第130回 萩原健太のotonanoラジオ#12
2019/12/24 公開
高野寛さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
坂本美雨
ONGAKU
『Yellow Magic Children #1』2019年
2.
宮沢和史+高野寛
LOTUS LOVE
『Yellow Magic Children #1』2019年
3.
高野寛
ベステンダンク(2019 ver.)
『City Folklore』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#12
『YMOへの遺伝子』
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各社ストリーミング事情によってリスト内容が異なる可能性があります。予めご了承ください。
1. デイリー・ナイトリー / ザ・モンキーズ
高野寛くんらYMOチルドレンによるライヴ盤『Yellow Magic Children #1』に刺激された今週のプレイリスト。“YMOの遺伝子”とは逆の発想で、YMO以降ではなく、YMO以前にシンセ/モーグを使った先達の試行錯誤を集めてみました。まずはモンキーズが1967年にリリースしたアルバム『スター・コレクター (Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd)』の収録曲から。 |
2. スペース・オデッセイ / ザ・バーズ
フォーク・ロックの旗手としてデビューしたバーズが活動の曲がり角の時期、1968年にリリースしたアルバム『名うてのバード兄弟 (The Notorious Byrd Brothers)』より。デビュー以来のバンド・サウンドに加えてホーンやストリングスも導入した意欲作。その流れでモーグ・シンセサイザーにも手を出して、スペースっぽい演出をしてみせた。 |
3. わが子の命を救いたまえ / サイモン&ガーファンクル
1968年リリースの全米ナンバーワン・アルバム『ブックエンド』より。当時ビートルズに対して思いきりライバル意識を抱いていたというポール・サイモンが随所に画期的な音の実験を盛り込んだ1枚だった。本曲も、アルバムのプロデュースを手がけたジョン・サイモンがモーグ・シンセサイザーを駆使して独特の深みを音像に与えている。 |
4. ビコーズ / ビートルズ
ご存じ、1969年にリリースされたビートルズの実質的ラスト・アルバム『アビイ・ロード』に収録されていたジョン・レノン作品。このアルバムでは他の曲でも、それまでならばホーン・セクションやストリングスでこなしたであろうアンサンブルをモーグ・シンセサイザーに置き換えて聞かせている。新しいオモチャを手に入れてワクワク楽しんでいる感じかも。 |
5. ラッキー・マン / エマーソン、レイク&パーマー
モーグ・シンセサイザーの存在をライヴ演奏を通じて世のロック・ファンに広めた最大の功労者はキース・エマーソンだろう。彼が結成したトリオ、エマーソン・レイク&パーマーが1970年にリリースしたファースト・アルバムに収録された本曲でも、あまり派手にではないものの、後半、さすが存在感溢れるキーボード・ソロを聞かせている。 |
6. ポップコーン / ホット・バター
もともとは1969年、ガーション・キングスレイが自らのアルバムで発表した楽曲。それを、キングスレイが中心となって結成したバンド、ホット・バター名義で1972年にシングル化。ポップコーンがはじける音を思わせるモーグ・シンセサイザーの音色が話題を呼び、オーストラリア、フランス、ドイツ、ノルウェー、スイスなどで軒並み1位を獲得した。 |
7. キャサリン・ハワード / リック・ウェイクマン
イエスのキーボード・プレイヤーとしてもおなじみ、リック・ウェイクマンが1973年にリリースしたソロ・アルバム『ヘンリー八世の六人の妻 (The Six Wives of Henry VIII)』より。ウェイクマンは普通のピアノ、ハモンド、パイプ・オルガンなどに加え、ミニ・モーグ、アープ、メロトロンなども駆使して壮大な音世界を作り上げてみせた。 |
8. レゲ・ウーマン / スティーヴィー・ワンダー
1972年の『トーキング・ブック』、1973年の『インナーヴィジョンズ』、1974年の『ファースト・フィナーレ』という“ニュー・ソウル”3部作で、スティーヴィーはクラヴィネットとシンセサイザーを見事に使いこなし、新時代のソウル・サウンドを完成させた。本曲は『ファースト・フィナーレ』より。この人なくしてシンセの発展はなかった。 |
9. アイ・フィール・ラヴ / ドナ・サマー
1970年代、ディスコ・シーンで一世を風靡したイタリアのプロデューサー/ソングライター、ジョルジオ・モルダーがプロデュースを手がけていた時期のドナ・サマーによる代表的ヒット。のちのテクノポップに直結するようなピコピコ・サウンドが話題を呼び、こちらも1977年にオーストラリア、オーストリア、ベルギーオランダ、イギリスなどでチャート1位に輝いた。 |
10. フラッシュ・ライト / パーラメント
ジョージ・クリントン、ブーツィ・コリンズ、バーニー・ウォーレルというファンクの偉人たちが結束して作り上げた1977年の傑作。ウォーレルが3台、あるいは4台のミニ・モーグをつないで作り上げたという強力なベースラインが最高だ。パーラメント〜ファンカデリックにとって初の全米R&Bチャート1位に輝いたナンバー。のちのヒップホップへの先駆けでもある。 |
11. ザ・ロボッツ / クラフトワーク
YMOにも大いに影響を与えたドイツの電子音楽グループ、クラフトワークが1978年にリリースしたナンバー。多彩なシンセサイザーの音色を絡め、歌詞のある部分はヴォコーダーを使いながら思いきりロボット感を演出している。当時は近未来っぽい感触が魅力だったが、今聞くと不思議とアナログっぽい感触ばかりが伝わってくるようで、なんだか興味深い。 |
12. コズミック・サーフィン / 細野晴臣
細野晴臣が鈴木茂、山下達郎とともにCBSソニーが提唱する“アイランド・ミュージック”なるテーマのもと、自作曲を持ち寄って制作した1978年の企画アルバム『PACIFIC』より。ほどなくYMOのファースト・アルバムで再録音されることになる曲のプロトタイプだ。YMOヴァージョン以上にテクノ+サーフィン・インストというコンセプトを全うした仕上がり。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第129回 萩原健太のotonanoラジオ#11
2019/12/17 公開
高野寛さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
高野寛
魔法のメロディ
『City Folklore』2019年
2.
高野寛
Altogether Alone
『City Folklore』2019年
3.
高野寛
Tokyo Sky Blue
『City Folklore』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#11
『シティ・ポップの原点 in 70s』
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1. オールトゥゲザー・アローン / ハース・マルティネス
高野寛くんが新作『City Folklore』でカヴァーしたハース・マルティネスのオリジナル・ヴァージョン。1975年のアルバム『ハース・フロム・アース』より。今週のプレイリストはこの曲のように1970年代、渋谷のロック喫茶や輸入盤屋界隈でぼくたち当時の若者(笑)の心をとらえた名曲集です。 |
2. 夢の中のバルバドスの夜 / リビー・タイタス
そのハース・マルティネスが書いた曲をもうひとつ。もともとはザ・バンドのリヴォン・ヘルムの奥様。離婚後、ドクター・ジョンとのお付き合いを経て、1993年にドナルド・フェイゲンと再婚…という超華麗な私生活を送った女性アーティストが1977年にリリースしたセカンド・アルバムより。 |
3. ワン・ウェイ・オア・ジ・アザー / ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド
ピーター・ゴールウェイ、ケニー・アルトマン、ジョン・リンドらニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジ周辺でそれぞれソングライターとしても素晴らしい才能を発揮していたメンバーが集まって結成したバンドが、1969年、唯一残した傑作アルバムより。1970年代半ばに日本で再発され再評価された。 |
4. ドント・アスク・ミー・ホワイ / アルゾ
ジャズ、R&B、フォーク、ブラジル音楽などの要素を巧みに融合した浮遊感あふれるサウンド、柔軟なソングライティング感覚、伸びやかな歌声、すべてが奇妙な吸引力を放つ幻のシンガー・ソングライター、アルゾが1971年にリリースした唯一のソロ・アルバムより。プロデュースはジャズ畑のボブ・ドロウ。 |
5. エッグプラント / マイケル・フランクス
名匠トミー・リピューマがプロデュース、クルセイダーズのジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトンら腕ききがバックアップしたマイケル・フランクス、1975年の傑作アルバム『アート・オブ・ティー』より。おしゃれで、アダルトで。当時の輸入盤屋さんで売れに売れた1枚だ。 |
6. スモール・タウン・トーク / ボビー・チャールズ
1950年代から活躍する米南部出身のシンガー・ソングライター、ボビー・チャールズが1972年にリリースした名曲。ザ・バンド、ジョン・サイモンら、ニューヨーク郊外のマジカルな音楽の町“ウッドストック”に暮らす音楽仲間たちとの交流から生まれた傑作だった。イントロの口笛から、もう泣ける。 |
7. マイ・ラヴ・ウィル・ネヴァー・ダイ / エリック・カズ
リンダ・ロンシュタットやボニー・レイットの名唱でおなじみの「ラヴ・ハズ・ノー・プライド」の作者としても知られるナイーヴなシンガー・ソングライター、エリック・カズが1974年にリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『カル・デ・サック』より。どこか頼りなげな歌声もまた切なさを増幅してくれる。 |
8. キャント・ゲット・ユー・アウト・オヴ・マイ・ライフ / エリック・アンダーソン
エリック・アンダーソンは1960年代のフォーク・ムーヴメントの中から登場してきた内省的なシンガー・ソングライター。そんな彼が1975年、時代の移り変わりの波を受けてアダルトな音作りを聞かせたアルバム『愛と放浪の日々』より。古くからのファンは堕落だと糾弾したけれど、ぼくは大好きでした(笑)。 |
9. マグダレナ / ダニー・オキーフ
エルヴィス・プレスリーやウィリー・ネルソンの渋いカヴァーでも知られる必殺の名曲「グッド・タイム・チャーリー・ガット・ザ・ブルース」の作者、ダニー・オキーフが1973年にリリースした傑作アルバム『そよ風の伝説』より。都会の喧騒と不思議な郷愁が同居する名曲ぞろいの1枚だった。 |
10. ソングバード / ジェシ・コリン・ヤング
1960年代、「ゲット・トゥゲザー」のヒットを放ったバンド、ヤングブラッズの一員としてデビューしたジェシ・コリン・ヤング。彼がバンド解散後の1975年にリリースしたソロ名義での6作目のアルバムの表題曲だ。爽やかなフルートの音色が当時の渋谷のロック喫茶で大人気を博した。 |
11. ホワッチャ・ゴナ・ドゥ / ドニー・フリッツ
マッスル・ショールズ・サウンドが結実していく流れのうえで、とても重要な役割を果たした偉大なソングライター/セッション・ミュージシャン、ドニー・フリッツ。今年の8月、76歳で亡くなった彼が1974年に残した超名盤『プローン・トゥ・リーン』もまた東京のロック喫茶を沸かせた人気盤だった。 |
12. ウー・チャイルド / ヴァレリー・カーター
1977年のデビュー・アルバム『愛はすぐそばに』より。リトル・フィートやアース・ウィンド&ファイアのメンバーをはじめ豪華ミュージシャン勢ぞろいの1枚だった。兄弟ソウル・グループ、ファイヴ・ステアステップスのヒットをカヴァーした本曲はそんなアルバムのオープニング・チューン。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第128回 萩原健太のotonanoラジオ#10
2019/12/10 公開
伊藤銀次さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
NIAGARA TRIANGLE(山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一)
新無頼横町
『ナイアガラトライアングルVol.1 30th Anniversary Edition』2006年
2.
伊藤銀次
真っ赤なビキニのサンタクロース
『GOLDEN☆BEST 伊藤銀次 ~40th Anniversary Edition~』2012年
3.
伊藤銀次
誰もがきっと ~想い出に守られて~
『RAINBOW CHASER』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#10
『PLAYING/SINGING~弾きながら歌ってもイケるです』
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1. ハッピー / ザ・ローリング・ストーンズ
伊藤銀次さんのゲスト回、お楽しみいただけましたか? というわけで、今週の番外編プレイリストは銀次さんのようにギタリストとしての役割がメインだけれど、ヴォーカルもやります…的な人の特集。まずはその代表格、ストーンズのキース・リチャーズが歌った1972年の傑作曲から。 |
2. ストレンジ・ブルー / クリーム
続いてはエリック・クラプトン。この人も名ギタリストとして名高いけれど、歌うほうもけっこう好きらしく。さすがに半世紀以上歌い続けてきただけに近年はシンガーとしてもかなり立派な存在になった。石の上にもなんとやら…。そんなクラプトンがクリームに在籍していた1967年の若々しい歌声を。 |
3. 砂の女 / 鈴木茂
1960年に、はっぴいえんどのリード・ギタリストとしてデビュー。バンド解散後の1974年、単身渡米してリトル・フィートやタワー・オブ・パワーのメンバーたちと制作した名作アルバム『バンド・ワゴン』から。ちょっと“青さ”の残る歌声が松本隆の歌詞とあいまって独特の瑞々しさを伝える。 |
4. ジョージー・ポーギー / TOTO
TOTOというバンドはリード・シンガーを雑に扱いがち(笑)。専任のヴォーカルがいるのに、それを差し置いてここぞという曲をなぜかギターのスティーヴ・ルカサーが歌ったりキーボードのデヴィッド・ペイチが歌ったり。これはルカサーが歌ったペイチ作品。1978年にデビュー・アルバムの1曲です。 |
5. プレス・オン / デヴィッド・T・ウォーカー
セッション・ギタリストとしても多くの名盤に関わってきた黒人ギタリスト、デヴィッド・T。実は歌声も渋い。といってもジョージ・ベンソンのように全部歌っちゃうようなことはなく、ほんのたまーにその渋いヴォーカルを聞かせてくれる。これは1973年のアルバムの表題曲。ファンキー! |
6. ゲット・ワーキン / ジェフ・ベック
孤高のギタリストというイメージが強いジェフ・ベックは、ほとんど歌わないけれど。1985年のアルバム『フラッシュ』ではプロデューサーのナイル・ロジャースの口車にノセられ、なんと2曲でヴォーカルをとってしまった。そのひとつが本曲。出来は…まあ、ね(笑)。ギター演奏のほうが絶対、歌心あります。 |
7. 幸福 / ユニコーン
奥田民生という絶対的なリード・シンガーを擁するユニコーンだが、たまに他のメンバーもヴォーカルをとることがある。1991年のアルバム『ヒゲとボイン』の収録曲である本曲は、ギタリストの“テッシー”こと手島いさむが作詞作曲し、自ら初めてリード・ヴォーカルを担当した1曲だ。 |
8. アウト・オブ・ブルー / ザ・バンド
ザ・バンドのオリジナル曲をほぼすべて作ったのはギタリストのロビー・ロバートソンだが。バンド内にリヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエルと屈指の歌い手が3人もいたため、自ら歌うことは珍しかった。その珍しい楽曲のひとつが1978年のアルバム『ラスト・ワルツ』の収録曲である本曲だ。 |
9. ウー・ラ・ラ / フェイセズ
1963年のアルバムの表題曲。フェイセズにはロッド・スチュワートという強力なリード・シンガーが在籍していたが、この時期、ロッドがソロ活動に精を出していたため、他のメンバーが力を合わせて作り上げたアルバムだった。本表題曲はギタリスト、ロン・ウッドがリード・ヴォーカルをとっている。 |
10. イージー・イーヴィル / ラリー・カールトン
売れっ子セッション・ギタリスト、ラリー・カールトンが1973年にリリースしたリーダー・アルバム2作目『シンギング/プレイング』より。タイトル通りシンガーとしての側面も強調した1枚だった。本曲はその冒頭を飾っていたアラン・オデイ作品。繊細な歌声が聞く者の耳に切なく届く。 |
11. KASHIWA マイ・ラブ / 爆風スランプ
1979年に爆風スランプがリリースしたアルバム『I.B.W.』より。リード・シンガーのサンプラザ中野が作詞、ギタリストのパッパラー河合が作曲。松任谷由実の作風を意識した曲だったため、ユーミン人脈から新川博がアレンジで参加している。パッパラー河合のアイドルっぽい歌唱も泣ける。 |
12. デヴィル・イン・ハー・ハート / ビートルズ
1953年のアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録されていたこの曲はもともと前年、ガール・グループのザ・ドネイズが歌った曲のカヴァー。女の子シンガーの役割をまかせるなら最年少のジョージに、ということか。ジョージのかわいい歌声をジョンとポールが鉄壁のコーラスでサポートしている。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第127回 萩原健太のotonanoラジオ#9
2019/12/03 公開
伊藤銀次さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
伊藤銀次
RAINBOW CHASER
『RAINBOW CHASER』2019年
2.
伊藤銀次
愛をつかまえて
『RAINBOW CHASER』2019年
3.
伊藤銀次
こぬか雨(Live Version)
[The 45th anniversary Live @ Billboard Live TOKYO]
『RAINBOW CHASER』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#9
『キャッチー&コンパクトなギター・ソロ』
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1. CONGRATULATIONS / 伊藤銀次
キャッチーなセンスを誇るギタリストでもある銀次さんにちなんで、今回のプレイリストはぼくが好きなコンパクトでキャッチーなギター・ソロが聞ける曲特集です。まずは銀次さんが1982年にリリースしたアルバム『BABY BLUE』から。ソロは銀次さん? それとも青山徹さん? |
2. リトル・ダーリン / ドゥービー・ブラザーズ
マイケル・マクドナルドを正式メンバーに迎えて生まれ変わったドゥービーズが1977年にリリースしたアルバム『運命の掟』の収録曲。マーヴィン・ゲイのヒットのカヴァーだ。パット・シモンズとジェフ・バクスター、二人による緻密に計算されたツイン・リード・ギターが最高にスリリング。 |
3. プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ / ポール・バターフィールズ・ベター・デイズ
自身のブルース・バンドを解散したバターフィールドが地元ウッドストックで結成した新バンドが1973年にリリースしたファースト・アルバムから。アーバンR&Bの偉人、パーシー・メイフィールドのカヴァーだ。ヴォーカルはジェフ・マルダー、必殺のギター・ソロはエイモス・ギャレット! |
4. マイ・ラヴ / ポール・マッカートニー&ウイングス
1973年のアルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』より。ポール・マッカートニーが愛妻リンダに捧げた名曲だ。自らの持ち味を再確認する形で真っ向から取り組んだ究極のラヴ・ソング。当時のウイングスのメンバーだったヘンリー・マカロックによる哀切に満ちたギター・ソロも素晴らしい。 |
5. 突然の贈りもの / 竹内まりや
1978年にリリースされた竹内まりやのデビュー・アルバム『BEGINNING』より。先輩シンガー・ソングライター、大貫妙子の作品だ。気の合う音楽仲間、センチメンタル・シティ・ロマンスのバックアップを得て、まりやさんがのびのび歌心を発揮する。素晴らしいギター・ソロはセンチの中野督夫。 |
6. フールズ・ラッシュ・イン / リッキー・ネルソン
ジョニー・マーサー作詞、ルーブ・ブルーム作曲。1940年に作られて以来、多くのシンガーが歌い継いできた名曲だ。ポップス・ファンにはこのリッキー・ネルソンによる1963年のヴァージョンがおなじみ。何ひとつ無駄のないコンパクトなギター・ソロを聞かせているのは名手ジェイムス・バートンだ。 |
7. ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー / デイヴ・メイスン
偉大なソウル・シンガー、サム・クック作の名曲。アニマルズ、ロッド・スチュワート、ジョン・レノンらのカヴァー・ヴァージョンもおなじみだろう。今回はデイヴ・メイソンが1974年、アルバム『デイヴ・メイスン』で披露したヴァージョンを。ブルージーなギター・ソロはジム・クリーガーによるもの。 |
8. ドント・チェンジ・ホーシズ / タワー・オブ・パワー
1974年のアルバム『バック・トゥ・オークランド』の収録曲。唯一無二のソリッドかつファンキーなホーン・セクションと切れ味鋭いリズム・セクションをバックに回し、当時のレギュラー・メンバーのひとりだったブルース・コンテがクリーンなトーンで渋いギター・ソロを聞かせている。 |
9. ノーバディーズ / デヴィッド・ブロムバーグ
1975年の4作目のアルバム『ミッドナイト・オン・ザ・ウォーター』より。リンダ・ロンシュタットも取り上げていたゲイリー・ホワイト作品だ。タイトな仕上がりのリンダ・ヴァージョンに対し、こちらは柔らかな管弦アンサンブルをともなった淡い仕上がり。本人が奏でる情緒あふれるギター・ソロもいい。 |
10. 何もきかないで / 荒井由実
1975年のサード・アルバム『コバルト・アワー』より。シングル・ヒットした「ルージュの伝言」のB面曲でもある。バックの演奏は当時のユーミンのライヴ活動を支えていたバンド“ダディ・オー!”。エイモス・ギャレットのムードをたたえた絶品ギター・ソロもそのメンバー、大野久雄によるものだ。 |
11. 安らぎによせて / イーグルス
1975年の4thアルバム『呪われた夜』のエンディングを飾っていた静かなバラード。このアルバムを最後にオリジナル・メンバーのひとりだったギタリスト、バーニー・レドンがバンドを脱退することになるのだが、本曲はそんなレドンの作品。静かに淡々と別れを告げるようなギター・ソロが泣ける。 |
12. 久し振りね / ビング・クロスビー
サミー・カーン作詞、ジュリー・スタイン作曲。様々なシンガーのヴァージョンが存在するが、ビング・クロスビーがレス・ポール・トリオをバックに従えて1945年に録音した本ヴァージョンが最高だ。間奏で余計な自我を主張せず美しい曲メロをそのまま弾き綴るレス・ポールのギター・ソロが素晴らしい。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第126回 萩原健太のotonanoラジオ#8
2019/11/26 公開
白木哲也(ソニーミュージック)さんをゲストに迎えて
今週のオンエア曲
1.
JEFF LYNNE'S ELO
フロム・アウト・オブ・ノーウェア
『フロム・アウト・オブ・ノーウェア』2019年
2.
ジミ・ヘンドリックス
イージー・ライダー
『バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト』2019年
3.
ボブ・ディラン/ジョニー・キャッシュ・セッションズ
ビッグ・リヴァー(テイク1)
ブートレッグ・シリーズ第15集『トラヴェリング・スルー』2019年
4.
ザ・クラッシュ
トレイン・イン・ベイン
『ロンドン・コーリング(40周年記念盤)』2019年
5.
ハリー・二ルソン
ムーチョ・ムンゴ/マウント・エルガ
『プシー・キャッツ 45周年記念盤』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#8
『これが僕のBeatleDNA!』
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1. すべてをあなたに / ザ・ワンダーズ
今週のゲスト、ソニーミュージックの白木さんが編纂したビートルズDNAを受け継ぐ名曲集『Power To The Pop』にあやかって、otonanoラジオ編ビートルズっぽい曲プレイリスト。まずはファウンテンズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーが作った1996年の同名映画主題歌から。 |
2. セブリナとペーストとプラトンと / ジェリーフィッシュ
パワー・ポップ・バンド、ジェリーフィッシュが1993年に発表した2作目のスタジオ・アルバム『こぼれたミルクに泣かないで (Spilt Milk)』の収録曲。1960年代半ば過ぎのポール・マッカートニーっぽいシャッフル・ビートと独特のベースラインが聞き物だ。 |
3. ガール・ドント・テル・ミー / ザ・ビーチ・ボーイズ
1965年のアルバム『サマー・デイズ』より。リード・ヴォーカルを担当したカール・ウィルソンが当時かなりビートルズに入れ込んでいたため、兄ブライアンがカールのためにビートルズの「涙の乗車券 (Ticket to Ride)」を意識して書いたものだとか。 |
4. ワンダーランド / 佐野元春
1982年にアナログ7インチ・シングル「Sugartime」のB面曲としてリリースされた曲。タイトル通りソニーのウォーキング・カセット・テレコ“ウォークマン”のCMソングとして作られた曲だ。コード進行、コーラスなどに初期ビートルズっぽさが詰め込まれている。 |
5. ウィアー・オフ・ユー・ノー / クラトゥ
カナダのプログレッシヴ・ロック・バンド、クラトゥが1977年にリリースしたセカンド・アルバム『ホープ』のオープニングを飾っていたナンバーだ。コーラス・ハーモニーやコード進行、ホーン・アレンジなどに中期ビートルズっぽい質感をこれでもかと満載。 |
6. 恋はひな菊 / エミット・ローズ
“第二のポール・マッカートニー”とも呼ばれた、元メリー・ゴー・ラウンドのリード・シンガー、エミット・ローズが1971年にリリースしたソロ・デビュー盤『エミット・ローズ』より。ビートルズというよりもウイングスという感触が強い1曲かも。 |
7. イッツ・オンリー・ナチュラル / クラウデッド・ハウス
ニュージーランド人シンガー・ソングライターのニール・フィンを中心に結成されたオーストラリアのロック・バンド、クラウデッド・ハウスが1991年に発表したサード・アルバム『ウッドフェイス』より。ニールが兄弟のティム・フィンと共作した名曲だ。 |
8. 風のBad Girl / BOX
BOXは杉真理、松尾清憲、田上正和、小室和之という超ビートルマニアたちが結成したバンド。彼らの1988年のデビュー曲だ。コーラスで参加した竹内まりやとともに彼女の最新アンソロジー『ターンテーブル』で多数のビートルズ曲をカヴァーしまくっていることもおなじみだろう。 |
9. ビューティフル・ドーター / ザ・ムーヴ
ブリティッシュ・ポップ・シーンを代表する奇才、ロイ・ウッドが率いていたロック・バンド、ザ・ムーヴが1970年に発表したセカンド・アルバム『シャザム』より。ウッドがこの後結成することになるELOへと連なるストリングス・アレンジに濃厚なビートルズの影が…。 |
10. ノーバディ・ノウズ / ラズベリーズ
エリック・カルメン率いるパワー・ポップ・バンド、ラズベリーズが1972年にリリースしたセカンド・アルバム『フレッシュ』より。作者はカルメンと当時のバンド・メンバーのひとり、デイヴ・スモーリー。やはり初期ビートルズに特徴的だったタイプの楽曲だ。 |
11. エイプリル・フールズ / ルーファス・ウェインライト
アメリカ生まれカナダ育ちのシンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライトが1998年にリリースしたデビュー・アルバムより。ロック、ジャズ、フォーク、クラシックまで広がる雄大な彼の音楽性の中で、ビートルズも大きな存在感を放っていることを教えてくれる1曲だ。 |
12. メモリー・レイン / エリオット・スミス
繊細で内省的な持ち味が熱狂的に支持されながら、2004年、34歳という若さで謎の死を遂げたシンガー・ソングライター、エリオット・スミス。他界後の2004年に出た遺作アルバム『フロム・ア・ベースメント・オン・ザ・ヒル』より。ジョンとポール、両者からの影響が交錯するアコギ弾き語り曲だ。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第125回 萩原健太のotonanoラジオ#7
2019/11/19 公開
ダニエル・ビダルさん&金子隆博(フラッシュ金子)さんをゲストに迎えて
今週のオンエア曲
1.
ダニエル・ビダル
オー・シャンゼリゼ feat. BIG HORNS BEE
『ランデブー』2019年
2.
ダニエル・ビダル
天使のらくがき
『ランデブー』2019年
3.
ダニエル・ビダル
ラ・ビアン・ローズ
『ランデブー』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#7
『日本限定!オー・“洋楽“60s-70s』
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各社ストリーミング事情によってリスト内容が異なる可能性があります。予めご了承ください。
1. アイドルを探せ (La plus belle pour aller danser) / シルヴィ・ヴァルタン
今週は、ダニエル・ビダルさん同様、1960〜70年代の日本の洋楽ヒットチャートを賑わしたヨーロッパの人気シンガーたちの歌声を集めたプレイリスト。まずはダニエルさんの先輩フレンチ・ポップス歌姫、シルヴィ・ヴァルタン、1963年の主演映画主題歌から。 |
2. サンライト・ツイスト (Go-Kart Twist) / ジャンニ・モランディ
カトリーヌ・スパーク主演のイタリア映画『太陽の下の18歳』(1962年)の挿入歌。日本でも伊藤アイコや青山ミチ、木の実ナナ、さらにはムーンライダーズなどがそれぞれ別邦題のもとでカヴァーしている。作曲はかのエンニオ・モリコーネ。 |
3. アニーとボンボン (Les Sucettes) / フランス・ギャル
ロリポップ・キャンディが大好きな少女を描く1966年の仏ヒットだが、作者はセルジュ・ゲンズブール。歌詞の裏側には当然、エロい暗喩が満載だ。まだ幼かったため真相を知らず無邪気に歌ってしまったフランス・ギャルは後から大いにショックを受けたという。 |
4. 夢みる想い (Non ho l'età) / ジリオラ・チンクェッティ
1964年、当時16歳だったイタリア人シンガー、ジリオラ・チンクェッティが歌い、サンレモ音楽祭とユーロビジョン・ソング・コンテストでともに優勝した名曲。イタリア語盤だけでなく、英、仏、西、独、日などチンクェッティによる各国盤が世界中でヒットした。 |
5. 明日は月の上で (À Demain Sur La Lune) / サルヴァトール・アダモ
「雪が降る」「サン・トワ・マミー」「インシャラー」などのヒットで日本でも大人気を博したシンガー・ソングライター、アダモ。イタリア生まれのベルギー人だがフランス本拠地に活躍した。本曲はアダモが自ら作詞作曲した1969年のヒット曲だ。 |
6. ほほにかかる涙 (Una Lacrima Sul Viso) / ボビー・ソロ
イタリアのローマ生まれのポップス・シンガー、ボビー・ソロが、自分の姉妹に捧げて作曲したというナンバーだ。1964年のサンレモ音楽祭で入賞したのをきっかけに大ヒット。イタリアで初のミリオン・セラー・シングルという記録を達成した。 |
7. 砂に消えた涙 (Un buco nella sabbia) / ミーナ
もともとは1964年、イタリアの女性シンガー、ミーナがシングルB面に収めて発表した楽曲。その曲に漣健児が日本語詞を付け弘田三枝子が歌った盤が日本でヒットしたため、1965年、ミーナ本人の日本語盤も出た。本ヴァージョンはオリジナルのイタリア語盤。 |
8. 花のささやき (In Un Fiore) / ウィルマ・ゴイク
イタリアの女性シンガー、ウィルマ・ゴイク(正しい発音はゴイチ)が歌い、1966年、サンレモ音楽祭で入賞した曲。哀感あふれる旋律が日本でも大いに愛され、本人ヴァージョンのほかザ・ピーナッツ、伊東ゆかりらによる日本語訳詞ヴァージョンもヒットした。 |
9. 甘い暴力 (Douce violence) / ジョニー・アリディ
ジョニー・アリデイはシルヴィ・ヴァルタンの元旦那さまとしても知られるフランスのロックンロール・シンガー。フランスのエルヴィス・プレスリーとも呼ばれていた。本曲は1962年、エルケ・ソマー主演の同名フランス映画の主題歌だ。 |
10. チャオ・チャオ・バンビーナ (Piove) / ドメニコ・モドゥーニョ
ご存じ「ヴォラーレ」のオリジナル・パフォーマーとして知られるイタリア人シンガー、ドメニコ・モドゥーニョが自ら作曲した1959年の大ヒット。前年にヒットした「ヴォラーレ」同様、サンレモ音楽祭で見事2年連続の優勝を果たした。 |
11. 男の子女の子 (Tous Les Garçons Et Les Filles) / フランソワーズ・アルディ
「さよならを教えて」や「もう森へなんか行かない」など多くのヒットで日本の若い世代にもおなじみのフランス人シンガー、フランソワーズ・アルディ。フランス語圏のみならず、特に英国でも人気を博した。本曲は彼女が1962年に自作自演したデビュー曲だ。 |
12. ワイト・イズ・ワイト (Wight Is Wight) / ミッシェル・デルペッシュ
1969年にイギリスのワイト島で催された第2回ワイト島音楽祭を見た印象を英語、仏語のチャンポンによる歌詞で綴ったフランス流フォーク・ロック・ナンバー。ボブ・ディランやドノヴァンの名前が歌い込まれている。翌1970年に日本でも大ヒットした。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第124回 萩原健太のotonanoラジオ#6
2019/11/12 公開
鈴木慶一さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
Catherine Warwick
POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)
『MOTHER』2019年(オリジナル発売1989年)
2.
No Lie-Sense
未来人街
『Japan’s Period』 2016年
3.
Controversial Spark
赤と緑のGood-bye
『After Intermission』 2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#6
『鈴木慶一works ② Other Performance』
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1. ちょっと Fallin' Love / 渡辺美奈代
今週のプレイリストはソングライターとして他のシンガーに楽曲提供した鈴木慶一作品集。まずは1988年のこのシングル曲から。作詞・文園千津子、作曲・鈴木慶一&渚十吾。プロデュースも慶一さん。カップリングの「ほめてよHold Me Tight(ほめて)」も慶一さんが作詞作曲。 |
2. 太陽の真下 / 野宮真貴
作詞・野宮真紀、作曲・鈴木慶一。2000年、ピチカート・ファイヴ在籍時に唯一発表された野宮真貴のソロ・アルバム『miss maki nomiya sings』より。野宮さんと慶一さんは、1981年、彼女のデビュー・アルバム『ピンクの心』を慶一さんがプロデュースして以来の仲。 |
3. FAMILIES (家庭の構造) / 桐島かれん
作詞・鈴木慶一、作曲/編曲・高橋幸宏&鈴木慶一。ビートニクス(高橋+鈴木)が4曲のプロデュースを手がけた1990年のアルバム『Karen』より。アニメのイメージソングとしてシングル・カットもされた。打ち込みのオケになまめかしく絡むビートニクスによるコーラスも素晴らしい。 |
4. ママが歌うアイドルの歌 / うどん兄弟
番組中、慶一さんが“美奈代ちゃんみたいなのを、うどん兄弟に書いた”と発言していた、まさにその曲。2014年の『ラストアルバム Vol.1』より。作詞・うどん兄弟、作曲・鈴木慶一。確かに、「ちょっと Fallin' Love」のオブリ・フレーズが随所に顔を出したりする仕上がり。 |
5. 花柄のライフタイム / 森山良子
2011年、森山良子のデビュー45周年を記念し、鈴木慶一をプロデューサーに迎えて制作されたアルバム『すべてが歌になっていった』より。新曲あり、洋楽・邦楽のカヴァーありの意欲作だった。その中から今回は鈴木慶一の作詞作曲によるこの書き下ろし曲を。 |
6. 野営 (1912からずっと) / 原田知世
慶一さんがプロデュースした1995年のアルバム『Egg Shell』より。作詞作曲・鈴木慶一。時を超えて1912年から漂い続ける野営のノイズ混じりの無線を傍受するという、なんともやばい世界観がたまらない。原田知世がリード・ヴォーカルをつとめるムーンライダーズ作品という感じ。 |
7. 例えば犬の気持ちで / 吉田拓郎
吉田拓郎といえば日本のシンガー・ソングライターの草分け的存在だが、そんな彼があえて過去作品のリメイクと他ソングライターからの提供曲だけで構成した1998年のアルバム『Hawaiian Rhapsody』より。作詞作曲・鈴木慶一。7拍子を採り入れるなど軽い違和感がいかにも慶一さんらしい。 |
8. 結婚願望が止まらない / 寺嶋由芙
“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙が2018年にリリースしたセカンド・アルバム『きみが散る』より。作詞・いしわたり淳治、作曲・鈴木慶一。ポップな曲調だが、実際にはけっこう複雑に多彩なパートが交錯している。このあたりも慶一さんならではの持ち味だろう。 |
9. 煌めく浜辺 / 大原ゆい子
2019年作品。話題のTVアニメ『宝石の国』のエンディング・テーマだ。大原ゆい子はアニソン界のシンガー・ソングライターとしてもおなじみだが、この曲は作詞作曲および編曲を鈴木慶一が担当。彼女の音世界に新たな魅力をプレゼントしている。 |
10. 異国の出来事 / 杏里
慶一さんがプロデュースを手がけた1981年のサード・アルバム『哀しみの孔雀』より。作詞・佐藤奈々子、作曲編曲・鈴木慶一。ムーンライダーズ人脈が全面的にバックアップしていることも含め、なんとも言えないヨーロピアン・テイストが新鮮だ。 |
11. 港の純情 / あがた森魚&はちみつぱい
はちみつぱいはムーンライダーズを結成する前、慶一さんが在籍していた伝説のバンド。1972年にデビューした当時のあがた森魚をサポートしていた。そんな両者が2017年、45年ぶりにタッグを組んで録音したアルバム『べいびぃろん(BABY-LON)』より。作詞・あがた森魚、作曲・鈴木慶一。 |
12. 渚のクリスマス / 野田 幹子
1989年、ムーンライダーズが全面的に参加して制作された野田幹子のサード・アルバム『蒼空の一滴(ひとしずく)』より。1曲目にセレクトした渡辺美奈代作品と対をなす存在だ。作詞作曲・鈴木慶一。ヴァーチャルな異国情緒がいかにもライダーズ/慶一ワールド! |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第123回 萩原健太のotonanoラジオ#5
2019/11/05 公開
鈴木慶一さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
Controversial Spark
夜は許してくれない
『After Intermission』2019年
2.
ムーンライダーズ
女友達(悲しきセクレタリー)
『イスタンブール・マンボ』1977年
3.
カイ
ペーパー・ダイヤモンド
『ペーパー・ダイヤモンド』2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#5
『鈴木慶一works ① Self Performance』
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1. Sukanpin Again / 鈴木慶一
今週と来週は、鈴木慶一さんの多彩な魅力のうちソングライターとしての側面にスポットを当てます。今週は慶一さんが自らパフォーマーとして発表した自作曲の中からぼくの好きなものを集めました。まずは2008年のソロ『ヘイト船長とラヴ航海士』から。 |
2. ヴァージニティ / ムーンライダーズ
ムーンライダーズが1979年にリリースしたオリジナル・アルバム『モダーン・ミュージック』より。米国音楽志向から英国音楽志向へと転換したバンド活動初期を経て、さらにテクノ/ニュー・ウェイヴ系の音作りへと大きく舵を切った時期の1曲だ。 |
3. BLDG / ムーンライダーズ
ムーンライダーズの1984年作品『アマチュア・アカデミー』より。収録曲のタイトルをすべてアルファベットの略語にするというひねくれ具合がこの人たちらしいところか。本曲には“ジャックはビルを見つめて”という副題が添えられていた。 |
4. マニアの受難 / ムーンライダーズ
1986年、ムーンライダーズ結成10周年の年にリリースされたアルバム『ドント・トラスト・オーヴァー・サーティ』より。のちのオタク文化の台頭を予見するかのような内容が印象的だ。フランク・ザッパにも比肩する鈴木慶一の鋭いアンテナと観察眼に脱帽。 |
5. 水の中のRADIO / Captain HATE and The Seasick Sailors
もうひとりのケイイチ、曽我部恵一をプロデューサーに迎えたソロ・アルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』の翌年、2009年にリリースされた『シーシック・セイラーズ登場!』より。これも鈴木+曽我部のダブル・ケイイチによる意欲作だった。 |
6. 大人は判ってくれない / ムーンライダーズ
1980年のムーンライダーズ作品『カメラ=万年筆』より。収録曲すべて、メンバーそれぞれが鑑賞した映画に触発された“架空のサウンドトラック”というコンセプトの1枚だった。その中から1959年のフランス映画に触発された鈴木慶一作品を。 |
7. 独逸兵のように(シャルロットへ) / ムーンライダーズ
初期、米国音楽志向だった鈴木慶一/ライダーズが一気に英国音楽寄りのアプローチを聞かせるようになった1977年の本格的デビュー・アルバム『ムーンライダーズ』より。 時節的にもちょっとひねりの効いたクリスマス・ソングとして味わいたい。 |
8. Livingとは Lovingとは / 鈴木慶一
鈴木慶一ソロ名義でのリリースとしては最新作となる2015年のアルバム『Records and Memories」より。繊細で切ないメロディとアンサンブルを不気味に包み込む低音コーラスやコブシの効いた奇妙なうめき声が、もう、どうしようもなく慶一ワールド。 |
9. 僕はスーパーフライ / ムーンライダーズ
1982年リリースのムーンライダーズのアルバム『青空百景』より。僕はハエになって君の周りぐるぐる回る…という、なんとも屈折した、でもとてつもなく切ない世界観がいかにも鈴木慶一だ。それをポップかつキャッチーに聞かせるライダーズのすごさを再確認。 |
10. 歩いて、車で、スプートニクで / ムーンライダーズ
“動物”をコンセプトに構築されたムーンライダーズ、1985年のアルバム『アニマル・インデックス』の中で、唯一、動物のことが直接歌詞に描かれたわけではない鈴木慶一作品。人間もまた原始人から進化した動物である、という事実の示唆だろうか。 |
11. 夜の伯爵/The Night Count / ムーンライダーズ
ムーンライダーズ、1978年のアルバム『ヌーベルバーグ』より。アルバム・タイトルからして欧風テイストおよび映画への執着全開。2作後の『カメラ=万年筆』同様、ライダーズにとって映画というものがいかに重要な存在だったかを教えてくれる。 |
12. 回顧録 / 鈴木慶一
曽我部恵一プロデュースによる“ヘイト船長”シリーズの3作目、2011年のアルバム『ヘイト船長回顧録』より。次週は慶一さんが他のシンガーに提供した楽曲などを中心にプレイリストをセレクトしてみる予定です。番組ともども、そちらもお楽しみに! |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第122回 萩原健太のotonanoラジオ#4
2019/10/29 公開
鮎川誠さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
フリートウッド・マック
アルバトラス
『英吉利の薔薇』1968年
2.
ザ・ビートルズ
サン・キング
『アビイ・ロード』1969年
3.
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
レッド・ハウス
『アー・ユー・エクスペリエンスト?』1967年
4.
シーナ&ロケッツ
LEMON TEA
『LEMON TEA -Japan Edition-』【完全生産限定/アナログ盤】
2019年
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#4
『ギターに注ぐBLUES ROCKへの憧憬』
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1. シェイク・ユア・マネーメイカー / フリートウッド・マック
今週は若き日の鮎川誠さんを思いきり触発したであろう1960年代ブルース・ロック特集。まずは英国のフリートウッド・マックが1968年のデビュー・アルバムでカバーしたエルモア・ジェイムス作のアップテンポ・ブルースから。スライド・ギターが強烈! |
2. オール・ユア・ラヴ / ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ&エリック・クラプトン
1966年、英国ブルースの父、ジョン・メイオールのバンドにゲスト参加したエリック・クラプトンの濃厚なギブソン・レスポール・サウンドを堪能できる1曲だ。オリジナルはオーティス・ラッシュ。マンボ・ビートを取り入れた活きのいいナンバー。 |
3. ボーン・イン・シカゴ / ポール・バターフィールド・ブルース・バンド
白人ながら黒人クラブの常連だったポール・バタフィールドが米シカゴで結成したブルース・バンドのデビュー・アルバム(1965年)より。白人ブルースマンの心意気をぶちあげた傑作だ。ギターはマイク・ブルームフィールドとエルヴィン・ビショップ! |
4. アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・メイク・ラヴ・トゥ・ユー / ローリング・ストーンズ
1962年に出たストーンズのデビュー・アルバムから。ウィリー・ディクソン作、マディ・ウォーターズのレパートリーとして知られるスロー・ブルースをぐっとテンポ・アップ。若々しさが印象的だ。ブルージーなハーモニカはブライアン・ジョーンズ。 |
5. キリング・フロア / エレクトリック・フラッグ
バタフィールド・ブルース・バンドのメンバーでもあったマイク・ブルームフィールドがバディ・マイルスらと結成したバンドの1968年作品『ア・ロング・タイム・カミン』より。ハウリン・ウルフ作のブルースをぐっとファンキーにカバーしてみせる。 |
6. ブーン・ブーン / アニマルズ
英国白人ながら強烈に黒っぽいエリック・バードンの歌声をフィーチャーしたアニマルズ、1964年の名演。オリジナルはジョン・リー・フッカーの同名曲。そこに同じくフッカーの「シェイク・イット・ベイビー」を合体させ、より躍動的に仕上げてみせた。 |
7. ユー・シュック・ミー / ジェフ・ベック・グループ
ロッド・スチュワートをリード・ヴォーカルに据えた第一期ジェフ・ベック・グループが1968年、シカゴ・ブルースの偉人、マディ・ウォーターズの作品をカバー。エフェクターをこれでもかと駆使したジェフ・ベックのヘヴィなギターがかっこいい。 |
8. ローリン・アンド・タンブリン / ジョニー・ウィンター
1920年代から歌い継がれるブルース・スタンダード。クリーム、キャンド・ヒート、フリートウッド・マックなど白人アーティストも多数カバーしているが、今回は“100万ドルのギタリスト”の異名を持つジョニー・ウィンターの1968年ヴァージョンで。 |
9. アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー / レッド・ツェッペリン
ウィリー・ディクソン作、オーティス・ラッシュの代表的レパートリー。それをレッド・ツェッペリンが1969年のデビュー・アルバムでカバーした。彼らにとって本曲は初期ライヴの定番だった。ジミー・ペイジの鋭角的なギター・ソロが絶品だ。 |
10. オン・ザ・ロード・アゲイン / キャンド・ヒート
“ブラインド・アウル”の異名をとるアル・ウィルソンの脱力系ヴォーカルをフィーチャーした白人ブルース・バンド、キャンド・ヒートが1968年に放った代表的ヒット。頼りなさげに聞こえる彼の歌声の背後に潜む深いブルース感覚をぜひ感知してほしい。 |
11. ボール・アンド・チェイン / ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー&ジャニス・ジョプリン
黒人女性ブルース歌手、ビッグ・ママ・ソーントン作。1967年にジャニス・ジョプリンを擁するビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーがモンタレー・ポップ・フェスティヴァルでカバーしたことによって一気に超有名曲となった。 |
12. ラフ・ネック・ブルース / シーナ&ロケッツ
ラストは鮎川さんがドロップDチューニングでぶちかますブルージーなスライド・ギターを堪能できるこの曲で。シナロケが1988年に発表したアルバム『ハッピー・ハウス』より。アップ・タウン・ホーンズによるホーン・アンサンブルが最強にファンキー! |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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