今回初めて商品化となる『ザ・コンサート・イン・ハイド・パーク』は2012年ハード・ロック・コーリング・フェスティバルでの歴史的コンサートの記録である。セットリストはグラミー受賞から25周年を迎えた傑作『グレイスランド』からの曲を中心に「僕のコダクローム」「僕とフリオと校庭で」「恋人と別れる50の方法」等に代表されるポール・サイモン不朽のヒット曲やファンに人気の高い歌、サイモン&ガーファンクル時代の2曲を含む、全キャリアから選ばれた名曲の数々が並ぶ。ステージに並んだのは、『グレイスランド』に参加していてリユニオンとなったオリジナル・グレイスランド・ミュージシャン(ヒュー・マサケラ、レディスミス・ブラック・マンバーゾら)に加え、サプライズ・ゲストにはレゲエの神様ジミー・クリフが登場。ジミー・クリフはオリジナル曲「ハーダー・ゼイ・カム」と「遥かなる河」(この2曲はDVDのみに収録)を演奏し、ポール・サイモンを迎えて「ヴェトナム」を共演。レゲエのリズムに乗って続く曲の「母と子の絆」でもデュエットを披露し、当作品のハイライトのひとつとなった。