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講談師の神田愛山が古希と芸歴五十周年記念のCD発売&独演会を開催!
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 古典・新作の講談を演じる実力派 神田愛山が古希を迎え、芸歴五十周年記念盤「神田愛山 講談集」発売・「芸道五十周年記念 三夜連続独演会」公演記念記者会見を5月21日、都内で行った。

 神田愛山は1974年に、講談師・二代目神田山陽に入門し、1987年に真打昇進し二代目神田愛山を襲名した。 「1年ぐらい前ですか、CD出しませんか、と言われて、いまだに戸惑っていますが、古希と芸歴50年がぴったり重なりましたから、人生のけじめというのか置き土産というのか、なるほどと思い……まだ現実感がないですが、こういうことをやっていて、徐々に固まってきているような、講談への情熱が燃えてきている気がします」と、冗談を交えながら語り出した。

「『寛政力士伝~谷風の情相撲~』は講談の初心の方には非常にわかりやすい演目で、『敵討母子連れ』は古本市で手にして読んで、結末が非常にダンディズムというか、敵討の結末が相打ちなんですよ。こんなものは講談にはないんですね。これに身震いしまして、講談化しました。この『敵討母子連れ』はだいぶ評判がよいようで、自分の代表作ということで、この2席を選びました。」とCD収録演目について説明。



 古希と50周年については、「古希は70年生きていればみんな古希になりますが、ただ50周年というのはさすがにこれはすごいことなのかな、と思い始めています。というのは自分が20歳で入門ので50年ですけれど、30代で入門してくるのは珍しくないんです。だからほとんど50年もたないんです。だから芸歴50年というのは珍しくなってくるかもしれないですよ。やっとやる気になってきたと言ってもいいんですけど。」と言い、会場を沸かした。

 近年の講談界の状況についての質問に対しては、後輩たちが盛り上げていることへの称賛と感謝をしつつ、厳しくもやさしく芸への思いを伝えた。ひとがらがかいまみえるその答えは、自身が講談の本質と語る“ダンディズム”にあふれ、まさに愛山の生きざまを感じさせる答辞となった。

 会見の最後には「このCDは自分で良しと判断したものです。」と力強く語った愛山。この本人公認のCDをぜひお聴きいただき、また五十周年記念三夜連続独演会で、愛山の講談ダンディズムを体感していただきたい。

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