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第363回 萩原健太のotonanoラジオ#246

2024/06/18 公開

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)

1.

松尾清憲

Color of Love

『Young and Innocent』

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)

2.

松尾清憲

ロング・ロング・ビーチ

『Young and Innocent』

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)

3.

松尾清憲

恋ゆえに

『Young and Innocent』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#246

『松尾清憲Works~ソングライター編~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 日差しのSTEADY BOY / 薬師丸ひろ子

 先週に引き続き松尾清憲さんをゲストに、ごきげんな新作アルバム『Young and Innocent』のお話をたっぷりうかがった『otonanoラジオ』。いかがでしたか。ボップさとプログレッシヴさとが絶妙のバランスで交錯する松尾ワールドを堪能していただけたんじゃないかと思います。さて、今週のプレイリストはパフォーマーとしてではなくソングライターとしても多彩なシンガーたちに素敵な楽曲を提供し続けるソングライターとしての松尾さんにスポットを当てたセレクションです。松尾さんが作曲を手がけた様々な提供曲の中からぼくが好きなものを12曲ピックアップしてみました。この他にも、たとえばあの松平健さんへの提供曲とか、作曲ではなく作詞のみを担当した甲斐バンドの曲とか、いろいろ気になるところは多いのですが、いつものように12曲に絞り込みました。
 まずはピロコちゃん。薬師丸さん。1987年にリリースされた4作目のオリジナル・アルバム『星紀行』の収録曲です。作詞:伊集院静、作曲:松尾清憲。
2. 10月のひまわり / 池田聡

 伊秩弘将、佐橋佳幸、大儀見元、小西康陽、井上ヨシマサなど、興味深い顔ぶれが制作に関わった1990年のアルバム『君を忘れない』より。作詞:有賀啓雄、作曲:松尾清憲。
3. KISS・KISS・KISS / 渡辺満里奈

 1991年のアルバム『mood moonish』より。作詞:渡辺満里奈、作曲:松尾清憲。
4. この空 / 稲垣潤一

 1990年のアルバム『Self Portrait』より。作詞:松本啓子、作曲:松尾清憲。
5. May / Not yet

 AKB48の派生ユニット、“Not yet”による2012年のシングル「西瓜BABY」は何種類かのフォーマットでリリースされましたが、そのうち“通常盤 Type-C”ってやつのカップリングに入っていた横山由依のソロ曲です。作詞:秋元康、作曲:松尾清憲。
6. 月姫 / 遊佐未森

 1988年にリリースされた遊佐未森のデビュー・アルバム『瞳水晶』の収録曲です。作詞:工藤順子、作曲:松尾清憲。
7. 風のプレリュード / サーカス

 サーカスがデビュー30周年を記念して2007年にリリースしたアルバム『絆 〜KIZUNA〜』には、森山良子、小椋佳、財津和夫、かまやつひろし、村井邦彦、竜真知子、大貫妙子ら錚々たる作家陣が参加していましたが、松尾さんも名を連ねていらっしゃいました。これは作詞・作曲ともに松尾さんです。
8. ヘッドライト / 杏里

 これも松尾さんの作詞・作曲ナンバー。1981年、杏里がリリースした3作目のオリジナル・アルバム『哀しみの孔雀』への提供曲です。
9. 誰のせいかな / おニャン子クラブ

 松尾さんはおニャン子にもけっこうたくさんの曲を提供していますが、今日はその中から、われらが“ゆうゆ”がリード・ヴォーカルをとったこの曲を。1987年の4作目のオリジナル・アルバム『SIDE LINE』より。もちろん作詞:秋元康、作曲:松尾清憲です。
10. 美しい涙 / 沢田知可子

 数年前、“沢田”から“澤田”へと表記を変更なさった知可子さんですが。まだ沢田知可子名義だった2007年のアルバム『花心』のオープニングを飾っていたナンバーです。作詞:沢田知可子、作曲:松尾清憲。
11. 恋人 / 鈴木雅之

 松尾さんの提供曲の中で、もしかしたらいちばん有名な曲かも。1993年の大ヒット曲です。作詞:西尾佐栄子、作曲:松尾清憲。
12. Sleeping Gypsy / 山下久美子

 久美子さんが1992年にリリースした14作目のアルバムのタイトル・チューン。他の収録曲はすべて当時のパートナー、布袋寅泰の作曲でしたが、アルバムの最後を締めくくるこの曲のみ、松尾さんの作曲でした。作詞は久美子さん。

解説:萩原健太

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第362回 萩原健太のotonanoラジオ#245

2024/06/11 公開

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)

1.

松尾清憲

夢見た少年 (I Had a Dream)

『Young and Innocent』

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)

2.

松尾清憲

スパークするぜ

『Young and Innocent』

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)

3.

松尾清憲

ジュリア

『Young and Innocent』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#245

『洋邦ガールズ・ネーム・ソング~ワン・ワード編~』

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1. トレイシー / カフ・リンクス

 ソロ・デビュー40周年というタイミングで、超ごきげんな新作アルバム『Young and Innocent』をリリースしてくれた松尾清憲さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。松尾さんのお話は、まじ最強に面白くて。あっという間に時が過ぎていきます。来週も楽しみ! ということで、今週のプレイリストですが。今回の『Young and Innocent』のラストを締めくくっているのが、今週の番組でもラストにオンエアした「ジュリア」って曲で。それを聞きながら、女の子の名前がタイトルになっているポップスってなんだか名曲が多いなぁ…と。そう思って選んだ洋邦ガールズ・ネーム・ソング12曲です。そういえば松尾さんのソロ・デビュー・シングルも、やっぱり「愛しのロージー」という女の子の名前をタイトルに冠した名曲だったっけ。ただ、女の子の名前がタイトルに入っている曲はとてつもなく多いから。ちょっとだけ条件を厳しくして。今回はあくまでも「ジュリア」のように名前ワン・ワードのみの曲に限定。「愛しのロージー」はNG。さらに、フォー・シーズンズの「シェリー」とか、チャック・ベリーの「メイベリーン」とか、ブルース・スプリングスティーンの「ロザリータ」とか、そういうバカみたいに有名すぎる曲も外してセレクトした12人の女の子ソングです。お楽しみください。まずはトレイシーちゃんから。後年バリー・マニロウのプロデューサーとして名を上げることになるロン・ダンテがヴォーカルをつとめていたカフ・リンクスが1969年に放ったヒットです。
2. サリー / グランド・ファンク・レイルロード

 続いてはサリーちゃん。米デトロイト出身の痛快ロック・バンド、グランド・ファンク・レイルロードが1976年に放ったキャッチーなヒットです。ヴォーカル&ギターのマーク・ファーナーが当時付き合っていた恋人、女優/歌手の サリー・ケラーマンのことを歌ったものだとか。
3. アンジェリーナ / 佐野元春

 日本ものもいきます。なんたってこの曲かな。ニューヨークから流れてきた淋しげなエンジェルを描いた1980年の名曲です。
4. ディードリ / ザ・ビーチ・ボーイズ

 ビーチ・ボーイズの1970年のアルバム『サンフラワー』に収録されていた名曲。夢破れて帰ってきた赤毛のディードリちゃんに昔の友だちが歌いかけるあたたかい1曲です。気心の知れた仲間はいいよね、やっぱり。
5. せつ子 / クレイジーケンバンド

 個人的にはCKBのレパートリー中、かなりお気に入りの1曲。ケンさん、なにかと言うと“せつ子”って名前を曲に歌い込むよね。♪チャン・チャン・チャチャチャン・チャチャチャチャ、せつこっ!”というのは、スポーツの応援曲としても時々使われるルーターズの「レッツ・ゴー」のパロディです。
6. サンディ / ロニー&ザ・デイトナス

 1966年の名曲。付き合っていた恋人を、新しい男の子に連れ去られてしまった主人公のなんともわびしい気持ちを歌った失恋ソングです。
7. MICO / サザンオールスターズ

 1989年リリースの6作目のアルバム『綺麗』より。桑田さんも大好きなダイナマイト・シンガー、弘田三枝子のことを歌ったナンバーです。
8. カレン / ザ・サーファリーズ

 1964年に日本でもオンエアされて人気を博したアメリカのTVドラマ『カレン』(デビー・ワトソン主演)のテーマ曲。テレビではビーチ・ボーイズが歌っていましたが、本国アメリカでも日本でもそれは未レコード化。代わりにこのサーファリーズ盤が人気を博しました。
9. まゆみ / KAN

 これも大好き。KANくんが遺した超名曲のひとつです。1993年、サイダーのCMにも使われたシングル・チューン。
10. ティナ / ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ

 1966年のシングル「わが心のシンフォニー」のB面に収められていたナンバー。B面ながら大好きな1曲です。
11. キャンディ / C-C-B

 ちょっとどさくさにまぎれて、ぼくが昔作った曲もひとつ。C-C-Bがまだ“ココナッツ・ボーイズ”と名乗っていたころ、1983年にリリースしたデビュー・シングルです。ぼくが作曲/編曲してます。ココナッツ・ボーイズの仲間だったガール・グループ、オレンジ・シスターズのキャンディって女の子のことを思い浮かべつつ作りました。すんません。
12. オーブレー / ブレッド

 お口直しはブレッドで。1972年のヒット。オーブレーという名前の女の子に一目惚れをした男の子の物語です。この曲を初めて聞いたとき、ビーチ・ボーイズのディードリ同様、へー、女の子の名前にもいろいろあるんだなぁ…と、ちょっぴり驚いたものです。

解説:萩原健太

松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第361回 萩原健太のotonanoラジオ#244

2024/06/04 公開

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その2)

1.

森山良子

雨上がりのサンバ

『山上路夫 ソングブック -翼をください-』

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その2)

2.

小坂忠、Asiah、村井邦彦

音楽を信じる We believe in music

『山上路夫 ソングブック -翼をください-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#244

『個性的なレコード・レーベルの第一弾リリース集』

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1. 悲しき闘牛 / ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス

 先週に引き続き村井邦彦さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。ユーミンやYMOを見出した偉大なプロデューサーであり、「翼をください」をはじめ多くの名曲を生み出した名ソングライターでもある村井さんの最新著書『音楽を信じる〜We believe in music!』のお話を今週もたっぷりうかがいました。というわけで、今週のプレイリスト。村井さんは自ら独立系レコード会社であるアルファ・レコードを創設して多くの名盤をリリースなさったことでもおなじみですが、そんなふうに超メジャー・レーベルではない、独特の個性を放つレコード・レーベルというのがポップ・シーンを賑わしてきました。今週はそうした個性的なレコード・レーベルの第一弾リリースを集めたセレクション。

 まずはアルファ・レコードが一時期日本で配給していたA&Mレコードから。村井さんのご本『音楽を信じる』にも登場してくるハーブ・アルパートとジェリー・モスがお互いの苗字の頭文字を合体させた1962年に設立した独立系レーベルです。もともとは二人でそれぞれ100ドルずつ出資してカーニヴァル・レコードというのを設立したのが最初。その後、心機一転、会社名をA&Mに改名してリリースした第1弾シングルが本曲、ハーブ・アルパート自らのトランペットで奏でた「悲しき闘牛(The Lonely Bull)」でした。メキシコのマリアッチふうの曲調をベースに、ハーブのスパニッシュ・タッチのトランペット・ソロをからめたエキゾチックなインストゥルメンタル作品。ハーブひとりで2本のトランペットをダブル・レコーディングしてバンド仕立てにし、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスという架空のグループ名義で発売したところ、当時だけで70万枚を売り尽くす大ヒットに。これを足がかりに、カーペンターズ、スティング、ジャネット・ジャクソンらを擁する大メジャー・レーベルへの歴史がスタートしたのでありました。
2. ゼアズ・ノー・アザー / クリスタルズ

 続いては、やはり村井さんの著書にちょいちょい名前が登場する米音楽業界の大物、レスター・シルが奇才プロデューサー、フィル・スペクターと組んで1961年に設立したフィレス・レコード(スペルは“Philles”で、実際は“フィルズ”と発音するのが正しいみたいですが)。こちらはA&Mのように苗字ではなく、“フィル”と“レスター”という創設者のファーストネームを合体させたレーベル名です。第一弾リリースはニューヨークのガールグループ、クリスタルズが1961年にリリースし、翌62年、全米20位まで上昇したこのシングルでした。
3. マイ・プレイヤー / シェリー・フェブレー

 やはり『音楽を信じる』に登場する名プロデューサー、ルー・アドラー絡み。彼が1964年に設立したのがダンヒル・レコードです。のちにママス&パパス、バリー・マクガイア、スリー・ドッグ・ナイト、グラス・ルーツなど多くの人気スターを生み出したポップ・レーベルですが、第一弾リリースは1965年に出たこのシングル。「ジョニー・エンジェル」のヒットで日本でも人気の高かったシェリー・フェブレーはこの当時、ルー・アドラーの奥さまでした。
4. ザット・オールド・ブラック・マジック / タイニー・グライムス

 やがてビッグ・レーベルの仲間入りを果たすことになるアトランティック・レコードも、もともとは小さな独立系レーベルでした。創設者はトルコの駐米大使の息子、アーメット・アーティガン。彼はアメリカの黒人音楽の大ファンで、そういう黒人音楽を制作するレコード会社を作りたくてハーブ・エイブラムソンら仲間とともに1947年、アトランティック・レコードを設立しました。やがてR&Bの名門として大当たり。1970年代以降はジャンルを超えた総合レーベルへと成長していくことになるわけですが。その第一弾リリースが何か、SP盤時代の古い話なもんでカタログ・ナンバーとかが錯綜。よくわからないので(笑)、今回は第一弾レコーディングに含まれていたというこの曲を聞きましょう。アート・テイタムやビリー・ホリデイのコンボで活躍していたジャズ・ギタリスト、タイニー・グライムスのナンバーです。
5. 愛のチャペル / ディキシー・カップス

 史上初の“ブルー・アイド・ブラザーズ”と呼ばれる最強ソングライター/プロデューサー・コンビ、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーが1964年に設立したレッドバード・レコード。第一弾リリースは、ニューオーリンズ出身のガールグループ、ディキシー・カップスのデビュー・シングルにして全米ナンバーワンに輝いた「愛のチャペル(Chapel of Love)」でした。
6. ジーザス・ワズ・ア・クロスメイカー / ジュディ・シル

 ゲフィン・レコードやドリームワークスの創設者としてもおなじみ、米音楽業界の大物プロデューサー、デヴィッド・ゲフィンが1970年に設立した最初のレコード会社がアサイラム・レコード。イーグルス、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウンらを大スターにしたレーベルでしたが、その第一弾シングルは悲運のシンガー・ソングライター、ジュディ・シルの1971年作品でした。
7. 愚かなり我が心 / ジーン・アモンズ

 アトランティックと並ぶR&Bの名門レーベル、チェスを設立したのは、やはり黒人音楽が大好きだったポーランド系白人、レナードとフィルのチェス兄弟でした。このレーベルを通してマディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリーら多くの黒人スターが世に出て行くことになりましたが、その第一弾リリースはジャズ・サックス奏者、ジーン・アモンズの本曲「愚かなり我が心(My Foolish Heart)」でした。1950年にSPレコードでリリースして大ヒット。
8. 悲しき天使 / メリー・ホプキン

 ビートルズがEMI傘下に設立したアップル・レコードも、そういう意味では独立レーベルかな。ということで、その第一弾リリース。ビートルズではなく、ポール・マッカートニーがプロデュースしたメリー・ホプキンのデビュー・シングル「悲しき天使(Those Were the Days)」でした。1968年から69年にかけて日本も含む全世界で特大ヒットを記録しました。
9. スウィート・ドリーム / ジェスロ・タル

 アップルに続いてイギリスものを。クリス・ライトとテリー・エリスがお互いの姓名を組み合わせて1968年に設立したクリサリス・レコード。第一弾シングルはプログレッシヴ・ロック・バンド、ジェスロ・タルの本曲でした。
10. マイク・オールドフィールズ・シングル / マイク・オールドフィールド

 もうひとつイギリスから。ヴァージン・レコードです。おなじみリチャード・ブランソンが1972年に設立。翌1973年、第1回発売としてリリースされた4作のアルバムのひとつが、マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』でした。このメロディが映画『エクソシスト』で使われたことで大ヒット。ただし、ヒットしたヴァージョンはオールドフィールドが演奏に関わっていないものだったこともあり、1974年になってから本人の意向を反映したシングルとして本作がリリースされました。ということで、これが厳密にはレーベル第1弾リリースではないものの、なんとなくこれをセレクトしちゃいました(笑)。
11. バッド・ガール / ザ・ミラクルズ

 アメリカを代表する独立系レコード会社といえば、忘れちゃならないモータウン。車の街、モータータウンとしておなじみミシガン州デトロイトで、1959年、黒人プロデューサー/ソングライターのベリー・ゴーディ・ジュニアが設立したレコード会社です。黒人経営者による独立系レーベルの草分け的存在。その前進レーベルなどもいろいろあるので第1弾リリースに関しては諸説ありますが、今回はレーベル設立をゴーディ・ジュニアに進言した盟友、スモーキー・ロビンソン率いるザ・ミラクルズのこの曲を。
12. 栄光の朝 / フィフィ・ザ・フリー

 そして最後は村井さんのアルファ・レコードです。これはアルファがひとつのレコード会社として本格的な活動を開始する前、音楽制作会社アルファ・ミュージックとして1969年にリリースした第1弾シングル。当時の日本では珍しい、実に洗練されたアレンジが印象的だったナンバーです。

解説:萩原健太

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第360回 萩原健太のotonanoラジオ#243

2024/05/28 公開

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ザ・タイガース

廃墟の鳩

『山上路夫 ソングブック -翼をください-』

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その1)

2.

赤い鳥

窓に明りがともる時

『山上路夫 ソングブック -翼をください-』

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その1)

3.

村井邦彦

朝・昼・夜

『山上路夫 ソングブック -翼をください-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#243

『山本潤子(新居潤子)が歌う村井邦彦メロディ集』

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1. エイジズ・オブ・ロック・アンド・ロール / ハイ・ファイ・セット

ユーミンやYMOを見出した偉大なプロデューサーであり、「翼をください」をはじめ多くの名曲を生み出した名ソングライターでもある村井邦彦さんをお迎えして、最新著書『音楽を信じる〜We believe in music!』のお話をたっぷりうかがった『otonanoラジオ』。興味深いお話満載でわくわくしっぱなしでした。引き続きゲストに来てくださる来週も楽しみです。

というわけで、今週のプレイリスト。過去、村井さん関係のプレイリストは3回ほどセレクトしているので、そちらもぜひご参照いただきたいのですが。今回は村井さんが最高のシンガーだと高く評価なさっている山本潤子(新居潤子)さんにスポットを当てたプレイリスト。ハイ・ファイ・セットの一員として、あるいは赤い鳥の一員として、潤子さんが歌ってきた村井メロディのセレクションです。村井さんの紡ぐ洗練されたメロディ、最良の歌い手である潤子さんの歌声をたっぷりお楽しみください。

まずはハイ・ファイ・セットがデビュー・シングル「卒業写真」に続いて1975年5月にリリースした第二弾シングルを。作詞:大橋一枝、作曲:村井邦彦。映画『アメリカン・グラフィティ』のヒットで最注目を集めていたオールディーズ・ロックンロールのタイトルをたくさん盛り込んだ楽しい曲です。
2. 胸のぬくもり / ハイ・ファイ・セット

「エイジズ・オブ・ロック・アンド・ロール」のシングルB面曲。作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦というゴールデン・コンビによる作品です。
3. 夢うつつ / ハイ・ファイ・セット

1975年7月のシングル。作詞:ジャック・フィッシュマン、日本語詞:山上路夫、作曲:村井邦彦。洗練された男女混声コーラスの最高峰、アニタ・カー・シンガーズの中心メンバー、アニタ・カーがアレンジを手がけています。
4. スカイレストラン / ハイ・ファイ・セット

1975年11月にリリースされたおなじみのヒット曲。作詞:荒井由実、作曲:村井邦彦。
5. 土曜の夜は羽田に来るの / ハイ・ファイ・セット

「スカイレストラン」のシングルB面曲。これもA面同様、作詞:荒井由実、作曲:村井邦彦による作品です。
6. 幸せになるため / ハイ・ファイ・セット

1976年6月リリースのシングル。これも作詞:荒井由実、作曲:村井邦彦による1曲です。
7. 星降る真夜中 / ハイ・ファイ・セット

「幸せになるため」のB面曲。A面同様、作詞:荒井由実、作曲:村井邦彦。
8. 誰のために / 赤い鳥

ここからはハイ・ファイ・セットの前身グループ、赤い鳥時代の潤子さんの歌声を。結婚前だったため、当時のお名前は新居潤子さんでした。まずは1970年のシングル曲を。作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦。
9. 忘れていた朝 / 赤い鳥

1971年7月にシングル・リリースされた超名曲。作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦。
10. I Would Give You Any Thing(「翼をください」英語版) / 赤い鳥

赤い鳥が歌う村井邦彦メロディというと、誰もがすぐ思い浮かべるのが1972年リリースの「翼をください」。今回はその英語詞ヴァージョンを。作詞:山上路夫、英語詞:ゲイル・ボールドウェル、作曲はもちろん村井邦彦。アレンジは名匠ボブ・アルシヴァーです。
11. 窓に明りがともる時 / 赤い鳥

1973年のシングル「みちくさ」のB面曲。作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦。番組内でも触れましたが、ぼくも個人的に大好きな1曲です。
12. 男と女 / 村井邦彦 feat. 山本潤子

ラストは村井さんご自身が多彩なゲストとともに制作したアルバム『Recollection』からの音源を。潤子さんをデュエット・パートナーに迎えてフランシス・レイ作の名曲をおしゃれにスキャットで聞かせます。不思議なリズム・チェンジも印象的。

解説:萩原健太

村井邦彦さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第359回 萩原健太のotonanoラジオ#242

2024/05/21 公開

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

1.

カジヒデキ

Naked Coffee Affotato / 裸のコーヒー・アフォガート

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

2.

カジヒデキ

Don’t Wanna Wake Up!! / 起きたくないよ

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

3.

カジヒデキ

Claire’s Knee / クレールの膝

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#242

『“カジくん”ソングライターWorks|1997-2021』

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1. 青空とWater / 鈴木亜美

先週に引き続きカジヒデキさんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。今週もカジくんの新作アルバム『BEING PURE AT HEART〜ありのままでいいんじゃない』について、あれやこれや、いろいろうかがいました。このアルバム、まじ傑作の香り。番組内でもそんな話になりましたが、カジくん、けっこうキャリアも長くなってベテランの域に入っているのに、いつまでもフレッシュ感を失わずキラキラしていて。このままどこまでも行ってもらいたいものです。というわけで今週のプレイリスト。先週はカジくんの過去作からぼくが好きな曲をピックアップしたセレクションでしたが、今週はカジくんがソングライターとして他アーティストに提供した楽曲たちを12曲集めてみました。基本的に女性シンガーばかりってところがカジくんらしくてよいですね。まずは鈴木亜美。2007年のアルバム『CONNETTA』のオープニングを飾っていたナンバーです。作詞・作曲:カジヒデキ。
2. ブルーでハッピーがいい / Chocolat

続いてはショコラ。1997年のデビューEP『ショコラ・ア・ラ・モード』より。作詞・作曲:カジヒデキ。
3. Are You Happy? / SOLEIL

2018年にリリースされたデビュー・アルバム『My Name is SOLEIL』より。このときは当時14歳だったソレイユちゃんをフロントに、サリー久保田、中森泰弘が集ったバンド形態でした。これもカジくんの作詞・作曲。
4. パパ、アイ・ラブ・ユー!! / 花澤香菜

大人気の声優さん、花澤香菜が2014年にリリースしたセカンド・アルバム『25』より。花澤さんが子供のころ過ごしたお父さんとの日々の思い出を元に、カジくんが作詞・作曲したナンバーです。
5. 退屈が大好き / 逢田梨香子

続けて声優さんの歌声を。逢田梨香子が2021年にリリースしたEP『フィクション』に収録されていたカジくんの作詞・作曲ナンバーです。
6. アイ ラブ ジョージ! / 吉本新喜劇ィズ

小籔千豊が吉本新喜劇の座長だった時期に結成された“吉本新喜劇ィズ”のデビュー・アルバムより。オープニングを飾っていたカジくんの作詞・作曲ナンバーです。フロントでヴォーカルをとっているのは新喜劇のアイドル、宇都宮まき。島木譲二への愛をぶちまけています。
7. ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ / でんぱ組.inc

アイドル・グループ、でんぱ組.incが2014年にリリースしたシングル「サクラあっぱれーしょん」のカップリング曲です。作詞:かせきさいだぁ、作曲:カジヒデキ。
8. マスカット・スロープ・ラブ / バニラビーンズ

アイドル・デュオ、バニラビーンズが2015年にリリースせ4枚目のアルバム『バニラビーンズIV』の収録曲。作詞・作曲:カジヒデキです。
9. PARADISE CALLING / Milky Bunny

益若つばさが“Milky Bunny”名義で2012年にリリースしたファースト・アルバムからのナンバー。作詞はご本人が“Tsubasa”名義で。作曲はもちろんカジくん。
10. 17歳のブルー / ガチンコ3

テレビ番組の企画から生まれたアイドル・ユニット、ガチンコ3が2018年、配信限定でリリースしたセカンド・アルバム『扉の向こう』の収録曲です。作詞:雨宮かのん、作曲:カジヒデキ。
11. ティアラ / 幾田愛子

幾田愛子が2006年にリリースしたセカンド・アルバム『AIKO』より。作詞・作曲:カジヒデキ。
12. 夢みる渋谷 YOU MAKE SHIBUYA (feat. カジヒデキ&長谷部健 渋谷区長) 盆踊りヴァージョン / 野宮真貴

ラストはカジくんと長ーい付き合いになる野宮さんの歌声を。東京・渋谷区の基本構想のPRソングです。作詞:魚返洋平、作曲:カジヒデキ。これぞ渋谷系の面目躍如? 2017年リリース。

解説:萩原健太

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第358回 萩原健太のotonanoラジオ#241

2024/05/14 公開

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

1.

カジヒデキ

Being Pure At Heart / ありのままでいいんじゃない

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

2.

カジヒデキ

Dreams Never End / ドリームズ・ネヴァー・エンド

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

3.

カジヒデキ

Preppy Peach / 先のトガったアイスクリーム

『BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#241

『“カジくん”名曲集 from original Albums 1997-2012』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. BABY BABY,ME ME ME / ベイビー・ベイビー、ミー・ミー・ミー

カジヒデキさんを久々にお迎えした『otonanoラジオ』、楽しかったですね。カジくんの新作『BEING PURE AT HEART〜ありのままでいいんじゃない』、ほんとにどの曲もカジくん!って感じで、ごっきげん。今週に引き続き来週もこのナイスなニュー・アルバムについてたっぷりお話をうかがう予定です。お楽しみに。

というわけで、今週のプレイリストは超ストレートにぼくが好きなカジくんの曲を並べてみました。といっても、たくさんありすぎて収拾が付かなくなりそうなので、カジくんのオリジナル・アルバムの中から1枚1曲ずつセレクトしてみました。サンシャイン・ポップの傑作「グリーン・ロード」のようなシングル・カット曲も一部含まれていますが、基本的にベスト盤的選曲からはふと油断すると外されちゃいがちな楽曲中心のセレクション。あんまり一般的なイメージとしてネオアコネオアコしていない感じの曲が多いかも。

いつも12曲のリストにしているので、今回も1997年のファースト・ソロ『MINI SKIRT』から2012年の『BLUE HEART』まで、ソロ名義でリリースされたフル・アルバム12作から1曲ずつをピックアップしたセレクション。以降のものは、んー、どうしようかなぁ。来週かなぁ。どうするか、わかりませんが、とりあえずぼくが選ぶ“カジくん名曲集1997〜2012”です。まずはファースト・アルバム『MINI SKIRT』からこの曲を。
2. グリーン・ロード

1998年のアルバム『TEA』より。
3. Lucky Loves You / ラッキー危機一髪!!

1999年のアルバム『15 ANGRY MEN』より。
4. いつも二人で

1999年のアルバム『the fireworks candy & puppydog store』より。
5. PARSLEY / パセリと港

2000年のアルバム『You will Love me』より。
6. Summer On The China Dress

2002年のアルバム『A LONG WEEK-END』より。
7. Protest Song

2004年のアルバム『lov song』より。
8. SUGAR SHACK / 噂好きのシュガー・シャック

2006年のアルバム『NEW PRETTY』より。
9. Feel Like The Good Shoes / 暑い夏午後3時、庭で君を待ってた

2007年のアルバム『Towns and Streets』より。
10. エンジェリック・シンフォニー

2008年のアルバム『lolipop』より。
11. ラブ・イズ・オール

2009年のアルバム『STRAWBERRIES AND CREAM』より。
12. 小さな光、新しい光

2012年のアルバム『BLUE HEART』より。

解説:萩原健太

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第357回 萩原健太のotonanoラジオ#240

2024/05/07 公開

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その2)

1.

RYUSENKEI

月のパルス

『イリュージョン』

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その2)

2.

RYUSENKEI

静かな恋のメロディ

『イリュージョン』

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その2)

3.

RYUSENKEI

帰郷

『イリュージョン』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#240

『1960〜70年代ソウル・ミュージックの戦争反対メッセージを含む名曲』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. What’s Goin’ On / Marvin Gaye

先週に引き続き、RYUSENKEIのクニモンド瀧口さんとSincereさんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。新体制で心機一転のRYUSENKEIがこれからどんな活動を繰り広げてくれるか、楽しみです。ニュー・アルバム『イリュージョン』でもいろいろと新たな魅力をお披露目してくれていました。そのうちのひとつが、様々な社会問題に対する彼らなりの視点というか、メッセージというか、そういったものが曲によって歌詞に反映されるようになったこと。政治への疑問を託した「モンキー・ビジネス パート2」とか、恋愛模様を綴っているようでいて背景に戦争に対する思いが見え隠れする「もしかしたら2人」とか。まさにRYUSENKEIの新境地。
というわけで、今週のプレイリストは、きっとRYUSENKEIにも大きなインスピレーションを与えているであろう1960〜1970年代のソウル・ミュージックで、戦争反対のメッセージを含む名曲をいくつかピックアップしてみました。こういう曲たちが半世紀という歳月を経て今なお意味を持ってしまうということは、なんというか、こう、人間の愚かさというものは時を重ねても変わらないんだな…ということでもあり。ある種の絶望すら感じてしまうわけですが。それでも争いのない世の中をやっぱりぼくたちは目指したいものです。RYUSENKEIもそんな思いで「もしかしたら2人」を作ったのだろうな、と。そんなことを考えつつ、まずはクニモンド瀧口さんに計り知れない影響を与えたであろう超名曲、マーヴィン・ゲイが1971年に放った「ホワッツ・ゴーイン・オン」を。当時のアメリカに暗い影を落としていたベトナム戦争に出征していた弟が手紙で伝えてきた現地の壮絶な状況や、サンフランシスコで反戦デモを行なっていた若者たちに対する警察隊の暴力行為などを受けて、マーヴィン・ゲイが“今、何が起きているのか”をソウルフルに歌った1曲です。“War is not the answer”、つまり“戦争は答えじゃない”という言葉に続けて、マーヴィンは“憎しみに勝るもの、それは愛だけだ”とメッセージします。
2. We Got To Have Peace / Curtis Mayfield

「ホワッツ・ゴーイン・オン」と同じ1971年、カーティス・メイフィールドも泥沼化するベトナム戦争に対して強いメッセージを放ちました。“平和でなければいけない/世界を存続させるためにも/戦争を終わらせなければ…”と歌い出し、“そうすることで子供たちを救おう”と、ソウルフルなグルーヴに乗せて訴えます。
3. War / Edwin Starr

ブルース・スプリングスティーンのカヴァーでもおなじみ。「黒い戦争」という邦題で知られる1970年の大ヒットです。“戦争なんて何の意味もない/無垢な命を奪うだけ/出征した息子を失った何千人もの母親が涙を流すだけ…”というストレートなメッセージが強烈。
4. Bring The Boys Home / Freda Payne

「バンド・オヴ・ゴールド」の大ヒットで知られるポップ・ソウル・クイーン、フリーダ・ペインによる反戦ソング。1971年、混乱を極めるベトナムの戦地へ軍隊を送り込むことへの疑念を提示した曲としてアメリカ国内では大きな支持を得たものの、国外の米軍放送などでは放送禁止措置を受けたとか。確かに、当時日本のFEN(現・AFN)では耳にしなかったような…。
5. Harvest For The World / The Isley Brothers

1976年の名曲。社会に渦巻く多くの問題に対して広くメッセージを送る曲ですが、最後のヴァース、“平和を願っているだけなのにぼくは武装させられる/代償を払い、すべて失って家に帰る/どの国も次々と野獣に変わる/世界に収穫の時がやってくるのはいつになるのだろう…”と歌われています。
6. What The World Needs Now Is Love〜Abraham, Martin And John / Tom Clay

ハル・デヴィッドが1960年代半ば、米国が大規模な軍事介入を本格化させ始めたベテナム戦争のことを憂い、いつか自分の子供たちも戦争に駆り出されることになるのだろうか…という思いを託しながら作詞した「世界は愛を求めてる」(作曲はバート・バカラック)と、リンカーン大統領、キング牧師、そしてケネディ大統領という、社会に変革をもたらしながら暗殺されてしまった者たちのことを歌った「エイブラハム、マーティン&ジョン」をメドレーにしたプロテスト・ソング。1971年、当時ロサンゼルスのラジオDJだったトム・クレイがブラックベリーズとともにレコーディングし、大ヒットしました。
7. Front Line / Stevie Wonder

この曲だけ1980年代の作品。スティーヴィー・ワンダーが1982年、ベスト・アルバムに収録する新曲としてレコーディングしたナンバーです。ベトナム戦争帰還兵の視点で語られる戦争の“その後”。人を殺してはいけないと教えられながら育ったにもかかわらず、1964年に16歳でベトナムに志願して出征した主人公が、戦地で足を失い帰還。勲章を授与されはしたものの、台無しにされた生活はもう二度と元には戻らない…と歌われています。
8. Man Of War / The Jacksons

マイケルを含むジャクソン兄弟が1977年、名匠ケニー・ギャンブル&レオン・ハフのプロデュースの下、リリースした真摯な反戦ソング。“戦争を仕掛ける大人たち/もう戦いを仕掛けるのはやめにして/平和を築くことを学んだらどうだ?”とメッセージします。
9. I Could Never Be President / Johnnie Taylor

ゴスペル、ブルース、R&Bなど幅広いジャンルで活躍したサザン・ソウル・シンガー、ジョニー・テイラーが1969年に放ったヒット。もし自分が大統領に選ばれたら、ベトナムに送り込まれた兵士たちを全員帰還させ、自分の恋人を世界から守るために再配置するだろう…という内容で。真っ向からの反戦歌ではないものの、戦争に対する疑念を独自の形でフィーチャーした1曲でした。
10. Did You Hear What They Said? / Gil Scott-Heron

米国の公民権運動に多大な影響を与えた詩人、ギル・スコット・ヘロンも多くの反戦メッセージをとなえてきたひとりです。彼が1972年に発表したこの曲では、ベトナムで頭を撃たれた兵士の死を巡り、ある者は“それは国を救うためだった”と語り、母親は“ひとり息子が命を奪われた”と泣いたことが描かれ、最後“おい、ちょっと待て、こんなことが現実であっていいはずがない”と繰り返し歌われます。
11. Peace / The O’Jays

1950年代からソウル・シーンを牽引してきたオージェイズ。彼らが1972年に発表したこの曲は、ベトナム戦争に特化したものではなく、より広い視点で反戦を訴えたナンバーです。宗教的/聖書的な切り口も盛り込みながら、“いつ終わるのかという人々の声が聞こえる…”と歌い、世界が愛と平和を取り戻せるよう訴えます。
12. Cry / Joe Bataan

ラテン・ソウル・アーティスト、ジョー・バターンが1971年にリリースしたシングル。ある兵士による“自分はベトナムの塹壕に身を潜めている”という告白からスタートする1曲です。ともに臭い塹壕にいる同僚兵士は、遠く離れた故郷のガールフレンドから別れの手紙を受け取っており、“そういうときは泣けば気分もよくなるさ”と慰めるのですが、“俺たち、何のために戦争してるんだろうな?”という問いかけに、彼は“まったく何のためにもなってないよ”と答えるのでした。
No more war!

解説:萩原健太

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第356回 萩原健太のotonanoラジオ#239

2024/04/30 公開

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その1)

1.

RYUSENKEI

スーパー・ジェネレイション

『イリュージョン』

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その1)

2.

RYUSENKEI

タイム・トラベラー

『イリュージョン』

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その1)

3.

RYUSENKEI

あなたはトリコ

『イリュージョン』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#239

『マイ・フェイヴァリットRYUSENKEI 2004-2022』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 3号線 / 流線形

今週の『otonanoラジオ』、“流線形”から“RYUSENKEI”へと表記を変え、リード・ヴォーカルにシンシアさんを迎えた新生RYUSENKEIがゲスト。クニモンド瀧口さんとシンシアさんのお話、いろいろ興味深かったですね。来週もニュー・アルバム『イリュージョン』についてあれこれ深くお話をうかがう予定です。楽しみ。 というわけで、RYUSENKEIの『otonanoラジオ』初登場を祝しまして、ぼくが好きなRYUSENKEIの楽曲集。“流線形”表記時代、彼らはコラボレーションものも含めて6作のフル・アルバムをリリースしているので、それぞれから2曲ずつ、計12曲、セレクトしてみました。年代順に並べてあります。まずは2004年にリリースされた流線形のファースト・アルバム『CITY MUSIC』より、彼らの代表曲のひとつ「3号線」を。このときの流線形は、クニモンド瀧口(ギター)、林有三(キーボード)、押塚岳大(キーボード)の3人組。このときフィーチャーされていたリード・ヴォーカルはサノトモミでした。
2. フライデーナイト / 流線形

『CITY MUSIC』からもう1曲。アルバムのオープニングを飾っていた「3号線」に続いて、ラストを締めくくっていたこの曲「フライデーナイト」です。
3. レインボー・シティ・ライン / 流線形

2006年のセカンド・アルバム『TOKYO SNIPER』から流線形はバンド形式ではなく、クニモンド瀧口のソロ・プロジェクトへ。ヤマカミヒトミ、小山晃一、丈青 など注目の若手腕ききミュージシャンを従えつつ構築された1枚でした。そこからまず「レインボー・シティ・ライン」をセレクト。ヴォーカルは江口ニカ。
4. 雨のシンデレラ / 流線形

『TOKYO SNIPER』からの2曲目は、やはりアルバムのクロージング・ナンバー「雨のシンデレラ」です。
5. ムーンライト・イブニング / 流線形&比屋定篤子

続いては比屋定篤子とのコラボレート・アルバムとして2009年にリリースされた『ナチュラル・ウーマン』より。比屋定篤子のセルフ・カヴァーものや、大貫妙子、八神純子のカヴァーなども含まれていましたが、そのアルバムからクニモンド瀧口の書き下ろし曲を。
6. ナチュラル・ウーマン / 流線形&比屋定篤子

比屋定さんとのコラボ・アルバム『ナチュラル・ウーマン』より、そのタイトル・チューンです。
7. 悲しいくらいダイヤモンド / 流線形&一十三十一

NHKドラマ『タリオ 復讐代行の2人』オリジナル・サウンドトラックという形で2020年にリリースされた『Talio』は、“流線形/一十三十一”という連名でのリリースでした。その中から作詞:一十三十一、作曲:クニモンド瀧口によるリード・トラックをどうぞ。もちろんヴォーカルは一十三十一。
8. 嘘つき手品 / 流線形&一十三十一 (feat. 堀込泰行)

『Talio』には後に本格的にタッグを組むことになるヴォーカリスト、元キリンジの堀込泰行も参加していました。彼の歌声も聞くことができる1曲です。
9. トワイライト・シャドウ / ナツ・サマー&流線形

2022年、流線形はシンガー・ソングライター、瀧川ありさとの共演シングルもリリースしていますが、これはクニモンドさんがソングライティングに関わっていない楽曲なので割愛させていただいて。同年、ナツ・サマーとのタッグの下、リリースされたアルバム『サン・キスド・レディ』からの曲をいきましょう。
10. One / ナツ・サマー&流線形

これもナツ・サマーのヴォーカルをフィーチャーした『サン・キスド・レディ』からの1曲です。
11. ふたりのシルエット / 流線形 (feat. 堀込泰行)

そして前出、堀込泰行をメイン・ヴォーカルに迎えたアルバム『インコンプリート』からのナンバーです。2022年、ナツ・サマーとの共演盤が出た直後にリリースされました。流線形の単独名義でのアルバム・リリースはこれが16年ぶり。男声ヴォーカルをメインに据えた流線形サウンドというのがやけに新鮮でした。
12. 潮騒 / 流線形 (feat. 堀込泰行)

これも『インコンプリート』より。2012 年にリリースされた一十三十一『CITY DIVE』にクニモンド瀧口が提供した「人魚になりたい」という曲のオリジナル歌詞ヴァージョンです。

解説:萩原健太

RYUSENKEI(クニモンド瀧口さん、Sincereさん)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第355回 萩原健太のotonanoラジオ#238

2024/04/23 公開

UGUISS(佐橋佳幸さん、柴田俊文さん、松本淳さん)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

UGUISS(佐橋佳幸さん、柴田俊文さん、松本淳さん)をゲストに迎えて(その2)

1.

UGUISS

Turn Up Your Radio

『UGUISS (1983-1984) ~40th Anniversary Vinyl Edition~』

UGUISS(佐橋佳幸さん、柴田俊文さん、松本淳さん)をゲストに迎えて(その2)

2.

UGUISS

Lunch Break

『UGUISS (1983-1984) ~40th Anniversary Vinyl Edition~』

UGUISS(佐橋佳幸さん、柴田俊文さん、松本淳さん)をゲストに迎えて(その2)

2.

UGUISS

Songbird

『UGUISS (1983-1984) ~40th Anniversary Vinyl Edition~』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#238

『40年前UGUISSと一緒に聞いていたアメリカン・ロック集』

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1. Mad Love / Linda Ronstadt

結成40周年イヤーをお祝い中の幻のロック・バンド、UGUISS。彼らが残したすべての音源をアナログLP2枚組にまとめた『UGUISS(1983-1984)~40th Anniversary Vinyl Edition~』のリリースに合わせ、先週に引き続き佐橋佳幸、柴田俊文、松本淳という3人のオリジナル・メンバーをお迎えした『otonanoラジオ』。今週も盛り上がりました。さて、今週のプレイリストのテーマは、申し訳ない、ちょっとぼんやりしたものなんですが(笑)、洋楽ファンのぼくが40年前、UGUISSのアルバムを聞きながら、あ、こいつら、こういう音楽の仲間だな…とイメージしたアメリカン・ロック・ナンバーをざっくり集めてみました。UGUISSがこういう曲をパクったとか、そういうことではけっしてなく。この中にUGUISSの音源を混ぜ込んでもしっくりくる、みたいな? あくまでもぼくが個人的に、こういう曲たちと一緒にUGUISSのレコードを聞いていた、と。そういうセレクションです。というわけで、まずは米西海岸の歌姫、リンダ・ロンシュタットのナンバー。1980年のアルバム『激愛(Mad Love)』のオープニングを飾っていたアルバム・タイトル・チューンです。UGUISSの山根栄子さんもリンダに負けないくらいかっこいいリード・ヴォーカルだったなぁ…。
2. Kiss This One Goodbye / Andrew Gold

佐橋佳幸が多大な影響を受けたアーティストのひとり、アンドリュー・ゴールドの1980年のアルバム『風にくちづけ(Whirlwind)』より。アルバムの邦題はこの曲につけられたものでした。
3. A Certain Girl / Warren Zevon

これも1980年のアルバム、ウォーレン・ジヴォンの『ダンシング・スクールの悲劇(Bad Luck Streak in Dancing School)』より。ニューオーリンズR&Bシーンの重要人物、アラン・トゥーサンが作ってアーニー・K・ドーが1961年にヒットさせた曲のカヴァーです。バック・コーラスにジャクソン・ブラウンも参加しています。
4. Think About Me / Fleetwood Mac

フリートウッド・マックが1979年にリリースしたアルバム『牙(タスク)』より。この時期に人気を二分していたふたりの女性メンバーのうち、クリスティン・マクヴィーの作品です。
5. Stand Back / Stevie Nicks

フリートウッド・マック、もうひとりの女性メンバー、スティーヴィー・ニックスの歌声も。UGUISSがデビューした1983年にリリースされたセカンド・ソロ・アルバム『ザ・ワイルド・ハート』の収録曲です。
6. Back In My Arms / Nicolette Larson

UGUISSも活動初期、カヴァーしていたというニコレット・ラーソン。彼女が1979年にリリースしたセカンド・アルバム『愛の季節(In the Nick of Time)』より。リトル・フィートやドゥービー・ブラザーズのメンバーを従えつつ、ダイアナ・ロス&スプリームスのヒット曲をのびのびカヴァーしています。
7. Straight From The Heart / Little Feat

今名前が出たリトル・フィートの曲もひとつ。ローウェル・ジョージを含むラインアップでリリースされた最後のアルバム、1979年の『ダウン・オン・ファーム』からの1曲です。
8. Change In Luck / Valerie Carter

ウェストコーストを代表するセッション・シンガーでもあったヴァレリー・カーターが1978年にリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『ワイルド・チャイルド』からのナンバー。無数のヒット曲を生み出したソングライター、トム・スノウの作品です。
9. Young Blood / Rickie Lee Jones

トム・ウェイツ、ローウェル・ジョージといった米西海岸シーンの大物の人脈から登場したリッキー・リー・ジョーンズ。彼女が1979年にリリースしたデビュー・アルバム『浪漫(Rickie Lee Jones)』からの1曲です。マイケル・マクドナルド、ドクター・ジョン、ウィリー・ウィークス、スティーヴ・ガッド、ジェフ・ポーカロ、アンディ・ニューマーク、ニック・デカロ、バジー・フェイトン、ニール・ラーセン、アーニー・ワッツ、トム・スコットら豪華なサポート陣も大いに話題を呼びました。
10. Heartache Tonight / Eagles

鳥の名前をバンド名にしている、という意味では、UGUISS直属の大先輩にあたるイーグルス。彼らが1980年にリリースしたアルバム『ザ・ロング・ラン』からのナンバーを。
11. You Dream Flat Tires / Joni Mitchell

カナダ出身ながら、当時のロサンゼルス・シーンを代表する活躍を展開していた偉大なシンガー・ソングライターのひとり、ジョニ・ミッチェルが1982年にリリースしたアルバム『ワイルド・シングス・ラン・ファスト』より。途中、ライオネル・リッチーがデュエット・パートナーとしてヴォーカルを聞かせています。
12. Hard Times / James Taylor

そしてラストは先日来日して素晴らしいコンサートを届けてくれたジェイムス・テイラー。やはり佐橋佳幸に大きな影響を与えたひとりですが。彼が1981年にリリースしたアルバム『ダディーズ・スマイル(Dad Loves His Work)』のオープニングを飾っていたナンバーで今回のプレイリストを締めましょう。

解説:萩原健太

UGUISS(佐橋佳幸さん、柴田俊文さん、松本淳さん)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!