ニュース
20年ぶりの復活ライブを行ったREBECCA。時代を超えてなお“最前線”のサウンドを聴かせた圧巻のパフォーマンス。
topic
8月12、13日の2日間、横浜アリーナでライブ“Yesterday, Today, Maybe Tomorrow”を行ったREBECCA。豊洲PITでのプレビュー・ライブ、そしてROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015への出演を経て、満を持してのフル・ステージである。ステージ後方に至るまで会場を埋め尽くしたオーディエンスの期待と熱気があふれるなか登場、約2時間にわたって、まさにフル・スロットルで駆け抜けるかのような圧巻のパフォーマンスを見せてくれた。20年前も最先端だったサウンドは今もなお色褪せることがなかったどころか、この20年の間にメンバーそれぞれが培い、そして熟成させた音楽性を遺憾なく融合させ、さらにバージョンアップした表現を見せつけてくれたのが印象的だった。横浜アリーナ公演2日目のライブレポートをお届けしよう。
【関連トピックス】
REBECCAのオリジナル・アルバム7作品がハイレゾで蘇る! 2015年7月29日より配信開始!(2015/07/29)
【関連リンク】
REBECCA Official site
OTONANO REBECCA特設サイト
<REBECCA、20年ぶりの再結成ライブを横浜アリーナで果たす!>
横浜アリーナのバック・スタンドから最上段の立ち見エリアまで360度四方、隙間なく人で埋まっている。20年ぶりに再結成ライブを行うREBECCAの登場を待ちわびる、満員の15000人のオーディエンスの熱気が伝わってくる。18時07分過ぎ。場内激しいビートのSEが流れ、REBECCAのロゴが描かれた円筒形の幕がゆっくりと上がる。聴こえて来たのは20年前の横浜アリーナのオープニングと同じ「Raspberry Dream」のイントロ。そして舞台中央に迫り上がって登場したのは緑のマントを纏ったNOKKO。正面花道にすっと歩み寄りマイクスタンドを握る。遂に20年ぶりの再結成となるREBECCAのライブが幕を開けた。
続いて「LONELY BUTTERFLY」や「Cotton Time」といったアップテンポのナンバーを立て続けに演奏。オープニングから総立ちの会場の興奮は既にマックス状態に。NOKKOのハイトーン・ボーカルは健在で、むしろバンド時代より、進化し艶やかに伸びている。
今回の再結成は、昨年末のNOKKOのライブに小田原豊(Drums)と土橋安騎夫(Keyboards)、サポートメンバーの是永巧一(Guitar)がゲストに参加した事がきっかけとなった。『(それが)ずいぶんいい感じだったんですよね。で、よしやろうかなと。』と再結成の経緯を話す。360度四方に埋まった客席をあらためて見回し『みんないいオトナになったんだよね!生きてて良かったよホントに!』とファンとの再会に感激する。そして『私達は、毎回間違ったり、時には時間切れで歌詞が浮かばなかった時とかあったんですけど、この30年間、客席はいつでも完璧でした!今日も完璧です!』と話すと、場内からは「NOKKO!」「ありがとー!」と野太い声が飛び交う。
REBECCAは1980年代当時の最新の洋楽のエッセンスを積極的に取り入れていたバンド。当時の邦楽アーティストの中でいち早くDJユースの12インチシングルやリミックス・ヴァージョンを発表していた程。
そんな懐かしいバブル時代の雰囲気やサウンドを彷彿させたのが中盤のメドレーコーナー。NOKKOが激しいダンスを披露し、バンドはキラキラしたダンサンブルなナンバーを矢継ぎ早に演奏。横浜アリーナは巨大なディスコ・フロアに転じ、オーディエンスも身体を揺らしながら30年前にタイムスリップ。
インストゥルメンタル曲「TIME」ではドラムの小田原豊、パーカッションの中島オバヲにキーボードの土橋安騎夫のソロをフィーチャー。NOKKOはいったんステージを降り、3人のメンバーの個性がぶつかり合うスリリングなジャム・セッションを展開。
続く『76th Star』の冒頭、ドラムセット後方の一段と高くなったスロープにピンクの衣装に着替えたNOKKOが、ふたりのダンサーを従えて颯爽と現れる。キラキラした80sサウンドに乗ってNOKKOもダンスを披露。『Little Darling』では、ステージにスモークが敷かれ、その上に浮かんだ三日月型のオブジェに座ってNOKKOが歌う。なんとも幻想的なシーンだ。
後半はアップテンポ曲の連打。独特のオルガンの音色にゴリゴリとしたベースラインが印象的なブルージー・ナンバー「MONOTONE BOY」が演奏されるや、観客のボルテージもさらにヒートアップ。NOKKOも『ノってますか?又、会えて嬉しい!』と客席を煽る。間奏でのメンバー紹介の後はキャノン砲から銀色のテープが放たれ、会場は鮮やかな白銀色に染め上がった。間髪入れずに「プライベイト・ヒロイン」に突入し本編を締めた。
小田原豊の叩く重量級のドラムで始まったアンコール1曲目は大ヒット曲の「フレンズ」。15000人のオーディエンスは声を限りにして一緒に歌う。『今日はよく来て下さいました!お会い出来て嬉しいです。今日ここに来れなかった人にも届くといいなと思って歌います!』と始まったのは本ライブのタイトルにもなっているバラードナンバー「Maybe Tomorrow」。ここで入場時に配られたサイリウムが一斉点灯。夜空に無数の蛍が舞っているような光景は壮観。その無数の蛍に向かってNOKKOも朗々と歌いあげる。花道の最前方で目を閉じて跪き、じっとバンドの演奏とファンの声援を聴き入っているNOKKOの姿が印象に残った。
振り返ってみれば、この日のライブは同じ横浜アリーナで行った20年前のとオープニングにラスト4曲、アンコール曲が全く同じ構成。メンバーが20年前のライブをいかに大事にしているのかを思い知らされた一夜であった。
メドレーの7曲を含む全23曲、2時間超を疾走した復活パフォーマンスは、20年間のブランクを全く感じさせず、あらためて彼らが最前線の現役バンドであると、再認識させてくれた。
この公演の模様は8月30日(日)夜9:00よりWOWOWにて放送される。又、10月28日にはEDMアレンジが施されたREBECCAナンバーをNOKKOが歌うセルフカバー・アルバム『NOKKO sings REBECCA tunes 2015』もリリースされる。
続いての公演は11月29日(日) のさいたまスーパーアリーナを残すのみ。一般席は完売したが、注釈付指定席の発売が急遽決定。以降の活動は現段階ではアナウンスされていないので、REBECCAを見る最後のチャンスになるかも。注釈付指定席チケットは、8月14日(金) 21:00より販売。詳細は公式サイトを参照。
<REBECCA -Yesterday, Today, Maybe Tomorrow- セットリスト>
2015年8月13日(木)@横浜アリーナ
01. Raspberry Dream
02. MOON
03. LONELY BUTTERFLY
04. Cotton Time
05. One More Kiss
06. CHEAP HIPPIES
07.メドレー:Hot Spice 〜 ガールズ ブラボー! 〜 BOSS IS ALWAYS BOSSING 〜 ラブ イズ Cash 〜蜃気楼 〜 Hot Spice (Reprise)
08. 真夏の雨
09. TIME
10. 76th Star
11. Little Darling
12. (its just a) SMILE
13. OLIVE
14. WHEN A WOMAN LOVES A MAN (女が男を愛する時)
15. MONOTONE BOY
16. プライベイト・ヒロイン
ENCORE
17. フレンズ
18. Maybe Tomorrow
PHOTO:Hajime Kamiiisaka
'
【関連トピックス】
REBECCAのオリジナル・アルバム7作品がハイレゾで蘇る! 2015年7月29日より配信開始!(2015/07/29)
【関連リンク】
REBECCA Official site
OTONANO REBECCA特設サイト
<REBECCA、20年ぶりの再結成ライブを横浜アリーナで果たす!>
横浜アリーナのバック・スタンドから最上段の立ち見エリアまで360度四方、隙間なく人で埋まっている。20年ぶりに再結成ライブを行うREBECCAの登場を待ちわびる、満員の15000人のオーディエンスの熱気が伝わってくる。18時07分過ぎ。場内激しいビートのSEが流れ、REBECCAのロゴが描かれた円筒形の幕がゆっくりと上がる。聴こえて来たのは20年前の横浜アリーナのオープニングと同じ「Raspberry Dream」のイントロ。そして舞台中央に迫り上がって登場したのは緑のマントを纏ったNOKKO。正面花道にすっと歩み寄りマイクスタンドを握る。遂に20年ぶりの再結成となるREBECCAのライブが幕を開けた。
続いて「LONELY BUTTERFLY」や「Cotton Time」といったアップテンポのナンバーを立て続けに演奏。オープニングから総立ちの会場の興奮は既にマックス状態に。NOKKOのハイトーン・ボーカルは健在で、むしろバンド時代より、進化し艶やかに伸びている。
今回の再結成は、昨年末のNOKKOのライブに小田原豊(Drums)と土橋安騎夫(Keyboards)、サポートメンバーの是永巧一(Guitar)がゲストに参加した事がきっかけとなった。『(それが)ずいぶんいい感じだったんですよね。で、よしやろうかなと。』と再結成の経緯を話す。360度四方に埋まった客席をあらためて見回し『みんないいオトナになったんだよね!生きてて良かったよホントに!』とファンとの再会に感激する。そして『私達は、毎回間違ったり、時には時間切れで歌詞が浮かばなかった時とかあったんですけど、この30年間、客席はいつでも完璧でした!今日も完璧です!』と話すと、場内からは「NOKKO!」「ありがとー!」と野太い声が飛び交う。
REBECCAは1980年代当時の最新の洋楽のエッセンスを積極的に取り入れていたバンド。当時の邦楽アーティストの中でいち早くDJユースの12インチシングルやリミックス・ヴァージョンを発表していた程。
そんな懐かしいバブル時代の雰囲気やサウンドを彷彿させたのが中盤のメドレーコーナー。NOKKOが激しいダンスを披露し、バンドはキラキラしたダンサンブルなナンバーを矢継ぎ早に演奏。横浜アリーナは巨大なディスコ・フロアに転じ、オーディエンスも身体を揺らしながら30年前にタイムスリップ。
インストゥルメンタル曲「TIME」ではドラムの小田原豊、パーカッションの中島オバヲにキーボードの土橋安騎夫のソロをフィーチャー。NOKKOはいったんステージを降り、3人のメンバーの個性がぶつかり合うスリリングなジャム・セッションを展開。
続く『76th Star』の冒頭、ドラムセット後方の一段と高くなったスロープにピンクの衣装に着替えたNOKKOが、ふたりのダンサーを従えて颯爽と現れる。キラキラした80sサウンドに乗ってNOKKOもダンスを披露。『Little Darling』では、ステージにスモークが敷かれ、その上に浮かんだ三日月型のオブジェに座ってNOKKOが歌う。なんとも幻想的なシーンだ。
後半はアップテンポ曲の連打。独特のオルガンの音色にゴリゴリとしたベースラインが印象的なブルージー・ナンバー「MONOTONE BOY」が演奏されるや、観客のボルテージもさらにヒートアップ。NOKKOも『ノってますか?又、会えて嬉しい!』と客席を煽る。間奏でのメンバー紹介の後はキャノン砲から銀色のテープが放たれ、会場は鮮やかな白銀色に染め上がった。間髪入れずに「プライベイト・ヒロイン」に突入し本編を締めた。
小田原豊の叩く重量級のドラムで始まったアンコール1曲目は大ヒット曲の「フレンズ」。15000人のオーディエンスは声を限りにして一緒に歌う。『今日はよく来て下さいました!お会い出来て嬉しいです。今日ここに来れなかった人にも届くといいなと思って歌います!』と始まったのは本ライブのタイトルにもなっているバラードナンバー「Maybe Tomorrow」。ここで入場時に配られたサイリウムが一斉点灯。夜空に無数の蛍が舞っているような光景は壮観。その無数の蛍に向かってNOKKOも朗々と歌いあげる。花道の最前方で目を閉じて跪き、じっとバンドの演奏とファンの声援を聴き入っているNOKKOの姿が印象に残った。
振り返ってみれば、この日のライブは同じ横浜アリーナで行った20年前のとオープニングにラスト4曲、アンコール曲が全く同じ構成。メンバーが20年前のライブをいかに大事にしているのかを思い知らされた一夜であった。
メドレーの7曲を含む全23曲、2時間超を疾走した復活パフォーマンスは、20年間のブランクを全く感じさせず、あらためて彼らが最前線の現役バンドであると、再認識させてくれた。
この公演の模様は8月30日(日)夜9:00よりWOWOWにて放送される。又、10月28日にはEDMアレンジが施されたREBECCAナンバーをNOKKOが歌うセルフカバー・アルバム『NOKKO sings REBECCA tunes 2015』もリリースされる。
続いての公演は11月29日(日) のさいたまスーパーアリーナを残すのみ。一般席は完売したが、注釈付指定席の発売が急遽決定。以降の活動は現段階ではアナウンスされていないので、REBECCAを見る最後のチャンスになるかも。注釈付指定席チケットは、8月14日(金) 21:00より販売。詳細は公式サイトを参照。
<REBECCA -Yesterday, Today, Maybe Tomorrow- セットリスト>
2015年8月13日(木)@横浜アリーナ
01. Raspberry Dream
02. MOON
03. LONELY BUTTERFLY
04. Cotton Time
05. One More Kiss
06. CHEAP HIPPIES
07.メドレー:Hot Spice 〜 ガールズ ブラボー! 〜 BOSS IS ALWAYS BOSSING 〜 ラブ イズ Cash 〜蜃気楼 〜 Hot Spice (Reprise)
08. 真夏の雨
09. TIME
10. 76th Star
11. Little Darling
12. (its just a) SMILE
13. OLIVE
14. WHEN A WOMAN LOVES A MAN (女が男を愛する時)
15. MONOTONE BOY
16. プライベイト・ヒロイン
ENCORE
17. フレンズ
18. Maybe Tomorrow
PHOTO:Hajime Kamiiisaka
'