これまでソロ・アルバムで発表した自作の歌の中から10曲をセレクトし、多種多様なジャズ系アーティストとの共演により歌を再構築した最新レコーディング作。ウィントン・マルサリス、ビル・フリゼール、ジャック・ディジョネット、スティーヴ・ガッドら、錚々たるアーティストが参加し、ジャズのテイストが入る事でクールに美しく歌が再び輝き始める出来となった。また、ニューヨークで活躍のクラシカル・ポップ・ユニット、yMusicを起用した③と⑥は気品溢れる内容に仕上がっている。尚、この2曲はフェアウェル・ツアーで彼等と共に披露されていたものだ。ツアーからの引退を宣言して始まった北米とヨーロッパを巡る”Homeward Bound / Farewell Tour 2018 ”は9月22日を持って終えたばかりだが、そんなポール・サイモンの今後の創作活動を示唆する新作となるかもしれない。