"THE WHO"を彷彿させるステージセットを蹴倒するパフォーマンスやギターの叩き割りによって、 "TENSAW"の名は音楽ファンの間に強烈な印象を付けた。高い演奏技術とブリティッシュ・ロックのエッセンスを自分たちのスタイルに見事に取り込んだ楽曲の完成度。プリンセス・プリンセスの富田京子はTENSAWを「スケベくさい、麻薬のような魅力がある」と評したが、事実ファンキーでプログレッシブな隙間のないサウンドは「Dobuita st.」に代表される横浜独特の香りを放つ歌詞や、疾走感のあるシャープなプレイと痛烈な社会批判をテーマにした歌詞を融合させた楽曲、4人の強烈な個性が織り成す"TENSAW"独自のパフォーマンスは音楽シーンを熱狂させた。松田優作は"TENSAW"の楽曲を自らのドラマ・テーマ曲に起用し、X japanの故 hideやプリンセス・プリンセスの中山加奈子はリスペクトするバンドにTENSAWの名を挙げるなど、当時を知るミュージシャンたちに多大な影響を与えた。<初DVD化/オリジナル発売日:1989年12月/CSVM150>