ポール・サイモンは1991年1月から翌年初頭まで、日本を含む生涯最大のワールド・ツアーを行います。サポートするのは、スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、マイケル・ブレッカー等に加えレイ・ピリ、ヴィンセント・ヌグィーニ等世界七カ国のメンバーからなる総勢17名を数える充実した面々でした。このバンドを引き連れ、キャリアの集大成の様なセットリストで110回を超える公演を行います。このツアーのハイライトとなったのが、8月15日のセントラルパークでのフリー・コンサート。約75万の観衆が集まる中、『リズム・オブ・ザ・セインツ』や『グレイスランド』からの曲を中心にS&G時代やソロになってからのヒットが惜し気もなく続く内容で記憶に残るライヴとなりました。