第328回 萩原健太のotonanoラジオ#210
2023/10/10 公開
松尾清憲さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
松尾清憲
ムーンライト ランデヴー
『Help! Help! Help!』
2.
Piccadilly Circus
恋の道化師~メリー・ゴーラウンド
『Piccadilly Circus』
3.
Piccadilly Circus
Dreamer (You're not the only one)
『Piccadilly Circus』
4.
BOX
エミリーのいない週末
『Journey To Your Heart』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#210
『マイ・フェイヴァリット松尾清憲[ストリーミング厳選ベスト2023]』
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1. Nobody But You / 松尾清憲 先週に引き続き松尾清憲さんをゲストにお招きした『otonanoラジオ』。松尾さんとのポップス談義は本当に楽しいです。というわけで、今週のプレイリストは松尾さんスペシャル。松尾さんがリリースした様々な音源から、ぼくの好き曲を12曲、ざくっと並べてみました。といっても、松尾さんのソロ・アルバムを含む過去作品、実はあんまりストリーミングされていなくて。ソロ・デビュー作『SIDE EFFECTS-恋の副作用-』をはじめとするポリドール在籍期の3作とか、ストレンジ・デイズ在籍期の何作かとか、ピカデリー・サーカスの諸作とか、全滅。なぜだ!? ということで、限られた音源からのベスト選曲って感じではありますが。それでも問題なし。いい曲ぞろい。松尾マジックを存分にお楽しみいただけるか、と。てことで、まずは2015年に発表されたソロ・アルバム『THIS TINY WORLD』からのナンバーでスタートしましょう。もちろん作詞作曲:松尾清憲です。 |
2. グッバイ・ガール / 松尾清憲 続いては2000年のEP『Brain Park』より。作詞:直枝政太郎、作曲:松尾清憲によるナンバーです。 |
3. 電話・電話・電話 / シネマ ぐっと時代をさかのぼって、1981年。松尾さんがメンバーとしてプロ・デビューを飾ることになったバンド、シネマのデビュー・アルバム『MOTION PICTURE』からの曲を。もちろん作詞作曲は松尾さんです。 |
4. ヒットメーカーの悲劇 / Box 杉真理とのゴールデン・コンビによる痛快バンド、Boxの曲です。1988年のファースト・アルバム『BOX POPS』より。作詞作曲:松尾清憲&杉真理。 |
5. 何マイルも離れて / 鈴木マツヲ 杉さんとのコラボに続いては、最新作、鈴木慶一さんとのコラボによる鈴木マツヲの曲もお届け。今年リリースされた傑作アルバム『ONE HIT WONDER』より、作詞作曲:松尾清憲の作品を。 |
6. 彼女はそれを我慢出来ない / 松尾清憲 慶一さんと松尾さんは、鈴木マツヲだけでなく、松尾さんのデビューのきっかけとなったシネマのときとか、いろいろな機会にコラボなさってきています。そのうちのひとつを。2000年のEP『Passion Glory』に収められていた作詞:鈴木慶一、作曲:松尾清憲というソングライター・コンビによる作品です。 |
7. It's A Parallel World / シネマ 2014年に、慶一さんはもちろん、元メンバーの鈴木さえ子さん、さらにはスカートの澤部渡くんなどを迎えて制作された再結成シネマによるアルバム『サイエンス・フィクション・マン』からのナンバー。作詞作曲:松尾清憲。アルバムのラストを飾っていた1曲です。 |
8. My Tiny World(duet with 星野みちる) / 松尾清憲 杉さん、慶一さんをはじめ、他にも藤真利子さんとか、平松愛理さんとか、甲斐よしひろさんとか、いろいろなシンガーとデュエットしてきた松尾さん。ということで、このプレイリストにもデュエットものをひとつセレクトしておきましょう。前出のアルバム、2015年の『THIS TINY WORLD』のタイトル・チューン。星野みちるさんとのコラボです。作詞作曲:松尾清憲。ちなみに星野さんは同年、松尾さんのソロ・デビュー・シングルでもある超名曲「愛しのロージー」をカヴァーしたりもしていました。しかし、松尾さんの「ロージー」はストリーミングされてないんだよなぁ…。残念! |
9. 僕が蒸気のようにとろけたら / 松尾清憲 2002年のアルバム『HELLO SHAKESPEARE』より。作詞:サエキけんぞう、作曲:松尾清憲。 |
10. GALAXY LOVERS / シネマ シネマをもう1曲。2007年、26年ぶりにリリースされたセカンド・アルバム『CINEMA RETURNS』の収録曲です。作詞:松尾清憲&掛川陽介、作曲:松尾清憲、プロデュースはもちろん鈴木慶一。 |
11. 雨のスペースロケット / 松尾清憲 2018年のアルバム『All the World is Made of Stories』より。作詞:姫乃たま、作曲:松尾清憲。 |
12. My Heaven / Box そして、ラストはBoxで。1990年のセカンド・アルバム『JOURNEY TO YOUR HEART』の収録曲。作詞作曲はもちろん杉真理&松尾清憲。ビートルズへのオマージュ・バンドというイメージの強いBoxですが、より幅広い音楽性を反映したグループだったことを思い知らせてくれる1曲です。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第327回 萩原健太のotonanoラジオ#209
2023/10/03 公開
松尾清憲さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
鈴木マツヲ
昼顔という名の街
『ONE HIT WONDER』
2.
CINEMA
クリーム・ソーダ・ベイビー
『GOLDEN☆BEST / シネマ』
3.
CINEMA
雨のチャイナタウン
『GOLDEN☆BEST / シネマ』
4.
BOX
Temptation Girl
『BOX POPS』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#209
『One Hit Wonder ~素晴らしき一発屋の世界~[1963-1974]』
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1. Mockingbird / Inez & Charlie Foxx 松尾清憲さんをお迎えした『otonanoラジオ』。松尾さん、ほんと話が尽きません(笑)。また来週もこのノリで楽しいお話が聞けそう。楽しみです。番組内でも触れた通り、松尾さんは鈴木慶一さんと組んだユニット“鈴木マツヲ”でアルバム『ワン・ヒット・ワンダー』をリリースしたばかりですが。この“ワン・ヒット・ワンダー”というのは特大のヒット曲をかっとばしたにもかかわらず、不思議なことにそのヒット1曲だけを残してチャートから忽然と姿を消してしまったアーティストたち、そう、いわゆる一発屋のこと。時代時代の空気感を音溝に刻み込みながら作り捨て/聞き捨ての勢いでシーンを駆け抜けてゆくのがポップ・ミュージックなのだとすれば、ある意味“ワン・ヒット・ワンダー”はそんなポップ・ミュージックの極みなわけで。一発ヒット屋にはなんだか奇妙なロマンがありますよ。けど、忘れちゃならないのは、いくら一発屋とはいえ、少なくともその一発は間違いなくどでかい一発だったってこと。完成度はともあれ、衝撃度、ポップ度、楽しさなど、もろもろの面で明らかに抜きんでた作品ばかりなのです。だからこその大ヒット。バカにはできない。というわけで、今週のプレイリストはそんなワン・ヒット・ワンダーに着目。まず、今からちょうど50年前の1963年に立ち返って、そこから毎年1曲ずつ、その年を代表する一発ヒットを1974年まで、全12曲、年代順に並べてみました。松尾さんも慶一さんも多感な時期に浴びるほど聞いたヒット曲ばかりだと思います。スタートは1963年の1曲。ソロR&Bシンガーとしても活躍したイネス・フォックスがお兄ちゃんのチャーリーと組んで1963年に全米7位にランクさせた大ヒット「モッキンバード」です。イネスさんはその後もソロで、あるいはデュオでたくさんのシングルを出したものの、どれも全米トップ40入りできず。ワン・ヒット・ワンダーとなってしまったのでした。 |
2. Little Honda / Hondells 1964年のワン・ヒット・ワンダー代表は、プロデューサー/ソングライターのゲイリー・アッシャーがでっちあげたホットロッド・グループ、ホンデルズの「リトル・ホンダ」です。実際にはグレン・キャンベル、トミー・テデスコら腕ききセッション・ミュージシャンによる演奏。ビーチ・ボーイズのナンバーをカヴァーして1964年、全米9位にランクしました。以降も1970年ごろまでたくさんシングルをリリースし続けたものの、どれも全米トップ40入りできずじまいでした。 |
3. The Boy From New York City / The Ad Libs 後にマンハッタン・トランスファーのカヴァーでリヴァイヴァル・ヒットした「ニューヨークの少年」。そのオリジナルが本曲です。ニュージャージーで結成されたポップR&Bヴォーカル・グループ、アド・リブズが放った唯一の全米トップ40ヒット。1965年に全米7位にランクしました。もちろん後続のトップ40ヒットなし。 |
4. They're Coming To Take Me Away, Ha-Haaa! / Napoleon XIV 鈴木マツヲもコンサートでカヴァーした最強/最凶/最狂の一発ヒット曲(笑)。以前、ノヴェルティ・ソングを集めたプレイリストにも選曲したことがありました。レコーディング・エンジニアのジュリー・サミュエルズが、ナポレオンの末裔“ナボレオン14世”を名乗って1966年にお遊びで録音した1曲。愛犬に去られた男が精神に異常をきたしてクレイジーな世界へと突入していく、なんともイカれたナンバーで、当時ことごとく放送禁止処分を受けたものの、それがまた話題を呼び全米3位にランクすることになりました。邦題は「狂ったナポレオン,ヒヒ,ハハ…」。ヴァリ・スピードを駆使したレコーディングがいかにもエンジニアならでは。 |
5. Sunshine Girl / The Parade 1960年代後半のサンシャイン・ポップを代表する1曲。ロサンゼルスで結成されたグループ、パレードの唯一のヒットです。1967年に全米20位にランクしました。その後、数枚のシングルをリリースしたもののヒットしないまま解散。メンバーそれぞれの音楽活動に入りました。 |
6. Green Tambourine / The Lemon Pipers 米オハイオ生まれの4人と、1人の英ロンドン生まれによって結成されたバンド、レモン・パイパーズが1967年にリリースした唯一の大ヒット。シタールや東洋調のパーカッション、ジェット・マシーンによるスペイシーな音像処理など当時大いに盛り上がっていたサイケデリック・ロック的要素と、ポップでキャッチーなピアノやストリングスとを大胆に絡み合わせた鉄壁のサイケデリック・バブルガム・ポップです。作曲とプロデュースを手がけたのは売れっ子プロデューサーだったポール・レカ。彼の思惑は見事当たり、翌1968年にかけて見事全米1位に輝きました。“ドラッグ漬けで録音されたのではないか?”との憶測も巻き起こりセールスに拍車をかけたものの、後続ヒットにはつながりませんでした。 |
7. In The Year 2525 (Exordium & Terminus) / Zager And Evans デニー・ゼイガーとリック・エヴァンスが米ネブラスカで結成したフォーク・ポップ・デュオ、ゼーガー&エヴァンスによる特大ヒット曲。もともとは1968年、ローカル・レーベルからリリースされたものでしたが、翌年RCAが全米に向けて配給。人類の未来への警鐘とも言うべき歌詞が大いに話題を呼び、全米チャートではもちろん、世界各国で1位に輝いた。メランコリックなメロディが受け日本でも「西暦2525年」の邦題とともに大ヒットを記録しました。ゼーガー&エヴァンスはその後もシングル、アルバムを数枚リリースしたが、本曲のイメージがあまりにも強すぎたか、結局全米チャートにまったく足跡を残すことはできず。ワン・ヒット・ワンダーの王様です。 |
8. Vehicle / The Ides Of March 「アイ・オヴ・ザ・タイガー」をはじめ、やがて多くのビッグ・ヒットを飛ばすことになるハード・ロック・グループ、サヴァイヴァーのメンバーとしても知られるジム・ペテリックが、若き日に結成していたブラス・ポップ・グループがアイズ・オヴ・マーチ。もともとはブリティッシュ・ビート・バンドに影響を受けたポップ・バンドとしてシカゴを本拠地に1966年ごろから活動していましたが、なかなか大ヒット・シングルが出なかったこともあり路線変更。ホーン・セクションをバンドに導入し、当時ブームになりかけていたブラス・ポップ/ブラス・ロック・バンドへと転身しました。このモデルチェンジが奏功し、1970年になってついに本曲「ビークル」で全米2位の座をゲットしました。が、その後は全米トップ40入りするヒットを出せない状況に逆戻り。バンドは解散し、メンバーそれぞれの活動に入りました。 |
9. Put Your Hand In The Hand / Ocean 本曲はもともとカナダを代表する歌姫アン・マレーが1970年、彼女のサード・アルバム『ハニー、ホイート・アンド・ラフター』に収めたポップ・ゴスペル・ナンバー。それを同郷のグループ、オーシャンが1971年にカヴァーしシングルとしてリリース。本国カナダで10位、アメリカで最高2位に達するヒットにしました。オーシャンはザ・バンドのロビー・ロバートソン作品を取り上げたり、イギリスの人気ソングライター・コンビ、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイに曲を依頼したり、様々な試行錯誤を続けましたが、結局はその後カナダでもアメリカでも小ヒットしか飛ばせず、アルバム2枚を残したのみで1975年に解散してしまいました。邦題は「サインはピース」。 |
10. Dancing In The Moonlight / King Harvest のちにビーチ・ボーイズ人脈とも組んで多くの仕事をこなすロン・アルトバックを含む米仏混合バンド、キング・ハーヴェストが1972年に放った唯一のヒット曲です。全米13位。アルトバックがイントロで弾いているウーリッツァのエレクトリック・ピアノのサウンドがとても印象的な1曲です。が、他のシングルは次作「ア・リトル・ビット・ライク・マジック」が90位台にランクされたのみでした。 |
11. The Night The Lights Went Out In Georgia / Vicki Lawrence 女優さんとして知られるヴィッキー・ローレンスが1973年、見事全米ナンバーワンに送り込んだ大ヒット曲。邦題は「ジョージアの灯は消えて」。作者はヴィッキーさんの当時の旦那さま、名ソングライターのボビー・ラッセルです。本職は女優さんとはいえ、けっこうたくさんレコードを出しているのですが、トップ40入りしたのはこの曲のみ。 |
12. Beach Baby / The First Class ワン・ヒット・ワンダーを語るうえで、絶対に忘れてはいけない存在がトニー・バロウズです。というのも、なんとこの人、5曲の一発ヒットを持つ男なのでした。5曲の一発ヒットって、なんだそれは、と思う方もいらっしゃると思いますが。この人、著名なイギリスのスタジオ・セッション・シンガーで。1960年後半〜70年代前半、イギリスのポップ・シーンで様々な架空のスタジオ・バンドみたいなやつが大流行した際、いろんなバンドのリード・シンガー役を担当。そんな中、エディソン・ライトハウスの「恋のほのお(Love Grows)」とか、ホワイト・プレインズの「恋に恋して(My Baby Loves Lovin')」とか、ピプキンズの「ギミ・ダッ・ディン」とか、ブラザーフッド・オヴ・マンの「二人だけの世界(United We Stand)」とかが1970年にそれぞれヒット。すべて全米チャートでもトップ20入りを果たしました。これら、歌っているのはすべてトニー・バロウズながら、すべて別アーティスト名義でのリリースだったうえ、どのアーティストも全米チャートで後続のトップ40ヒットを生み出すことができなかったもんで、彼は1970年になんと4曲の一発ヒットを放った“歌声”となったわけです。すごい。そんなバロウズさんが1974年、もういっちょ放った一発ヒットが本曲、ファースト・クラスの「ビーチ・ベイビー」なのでありました。作者であるイギリスのソングライター/プロデューサー、ジョン・カーターがトニー・バロウズとチャス・ミルズというスタジオ・セッション・シンガー2人を召集。バロウズを中心に3人でビーチ・ボーイズばりのコーラスをしまくりながらレコーディングを行ない、“ファースト・クラス”という架空のバンド名の下リリースしたところ全米チャート4位まで上昇する大ヒットに。が、その後、後続のトップ40ヒットを生み出すことはできず、これまためでたくトニー・バロウズにとって別名義グループによる5つ目の一発ヒットとあいなってしまったのでありました。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第326回 萩原健太のotonanoラジオ#208
2023/09/26 公開
横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
クレイジーケンバンド
横浜美味礼賛
『世界』
2.
クレイジーケンバンド
Sweet Vibration - CKB tune -
『世界』
3.
クレイジーケンバンド
レコードの日
『世界』
4.
クレイジーケンバンド
TERIYAKI
『世界』
5.
クレイジーケンバンド
SHHH!
『世界』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#208
『CKB<世界>にインスパイア!“世界“がタイトルに入った曲集[邦楽編]』
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1. 新世界の夜 / 佐野元春 & THE COYOTE BAND 先週に引き続きクレイジーケンバンド横山剣さんをゲストに迎えた『otonanoラジオ』。傑作ニュー・アルバム『世界』についてあれこれうかがいました。楽しんでいただけましたか? ということで、こちらのプレイリストのほうも先週に引き続き“世界”というワードにこだわってみました。先週は“世界”という単語がタイトル、しかも邦題に含まれている洋楽ナンバーを集めてお届けしましたが、今週はその邦楽編。“世界”という単語がタイトルに含まれている日本の楽曲集です。といっても“世界”という言葉が使われた楽曲は本当にたくさん、無数にあるもんで。その中からごくごく一部、ぼくがパッと思いついた個人的フェイバリット・ナンバーを12曲、とりいそぎ並べてみました。今週のワールド・ヒットパレード! お楽しみください。まずは佐野元春さんのこの曲から。2015年のアルバム『BLOOD MOON』の収録曲です。 |
2. 世界は僕のもの / 堂島孝平 堂島くんが1997年にリリースした4作目、アルバム・タイトルにも“世界”が入った『すてきな世界』の収録曲。アルバム・リリースに先駆けてシングルとしてもカットされたポップな名曲です。 |
3. ふたりの世界 / あいみょん あいみょんがメジャーからリリースした最初のアルバム、2017年の『青春のエキサイトメント』より。最初聞いたとき、すげえ歌詞書くなぁ…と思ったものです。 |
4. 世界が終わる夜に / チャットモンチー 2007年にリリースされたチャットモンチー5枚目のシングル。「とび魚のバタフライ」との両A面扱いだったような…。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の主題歌でした。 |
5. 世界が見たい / 踊ってばかりの国 2011年リリースのセカンド・フル・アルバムのタイトル・チューン。アメリカ文化への憧れとか、背中合わせに存在する妬みとかを対象化しようとした1曲だとか。深いテーマだ…。 |
6. 世界は踊るよ、君と。 / 羊毛とおはな アコースティック・デュオ、羊毛とおはなが2011年にリリースしたナンバー。アニメ『異国迷路のクロワーゼ The Animation』の主題歌でした。 |
7. 愛ある世界 / ザ・コレクターズ コレクターズには「世界を止めて」という代表曲もありますが。今回はこちらのほうを。「世界を止めて」も収録されていた1993年のアルバム『UFO CLUV』からのナンバーです。 |
8. その後の世界 / YO-KING YO-KINGも真心ブラザーズ時代から“世界”という言葉が入った曲をいくつか歌ってきていますが。今回は1999年のアルバム『DEFROSTER ROCK』に収められていたこの曲を。 |
9. さよならの無い世界 / 大橋トリオ 去年デジタル・リリースされたシングル曲。TVドラマ『さよならの向う側』の主題歌でした。間奏のサイケなストリングスが印象的。 |
10. 終わらない世界で / Daoko 2018年のアルバム『私的旅行』のオープニング・チューン。ゲームの主題歌だったかな? |
11. 光の世界 / 桑田佳祐 & 奥田民生 Act Against AIDSのコンサート用に1993年に作られた曲。ライヴでは桑田佳祐、奥田民生、宮田和弥、奥居香という豪華な顔ぶれで歌われましたが、今回は桑田佳祐が2002年にリリースしたソロ・ベスト『TOP OF THE POPS』に収められていた桑田&奥田のデュエット・ヴァージョンで。 |
12. 世界中の人に自慢したいよ / 忌野清志郎 最後は清志郎さんが1996年にシングルでリリースした必殺のバラードを。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第325回 萩原健太のotonanoラジオ#207
2023/09/19 公開
横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
クレイジーケンバンド
宇宙ダイバー
『世界』
2.
クレイジーケンバンド
マンダリン・パレス
『世界』
3.
クレイジーケンバンド
観光
『世界』
4.
クレイジーケンバンド
お湯
『世界』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#207
『CKB<世界>にインスパイア!“世界“が入った邦題の洋楽ヒット集』
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1. 新しい世界(Everybody's Everything)/ サンタナ クレイジーケンバンド横山剣さんをゲストに迎えた『otonanoラジオ』。剣さんがいらっしゃるといつも盛り上がりすぎて時間があっという間に過ぎてしまいます。今回、クレイジーケンバンドがリリースした新作アルバム『世界』もごきげんな仕上がりで。引き続きゲストに来てくださる来週もどんなお話が聞けるか、楽しみでなりませんが。とりあえず今週のプレイリストはアルバム『世界』にちなんで、“世界”という言葉が入った邦題を付けられた往年の洋楽ヒットを集めてみました。日本にもSMAPの「世界に一つだけの花」とか、あいみょんの「ふたりの世界」とか、中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」とか、プリプリの「世界でいちばん熱い夏」とか、たっくさんの“世界”ソングがありますが、今回は洋楽で。まずはこの曲から。1971年にラテン・ロックの雄、サンタナが超強力なタワー・オヴ・パワー・ホーン・セクションをバックに従えてぶちかました熱狂のナンバーです。全米チャート最高12位にランクしました。 |
2. 愛なき世界(A World Without Love)/ ピーター&ゴードン 後にリンダ・ロンシュタットやジェイムス・テイラーをスターにした名プロデューサーとして名を馳せることになるピーター・アッシャーがゴードン・ウォーラーと組んでいたポップ・デュオが1964年に放った大ヒット。全米、全英両チャートで見事1位に輝きました。作詞作曲は当時ピーターの妹、ジェーンさんと付き合っていたポール・マッカートニーが手がけています。人脈は大事っすね。 |
3. 孤独の世界(From A Distance)/ P.F.スローン スティーヴ・バリと組んで1960年代に多くの名曲を生み出したソングライター、P.F.スローン。自らもシンガー・ソングライターとして活動していましたが、本国アメリカではヒットを出せずじまいでした。この曲も1966年にダンヒル・レコードからシングルとしてリリースされたものの、全米チャートでは109位どまり。当時、日本でもビクターでシングル化されましたが特にヒットせず。ところが、1969年になってダンヒルの配給元がビクターから東芝に移ったのを機に再発されて、このときはなぜか人気爆発。日本独自の大ヒット曲となりました。 |
4. 世界はゲットーだ(The World Is A Ghetto)/ ウォー 1973年に全米7位まで上昇したナンバー。前年に出たアルバム・ヴァージョンは10分超えの大作でしたが、ここでは4分ちょいにエディットされたシングル・ヴァージョンで。 |
5. 世界よ目をさませ(Wake The World)/ ザ・ビーチ・ボーイズ 1968年のアルバム『フレンズ』の収録曲。その後、シングル「恋のリバイバル(Do It Again)」のB面曲としてもリリースされました。 |
6. 涙の世界(My World Fell Down)/ サジタリアス ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンと組んで多くの名曲を作り出したゲイリー・アッシャーが作り上げたスタジオ・ユニットがサジタリアス。彼らが1967年に放ったファースト・シングルが本曲です。イギリスのポップ・グループ、アイヴィ・リーグの曲をカヴァーしたもので、1967年に全米70位にちらっとランクインしました。現在、邦題はそのままカタカナで“マイ・ワールド・フェル・ダウン”となっていますが、1967年当時、日本でシングル発売されたときはこの“涙の世界”という邦題が付けられていました。 |
7. 無情の世界(You Can't Always Get What You Want)/ ザ・ローリング・ストーンズ 1969年のアルバム『レット・イット・ブリード』の収録曲。そちらは7分超えの長尺ヴァージョンだったけれど、今回はシングル「ホンキー・トンク・ウィメン」のB面に収められていた4分ちょいのシングル・ヴァージョンで。 |
8. ぼくらの世界をバラ色に(Colour My World) / シカゴ 1970年のセカンド・アルバム『シカゴと23の誓い』の収録曲。シングル「ぼくらに微笑みを(Make Me Smile)」のB面に収められてシングル化もされています。 |
9. 広い世界のチャンピオン(King Of The Whole Wide World) / エルヴィス・プレスリー 1962年のエルヴィス・プレスリー主演映画『恋のKOパンチ(Kid Galahad)』の挿入歌。同年、6曲入りサウンドトラックEPの1曲としてリリースされ、全米30位にランクしました。 |
10. 明日なき世界(Eve Of Destruction) / バリー・マクガイア 近年はRCサクセションによるカヴァー・ヴァージョンのほうがおなじみかも。1965年に全米1位に輝いたバリー・マクガイアの大ヒット曲です。作者は前出「孤独の世界」のP.F.スローン。核戦争の恐怖を描いたプロテスト・ソング。 |
11. 世界はまるい(The World Is A Circle) / ヴィッキー・カルヴァー まあ、“The World Is a Circle”だから。直訳すればこういう邦題になっちゃうのかなぁ。1973年にバート・バカラックとハル・デヴィッドが1937年の同名映画を新たにミュージカル化した『失われた地平線』の挿入歌。バカラック自身のヴァージョンがオリジナルなのだけれど、彼のスタジオ・ヴァージョンがストリーミングされていないので、今回はこちら、ヴィッキー・カルヴァーのヴァージョンで。 |
12. 世界は愛を求めてる(What The World Needs Now Is Love) / ジャッキー・デシャノン 前曲同様、バート・バカラックとハル・デヴィッドが書いた超名曲。こっちの邦題はしっくりきますね。1960年代半ば、本格化し始めたヴェトナム戦争の行く末に心を痛めながらデヴィッドがじっくり書きあげた歌詞にバカラックが珠玉のメロディをつけました。1965年、全米7位。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第324回 萩原健太のotonanoラジオ#206
2023/09/12 公開
鈴木蘭々さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
鈴木蘭々
Rain
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
2.
鈴木蘭々
Mother
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
3.
鈴木蘭々
Just Do it, Do it over
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
3.
鈴木蘭々
明日、またね、、、。
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#206
『TIME~1995年デビュー・シングル/アルバム楽曲集』
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1. HORIZON / UA 先週に引き続き鈴木蘭々さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。懐かしい話やこれからの話など満載で楽しくお届けしました。ものすごく久しぶりの再会だったこともあり、個人的にも大盛り上がりでした。というわけで、今週のプレイリストは蘭々がシングル「泣かないぞェ」で歌手デビューを果たした1995年に注目。まあ、蘭々の場合、CMに出演してタレント・デビューを果たしたのは彼女が中学生のとき、1989年だったわけですが。『otonanoラジオ』は音楽番組なので(笑)。あえて歌手デビューの年にこだわります。てことで、1995年、蘭々と同じくデビュー・シングル/デビュー・アルバムをリリースしたアーティストを集めたプレイリスト。蘭々が歌手デビューした年、日本の音楽シーンがどんな感じだったのか思い出す手助けになればうれしいです。まずはこの人、UA。1995年6月21日リリースのデビュー・シングルです。作詞:UA、作曲:藤原ヒロシ。 |
2. 結婚相談所 / 小島麻由美 続いては1995年8月19日リリース。最強のノスタルジック歌姫、小島麻由美のデビュー・シングルです。作詞作曲:小島麻由美。 |
3. 俺はどこへ行く / 堂島孝平 1995年2月21日リリースのデビュー・シングル。もちろん作詞作曲:堂島孝平。 |
4. オレンジ / BONNIE PINK ぼくと蘭々は1995年にスペースシャワーTVの『YO-HO』という番組を一緒に司会していたのだけれど、蘭々が番組を卒業した後、新たにパートナーになってくれたのがボニー君でした。彼女も1995年デビュー組。同年9月21日リリースのデビュー・アルバム『Blue Jam』から、翌月シングル・カットされたのがこの曲です。 |
5. 月明かりに照らされて / 山崎まさよし 1995年9月25日発売のデビュー・シングル。作詞作曲はもちろんご本人。 |
6. ライダー / ヒックスヴィル ヒックスヴィルの3人の場合、正確にはロッテンハッツという6人組で1991年にインディ・デビュー。翌1992年にメジャー・デビューしているのだけれど。バンドが解散して6人のメンバーが3、3に分裂。それぞれヒックスヴィルとGREAT3として再出発をしました。というわけで、そんな再出発デビュー作となった1995年6月24日発売のEP盤のオープニングを飾っていたこの曲を。グレイトフル・デッド、ホット・ツナ、ザ・バーズ、キングストン・トリオ、セルダム・シーンなど多くのアーティストによって「アイ・ノウ・ユー・ライダー」とか「アイ・ノウ・マイ・ライダー」とかいろいろなタイトルで歌い継がれてきたトラディショナル・ブルース・ナンバーです。 |
7. Fool & The Gang / GREAT3 ロッテンハッツから生まれたもうひとつのバンド、GREAT3のほうも1995年、再デビューを飾っています。1995年7月5日リリースの再デビュー・シングルがこの曲でした。作詞:片寄明人、作曲:GREAT3。 |
8. Man & Woman / My Little Lover マイラバも1995年デビュー組。1995年5月1日リリースのデビュー・シングルです。作詞作曲:小林武史。 |
9. TIME / 露崎春女 1995年10月25日発売のデビュー・シングル。作詞:露崎春女、作曲:露崎春女&ロバート・エトル。 |
10. Precious Junk / 平井堅 1995年5月13日発売のデビュー・シングル。作詞:平井堅、作曲:平井堅&山下俊。 |
11. あふれ出すばかり / THEATRE BROOK 作詞作曲:佐藤泰司のこの曲、1995年11月22日発売のシアター・ブルックのデビュー・シングルですが。シングル・ヴァージョンのほうはストリーミングされていないようなので、今回は翌年リリースのアルバム『TALISMAN』に収録されていたリミックス・ヴァージョンで。 |
12. あなたを失うことより / 川村結花 最後は1995年1月18日リリースのこの曲。ご自身の作詞作曲による川村結花、デビュー・シングルです。1995年には蘭々も含めいろいろな個性がデビューを飾って、そして今なおそれぞれのやり方で活動を続けているのだなと再確認しました。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第323回 萩原健太のotonanoラジオ#205
2023/09/05 公開
鈴木蘭々さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
鈴木蘭々
泣かないぞェ
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
2.
鈴木蘭々
キミとボク
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
3.
鈴木蘭々
戦場のラブレター
『鈴木蘭々 All Time Best~Yesterday&Today~』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#205
『タイムマシーン~筒美京平・作曲集[90年代以降編]』
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1. 恋のルール・新しいルール / ピチカート・ファイヴ 鈴木蘭々さんをゲストに迎えてお届けした『otonanoラジオ』。お楽しみいただけましたか。ぼくも本当に久々に蘭々と会えて、大いに盛り上がりました。ということで、今週のプレイリストは蘭々のデビュー・シングル「泣かないぞェ」を彼女に提供してくださった名ソングライター、筒美京平さんに注目。筒美さんは1960年代以降、日本のポップ・シーンに本当に無数の名曲を残している大作曲家なもんで、その功績を語る際、どうしても1970年代、1980年代あたりの活動を振り返るだけで精一杯というか。他の時代に目を向けられずに終わってしまうことも多いというか。とてつもない存在なわけですが。今回は「泣かないぞェ」を含む、1990年代以降の筒美作品にスポットを当てます。1990年代、2000年代に残された筒美作品の中からぼくの好きな曲を12曲。本当は蘭々のシングル第2弾「なんで なんで ナンデ?」とかも入れたかったのだけれど、これ、ストリーミングされてないみたいなので(笑)。今回はあきらめて、まずはピチカート・ファイヴからいきます。作詞:小西康陽、作曲:筒美京平。1998年のシングルです。 |
2. BEAUTIFUL GIRLS / 小泉今日子 続いてはキョンキョン。筒美さんは1980年代、キョンキョンに「まっ赤な女の子」「迷宮のアンドローラ」「ヤマトナデシコ七変化」「なんてったってアイドル」などたくさんのヒットを提供していますが、これは1995年のシングル。作詞:小泉今日子、作曲:筒美京平です。 |
3. 六本木慕情 / 鈴木雅之 マーチンさん、2007年のアルバム『Champagne Royale』への提供曲です。作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平。 |
4. 綺麗ア・ラ・モード / 中川翔子 作詞:松本隆、作曲:筒美京平。太田裕美「木綿のハンカチーフ」、桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」、近藤真彦「スニーカーぶる~す」、斉藤由貴「卒業」、C-C-B「Romanticが止まらない」、少年隊「バラードのように眠れ」、中原理恵「東京ららばい」など名曲をたくさん生み出した松本=筒美コンビが2008年、満を持してしょこたんに提供したシングルです。 |
5. 究極キュート / 藤井隆 これも作詞:松本隆、作曲:筒美京平。松本さんがプロデュースを手がけた藤井隆、2002年のファースト・アルバム『ロミオ道行』の収録曲です。 |
6. 恋をする / ミズノマリ paris matchのミズノマリが2009年にリリースした初のソロ・ミニ・アルバム『mariage』の収録曲。作詞:古内東子、作曲:筒美京平。アレンジは冨田恵一というなかなか興味深い顔ぶれによる1曲でした。 |
7. 八月の恋 / 森高千里 これは「泣かないぞェ」より前、1991年のシングル。しかももう月が変わって9月になっちゃっているのでどうしようかな…と思ったのだけれど、ぼくが個人的に好きな筒美作品の中でもトップ3に入るかもしれない作品なので、セレクトしちゃいました。作詞:森高千里、作曲:筒美京平。大好き! |
8. 強い気持ち・強い愛 / 小沢健二 1995年のシングル。作詞:小沢健二、作曲:筒美京平。アレンジもオザケン&筒美さんが共同で手がけています。 |
9. タイムマシーン / 藤井フミヤ これも1995年のシングル。1995年というのは筒美さんへの再評価の気運が高まった時期だったなぁ…と改めて。作詞:藤井フミヤ、作曲:筒美京平。 |
10. 手のひらの星屑 / 山下久美子 1996年のシングル。久美子さんのシングルは1985年からずっと布袋寅泰がソングライティングを一手に引き受けてきましたが、これは11年ぶりに他の作家が手がけたシングルとなりました。作詞:森雪之丞、作曲:筒美京平。筒美さんのユーロ・ビート好みがいい感じに発揮された仕上がりでした。 |
11. とまどい小夜曲(セレナーデ)/ 高橋真梨子 松本=筒美のゴールデン・コンビの作品をもうひとつ。高橋真梨子による1992年のシングルです。作詞:松本隆、作曲:筒美京平。 |
12. 人魚 / NOKKO 1994年のシングル。翌年以降、一気に高まっていくことになる筒美京平再評価の流れに先鞭をつけた名曲でした。作詞:NOKKO、作曲:筒美京平。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第322回 萩原健太のotonanoラジオ#204
2023/08/29 公開
佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
UGUISS
Sweet Revenge
『UGUISS 30th Anniversary Edition』
2.
山弦
SONG FOR JAMES
『山弦 ORIGINAL BEST』
3.
有賀啓雄
好きになりたい
『Innocent Days』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#204
『Lazy sunny afternoon~有賀啓雄アレンジWorks』
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1. SO COOL / 米米CLUB 先週に引き続き、佐橋佳幸+能地祐子というぼくの最強の“ベシャリ”仲間を迎えてお届けした『otonanoラジオ』。お楽しみいただけましたか? 今週はuguissや山弦といったサハシ周りの話題に加えて、今年の2月、58歳という若さで亡くなった有賀啓雄くんのこともあれこれお話ししました。1980年代にプロ・デビューして以来、シンガー・ソングライターとして、ベーシストとして、アレンジャーとして、プロデューサーとして、素晴らしい活躍をしてきた有賀くん。本当に素敵な個性、得がたい才能でした。というわけで、今週のプレイリストはそんな有賀くんのアレンジャーとしてのお仕事集。彼が編曲を手がけた無数の楽曲の中から、ほんのごく一部ではありますが、ピックアップして並べてみました。まずは米米CLUBから。1994年、多彩なアレンジャーを迎えて制作されたアルバム『Phi II』の収録曲です。有賀くんならではのグルーヴが楽しめます。作詞作曲:米米CLUB、編曲:有賀啓雄。 |
2. Lazy Sunny Afternoon / 渡辺美里 渡辺美里が初めてセルフ・プロデュースしたアルバム、2000年の『Love Go Go!!』より。このアルバムから有賀くんがサウンド・プロデューサーとしてがっちりタッグを組むことになりました。で、そんなアルバムからの1曲ですが。これ、有賀くんアレンジにもかかわらずベースが入っていないという…(笑)。そういう視野の広さもまた有賀啓雄という音楽家の素晴らしさでした。作詞作曲:渡辺美里、編曲:有賀啓雄。ちなみに、キーボードはかつてサハシとuguissを組んでいた柴田俊文、ギターは山弦の相方である小倉博和、ドラムはそんな山弦を有賀くんとともに支えていた鎌田清という顔ぶれです。 |
3. 僕は君じゃない / 池田聡 1990年のシングル曲。作詞:及川眠子、作曲:八田雅弘、編曲:有賀啓雄。けっして派手ではないものの、有賀くんならではの歌心に満ちたベース・プレイも楽しめる1曲です。 |
4. Touch Of Your Lips / 中西圭三 1999年のシングル。作詞:川村真澄、作曲:中西圭三、編曲:有賀啓雄。 |
5. ボンネットに太陽 / 谷村有美 1989年のアルバム『Hear』の収録曲。作詞:戸沢暢美、作曲:谷村有美、編曲:有賀啓雄。 |
6. エチュード / 川村結花 2002年のシングル。作詞作曲:川村結花、編曲:有賀啓雄。コーラス・ハーモニーがとても印象的な曲で。個人的な思い出で恐縮ですが、有賀くんと初めてスタジオで一緒に作業したとき、お互いコーラス好きということで大いに盛り上がったことを思い出します。 |
7. MIDNIGHT TRAVELER / 鈴木雅之 先週のプレイリストにも「さよならいとしのBaby Blues」をセレクトしましたが。マーチンさんの曲も有賀くんはたくさんアレンジしていました。その中から今週はこの曲を。1993年のシングル。作詞:大下きつま、作曲:大沢誉志幸、編曲:有賀啓雄。 |
8. どうかしてるよ / 岡村靖幸 オカムラちゃん、1988年のセカンド・アルバム『DATE』より。この曲では有賀くん、作詞も手がけていました。基本的に作詞作曲を自らこなすオカムラちゃんにしては珍しい1曲です。作詞:有賀啓雄、作曲:岡村靖幸、編曲:有賀啓雄。 |
9. Treasure / 中山美穂 井上ヨシマサ、浅田祐介など多彩なアレンジャーを迎えて中山美穂が1992年、自らのプロデュースでリリースした意欲的なアルバム『Mellow』より。有賀くんもそこで1曲、この曲をアレンジしていました。作詞:西脇唯、作曲:西脇唯&緒里原洋子、編曲:有賀啓雄。 |
10. プラトニック~あと1センチ傘が寄ったら / 吉田栄作 1990年のシングル。有賀くん本人のファースト・アルバム『sherbet』(1987年)からのセカンド・シングル「あと1センチ傘が寄ったら」のカヴァーです。というわけで、作詞、作曲、編曲、すべて有賀啓雄。 |
11. THE FIRST SNOW / COCO で、これ、思いきり季節外れなのですが。個人的に好きな有賀作品のひとつなもんで。このクリスマス・ソングも選ばせてください。1990年のシングル。これまた作詞、作曲、編曲、すべて有賀啓雄。 |
12. IF / 藤井フミヤ ラストは、やはり有賀くんと組んでたくさんの作品を残してきたフミヤくんの曲を。2022年にリリースされた3年ぶりのアルバム『水色と空色』の収録曲です。作詞:藤井フミヤ、作編曲:有賀啓雄。このアルバムでのプレイが有賀くんの最後のものになってしまいました。有賀くん、たくさんの素敵な音楽をありがとう。どうぞ安らかに…。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第321回 萩原健太のotonanoラジオ#203
2023/08/22 公開
佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
大沢誉志幸
CONFUSION
『Live EPIC 25 (20th Anniversary Edition)』
2.
大江千里
十人十色
『Live EPIC 25 (20th Anniversary Edition)』
3.
渡辺美里
恋したっていいじゃない
『Live EPIC 25 (20th Anniversary Edition)』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#203
『マイ・フェイヴァリットEPIC~ちょっとナツかしく、ちょっとマニアック!?』
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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。
1. Cause Of Life (夢を抱きしめて) / UGUISS 佐橋佳幸、能地祐子、二人をゲストに迎えた『otonanoラジオ』。今週はエピック・レコード25周年を祝して行なわれたスペシャル・コンサート『LIVE EPIC25』からの20周年…という、ややこしいお祝い事を寿ぐおしゃべりをわいわいお届けしました。というわけで、今週のプレイリストはエピックもの。かつてエピック・レコードからリリースされた懐かしい楽曲の中から、ぼくが個人的に好きなものを大ざっぱに12曲ピックアップしてみました。このプレイリストでこれまで何かとよく選んできた佐野元春さんとか大江千里さんとかはあえて外して。ちょっとマニアックなところも含めたセレクションです。まずは今週のゲスト、佐橋くんがメンバーのひとりだったバンド、UGUISSから。1970年代米西海岸ロックの爽快さをマニアックに追求していた彼らが1984年にエピックからリリースしたセカンド・シングルです。故・山根栄子さんのヴォーカルが最高にかっこいいです。 |
2. 夜を泳いで / 鈴木トオル LOOKが1985年に放った特大ヒット「シャイニン・オン 君が哀しい」もエピックからのリリースでしたが、今日はそのLOOKを脱退してソロになった鈴木トオルのソロ・デビュー・シングルを。1989年のナンバーです。 |
3. 八月、最初の水曜日 / 渡辺満里奈 この曲を以前もここのプレイリストで選んだことがあった気がするけれど。大好きなもんで、改めて。8月のうちにかけとかないとね(笑)。満里奈ちゃんが1988年にリリースしたサード・アルバム『SUNNY SIDE』のオープニングを飾っていた名曲です。 |
4. 128ポンドのオルガン / 比屋定篤子 これは1997年から98年にかけてエピック傘下に設立されていた“MINT AGE”レーベルからのリリース。沖縄出身のシンガー・ソングライター、比屋定さんが1997年にリリースしたファースト・アルバム『のすたるじあ』の収録曲です。 |
5. あんた誰? / スチャダラパー スチャダラはインディーズ、メジャー取り混ぜて様々なレーベルを渡り歩きながらアルバム・リリースを続けていますが、エピックからも1枚出してます。1991年に出たメジャー第1弾アルバム『タワーリングナンセンス』。そこから、我らが谷啓さんをゲストに迎えたごきげんなナンバーを。 |
6. うみ / 真心ブラザーズ これはエピック傘下の“LIFE/SIZE”レーベルからのリリース。のちにキューン・レコードに吸収されることになるレーベルですが、真心ブラザーズのデビューはここからでした。フジテレビ系『パラダイスGoGo!!』内のコーナー“勝ち抜きフォーク合戦”で10週勝ち抜いた彼らが1989年にリリースしたファースト・シングル。ちなみに、“勝ち抜きフォーク合戦”で彼らを見たぼくは、こいつらすげーと感じ、速攻でインタビューさせてもらったものです。それが真心の記念すべき初取材らしいです(笑)。懐かしい。 |
7. 瞳いっぱいの夏 / Qlair CoCoやribbonを輩出したフジテレビの“乙女塾”出身のアイドル・グループ、Qlair。キュートで好きだったなぁ。彼女たちが1991年のデビュー・シングルです。これも真心同様、“LIFE/SIZE”レーベルからのリリース。 |
8. ナガラリバー / QUJILA インディーズでの活動を経て1985年にエピックからメジャー・デビューしたQUJILA。彼らが1989年にリリースしたアルバム『島の娘』からのシングル・カット・ナンバーです。 |
9. 魚ごっこ / BO GUMBOS 『LIVE EPIC25』で佐橋くんたちとともにハウスバンドのメンバーをつとめていたDr.kyOがかつて在籍していたBO GUMBOS。彼らもエピック・レコードに所属していた代表格アーティストです。あのローザ・ルクセンブルクのどんとが組んだ新バンドということでデビュー前から大いに話題を集めていたBO GUMBOSが1989年にリリースしたファースト・アルバム『BO & GUMBO』からのナンバーを。 |
10. SUNSET〜MILLION YEARS / sandii サンディさんもキャリアが長いだけにあちこちのレーベルから多彩なアルバム群をリリースしてきていますが、これは1994年、エピック移籍第一弾としてリリースされたアルバム『DREAM CATCHER』の収録曲。プロデュースは久保田真琴さんです。 |
11. だいすき / 岡村靖幸 オカムラちゃんも行っておきましょう。選びたい曲が数多くあって迷いますが、今日のところはこれで。1988年に出た第8弾シングルです。 |
12. さよならいとしのBaby Blues / 鈴木雅之 で、ラストは『LIVE EPIC25』でも先陣を切ってイベントを盛り上げていたこの人、マーチンさん。1992年のこの超名曲をどうぞ。ちなみにこの曲のアレンジを手がけているのは今年の2月、58歳という若さで亡くなった有賀啓雄さん。来週の『otonanoラジオ』では佐橋&能地とともに、有賀くんの思い出なども語り合いたいと思っています。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第320回 萩原健太のotonanoラジオ#202
2023/08/15 公開
白井良明(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
ムーンライダーズ
HAPPY/BLUE '95
『moonriders『FUN HOUSE years』BOX』
2.
ムーンライダーズ
Happy Life
『moonriders『FUN HOUSE years』BOX』
3.
ムーンライダーズ
僕は負けそうだ
『moonriders『FUN HOUSE years』BOX』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#202
『白井良明アレンジワークス集[except ムーンライダーズ]』
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1. あいにきてI・NEED・YOU! / GO-BANG'S 先週に引き続き白井良明さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。1990年代半ば、ファンハウス・レコード在籍期のムーンライダーズについてあれこれ興味深いお話を伺いました。間もなくリリースされるボックスセット『FUN HOUSE years』が超楽しみです。というわけで今週のプレイリスト。先週はライダーズにスポットを当ててセレクトしてみましたが、今週は良明さん個人にスポットを当てて。良明さんがライダーズ以外のところでアレンジャーとして関わった作品からぼくの好きなものを12曲選んでみました。まずはゴーバンズ! 1989年の暮れにリリースされたシングルです。作詞・作曲:森若香織、編曲:白井良明。スキー用品ショップのCMに起用されて大ヒットしました。森若さんのおてんば感と良明さんのわんぱく感がいい塩梅にマッチした傑作です。 |
2. うそつき天国 / すかんち 1994年にリリースされた、すかんち9枚目のシングル。この時期、キーボードのドクター中田が脱退してバンドとして岐路に立っていた彼らですが、良明さんの助けを借りつつ危機を乗り越えようとしていたのかも。遊び心に満ちた快演です。作詞作曲:ローリー寺西、編曲:白井良明&すかんち。 |
3. 6番目のユ・ウ・ウ・ツ / 沢田研二 良明さんは1997年から2009年までジュリーこと沢田研二のサウンド・プロデュースを手がけていますが、そのずっと前、1982年にアレンジを担当したのが本シングル曲。作詞:三浦徳子、作曲:西平彰、編曲:白井良明。バックをつとめているのは吉田建(ベース)、柴山和彦 (ギター)、上原“ユカリ”裕(ドラム)らによるエキゾチックスの面々でした。 |
4. Bright Lights / CHEMISTRY 2003年にリリースされたシングル「アシタヘカエル」のカップリング曲。CHEMISTRYの二人が初めて自ら作詞をしたナンバーでした。作詞:川畑要・堂珍嘉邦、作曲:荒木真樹彦、編曲:白井良明。 |
5. 月ひとしずく / 小泉今日子 1994年のシングル。キョンキョン自身も出演したTBS系ドラマ『僕が彼女に、借金をした理由。』の主題歌でした。作詞:井上陽水・奥田民生・小泉今日子、作曲:井上陽水・奥田民生、編曲:白井良明。 |
6. 日曜はダメよ / あがた森魚 ムーンライダーズとは深ーい仲のあがた森魚がデビュー40周年記念アルバムとして2012年にリリースしたアルバム『女と男のいる舗道』より。このアルバムは良明さんのサウンド・プロデュースの下、あがたさんが少年時代から思春期にかけて影響を受けた1960年代の洋画主題歌を日本語詞でカヴァーしたもの。そこからジュールズ・ダッシン監督のギリシャ映画『日曜はダメよ』の主題歌を。日本語詞:あがた森魚、作曲:マノス・ハジダキス、編曲:白井良明。 |
7. マフユノハナビ / 石嶺聡子 2000年のシングル。作詞作曲:広田圭美、編曲:白井良明。もともと喜納昌吉の代表曲「花」のカヴァーで注目されたこともあり、ちょっと渋いイメージが先行しがちだった石嶺さんが少しポップな感触を取り入れ始めた時期のお手伝いを良明さんが手堅くこなしています。 |
8. あすなろ / スキップカウズ スキカウ、2001年のシングル。これは作曲も良明さんです。作詞:今泉泰幸、作編曲:白井良明。 |
9. 永遠の一日 / 深田恭子 フカキョン、2000年のアルバム『moon』より。作詞:黒須チヒロ、作曲:ハルユキ、編曲:白井良明。 |
10. 楓 / 辛島美登里 ご存じスピッツの曲。それを2000年に辛島さんがカヴァーしてシングル・リリースしたときのアレンジを良明さんが手がけていました。作詞作曲:草野正宗、編曲:白井良明。 |
11. あの頃の僕(1997年ヴァージョン)/ 浜田省吾 浜田省吾がかつてのレパートリーをリメイクしたセルフ・カヴァー・アルバム・シリーズの第4弾、1997年の『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』より。もともとは1978年にシングル「涙あふれて」のB面に収められていた曲。そのときは水谷公正がアレンジを手がけていましたが、それを良明さんが1990年代ヴァージョンへとリアレンジしています。作詞作曲:浜田省吾、編曲:白井良明。 |
12. SOUND OF SUNRISE / BEGIN 最後はビギン。1990年に出たファースト・アルバム『音楽旅団』のオープニングを飾っていたナンバーです。作詞:BEGIN・真名杏樹、作編曲:白井良明。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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