録音され、最新作に収められた。
「今振り返れば、いろんなことが繋がってるなあと感じさせられることが、TMの場合は多かったですね。いいことも悪いこともみんな意味があるとよく言いますけど、TMをやってると本当にそうだなと思います」と最後に話した木根は、その最新作を携えてのツアーにまた戻っていく。確かに、TM NETWORKという大きな物語の中では、すべては繋がっているのかもしれない。
文:兼田達矢 撮影:山本佳代子
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