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第202回 萩原健太のotonanoラジオ#84

2021/05/11 公開

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

今週のオンエア曲

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

1.

大滝詠一

Velvet Motel

『A LONG VACATION』1981年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

2.

大滝詠一

朝寝坊

『大瀧詠一』1972年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

3.

大滝詠一

ナイアガラ・ムーンがまた輝けば

『NIAGARA MOON』1975年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

4.

大滝詠一

今宵こそ

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

5.

大滝詠一

真夏の昼の夢('81 Remix)

『NIAGARA CALENDER』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

6.

大滝詠一

外はいい天気だよ’78

『DEBUT』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

7.

大滝詠一

Water Color

『ナイアガラ・トライアングル vol.2』1982年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

8.

大滝詠一

ペパーミント・ブルー

『EACH TIME』1984年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#84

『夢で逢えたら~大滝詠一ポップ&メロウナンバー集[放送延長戦]』

▶ CLICK TO PLAY Apple Music, Spotify, LINE MUSIC

各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. カナリア諸島にて / 大滝詠一

先週に続いての大滝詠一セレクション。先週はロックンローラーとしての大滝さんにスポットを当てましたが、今週はメロウなポップ・クリエイターとしての大滝さん。番組でかけた曲と合わせてお楽しみください。ということで、かの名作、1981年のアルバム『A LONG VACATION 』が生まれるきっかけともなった運命の1曲からスタート。
2. 水彩画の町 '78 / 大滝詠一

もともとは1971年のファースト・ソロ・アルバム『大瀧詠一』に収録されていた松本隆&大瀧詠一作品。でも、ファーストがストリーミングされていないもんで、ここにはそれを1978年、アルバム『DEBUT』で再演したセルフ・カヴァー・ヴァージョンをセレクトしました。ファーストのほうではブレッドを意識したようなアコースティック・ギター中心のアレンジだったけれど、こちらではそれを大滝流スペクター・サウンドへと変換して聞かせてくれる。
3. 幸せな結末 / 大滝詠一

大滝さんが1990年代に唯一残したシングル曲。時代が移り変わってもけっして変わることのない鉄壁のナイアガラ・サウンドが感動的です。
4. Blue Valentine's Day / 大滝詠一

1977年暮れにリリースされたアルバム『NIAGARA CALENDAR '78』の収録曲。1970年代半ばに大滝さんがある種“封じ手”にしていたメランコリックなバラード・ナンバーで、この種の曲を歌う大滝さんの復活を心待ちにしていたファンたちが大いに驚喜した1曲でありました。
5. 夏のペーパーバック / 大滝詠一

オリジナル・フル・アルバムとしては最後の1枚となってしまった1984年の『EACH TIME』の収録曲。1980年代に入って一気に花開いたメロウなナイアガラ・ポップ・サウンドの代表作のひとつ。
6. こんな時、あの娘がいてくれたらナァ / 大滝詠一

1976年のアルバム『GO! GO! NIAGARA』より。ジェイニー・グラントの「トライアングル」を意識したようなヴォーカル・リフレインが印象的。オリジナル・アナログLPではA面の最後に収められていたため、曲が終わったあと30秒ほどの空白があってから“あのー、サイド1終わったんですけども”という大滝さんのひとことが入る。なので、とりあえず本プレイリストでも折り返し地点にあたる真ん中に入れておきました。
7. 朝 / はっぴいえんど

プレイリスト後半は、1970年、大滝さんがはっぴいえんどの一員としてリリースしたデビュー・アルバム『はっぴいえんど』に収められていた曲を。細野晴臣のアコースティック・ギターをバックに、松本隆の歌詞を、大滝詠一が歌う。泣けます。ライヴでは鈴木茂の叙情的なオブリガートを加えた、より広がりのあるエレクトリック・バンド・アレンジでも披露していたっけ。
8. 夏のリビエラ ~Summer Night in Riviera~ / 大滝詠一

1982年、森進一に提供した「冬のリヴィエラ」の英語詞セルフ・カヴァー。
9. スピーチ・バルーン / 大滝詠一

アルバム『A LONG VACATION』からもう1曲。ピーター・ポール&マリーの「パフ」のコード進行を下敷きに、ぐっと叙情的な大滝ワールドを構築した超名曲。
10. 空いろのくれよん / はっぴいえんど

1971年、はっぴいえんどがリリースした傑作アルバム『風街ろまん』より。番組のほうでオンエアした「Velvet Motel」や「朝寝坊」などでも披露されている大滝さん独特のヨーデル唱法がここでも存分に活かされている。
11. 恋するふたり / 大滝詠一

2003年にリリースされた大滝さんにとって最後のオリジナル・シングル。曲の最後のほうになって初めて顔を出す“ダン・ドゥビ”コーラスが素晴らしい。大滝さんのポップ・マインドが全開になったこのコーラス・パートのために存在する曲といってもいいくらい。
12. 夢で逢えたら (Strings Mix) / 大滝詠一

プレイリストのラストは、たぶんもっとも多くのカヴァー・ヴァージョンを生んだ大滝メロディを。もともとは大滝さんが1976年、吉田美奈子に提供した曲。以降、それこそ無数のシンガーによって歌い継がれてきた。そのセルフ・カヴァー・ヴァージョンで今週のプレイリストは幕、です。

解説:萩原健太

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第201回 萩原健太のotonanoラジオ#83

2021/05/04 公開

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

今週のオンエア曲

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

1.

大滝詠一

あの娘に御用心

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

2.

大滝詠一

びんぼう

『大瀧詠一』1972年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

3.

大滝詠一

シャックリ・ママさん

『NIAGARA MOON』1975年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

4.

大滝詠一

Cobra Twist(Mono)

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

5.

大滝詠一

Summer Lotion(Mono)

『NIAGARA CM SPECIAL』1981年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

6.

大滝詠一

座 読書

『NIAGARA CALENDER』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

7.

大滝詠一

烏賊酢是!此乃鯉

『LET’S ONDO AGAIN』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

8.

大滝詠一

我が心のピンボール

『A LONG VACATION』1981年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#83

『Happy End で始めよう~大滝詠一ロックンロール集[放送延長戦]』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. はいからはくち / はっぴいえんど

というわけで、ロックンローラーとしての大滝詠一を特集してお届けした今週のotonano ラジオ。その延長戦プレイリスト。番組ではかけられなかった大滝ロックンロールをストリーミングされている音源の中から集めてお届けします。まずは大滝さんがソロになる前、在籍していたバンド、はっぴいえんど時代の曲から。ロックという外来文化に日本で挑む、なんとも屈折した心持ちのようなものを、1960年代後半のサンフランシスコ・ロック・シーンを代表するモビー・グレイプに触発されたサウンドに乗せて表出した名曲です。1971年のアルバム『風街ろまん』より。
2. ハンド・クラッピング・ルンバ / 大滝詠一

続いては大滝詠一流ニューオーリンズR&Bの大傑作。1975年の大傑作アルバム『ナイアガラ・ムーン』より。発売当時の世相をあえてそのまま盛り込んだトピカルな歌詞にも注目です。
3. 1969年のドラッグレース / 大滝詠一

これはデイヴ・クラーク・ファイヴのような1960年代ブリティッシュ・ビート・バンドの味と、ボ・ディドリーの1950年代ロックンロールの味を合体させたようなナンバー。1984年のアルバム『イーチ・タイム』より。
4. 論寒牛男 / 大滝詠一

再び1975年の『ナイアガラ・ムーン』から。エルヴィス・プレスリーがメジャー・デビューを飾る前、1950年代半ばに生み出したメンフィス流のロカビリー・サウンドを、はっぴいえんど時代からのバンド仲間、鈴木茂の指弾きギターを従えつつナイアガラ流に再構築してみせる。かっこいい!
5. 田舎道 / はっぴいえんど

1973年、米ロサンゼルスでレコーディングされたはっぴいえんどのラスト・アルバム『Happy End』より。軽快なカントリー・ロック・チューンです。
6. 三文ソング / 大滝詠一

これも『ナイアガラ・ムーン』より。ニューオーリンズR&Bと、より伝統的なディクシーランド・ジャズの味を合体させた大滝さんならではのアイデア豊かなナンバーだ。こんなサウンド作っていた人、1970年代、他に誰もいなかった。まじ、すごかった。ぶっとんだ。
7. 泳げカナヅチ君 / 大滝詠一

続いては大滝詠一流サーフィン・ナンバー。番組の方では「コブラ・ツイスト」という、サーフィン系の名曲のタイトルをつなげた曲をかけたけれど、こちらではサーフィン系のインスト・ロックンロールの名フレーズをつなげた間奏が楽しめる。もちろん、当時日本で特大ヒットを記録していた「およげ!たいやきくん」のパロディでもあります。
8. いらいら / はっぴいえんど

1970年にリリースされた、ファースト・アルバム『はっぴいえんど』、通称“ゆでめん”に収められていたハード・ロック・チューン。この時期の大滝さんはけっこう声をつぶしたシャウト・ヴォーカルも聞かせておりました。若い!
9. 福生ストラット (パートII) / 大滝詠一

アルバム『ナイアガラ・ムーン』より、今度はファンクに挑戦したナンバーを。当時、長尺のダンス・チューンをシングル化するにあたってパート1、パート2に分割してシングルAB面に収めるパターンも多く、そのうちパート2のほうがヒットしたりすることも…。ということで、大滝さんは独特の洒落心を発揮して、まだパート1もないのに、このファンク・チューンに“パート2”という副題を付けたのでありました。
10. 颱風 / はっぴいえんど

またまたアルバム『風街ろまん』より。ブルージーなハーモニカを吹きながらファンキーなギターを弾いて歌うトニー・ジョー・ホワイトの持ち味を、ハーモニカのシバ、ギターの鈴木茂、ヴォーカルの大滝詠一、3人体制で再現したスワンプ・ロックンロールです。
11. ROCK'N' ROLL 退屈男 / 大滝詠一

大滝さんのドゥーワップ・フレイヴァーが全開になったノヴェルティ・ソング。1982年のアルバム『ナイアガラ・トライアングルvol.2』からシングル・カットされた「ハートじかけのオレンジ」のB面に収められていたオリジナル・アルバム未収録曲です。
12. Happy End で始めよう / 大滝詠一

ラストは1997年、大滝さんが1990年代にリリースした唯一のソロ名義シングル「幸せな結末」のカップリング曲。大滝さんのデイヴ・クラーク・ファイヴへの愛が炸裂するハッピーなポップ・ン・ロール・ナンバーです。

解説:萩原健太

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第200回 萩原健太のotonanoラジオ#82

2021/04/27 公開

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

1.

小野瀬雅ショウ

河童ちゃん「よ直しバージョン」

配信リリース 2020年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

2.

小野瀬雅生と須藤祐

ニール

『猫の目ロック』 2020年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

3.

CRAZY KEN BAND

俺たち海坊主

『GALAXY』 2006年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#82

『看板ギタリストはバンド以外でも演ってます<洋楽篇>』

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1. ザット・シング・ユー・ドゥー! / ビリー・ジョー・アームストロング

CKBの看板ギタリストでありながら、並行していろいろと別プロジェクトも続けている小野瀬さんをゲストに迎えたことにあやかって。今週のプレイリストは、あるバンドの看板ギタリストが、そのバンド活動と並行してリリースしたソロ・アルバムとか、別プロジェクトのアルバムとかからの曲集です。まずはグリーン・デイの看板、ビリー・ジョー・アームストロング。去年、コロナ禍のプロジェクトとして自分のルーツ曲ばかりをカヴァーしまくった宅録ソロ音源集『ノー・ファン・マンデーズ』より、映画『すべてをあなたに』の挿入歌としておなじみのパワー・ロック・チューンを。
2. ニューヨーク・グルーヴ / エース・フレーリー

ご存じ、Kissのギタリスト。Kiss脱退後、ソロとして、あるいはフレーリーズ・コメット名義でいろいろアルバム・リリースも続けていたけれど、今回はKiss在籍中の1978年に、メンバー各々のソロ・プロジェクト・シリーズの一環として出たアルバム『エース・フレーリー』より。
3. トラブル / キース・リチャーズ

泣く子も黙るローリング・ストーンズのリード・ギタリスト。ソロ・アルバムのリリースは思いのほか少なくて。1988年の傑作『トーク・イズ・チープ』以降、ライヴも含めてほんの4作しか出していないのだけれど。今回はそんな中から今のところいちばん新しい2015年の『クロスアイド・ハート』より1曲。
4. イン・トランジット / アルバート・ハモンド・ジュニア

ぼくのようなお古いポップス・ファンにとって“アルバート・ハモンド”といえば「カリフォルニアの青い空」の特大ヒットでおなじみのシンガー・ソングライターのことだけれど、若い世代にとってはこちら。ストロークスのギタリスト、である息子さんのほうのことを指すようです。2006年、ストロークスの活動とは別にリリースした初のソロ・アルバム『ユアーズ・トゥ・キープ』より。
5. ブルックリン・キッズ / ピート・タウンゼント

ザ・フーというと超ワイルドでラウドなギター・ロックってイメージも強いかと思いますが。リード・ギタリストでありメインのソングライターでもあるピート・タウンゼンドはそういう豪快な個性だけでなく、独特のポップ感覚に貫かれたメロディメイカーとしての資質も持ち合わせていて。その辺がソロ・アルバム群ではわりと強めに発揮されている感じ。というわけで、1987年に出た未発表音源集『アナザー・スクープ』よりこの曲を。
6. ハイ・ワイアー / アーニー・アイズレー

アイズレー・ブラザーズというと、初期、一瞬とはいえかのジミ・ヘンドリックスがギタリストとして在籍していたことでもおなじみ。そんなジミヘンの影響をもろに食らったのがこの人、アイズレー兄弟のひとり、アーニーだ。ジミヘンから受けた刺激を下敷きにブルースとロックとファンクを合体させた強力なプレイを、1990年にリリースされた初ソロ・アルバムからたっぷり楽しんでいただきましょう。アルバムの表題曲です。
7. シェイラ / エリオット・イーストン

ザ・カーズが最高傑作アルバム『ハートビート・シティ』を出して、「ユー・マイト・シンク」「ドライヴ」「ハロー・アゲイン」「マジック」などシングル・ヒットを連発しているさなかの1985年、調子に乗って…じゃない(笑)、勢いに乗ってギタリストのエリオット・イーストンがリリースした初ソロ・アルバム『チェンジ・ノー・チェンジ』より。ポップなオールディーズ・センスが炸裂した名曲です。
8. パティ・スミス・マス・スクラッチ / サーストン・ムーア

ソニック・ユースのフロントマン。バンド活動と並行して多くの音楽仲間と膨大なコラボレーションを繰り広げているけれど、ソロ・アルバムも多数あり。そんな中から今回は1995年のソロ・アルバム『サイキック・ハーツ』の収録曲を。ソニック・ユースのアルバムでも何かと言及しがちなパティ・スミスに関する1曲です。
9. エラスティック・デイズ / J・マスキス

ラウドでノイジーなイメージのダイナソー・ジュニアの中心メンバー/ギタリスト。バンドではあまり発揮しないメロディックかつジェントルな持ち味で綴った2018年のソロ・アルバム『エラスティック・デイズ』より。
10. ロング・タイム・ゴーン / ディッキー・ベッツ

デュエイン・オールマンともどもオールマン・ブラザーズ・バンドのツー・トップ・ギタリストとして活躍していたディッキー・ベッツ。彼が1974年に“リチャード・ベッツ”名義でリリースした初ソロ・アルバム『ハイウェイ・コール』のオープニング・チューン。持ち前のカントリー感覚全開の1曲です。
11. ロシアン・ララバイ / ジェリー・ガルシア

ドラッギーでレイジーなジャム・ロックの元祖としてもおなじみ、グレイトフル・デッドの親分、ジェリー・ガルシア。彼が1974年にリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『コンプリメンツ』より。偉大な作曲家、アーヴィン・バーリン作の名曲です。
12. 至上の愛 / カルロス・サンタナ&ジョン・マクラフリン

ラストは、バンドとしての“サンタナ”の中心ギタリストであるカルロス・サンタナと、マハヴィシュヌ・オーケストラの中心ギタリスト、ジョン・マクラフリンとがタッグを組んで偉大な先達、ジョン・コルトレーンに捧げたパフォーマンスを。1973年のコラボ・アルバム『魂の兄弟たち』より。

解説:萩原健太

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第199回 萩原健太のotonanoラジオ#81

2021/04/20 公開

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その1)

1.

小野瀬雅生と須藤祐

猫の目ロック

『猫の目ロック』2020年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その1)

2.

CRAZY KEN BAND

せつ子

『GOING TO A GO-GO』2018年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その1)

3.

小野瀬雅生ショウ

世界の涯で天丼を食らう

『魔法陣食堂』2018年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#81

『プロ野球開幕! チーム12球団名にちなんだ12曲(笑)』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ホークス&ダヴズ/ニール・ヤング

小野瀬さんとは開幕したプロ野球の話で大いに盛り上がりました。つーか、横浜ベイスターズのふがいない現状に複雑な思いをぶちまけていただいたって感じでしたが…。これほどプロ野球好きのゲストを番組に迎えることもそうはなさそうなので、この機会に日本のプロ野球チーム12球団のチーム名にちなんだ12曲をセレクトするというバカな企画に挑戦してみました(笑)。アーティスト名にではなく、あくまでも曲名にチーム名が入っている12曲です。曲順は昨シーズンの順位に則って、パリーグ→セリーグ→パ→セ…の順。まずは昨シーズンのパリーグ覇者、福岡ソフトバンクホークスから。今年も強そうだな。ハギワラの個人的注目選手はやっぱ柳田です。“ホーク”がタイトルに入っている曲というと、すぐに思い浮かぶのがこれ。1980年のニール・ヤング作品です。
2. メイ・アイ・テイク・ア・ジャイアント・ステップ/1910フルーツガム・カンパニー

2020年シーズン、セリーグ覇者は読売ジャイアンツ。てことで、“ジャンアント”って言葉が曲名に入ったものを探してみました。ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」、タジ・マハールの同名異曲、モンキーズの「テイク・ア・ジャイアント・ステップ」など、いろいろありますが、今回は1968年のバブルガム・ポップ・ナンバーを。ちなみに、ジャイアンツで気になる選手は19歳の秋弘です。
3. マリーン・ボーイ/ヘアカット100

昨シーズン、パリーグ2位は千葉ロッテマリーンズ。なので、“マリーン”ものです。「フェイバリット・シャツ」「渚のラブ・プラス・ワン」などのヒットでおなじみ、ニック・ヘイワード率いるヘアカット100が1981年、ファースト・アルバム『ペリカン・ウェスト』に収めて世に出したナンバーです。ロッテで気になるのは、そりゃ佐々木朗希だよね。
4. ペイパー・タイガー/ベック

セリーグ、昨年の2位は阪神タイガース。“タイガー”という単語がタイトルに使われている曲も多数ありますが、今日はベックが2002年にリリースしたアルバム『シー・チェンジ』の収録曲を。気になる選手は強烈アーチ連発中の佐藤輝明か。横浜スタジアムで国吉からかっとばした場外弾はすごかった…。
5. ザ・ライオン・スリープス・トゥナイト/トーケンズ

続いて、昨シーズン3位のチーム。パは、森、山川、おかわり…あたりの爆裂打線に新加入の渡部健人がどのくらい食い込んでいけるかが楽しみな西武ライオンズ。“ライオン”といえば、やはりこの曲でしょう。「ライオンは寝ている」という邦題でおなじみ、1930年代に作られたアフリカのフォーク・ソング。1961年にアメリカの白人ヴォーカル・グループ、トーケンズが取り上げて世界的に大ヒットしました。
6. パフ、ザ・マジック・ドラゴン/ピーター・ポール&マリー

セは中日ドラゴンズ。ということで、フォーク・ソングつながりでピーター・ポール&マリーが1963年に大ヒットさせたナンバーです。“パフ”という名前の不老のドラゴンとジャッキー・ペーパーという少年との交流と別れを描いたファンタジックな1曲。ドラゴンズで気になるのは、なんたって根尾くんですよ。育ってくれ。
7. フライ・ライク・アン・イーグル/スティーブ・ミラー・バンド

続いては東北楽天ゴールデンイーグルス。さすがに“ゴールデンイーグル”が曲名に入ったものは思いつかなかったので、“イーグル”でいきます。“イーグル”になると途端にたくさんの曲が思いつくわけですが(笑)。今回はこれ。ネヴィル・ブラザーズのカヴァー・ヴァージョンでもおなじみ、 1976年にスティーブ・ミラー・バンドが放った名曲です。注目選手は、もうこれは日本球界に復帰したマーくんしかいないでしょう。
8. (シッティン・オン)ザ・ドック・オヴ・ザ・ベイ/オーティス・レディング

でもって、FMヨコハマのリスナーのみなさんにとってもっとも気になる横浜ベイスターズ。なかなか調子が上がらないみたいだけど、いったん歯車がうまくかみ合いだしたらなんとか…。昨シーズン、2軍でそれなりの結果を出したハマの番長監督の本領発揮を待ちましょう。去年、大ブレイクした佐野恵太も楽しみですが、個人的には田中俊太の新天地での開眼に期待したいところ。てことで、偉大なソウル・シンガー、オーティス・レディングが1967年に録音して、悲劇の飛行機事故で他界した直後、1968年に大ヒットしたこの曲を。
9. アイム・ア・ラヴァー・ノット・ア・ファイター/ザ・キンクス

昨シーズン、5位。パリーグは日本ハムファイターズ。栗山監督10年目だとか。奮起してほしいっすね。吉田輝星の成長ぶりも気になるけど、ピッチャーだと個人的には伊藤大海に注目しております。で、曲はキンクス、1964年のナンバーで、ひとつ。
10. カープ・フィッシング・オン・ヴァリウム/グレアム・パーカー

広島東洋カープ。正直、“カープ”なんて単語入りの曲はものすごく少ないみたいで。何も思いつかなかったので、2000年、グレアム・パーカーが自ら執筆した本を題材にした曲の弾き語りデモ音源集から本曲を。カープに関しては鈴木誠也の成長ぶりとか栗林良吏の様子とか、いろいろ気になるポイントも多いわけですが、いちばん気になるのは2年目の佐々岡監督の様子かな(笑)。
11. バッファロー・ソルジャー/ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

で、昨シーズン最下位。オリックス・バファローズ。去年の半ば、代行としてチームを率いることになった中嶋監督の本格采配、楽しみにしております。骨折続きの太田椋、今シーズンはがんばってくれるかなぁ…。てことで、レゲエの王者、ボブ・マーリーが1978年に録音して、死後、1983年にリリースしたこの名曲を。
12. ホエン・ザ・スワローズ・フライ/ビー・ジーズ

しんがりは東京ヤクルトスワローズ。村上の打席が毎度楽しみで楽しみで。あと、ジャイアンツから移籍した田口にもがんばってもらいたいものです。高津監督、しっかりやれよ(笑)。ビージーズが1968年にリリースしたアルバム『アイディア』からのこの曲でプレイリストは締めです。

解説:萩原健太

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第198回 萩原健太のotonanoラジオ#80

2021/04/13 公開

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

土岐麻子

Rendez-vous in '58 (sings with バカリズム)

『HOME TOWN~Cover Songs』2021年2月17日発売

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

土岐麻子

夏夜のマジック

『HOME TOWN~Cover Songs』2021年2月17日発売

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

土岐麻子

VITAMINE E・P・O

『HOME TOWN~Cover Songs』2021年2月17日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#80

『Let’s Put Our Hearts Together~古今ステキな男女デュエット集<洋楽篇>]』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ME! / テイラー・スウィフト&ブレンドン・ユーリー

土岐さんとバカリさんの素敵なデュエットからインスピレーションを得て、今回のプレイリストは古今の素敵な男女デュエット集。と言っても、名作の多い部門。きりがないので今回はあえて洋楽のみ、ということでセレクトしました。それでもとても12曲じゃ選びきれませんが…(笑)。何はともあれ、わりと最近の名デュエットから。2019年、われらがテイラーがパニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーをデュエット・パートナーに迎えたごきげんなバブルガム・ポップです。
2. メロウなふたり / スージー・クアトロ&クリス・ノーマン

女の子ロッカーの草分け的存在、スージー・クアトロと、スモーキーというロック・バンドのヴォーカル、クリス・ノーマンがタッグを組んで1978年に放ったデュオ・ヒット。両者とも、当時超売れっ子だったマイク・チャップマン&ニッキー・チンがプロデュースを手がけていたことで実現した夢の共演だった。
3. アイ・キャント・ヘルプ・イット / アンディ・ギブ&オリビア・ニュートン・ジョン

ビージーズのバリー・ギブが作った名曲のひとつ。ギブ兄弟の末っ子、アンディが同じオーストラリア人脈のオリヴィア・ニュートン・ジョンをデュエット・パートナーに迎えて1980年に大ヒットさせた。
4. 涙のデュエット / ジョニー・マティス&デニース・ウィリアムス

1950年代からヒットチャート上で数々の記録を打ち立てながら鉄壁の人気を博してきたジョニー・マティス。とはいえ、1970年代も後半に入ってくると少しスランプ状態に。それを打ち破るため企画されたのが、当時R&Bシーンで成功を収めつつあった若き歌姫、デニース・ウィリアムス。この目論見は大当たり。1978年に二人が甘くデュエットした本曲は見事全米1位に輝いた。
5. ユー・キャン・ディペンド・オン・ミー / トニー・ベネット&k.d.ラング

これまた新旧世代がタッグを組んだ男女デュオ。超ベテラン・ジャズ・シンガーのトニー・ベネットとカナダを代表するシンガー・ソングライター、k.d.ラングとが、かつてルイ・アームストロングがレパートリーにしていた名曲群をカヴァーした2002年のデュエット・アルバム『この素晴らしき世界』から。
6. 胸ときめいて / エミルー・ハリス&ロイ・オービソン

続いてこれも超ベテランの男性シンガーと後続世代の女性シンガーの共演曲。1980年、ミート・ローフ主演の映画『ローディー』のサウンドトラックに提供されたナンバーだ。1950年代から活躍するロイ・オービソンが自ら作った名曲を、当時カントリー界の若き歌姫だったエミルー・ハリスとデュエットして大ヒットを記録した。
7. アイ・ネヴァー・トーク・トゥ・ストレンジャーズ / トム・ウェイツ&ベット・ミドラー

酔いどれシンガー・ソングライター、トム・ウェイツが1977年にリリースした名作アルバム『異国の出来事』に収められていたベット・ミドラーとのジャジーなデュエット・ナンバー。
8. ドント・ノウ・マッチ / リンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィル

1950年代から無数のヒット曲を生み出してきたソングライター、バリー・マンが1980年、カサブランカ・レコードからリリースした自身4作目のソロ・アルバム『バリー・マン』で発表した必殺の名曲。それを1989年、リンダ・ロンシュタットがアーロン・ネヴィルとのデュエットでカヴァー。世界中で大ヒットした。
9. 恋のデュエット / エルトン・ジョン&キキ・ディー

泣く子も黙るロイヤル・スーパースター、エルトン・ジョンと、彼が1973年に設立したロケット・レコードに所属しつつ数曲のヒット・シングルを放っていた女性シンガー、キキ・ディーによるごきげんなデュエット曲。1976年に見事英米で1位に輝いた。アメリカではこれがエルトンにとって6曲目のナンバーワン・シングルだったが、驚いたことに本国イギリスではこれが初の1位曲だった。
10. ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー / ルーサー・ヴァンドロス&ビヨンセ

ルーサーとビヨンセが、R&Bシーンの大先輩にあたる男女デュオ、ロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイのレパートリーを敬意を込めてカヴァーしたもの。2004年にルーサーとビヨンセ、それぞれのアルバムに収録された。
11. わが恋はここに / ルイ・アームストロング&エラ・フィッツジェラルド

数ある男女デュオの中でも最高峰のひとつと言われるのが、1956〜57年に実現したこのジャズ・ヴォーカルの元祖的な二人、サッチモことルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルド。リラックスしたムードの中、二人が持ち前の豊かな歌心を存分に発揮しながら、歌とは何か、その原点を教えてくれる。
12. レッツ・プット・アワー・ハーツ・トゥゲザー / ブライアン&マリリン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)

ビーチ・ボーイズというバンド名義で1977年にリリースされたアルバム『ラヴ・ユー』から、中心メンバーだったブライアン・ウィルソンが当時の奥様、マリリン・ウィルソンと素朴で感動的なデュエットを聞かせるこの曲で今回のプレイリストは幕。

解説:萩原健太

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第197回 萩原健太のotonanoラジオ#79

2021/04/06 公開

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

土岐麻子

ソラニン

『HOME TOWN~Cover Songs』2021年2月17日発売

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

土岐麻子

私の恋と東京

『HEARTBREAKIN'』2013年

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

土岐麻子

『HOME TOWN~Cover Songs』2021年2月17日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#79

『COVERS~土岐麻子“ジャズじゃない”曲集〜』

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1. September / 土岐麻子

カヴァー上手なことにかけては右に出る者なしの土岐麻子さん。土岐さんのカヴァーものというと、やはりジャズ系というか、グレイト・アメリカン・ソングブック系のスタンダード作品の印象が強かったりもするのですが。今回リリースされた『HOME TOWN』のような日本のポップ・ミュージックのカヴァー集があったり、本当に多彩な曲に挑戦していらっしゃいます。ということで、今回は土岐さんがカヴァーした“ジャズじゃない”曲集、みたいな(笑)。まあ、そんな感じのプレイリストをわりとゆるめに作ってみました。まずは2004年のEP『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』より、アース・ウィンド&ファイア、1979年のヒット曲に挑んだこのヴァージョンから。
2. Everybody Wants to Rule the World / 土岐麻子

これもEP『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』に収められていたティアーズ・フォー・フィアーズ、1985年の特大ヒット曲。
3. Another Star / 土岐麻子

同じく2004年に出たアルバム『STANDARDS on the sofa〜土岐麻子ジャズを歌う〜』から。これはスティーヴィー・ワンダーが1976年にリリースしたエキゾチックなナンバー。
4. (I Can't Get No) Satisfaction / 土岐麻子

『STANDARDS on the sofa〜土岐麻子ジャズを歌う〜』はかなり意欲的な選曲がなされた1枚だったけれど、特に印象的だったのがこれ。なんとローリング・ストーンズが1965年にリリースした初期代表曲をストリング・クァルテットのアンサンブルで聞かせるというごきげんなカヴァーです。
5. Norwegian Woods(This Bird Has Flown) / 土岐麻子

ストーンズをカヴァーするならビートルズも。ということで、前曲のオリジナル・ヴァージョンと同じ1965年にリリースされたビートルズ・ナンバー。2005年のアルバム『STANDARDS gift〜土岐麻子ジャズを歌う〜』の収録曲だ。
6. 土曜日の恋人 / 土岐麻子

日本のポップ・ミュージックのカヴァーのみで構成された2006年のアルバム『WEEKEND SHUFFLE』より。山下達郎が1985年、フジテレビ系『オレたちひょうきん族』のエンディング・テーマ曲としてリリースしたナンバーだ。
7. 青空のかけら / 土岐麻子

2007年のアルバム『TALKIN’』より。自ら作詞を手がけ、音楽仲間たちが作曲したオリジナル中心の1枚だったが、この曲のみカヴァー。1986年に斉藤由貴が放ったナンバーワン・ヒットだ。
8. サマーヌード / 土岐麻子

カヴァー、オリジナル、交えてリリースされた2008年のミニアルバム『Summerin’』より2曲いきます。まずは1995年に真心ブラザーズがリリースしたシングル・チューンのカヴァー。
9. 小麦色のマーメイド / 土岐麻子

続いて、同じ『Summerin’』から、1982年に松田聖子がヒットさせたナンバーのカヴァーだ。
10. ALL YOU NEED IS LOVE / 土岐麻子

ビートルズをもう1曲。2010年のアルバム『乱反射ガール』より、当時、携帯電話のCMソングにも起用された1967年のビートルズ・ナンバーのカヴァーです。
11. シーズン・イン・ザ・サン / 土岐麻子

土岐麻子にとって初の全曲日本のポップス・カヴァー・アルバム、2012年の『CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~ 』より。1986年の夏を大いに賑わしたTUBEのヒット曲。
12. Californication / 土岐麻子

ラストは、2014年のソロ・デビュー10周年記念盤『STANDARDS in a sentimental mood ~土岐麻子ジャズを歌う~ 』より。以前の“ジャズを歌う”シリーズ同様、ジャズを歌うと言っているわりに、全然ジャズじゃない曲も取り上げるところが土岐麻子流。この曲は1999年、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが放ったオルタナ・ロック・チューンだ。

解説:萩原健太

土岐麻子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第196回 萩原健太のotonanoラジオ#78

2021/03/30 公開

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その2)

1.

ハナレグミ

賑やかな日々

『発光帯』 2021年3月31日発売

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その2)

2.

ハナレグミ

笑う月 ~ムーンライト~

『発光帯』 2021年3月31日発売

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その2)

3.

ハナレグミ

Quiet Light

『発光帯』 2021年3月31日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#78

『コラボ達人! 永積崇(ハナレグミ)共演音楽集』

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1. 太陽と心臓 (vocal:ハナレグミ) / 東京スカパラダイスオーケストラ

ハナレグミの永積くんはコラボ上手というか。ソロでのパフォーマンスの他に、多彩なアーティストのアルバムにゲスト参加したり、仲間とデュエットしたり、さまざまな形でファンを楽しませてくれている。ということで、今回のプレイリストはそういう共演音源集。まずは2012年、東京スカパラダイスオーケストラのアルバム『欲望』にゲスト・ヴォーカリストとして参加して歌ったこの曲から。
2. 寺子屋FUNK feat. シャカッチ / レキシ

永積くんは、かつてスーパー・バター・ドッグ在籍時からの相棒、“池ちゃん”こと池田貴史のソロ・ユニット、レキシのアルバムにもたびたび客演。リード・ヴォーカルを聞かせている。そのときの名前はハナレグミではなく“シャカッチ”。ということで、2016年にレキシがリリースしたアルバム『Vキシ』より、7拍子でグルーヴするファンク・チューンを。
3. 眠りの森 / 冨田ラボ & ハナレグミ

番組にもゲスト出演してくださったことがあるサウンド・プロデューサー、富田恵一のソロ・プロジェクト”富田ラボ”が2003年にリリースした初アルバム『Shipbuilding』からのシングル・カット・チューン。
4. I KNOW〜愛のド レ ミ レ ド〜 feat. TONY ALLEN, ハナレグミ / キングダム☆アフロックス

アフロビートを軸にジャズ、ラテン、ファンクなどを融合した躍動的なサウンドを聞かせるキングダム☆アフロックスが2013年にリリースしたアルバム『Radioidiot』の収録曲。フェラ・クティとともに“アフロビート”を編み出した偉大なドラマー、トニー・アレンとともにハナレグミもヴォーカルでゲスト参加!
5. 宇宙ハワイ / Alpha feat. ハナレグミ

ヒップホップ・ユニット、アルファが2001年の「サンオイル」に続いて再びハナレグミをヴォーカルに迎えたシングル・ナンバーだ。2007年の作品。
6. カな (feat. Hanaregumi) / ASA-CHANG & 巡礼

ASA-CHANGのユニットとのコラボ・シングル。ASA-CHANGならではのハイパーでエキゾチックな空気感と、ハナレグミならではのアーシーなフォーク・ブルース味とが絶妙に絡み合う1曲だ。鋭い言語感覚にも思わずたじろぐ2004年作品。
7. RAIN DROPS KEEP FALLING ON MY HEAD feat.ハナレグミ / キュビズモ・グラフィコ・ファイブ

松田岳二率いるキュビズモ・グラフィコ・ファイブが、ハナレグミのヴォーカルをフィーチャーした2008年のシングル曲。ご存じ、バート・バカラック作の名曲「雨にぬれても」の軽快なカヴァーだ。
8. 俺の小宇宙 / U-zhaan x ハナレグミ

タブラ奏者、ユザーンがASA-CHANG & 巡礼を脱退後、2014年にリリースしたソロ・アルバム『Tabla Rock Mountain』より。コーネリアス、坂本龍一ら幅広い顔ぶれ9組を各々1曲ずつゲストに迎えた1枚だった。その中からハナレグミが客演したこのしみる1曲を。
9. 真冬物語 / 堀込泰行, 畠山美由紀 & ハナレグミ

作詞・松本隆、作曲・松任谷由実、プロデュースおよびアレンジ・冨田恵一という豪華な顔ぶれによる2003年のシングル。歌っているのもキリンジの堀込泰行、畠山美由紀、そしてハナレグミという夢のラインアップ。
10. 楽園をふたりで / ハナレグミ & コトリンゴ

2020年に制作されたアニメ映画『さよなら、ティラノ』のエンディング曲。プロデュースは坂本龍一。どちらも一風変わったソロ・プロジェクト名を持つハナレグミとコトリンゴのデュエット・チューンだ。
11. うんだらか うだすぽん / ハナレグミ と うんだらか楽団

これは共演作品というよりも、別ユニット名作品という感じ。2017年にNHKみんなのうたで放送されて人気を博した曲。
12. サヨナラCOLOR (feat. 忌野清志郎) / ハナレグミ

最後は逆に、永積くんのほうが敬愛する忌野清志郎をゲストに迎え、スーパー・バター・ドッグ時代の名曲をハナレグミとして再演したヴァージョンを。永積くん自身も出演した同名映画(竹中直人監督)のサウンドトラックより。

解説:萩原健太

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第195回 萩原健太のotonanoラジオ#77

2021/03/23 公開

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その1)

1.

ハナレグミ

独自のLIFE

『発光帯』 2021年3月31日発売

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その1)

2.

ハナレグミ

発光帯

『発光帯』 2021年3月31日発売

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その1)

3.

ハナレグミ

僕のBUDDY!!

『発光帯』 2021年3月31日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#77

『Let It Be Me~優れたシンガー・ソングライター達が歌う<他のソングライター>作品集』

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1. ティーチ・ミー・トゥナイト/ジェイムス・テイラー

今週のゲスト、ハナレグミこと永積タカシくんといえば、自らも素晴らしい詞曲を書くシンガー・ソングライターですが。番組でも話題になった通り、自作曲にこだわることなく、様々なソングライターの曲に“シンガー”としてアプローチすることも多く、しかもその歌がまた素晴らしい。優れたソングライターは優れたシンガーでありストーリーテラーでもある、と。そんな事実を思い知させてくれる存在です。ということで、今週のプレイリストは、基本的には自分で書いた曲を歌うシンガー・ソングライターでありつつも、他のソングライターの作品も分け隔てなく取り上げ、見事自分の物語へと仕立て上げてしまう、そんなアーティストの歌声を集めてお届けします。まずはシンガー・ソングライターと言えばこの人、ジェイムス・テイラーが1950年代に作られたスタンダード・ナンバーを2020年にカヴァーした曲から。
2. 風は激しく/ニール・ヤング

続いてはニール・ヤング。同じカナダ出身のフォーク・デュオ、イアン&シルヴィアの持ち歌をカヴァーしたヴァージョンを。原題は“Four Strong Winds”。季節ごとの4つの強風に吹かれながら、働き、恋に落ち、悩み、移動し…。そんな季節雇いの労働者の姿を通して自然に対する人間という存在の小ささと、でも、そんな中にも輝く希望を描いた1曲です。1978年のアルバム『カムズ・ア・タイム』より。
3. ケンとメリー〜愛と風のように/山崎まさよし

そんなニール・ヤングの名曲「週末に」を下敷きにしたようなアレンジで、日本のポップ・デュオ“BUZZ”が1972年に歌った名曲が「ケンとメリー〜愛と風のように」。車のCMに起用されて当時大いに話題になった1曲です。それを山崎まさよしが2007年にカヴァーしたヴァージョンがこれ。
4. ベイビー・アイ・ドント・ケア/ジョニ・ミッチェル

個人的には20世紀に活躍した女性シンガー・ソングライターの中で最高峰に輝く一人だと確信しているジョニ・ミッチェル。彼女の場合、「青春の光と影」や「サークル・ゲーム」など、彼女が作った名曲を他の多くのシンガーがカヴァーしているという、そういう立場のアーティストですが。時折、意外な曲をカヴァーしてファンを喜ばせてくれました。この曲は1982年のアルバム『恋を駆ける女』の収録曲。エルヴィス・プレスリーが1957年の主演映画『監獄ロック』の中で披露したロックンロールのカヴァーです。
5. レット・イット・ビー・ミー/竹内まりや&山下達郎

このご夫妻、普段はそれぞれソロで活動していて。達郎さんはもちろん、まりやさんも近年は自作曲がレパートリーの大半を占めているわけですが。たまーに豪華な夫婦デュオを聞かせてくれることがあって。そういうとき取り上げるのはだいたいアメリカン・オールディーズ・ナンバー。ということで、この曲もそのひとつ。ジルベール・ベコーが1955年にヒットさせたシャンソン「神の思いのままに」に英語詞を付けたものです。エヴァリー・ブラザーズやベティ・エヴェレット&ジェリー・バトラーでおなじみのヒットのカヴァー。
6. サリー/ポール・マッカートニー

ポール・マッカートニーはビートルズ時代にリトル・リチャードの「のっぽのサリー」をカヴァーしたり、ウイングス時代に「サリー・G」という曲を書いたり、なにやら“サリー”に縁が深いのだけれど。1990年のライヴ・アルバム『トリッピング・ザ・ライヴ・ファンタスティック』では、ずばりこの「サリー」という曲をカヴァーしていました。英国の国民的歌姫、グレイシー・フィールズが1931年に世に広めた名曲です。
7. ア・ラヴァーズ・コンチェルト/桑田佳祐

桑田佳祐も時折、ソロ・シングルのカップリング曲などで興味深いカヴァー曲を披露したりする。この曲もそのひとつ。1994年のシングル「月」のカップリング。1965年にザ・トイズがヒットさせたのを皮切りに、サラ・ヴォーンをはじめ多くのシンガーが取り上げて日本でも人気の高いヒットのカヴァーです。
8. アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー/ブライアン・ウィルソン

ブライアン・ウィルソンはかねてから、20世紀の米国を代表する偉大な作曲家のひとり、ジョージ・ガーシュウィンへの深い敬意を表明していて。それだけに、2010年、ガーシュウィンの遺族公認という形で、彼の作品ばかりを取り上げたアルバム『ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン』をリリースできたときはとてつもなくうれしかったに違いない。と、そんな感動的なアルバムからこの名曲のカヴァーを。
9. 黄昏のビギン/井上陽水

この人もいい曲いっぱい書くと同時に、むちゃくちゃカヴァー上手。過去たくさんの名カヴァーを残してきたけれど、今回は1959年、水原弘が歌ったこの曲を。のちに、ちあきなおみがカヴァーしたことでもおなじみの永六輔&中村八大作品だ。2015年のカヴァー・アルバム『UNITED COVER 2』より。
10. ステイ/ジャクソン・ブラウン

原曲は1960年、モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックスがヒットさせたドゥーワップ・ナンバー。それをジャクソン・ブラウンは1977年のアルバム『孤独のランナー』でカヴァーしてシングル・カット。全米20位に達するリバイバル・ヒットに仕立て上げた。この人が歌うと陽気なアップテンポ・ドゥーワップもなんだかしっとりするから面白い。
11. 夜霧よ今夜もありがとう/吉田拓郎

吉田拓郎が1977年にリリースしたアルバム『ぷらいべえと』は、尊敬するボブ・ディランの『セルフ・ポートレイト』を意識してレコーディングしたという、カヴァー曲とセルフ・カヴァーとが混在する1枚だった。その中から名匠・浜口庫之助が作り石原裕次郎が歌った1967年の大ヒット曲のカヴァーを。
12. ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ/ボブ・ディラン

で、ラストは拓郎さんが意識した、そのボブ・ディランのカヴァー・アルバム、2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』より。フランク・シナトラのレパートリーばかりを取り上げたこのアルバムから、1952年と1959年にシナトラがレコーディングしたサイ・コールマン作の名曲のカヴァーをどうぞ。

解説:萩原健太

永積崇さん(ハナレグミ)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第194回 萩原健太のotonanoラジオ#76

2021/03/16 公開

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて 『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』特集(その2)

今週のオンエア曲

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて
『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』特集(その2)

1.

大滝詠一

楽しい夜更し

『NIAGARA MOON 40th Anniversary Edition』2015年

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて
『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』特集(その2)

2.

大滝詠一

雨のウェンズデイ

『A LONG VACATION VOX』
『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』
2021年3月21日同時発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#76

『“ロンバケ”をきっかけに復活!松本隆×大瀧詠一作品集』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. さらばシベリア鉄道 / 太田裕美

『ロング・バケイション』というアルバムで、大滝さんは久々に、はっぴいえんど時代に組んでいた最強のソングライティング・パートナー、松本隆とのタッグを復活。作詞・松本隆、作曲・大瀧詠一(大滝さんはアーティスト名としては大“滝”詠一、ソングライター/プロデューサーとしては大“瀧”詠一と名義を使い分けていました)というクレジットがファンを大いに喜ばせてくれたものです。ということで今回のプレイリストは、“ロンバケ”をきっかけに復活した松本=大瀧コンビの作品集。他シンガーに提供した楽曲から代表的なものをセレクトしてみました。まずは“ロンバケ”の収録曲でもあるこの曲から。“ロンバケ”が出る前年、1980年の暮れにシングル発売されたものです。松本さんが作詞を手がけた太田裕美作品「木綿のハンカチーフ」同様、男女の思いが交互に綴られた楽曲ということもあり、大滝さん自身のヴァージョンが出る前に裕美さんがいちはやくカヴァーしたものです。
2. 恋のハーフムーン / 太田裕美

“ロンバケ”と同じ発売日、1981年3月21日にリリースされた太田裕美のニュー・シングルも前作に引き続き松本=大瀧作品でした。今回は裕美さんへの書き下ろし。B面の「ブルー・ベイビー・ブルー」も松本=大瀧作品で、とても素敵な曲だったけれど、これはストリーミングされていないようなので、今回は外しました。残念!
3. 冬の妖精 / 松田聖子

“ロンバケ”が出た年、1981年の秋にリリースされた松田聖子のシングル「風立ちぬ」も松本=大瀧作品で。この曲を含む同名アルバムのアナログ盤A面の5曲すべての作曲/アレンジ/プロデュースも大滝さんが手がけていました。その中からとりあえず2曲ピックアップ。まずは1960年代のガール・アイドル、レズリー・ゴアの感触を見事、1980年代の日本に蘇らせたアルバムのオープニング・チューンです。
4. 一千一秒物語 / 松田聖子

これもアルバム『風立ちぬ』から。やはた1960年代ガール・グループ・サウンドの要素を見事に消化した超名曲! あなたの煙草が目にしみちゃったりする歌詞が、なんとも80年代です。
5. 冬のリヴィエラ / 森進一

1982年11月リリースのシングル曲。武田鉄矢出演のテレビCM、サントリー冬のギフトのイメージソングとして制作され、森進一にとって久々のトップ10ヒットを記録した。様々なカヴァーも生まれたが、個人的には当時ジャイアンツに在籍していた駒田選手が歌ったヴァージョンがいろいろな意味で印象に残っております(笑)。
6. イエロー・サブマリン音頭 / 金沢明子

これはソングライターとしての松本=大瀧作品ではなく、大滝さんのプロデュースの下、おなじみのビートルズ・ナンバーを松本さんの日本語詞でカヴァーしたもの。音頭のグルーヴを取り入れたノヴェルティ・ナンバーですが、松本さんの歌詞にそこはかとなく漂う青春っぽさが印象的で。けっこう泣けてきたりするから不思議です。ちなみに、アレンジも大滝さんではなく、大滝さんが敬愛するクレイジーキャッツ・サウンドの生みの親、萩原哲晶。1982年作品。
7. 四月のラブレター / 松田聖子

聖子ちゃんに提供された松本=大瀧作品は、前出、1981年のアルバム『風立ちぬ』収録の5曲と、翌1982年のアルバム『Candy』に収録された2曲。そんな後者2曲のうちのひとつ。もっともっとたくさんの松本=大瀧=聖子作品が生まれていればよかったのになぁ…。
8. 探偵物語 / 薬師丸ひろ子

大滝さんは1984年にアルバム『イーチ・タイム』をリリースすることになるわけですが、それへの前哨戦という感じのシングルが、1983年リリースの本曲。『イーチ・タイム』とほぼ同じレコーディング・メンバーとともに緻密に編み上げられた音像が素晴らしい。
9. すこしだけ やさしく / 薬師丸ひろ子

前曲「探偵物語」のシングルB面曲。薬師丸さんの歌声からメリー・ホプキンをイメージした大滝さんが書き下ろしたフォーク・ポップ・チューン。
10. Tシャツに口紅 / ラッツ&スター

大滝さんとラッツは、まだ彼らが“シャネルズ”と名乗っていたアマチュア時代からの付き合い。そんな彼らに初めて本格的に提供した楽曲が本曲だった。イントロはシャドウズの「若い恋人たちのテーマ」、サビは米国のR&Bグループ、ドリフターズの「渚のボードウォーク」的なラテン・ポップ路線、それらをこの時期の大滝さんならではのメロウなテイストでまとめあげた傑作です。
11. 星空のサーカス / ラッツ&スター

前曲「Tシャツに口紅」のシングルB面。こちらはポップなアップテンポ・ドゥーワップ・ナンバー。
12. バチェラー・ガール / 稲垣潤一

アルバム『イーチ・タイム』のレコーディング・セッションで録音されながら、当初はアルバムに収められず、1985年7月、先に稲垣潤一に提供された1曲。フォー・シーズンズのニュアンスを活かしたポップ・チューンだった。その稲垣盤の少し後、同年11月に「フィヨルドの少女」とのカップリングで大滝ヴァージョンも世に出た。

解説:萩原健太

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて
『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』特集(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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