2016年、癌のため58才で、この世を去った“魂のヴァイオリニスト”若林暢の演奏による至高の名演集第3弾。1986年にポーランド国営放送で録音し、奇跡的に遺された音源の中から『マスネ:タイスの瞑想曲』『ヴィエニャフスキ:ファウスト・ファンタジー』「ショーソン:詩曲」の渾身のデュオ作品が、ポーランドの名手タデウシュ・フミェレフスキの見事なピアノと共に甦ります。また、ジュリアード音楽院のポールリサイタルホールにて収録された学友、鳥羽泰子との「ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出」「ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 『遺作』」を、盟友アルバート・ロトとの2011年のコンサートライヴ録音による「フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番」の優れた名演を収録。完璧な技巧と奥深い表現力による若林暢の「魂の芸術」が、切ないほどにヴァイオリン音楽の素晴らしさを語りかけてくるでしょう。