ザ・ハートランドとの最後のセッションによるスタジオ録音盤。ロックンロールの直接的な表現にあふれていた『Sweet 16』に較べても、R&B的な色彩が強いのが特徴。アルバムを貫くシャッフル・ビート、ソウルやゴスペルのような力強い節回し、そして説得力のある歌詞と熱意のこもったヴォーカル。〝人間の無垢な感情(イノセンス)は、決して成長と引換えに失ってしまうものではなく、大きな円環(サークル)の中で受け継がれてゆくものなのだ″が本作のコンセプトでありタイトルにも反映されている。様々な苦悩や経験で、詩はさらに哲学的な洞察力を増している。レコーディング前にプリプロダクションを入念に行い、メンバーの曲に対する理解を深めたというエピソードも。英国のベテラン・オルガン・プレーヤー、ジョージィ・フェイムが参加。トラックダウンはビデオ撮影・ダンスリミックスと並行してロンドンのAIR Studiosで行われた。オリジナル発売日:1993年11月10日。今回の再発にあたり、グラミー受賞など幾多の実績を残す世界屈指のエンジニア、テッド・ジェンセン氏がリマスタリングを担当している。