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第296回 萩原健太のotonanoラジオ#178

2023/02/28 公開

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集 (ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

今週のオンエア曲

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集
(ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

1.

ボブ・ディラン

ノット・ダーク・イェット (ヴァージョン 1)

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集
(ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

2.

ボブ・ディラン

ダート・ロード・ブルース (2022 リミックス)

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集
(ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

3.

ボブ・ディラン

ウォーター・イズ・ワイド

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集
(ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

4.

ボブ・ディラン

トライン・トゥ・ゲット・トゥ・ヘヴン (ライヴ、2000)

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#178

『Most Of The Time~ダニエル・ラノワのプロデュース作品集 1986-2012~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. Yellow Moon / The Neville Brothers

ソニーミュージックの栗原憲雄さんとともに、栗原さんが担当なさっているボブ・ディランのニュー・リリース『断章〜タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集(1996〜1997)』の特集をお届けした『otonanoラジオ』。ディランは深いです。4月の来日公演が楽しみでなりません。というわけで、今回のプレイリストは、この最新ブートレッグ・シリーズの大元になっている1997年のアルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』をプロデュースしたダニエル・ラノワにスポットを当てます。まあ、番組の中でもちらっと話に出ましたが、ぼくはディランとラノワの相性はあまりよくないと思っていて。『タイム・アウト・オブ・マインド』のプロデュースワークも失敗だったんじゃないかと思ってはいるのですが。それでも、1997年のディランとは今いち合わなかったというだけで、もちろんこのダニエル・ラノワって人の力量は素晴らしいと評価しています。ということで、ラノワが手がけたプロデュース作品をだだーっと並べてみました。彼のプロデュースワークの方向性というか、手触りみたいなものを感じ取っていただけるんじゃないかなと思います。まずはニューオーリンズの至宝、ザ・ネヴィル・ブラザーズが1989年にリリースしたアルバム『イエロー・ムーン』から、そのタイトル・トラックです。
2. I Still Haven't Found What I'm Looking For / U2

U2が1987年にリリースしたアルバム『ザ・ヨシュア・ツリー』より。これはダニエル・ラノワとブライアン・イーノの共同プロデュース作品です。
3. Walk With Me / Neil Young

ニール・ヤングがロサンゼルスにある彼の20世紀初期スタイルの豪邸でギター掻き鳴らしながら弾き語りした音源を、後からラノワが切ったり貼ったり編集をほどこして作り上げた2010年のアルバム『ル・ノイズ』より。このアルバム・タイトルをフランス語読みにすると“ラノワ”となる、まあ、駄洒落っすね(笑)。
4. Every Grain Of Sand / Emmylou Harris

エミルー・ハリスが1995年にリリースしたオルタナ・カントリーの名盤『ザ・レッキング・ボール』もダニエル・ラノワのプロデュース作品でした。その中から、今回の番組の主役だったボブ・ディランの曲のカヴァーを。
5. Sledgehammer / Peter Gabriel

ダニエル・ラノワが繰り返しプロデュースしているアーティストというと、まずいちばん多いのがU2で。その次がこの人、ピーター・ゲイブリエルじゃないかな。1986年の大ヒット・アルバム『SO』もラノワのプロデュース作品でした。そのアルバムからのシングル・カット・ナンバー、いってみましょう。
6. Broken Arrow / Robbie Robertson

ダニエル・ラノワはカナダのケベック州出身。ということで、ニール・ヤングをはじめカナダ人アーティストのプロデュースを多く手がけていますが。この人、元ザ・バンドのロビー・ロバートソンもカナダ出身。彼が1987年にリリースしたファースト・ソロ・アルバムはロバートソン本人とラノワとの共同プロデュース作品でした。ということで、そのアルバムから1曲。
7. Runaways / The Killers

米国のロック・バンド、ザ・キラーズが2012年に4作目のアルバム『バトル・ボーン』より。
8. Don't Look Back / Luscious Jackson

ルシャス・ジャクソンのセカンド・アルバム『フィーヴァー・イン・フィーヴァー・アウト』より。1997年の作品です。ルシャス・ジャクソン、トニー・マングリアンとダニエル・ラノワの共同プロデュース。
9. If You See Lurah / Brian Blade Fellowship

米南部出身のジャズ・ドラマー、ブライアン・ブレイドが1998年に結成したバンドのファースト・アルバム『ブライアン・ブレイド・フェローシップ』より。
10. The Maker / Willie Nelson

ウィリー・ネルソンが1997年にリリースしたアルバム『テアトロ』より。ダニエル・ラノワがプロデュース。エミルー・ハリスが客演。名演です。ちなみに、アルバム・タイトルになっている“テアトロ”というのはカリフォルニア州オックスナードのダウンタウンに1920年代に建てられたストリームラインモダン様式の劇場のこと。それを1995年にダニエル・ラノワがレコーディング・スタジオへと改装。ボブ・ディランの『タイム・アウト・オブ・マインド』のレコーディング・セッションも当初はこのスタジオで行なわれていました。
11. Tower Of Song / Marianne Faithful

マリアンヌ・フェイスフルによる1999年のアルバム『ヴァガボンド・ウェイズ』より。ラノワのプロデュースの下、自作曲以外にも興味深いカヴァーがいくつか収められていて。ボーナス・トラックとしてボブ・ディランの「ブラッド・イン・マイ・アイズ」とかも取り上げられていたのだけれど。今回はディランと並ぶ20世紀の吟遊詩人、レナード・コーエンの作品をカヴァーしたこの曲を。
12. Most Of The Time / Bob Dylan

ラストはボブ・ディランで。『タイム・アウト・オブ・マインド』の前にダニエル・ラノワはもう1枚、ディランのアルバムをプロデューしています。それが1989年の『オー・マーシー』。その収録曲で本プレイリストを締めくくります。

解説:萩原健太

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』特集
(ソニーミュージック・栗原憲雄さんをゲストに迎えて)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第295回 萩原健太のotonanoラジオ#177

2023/02/21 公開

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集 (批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

今週のオンエア曲

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集
(批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

1.

JUJU

My Life

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集
(批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

2.

bird

REALIZE feat. SUIKEN + DEV LARGE

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集
(批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

3.

ACO

悦びに咲く花

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集
(批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

4.

平井堅

楽園

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#177

『「J-R&B」への道を切り拓いたチャレンジャーたちの名曲集<70s-80s選>』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 薄情 LOVE MACHINE / 久保田利伸

批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えた『otonanoラジオ』。矢野さんが選曲および解説を手がけたCD2枚組コンピ『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』にまつわるお話をたっぷりうかがいました。このアルバムが扱っている1990年代後半以降の日本のポップ音楽シーンにとって、もはやR&Bの要素はなくてはならないというか、ごくごく普通に取り入れられているのだなと改めて感じた次第ですが。それ以前、1980年代までの日本のポップ・シーンではまだまだR&Bのイディオムは一般に根付いておらず。異質なものでした。1960年代後半あたりからちょっとずつちょっとずつ、意識的なアーティストたちが日本のシーンにアメリカのR&B的な音楽性を持ち込み始めて、1970年代半ば過ぎになってようやくソウルフルでファンキーなグルーヴが少しだけなじむようになって。で、1980年代に入ってようやくぼくたち聞き手にとっても当たり前のものになってきた、と。そういう感じ。というわけで、今回のプレイリストは『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』に収められたJ-R&Bアーティストへの道を切り拓いた先輩たちの音を集めてみました。1960年代までさかのぼると期間が長くなりすぎるので今回は1970年代から1980年代、日本のポップ・シーンで自分の音楽にR&Bテイストを積極的に取り込もうとしていたチャレンジャーたちの名曲を、年代順にではなく、ランダムに並べています。まずは日本のシーンにこの種の音楽性を広めるうえで最強の活躍を展開したこの人、久保田利伸の歌声を。1987年のセカンド・アルバム『GROOVIN’』からのファンク・チューンです。
2. LIGHT'N UP / 吉田美奈子

日本のソウル・クイーンは誰かということになると、さまざま意見はあるでしょうが。ぼくは間違いなくこの人だと思っております。吉田美奈子。彼女が1982年にリリースしたアルバムからそのタイトル・チューンをどうぞ。
3. 塀までひとっとび / サディスティック・ミカ・バンド

ミカ・バンドはR&Bじゃねーよ、ロックだろ…と言われそうだけど。この曲は真っ向からスライ&ザ・ファミリー・ストーンの世界観に挑戦した超ファンキーな仕上がり。高橋幸宏&小原礼の超強力リズム・セクションの底力が炸裂してます。1974年のアルバム『黒船』より。
4. 軽蔑 / 鈴木雅之

日本のソウル・マスターといえば、この人も絶対に忘れちゃなりません。マーチンさん。1989年のソロ3作目『Dear Tears』から、この曲を。
5. CHOPPERS BOOGIE / ティン・パン・アレー

今は普通“スラッピング”と呼ばれるベースの奏法を、まだ“チョッパー”と呼んでいた1975年、当時の気鋭ミュージシャンたちが集まって形成していた“ティン・パン・アレー”という音楽家集団がリリースしたアルバム『キャラメル・ママ』より林立夫のドラムを核にしたセッション・ナンバーを。後藤次利の爆発的なチョッパー・ベースがフィーチャーされています。まあ、この辺はソウル/R&Bというよりは、ジェフ・ベックあたりのプログレ/フュージョンに近い感じではありますが。でも、当時この、いったいどうやって弾いているんだかすらわからないベースのファンキーさは日本のリスナーにとって衝撃だったのでした。
6. とん平のヘイ・ユウ・ブルース / 左とん平

俳優、コメディアンとして大活躍していた左とん平が1973年にリリースしたJ-R&B初期超傑作曲。もともとはとん平さんがレギュラー出演していたTV番組で、一般客に名前を聞くための“ヘイ・ユー、ホワッチャネーム?”というギャグっぽいフレーズから生まれたノヴェルティ・ソングでしたが、郷伍郎のシリアスな歌詞と深町純のソウルフルなアレンジとによって、むちゃくちゃかっこいいナンバーに仕上がっています。とん平さんのJBばりのシャウトも強力!
7. FUNK FUJIYAMA / 米米CLUB

すんません、ぼくのプロデュース曲も1曲。1989年リリースのアルバム『5 1/2(ファイヴ・ハーフ)』からのふざけたファンク・チューンです。でも、本当のかっこよさ、本当のファンクネスってのは、常に笑いと背中合わせにあるのですよ。ほんと。
8. What's going on / 中原めいこ

1980年代後半になると日本の女性シンガー・ソングライターたちの中にもけっこうR&Bの要素に積極的にアプローチする人が現われ始めます。そのひとりがめいこさん。ラテンっぽいイメージが強いかもしれませんが、彼女のソウル・センスもなかなかです。1988年のアルバム『鏡の中のアクトレス』より。
9. ゆうがたラブ / 小坂 忠

前出の音楽家集団、ティン・パン・アレーの中でリード・シンガー的な役割を果たしていたのが、女性は吉田美奈子。そして、男性はこの人、小坂忠でした。ティン・パン・アレーの創設者ともいうべき細野晴臣のアレンジの下、忠さんが持ち前のソウルフルな歌声を披露しています。1975年のアルバム『HORO』より。
10. うちあわせ / 岡村靖幸

そして、日本のプリンス! 忘れちゃいけない、オカムラちゃんです。1988年のセカンド・アルバム『DATE』より。
11. ゴロワーズを吸ったことがあるかい / かまやつひろし

“ムッシュ”の愛称でおなじみ、日本のポップ・ミュージックの始祖のひとり、かまやつさんが1975年にリリースしたソロ・アルバム『あゝ、わが良き友よ』より。タワー・オヴ・パワー・ホーン・セクションをフィーチャーしたファンキー&メロウな逸品です。
12. スローバラード / RCサクセション

そして最後にもう1曲、タワー・オヴ・パワー・ホーン・セクションをフィーチャーしたナンバーを。ロックの源流のひとつでもあるサザン・ソウルを愛する気持ちは誰にも負けない忌野清志郎率いるRCサクセションが1976年にリリースした超名曲です。

解説:萩原健太

『ALDELIGHT J-R&B -A NEW STANDARD FOR JAPANESE R&B 1996-2010-』特集
(批評家/DJ・矢野利裕さんをゲストに迎えて)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第294回 萩原健太のotonanoラジオ#176

2023/02/14 公開

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

1.

高田漣

路地裏のシーニュ

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

2.

高田漣

浜の宿

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

3.

高田漣

オーランドー

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

高田漣

『ギターというモノ/ギタリストというヒト プルースト、ベイトソン、ソンタグ、高田渡』

DU BOOKS・刊

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#176

『モノクローム・ガール~高田漣ソロ名義の軌跡 2002-2019~』

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1. Lovers for Life / 高田漣

先週に引き続き、高田漣くんをお迎えした『otonanoラジオ』。音楽に、執筆に、多才なところを発揮している漣くんの話はいつも楽しいです。というわけで、今週のプレイリストは、漣くんの歴史。番組でも取り上げた最新作『CONCERT FOR MODERN TIMES』に至るまで、彼がソロ名義でリリースしてきた過去作から1曲ずつ、ぼくが好きな曲をピックアップして年代純に並べてみました。まずはソロ名義での初アルバムとなった2002年の『LULLABY』から。ちょっとイカれたベイエリア・フォークの奇才、ダン・ヒックスのナンバーをインストでカヴァーしたこの曲をどうぞ。終わったような、終わらないような、不思議な展開の1曲です。
2. Stanley's Whistle / 高田漣

続いては2003年のセカンド『Wonderful World』から。57歳にして初ソロ・アルバムをリリースした遅咲きの趣味趣味音楽家、米テキサス州オースティンのスタンリー・スミスのナンバーのカヴァーです。
3. Domino 438 / 高田漣

2004年のアルバム『RT』より。ここまではわりとカヴァー曲中心のアルバム作りをしてきた漣くん。この『RT』にもクラフトワークとかYMOとかトーキング・ヘッズとかのカヴァーが入っていましたが、オリジナル曲もだいぶ増えてきて。独特のひょうひょうとした作風が確立してきました。そんな1曲を。
4. 薔薇と野獣 / 高田漣&星野源

2006年のアルバム『12 notes』より。豪華なゲスト陣を迎えた1枚でしたが、そんな中から細野晴臣の名盤『ホソノ・ハウス』の収録曲を星野源のヴォーカルでカヴァーしたこの曲を。
5. 空想のブルース / 高田漣

2007年のアルバム『Evening on this island』より。クラムボンの原田郁子をバック・ヴォーカルに従え、漣くんがリード・ヴォーカルも披露した1曲です。
6. 横道世之介のテーマ / 高田漣

映画音楽も多く手がける漣くんが2013年に配信でリリースした同名映画のサントラ盤『横道世之介 ORIGINAL SOUNDTRACK』より。なんとも抗いようのないノスタルジアに貫かれた主題歌を。
7. 熱の中 / 高田漣

前曲と同じ2013年にリリースされた同名映画のサントラ盤『箱入リ息子の恋 オリジナル・サウンドトラック』より、なんと細野晴臣をリード・ヴォーカルに据えたこの主題歌をどうぞ。
8. 絵空事 / 高田漣

さらに2013年に出たソロ・アルバム『アンサンブル』からも1曲。これまた細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一、鈴木茂、高野寛、小山田圭吾、岸田繁、斉藤和義、原田知世ら豪華なゲストを迎えた1枚でしたが。そのオープニングを飾っていたこの曲を。
9. パレード / 高田漣 feat. UA

大島弓子の同名漫画をWOWOWの“連続ドラマW”枠でテレビドラマ化した際のサントラ盤、2014年の『グーグーだって猫である オリジナル・サウンドトラック』より、UAをヴォーカルに迎えた1曲です。
10. 銭がなけりゃ / 高田漣

2015年にお父さんである高田渡のレパートリーを集めてカヴァーしまくったアルバム『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』より。フォークの始祖のひとり、ウディ・ガスリーの名曲「ドレミ」を下敷きに高田渡さんが改作したこの曲のカヴァーを。
11. ハニートラップ / 高田漣

2017年のアルバム『ナイトライダーズ・ブルース』より。漣くんならではの洒落心たっぷりの歌詞も、多彩な音楽性が交錯するスウィンギーなメロディも、ごきげんにジャンプするアレンジも素晴らしい1曲です。
12. モノクローム・ガール / 高田漣

2019年のアルバム『FRESH』より。細野晴臣と大滝詠一、はっぴいえんど出身の二大巨頭からの影響をちゃっかり盛り込んじゃうという、さすが高田渡の息子ならではの荒技が痛快です!

解説:萩原健太

高田漣さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第293回 萩原健太のotonanoラジオ#175

2023/02/07 公開

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

1.

高田漣

In A Mist

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

2.

高田漣

ブルース

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

3.

高田漣

明日の館

『CONCERT FOR MODERN TIMES』

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

高田漣

『ギターというモノ/ギタリストというヒト プルースト、ベイトソン、ソンタグ、高田渡』

DU BOOKS・刊

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#175

『ちょっと変わったシチュエーションで録音された傑作12』

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1. Walk / Foo Fighters

高田漣くんをゲストにお招きした『otonanoラジオ』。漣くんが東京・池袋にある重要文化財、自由学園明日館の講堂で一発録りされた新作アルバム『CONCERT FOR MODERN TIMES』を特集してお届けしました。興味深い話がたくさん聞けましたねー。というわけで今週のプレイリストは、『CONCERT FOR MODERN TIMES』同様、普通のレコーディング・スタジオではなく、ちょっと変わったシチュエーションで録音されたアルバム12作にスポットを当てて、そこからそれぞれ1曲ずつピックアップして並べてみました。まずはフー・ファイターズが2011年にリリースした傑作アルバム『ウェイスティング・ライト』から。これはデイヴ・グロールが“真のロック・サウンド”を求め、ニルヴァーナ在籍時代の代表作『ネヴァーマインド』のプロデューサーだったブッチ・ヴィックの協力の下、ロサンゼルスの自宅ガレージでアナログ録音した1枚。そこからのセカンド・シングル曲です。
2. A.M. Automatic / The Black Keys

続いてはブラック・キーズ。初期の彼らはもともとドラムのパトリック・カーニーの自宅地下室でレコーディングするなど、普通のスタジオを使っていなかったのだけれど、2004年の3作目『ラバー・ファクトリー』はアルバム・タイトル通り、地元オハイオ州アクロンの廃タイヤ製造工場でレコーディングされた1枚でした。
3. Girlfriend / Paul McCartney & Wings

ポール・マッカートニー&ウイングスが1978年にリリースしたアルバム『ロンドン・タウン』のレコーディング・セッションは、最初のうちロンドンのアビー・ロード・スタジオで行なわれていたのだけれど、途中から気分を変えたいということで、いきなりバージン諸島のセントジョンズにあるウォーターメロン湾へ。なんとチャーター船に急遽、即席スタジオを作ってレコーディングを継続したのでありました。そのアルバムからの1曲です。これぞ正真正銘のヨット・ロック?
4. Hooray Hooray / Taj Mahal & Ry Cooder

1960年代からの旧友、タジ・マハールとライ・クーダーが久々にタッグを組んで、ライさんの息子であるホアキム・クーダーの自宅リヴィングルームで3日間、リラックスした環境の下、サニー・テリー&ブラウニー・マギーのレパートリーをカヴァーしまくった2022年のアルバム『ゲット・オン・ボード:ザ・ソングズ・オヴ・サニー・テリー&ブラウニー・マギー』からのナンバーです。渋い!
5. Exit Music (For a Film) / Radiohead

1997年の傑作アルバム『OKコンピューター』より。このアルバムの大半は、女優のジェイン・シーモアが所有していたエリザベス朝の大邸宅“セント・キャサリンズ・コート”のボールルームでレコーディングされました。元修道院だった場所で、かつてヘンリー8世が隠し子を住まわせていたとかなんとか。噂によるとたくさんの幽霊が取り憑いているとかいないとか…。
6. Shaky Town / Jackson Browne

人気アーティストはツアーに明け暮れているので、公演先のホテルで録音された音源というのがけっこうあったりします。ディレイニー&ボニーが1971年にリリースしたアルバム『モーテル・ショット』とか、その代表作だけれど。今回は間もなく来日するジャクソン・ブラウンでいきます。1977年のアルバム『孤独なランナー』にはツアー先のホテルで録音された音源がいくつか含まれていましたが、その中から、イリノイ州エドワーズヴィルのホリデイ・イン124号室で録音されたこの曲を。
7. Folsom Prison Blues (Live) / Johnny Cash

米カントリー界の親玉、ジョニー・キャッシュの歌声です。曲はカリフォルニア州立フォルサム刑務所に囚われていた犯罪者の心情を綴った1956年のヒット。それを1968年、実際にフォルサム刑務所へと出向いて囚人たちに向かって歌ったときのライヴ録音です。この曲を含むライヴ・アルバム『アット・フォルサム・プリズン』は、キャッシュが囚人に対して、犯罪の歌、ドラッグの歌、冤罪の歌、刑執行の歌、狂おしい愛の歌、そして敬虔な聖歌などをワイルドに投げつけた刑務所コンサートの記録。まあ、普通のライヴ録音ではあるのだけれど、シチュエーションがとびきりやばいってことで。ここにセレクトしました。
8. Detroit / Gorillaz

2010年、デーモン・アルバーンは発売されたばかりのiPadに思いきりハマってしまったようで。ゴリラズの北米ツアーのさなか、ツアー・バスで移動中、iPadをいじり続け、ひと月かけてアルバム1枚分のレコーディングをしてしまったのだとか。2011年にアルバム『ザ・フォール』としてリリースされたそのときの音源から、この曲を。
9. Sweet Virginia / The Rolling Stones

1971年、ローリング・ストーンズは本国イギリスの税金が高いということを理由に、フランス移住を計画。最新アルバム『メイン・ストリートのならず者』の大半のレコーディングを南フランス、ニースとモンテカルロの中間部に位置するヴィルフランシュ・シュル・メールにキース・リチャーズが借りた邸宅“ヴィッラ・ネルコート”の地下室で行ないました。そのときの音源から1曲。
10. Skinny Love / Bon Iver

ジャスティン・ヴァーノンが“ボン・イヴェール”として2008年にリリースしたファースト・アルバム『フォー・エマ・フォーエヴァー・アゴー』より。このアルバムはジャスティンが故郷ウィスコンシン州にある父親の狩猟小屋を改造して作った即席スタジオでレコーディングされています。
11. Ice Cream Man / The Modern Lovers

ジョナサン・リッチマン率いる、ねじれまくりのフォーク・ロック・バンド、ザ・モダン・ラヴァーズが1977年にリリースしたアルバム『ロックンロール・ウィズ・ザ・モダン・ラヴァーズ』からも1曲。このアルバム、最初はサンフランシスコのCBSスタジオで普通にレコーディングされていたのだけれど、音響的になんだかうまくいかなかったらしく、リッチマンはバンドを引き連れ、録音機材とともにスタジオのトイレへ移動。男性トイレ、女性トイレ、いろいろ試したあげく、小便器の反響が気に入ったということで、最終的には男性トイレでレコーディングが行なわれたそうです。いやはや…。
12. Under the Bridge / Red Hot Chilli Peppers

レッチリ、1991年のアルバム『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』より。このアルバムはプロデュースを手がけたリック・ルービンのアイディアもあって、彼がローレル・キャニオンに所有していた洋館で録音されました。メンバー全員がその館に泊まり込んで作業が行なわれたのですが、ここにも幽霊が出るという噂が…。1930年代にそこで殺された女性の幽霊が出るという風説を信じたドラムのチャド・スミスだけは、宿泊を断固拒否したそうです。強そうなのになぁ…。

解説:萩原健太

高田漣さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第292回 萩原健太のotonanoラジオ#174

2023/01/31 公開

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

OKAMOTO'S

Sugar

『Flowers』

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

OKAMOTO'S

オドロボ

『Flowers』

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

OKAMOTO'S

Last Number

『Flowers』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#174

『同姓、兄弟姉妹…人物名をグループ名に取り入れているアーティスト集』

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1. I Wanna Be Your Boyfriend / Ramones

先週に引き続き、オカモトコウキくんをゲストにお招きしました『otonanoラジオ』。お楽しみいただけましたか? OKAMOTO’Sといえば、岡本太郎好きであることからメンバー全員がオカモト姓を名乗っていることでおなじみ。ってことで、今週のプレイリストはその辺からの連想で、OKAMOTO’Sみたいに特に兄弟とかではないのに同じ姓を名乗っている義兄弟バンドとか、姓をバンド名にしている実際の兄弟姉妹バンドとか、実在の人物の名前をグループ名に取り入れているバンドとか、そういう連中の曲を集めてお送りします。まずは、他人どうしなのに同じ姓を名乗っているバンドの代表格、ラモーンズからいきましょう。この人たちは、ポール・マッカートニーがビートルズの前身バンドだったシルヴァー・ビートルズ時代に“ポール・ラモーン”という芸名を使っていたことに触発されて全員ラモーン姓を名乗ったのでした。では、彼らの1976年のデビュー・アルバム『ラモーンズの激情』からこの曲を!
2. Heading for the Light / The Traveling Wilburys

ジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ジェフ・リン、ロイ・オービソン…という超大物5人が集まり、全員がウィルベリー姓を名乗った覆面義兄弟バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズ。レコーディングの際にジョージがジェフ・リンに言ったひとこと“その音を埋め込んじゃおうぜ(We’ll bury ’em in the mix)”の冒頭、“ウィール・ベリー”から思いついた架空の姓だとか。1988年のファースト・アルバム『トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1』より、ジョージ作のこの曲をどうぞ。
3. Sorry Suzanne / The Hollies

1960年代アタマ、アラン・クラークとグレアム・ナッシュの2人を中心にマンチェスターで結成されたホリーズは、ロックンロールの偉大なオリジネイターのひとり、バディ・ホリーへの憧れから、自らを“ホリーズ”と名乗りました。本曲はそんな彼らが、グレアム・ナッシュがクロスビー・スティルス&ナッシュを結成するために脱退した直後、1969年に放ったヒットです。
4. Show You the Way to Go / The Jacksons

ここからは実際の兄弟姉妹ものを。まあ、このパターンだと、たとえばオールマン・ブラザーズ・バンドとかエヴァリー・ブラザーズとかポインター・シスターズとか、なんとか兄弟、かんとか姉妹と名乗ることが多いのだけれど。今回はそういうふうにブラザーズとかシスターズとかいう語句を付けていないパターンを。まずはもともとジャクソン・ファイヴと名乗っていたこの人たち。マイケル・ジャクソンをフィーチャーしたジャクソン兄弟がザ・ジャクソンズ名義で1976年に放ったヒットです。「愛ある世界へ」という邦題でおなじみかも。
5. All You Get from Love Is a Love Song / Carpenters

ご存じ、リチャードとカレンのカーペンター兄妹です。今日は「ふたりのラヴソング」という邦題の付いた1977年のヒットを。
6. Everything I Need / The Wilsons

カーニーとウェンディのウィルソン姉妹。ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの娘さんたちですが。ママス&パパスのジョン・フィリップスの娘さん、チャイナ・フィリップスと組んで3人で“ウィルソン・フィリップス”と名乗り、シングル「ホールド・オン」を全米1位に送り込んだりもしていましたが、今日はチャイナが抜けたあと、ウィルソン姉妹だけで1997年にリリースしたアルバムから。お父さんのブライアンが書いて自らもデュエット・パートナーとして客演したこの曲をどうぞ。
7. (Can't Live Without Your) Love and Affection / Nelson

マシューとガナー、双子のネルソン兄弟が1990年に放ったデビュー・ヒット。彼らは往年のティーンエイジ・アイドル、リック・ネルソンの息子たち。日本でも焼酎のテレビCMに出たりして人気を博してました。ネルソンズと“ズ”を付けなくてよかったすね。お笑いトリオになっちゃうもんね。
8. All for a Reaason / Alessi

“ズ”が付いていない双子の兄弟デュオのパターンをもうひとつ。ビリーとボビーのアレッシー兄弟。まあ、彼らは“アレッシー・ブラザーズ”とも名乗ることもあって、今なお活動を続けていますが、今日は単に“アレッシー”とだけ名乗って1977年にリリースしたナンバーを。「ただ愛のために」という邦題が付いていました。
9. Living in the Past / Jethlo Tull

ここからはバンド名に実在の人物の名前を冠したパターンを。まずは18世紀イギリスの農学者の実名を名乗ったこのプログレッシヴ・ロック〜ジャズ・ロック・バンドから。1969年の大ヒットです。
10. Don't Look Back / Lucious Jackson

1990年代半ばにデビューしたニューヨークの女の子オルタナ・バンド。バンド名は1960年代から70年代にかけて活躍したバスケット・ボール選手にちなんだものでした。彼女たちが1996年にリリースしたアルバム『フィーヴァー・イン・フィーヴァー・アウト』から。
11. Long As I Can See the Light / Creedence Clearwater Revival

もともとはブルー・ヴェルヴェッツとかゴリウォグスとか名乗って活動していたCCRですが、1967年にクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルへと改名。この“クリーデンス”という個所が実在の人物の名前です。メンバーのひとり、トム・フォガティの友人、クレデンス・ヌーボールがクリアウォーター・ビールを飲んでいたことからこのバンド名が生まれたのだとか。そんなテキトーなやつらが1970年に放ったヒットです。
12. San Tropez / Pink Floyd

この人たちもピンク・フロイドというバンド名に落ち着くまで、シグマ・シックスとか、メガデスとか、アブダブズとか、レナーズ・ロジャーズとか、スペクトラム・ファイヴとか、いろいろな名前を名乗っていましたが、初期のフロントマン、シド・バレットが古いブルース・アーティストであるピンク・アンダーソンとフロイド・カウンシルの名前を合体させて、こう名乗るようになったのだとか。1971年のアルバム『おせっかい』より。

解説:萩原健太

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第291回 萩原健太のotonanoラジオ#173

2023/01/24 公開

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

OKAMOTO'S

今さら I want you

『Flowers』

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

OKAMOTO'S

Flowers

『Flowers』

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

OKAMOTO'S

Gimme Some Truth

『Flowers』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#173

『Insane Man~OKAMOTO'Sの軌跡 2009-2021~』

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1. Insane Man / OKAMOTO'S

オカモトコウキくんを迎えてお届けした『otonanoラジオ』、OKAMOTO'Sの新作『Flowers』に関するいろいろ興味深い話が聞けて楽しかったですね。というわけで、今回のプレイリストは『Flowers』に至るまでのOKAMOTO'Sの歩みをざっくりたどり直すセレクション。彼らがこれまでリリースしてきたアルバムやEPから、それぞれ1曲ずつ選んで年代順に並べてみました。OKAMOTO'Sの成長ぶりを駆け足で感じられるかも。まずは2009年、インディーズからリリースされたファースト・アルバム『Here are OKAMOTO’S』から若々しいガレージ・ロックンロール感覚を満喫できるこの曲を。その後、2011年にアルバム『欲望』でも再演された初期代表曲です。
2. おやすみ君のこと / OKAMOTO'S

2010年5月、メジャーからの初リリースとなったアルバムとなった『10’S』より。
3. Telephone Telephone / OKAMOTO'S

前作から半年しか経っていない2010年10月、たたみかけるようにリリースされたメジャー第2弾アルバム『オカモトズに夢中』より。
4. オ・マ・エ / OKAMOTO'S

2011年のアルバム『欲望』より。
5. Give & Take / OKAMOTO'S

メジャーからの4作目にして初めてバンド名だけをタイトルに冠したアルバム、2013年の『OKAMOTO’S』より。スカパラ・ホーンズをフィーチャーしたグルーヴィーなナンバーです。
6. 虹 / OKAMOTO'S

2014年のアルバム『Let It V』のエンディングを飾っていたナンバー。OKAMOTO'S流のフィル・スペクター・サウンドというか、ロイ・ウッドというか、大滝詠一というか、もろそういう音作りが楽しめます。
7. Never Mind / OKAMOTO'S

最新作『Flowers』はメンバー間のコラボレーション・アルバムという触れ込みですが。2014年に出たミニ・アルバムというかEPというか、5曲入りの『VXV』は正真正銘、RIP SLYME、東京スカパラダイスオーケストラ、奥田民生、黒猫チェルシーら外部のアーティストたちとコラボレートした音源で構成された1枚。その中からTHE BAWDIESのROYと共演したファンキーでやかましいこの曲を。
8. ハーフムーン / OKAMOTO'S

2015年のアルバム『OPERA』より。オカモトコウキくんが初めてフルでリード・ヴォーカルを担当した1曲です。
9. Burning Love / OKAMOTO'S

2016年のミニ・アルバム『BL-EP』より。
10. NO MORE MUSIC / OKAMOTO'S

間にライヴ・アルバムを挟んで2017年にリリースされたアルバム『NO MORE MUSIC』より、そのタイトル・チューンを。
11. Dancing Boy / OKAMOTO'S

2019年のアルバム『BOY』より。LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIががっつり参加しています。
12. Star Game / OKAMOTO'S

ベスト盤『10'S BEST』とEP『Welcome My Friend』を挟んで2021年にリリースされた久々のオリジナル・アルバム『KNO WHERE』より。

解説:萩原健太

オカモトコウキ(OKAMOTO'S)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第290回 萩原健太のotonanoラジオ#172

2023/01/17 公開

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その3)

今週のオンエア曲

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その3)

1.

藤井フミヤ

今さら I want you

『水色と空色』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その3)

2.

ボブ・ディラン

ラブ・シック(ヴァージョン 2)

『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ:ブートレッグ・シリーズ第17集』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その3)

3.

Rachel & Vilray

Is A Good Man Real?

『I Love A Love Song!』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#172

『生誕50周年!1973年生まれの名盤集』

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1. Dixie Chicken / Little Feat

佐橋佳幸+能地祐子を迎えて2022年を振り返り、さらには2023年を展望する『otonanoラジオ』新春企画。3週目もお楽しみいただけましたか? 番組内でも触れましたが、今年もまたたくさんの再発アルバムがシーンを賑わしそう。去年同様、オリジナル発売から50周年を迎える、つまり1973年に生まれた洋楽の名盤がたくさんあるので、きっと50周年記念ボックスとかたくさん出るんだろうな、と戦々恐々のマニアも少なくないことでしょう。てことで、今週のプレイリストは1973年生まれの名盤集。今年はこの中からきっと50周年記念再発が編纂されること間違いなし。ピンク・フロイドの『狂気』とかレッド・ツェッペリンの『聖なる館』とか、でっかいブツはあえて外しつつ、ぼくが好きな1973年リリースの名盤群12作からそれぞれ1曲ずつピックアップしてプレイリスト化してみました。まずはリトル・フィート! 極上スライド・ギタリスト、ロウエル・ジョージ率いるフィートの名前を決定づけた3作目『ディクシー・チキン』からいきましょう。このアルバム、当時はリアルタイムで国内盤が出ていませんでしたが、海外ロック・シーンの動向に敏感な日本のリスナーはみんな輸入盤で入手して聞いていました。当時の日本のロック・シーンに大きな影響を与えた1枚。そのタイトル・チューンをどうぞ。
2. The Jean Genie / David Bowie

1973年はデヴィッド・ボウイが初来日した年。てことで、ボウイ初来日50周年でもあるわけですが。その年に出た新作アルバムが『アラジン・セイン』ってやつでした。本曲「ジーン・ジニー」はそこからのシングル・カット・ナンバーです。
3. Queen Of Heart / Gregg Allman

オールマン・ブラザーズ・バンドの大ヒット作『ブラザーズ・アンド・シスターズ』も1973年を代表するヒット・アルバムのひとつですが。そのオールマンズの中心メンバーだったグレッグ・オールマンのソロ・アルバム『レイド・バック』も1973年リリースの重要作。米南部に根付く、なんともレイジーでダルなムードを表わす“レイド・バック”という表現を世に定着させた1枚でした。その中から間奏のジャジーな変拍子がむちゃくちゃかっこよかった1曲を。
4. China Grove / The Doobie Brothers

間もなく来日公演が予定されているドゥービー・ブラザーズ。その人気を決定づけたサード・アルバム『キャプテン・アンド・ミー』も1973年の作品でした。「ロング・トレイン・ラニング」ともども、そのアルバムから生まれた大ヒット・シングル。もちろん来日公演でもやらないはずがない豪快なアメリカン・ロックです。
5. These Days / Jackson Browne

来日といえばこの人も間もなくやってきます。米国を代表するシンガー・ソングライター、ジャクソン・ブラウン。彼が1973年にリリースしたセカンド・アルバムから、前出グレッグ・オールマンなどもカヴァーしていたこの名曲を。
6. Just One Victory / Todd Rundgren

ポップ・シーンにおける奇才中の奇才、トッド・ラングレンの4作目『魔法使いは真実のスター』も1973年リリースの傑作です。ジョン・レノンがこのアルバムを聞いて“こいつは神だ!”と絶賛したことでも知られる名盤のラストを飾っていたナンバーをどうぞ。
7. We're An American Band / Grand Funk

球場につめかけた日本の観客を初めて全員総立ちにさせたことでおなじみ、日本にロックの夜明けをもたらしたバンド、グランド・ファンク・レイルロードが、前曲のトッド・ラングレンをプロデューサーに迎え、名義を“グランド・ファンク”と短縮する形でリリースした特大ヒット・アルバム『アメリカン・バンド』も1973年作品。てことで、そのタイトル・チューンを。
8. Daniel / Elton John

エルトン・ジョンは1973年に2作の傑作アルバムを出しています。ひとつはその年の10月に出た2枚組『黄昏のレンガ路』。これも彼の活動初期を代表する超名盤でしたが、実はその前、1973年1月にもエルトンは『ピアニストを撃つな!』という名盤を出していて。かの「クロコダイル・ロック」を含む1枚。50年前のエルトンは才能爆発、ノリノリ状態だったわけです。というわけで、その『ピアニストを撃つな!』のほうから生まれたもう1曲のシングル・ヒット「ダニエル」を聞いてください。大好き。
9. Tequila Sunrise / Eagles

イーグルスのセカンド・アルバム『ならず者』も1973年作品。この人たちはこのあと、1970年代後半に向けてよりスケールの大きい成功を手にすることになるわけですが、個人的には最初の2作、まだロサンゼルスを本拠とするローカルなカントリー・ロック・バンドだった時期のイーグルスが大好き。『ならず者』はそんな時期の持ち味をいい形で発揮したコンパクトな名盤でした。ということで、そこから生まれたシングル・ヒットを。
10. Rosalita (Come Out Tonight) / Bruce Springsteen

われらがボス、ブルース・スプリングスティーンがレコード・デビューを飾ったのが1973年でした。この年、ブルースも2枚のアルバムをリリース。1月にデビュー作『アズベリー・パークからの挨拶』、そして11月にセカンド『青春の叫び』。まだ本格的ブレイクは次作『明日なき暴走』が出てからということになるものの、半世紀前、右肩上がりの激走を開始した時期の若きブルースの歌声も今年きっと再評価されることでしょう。というわけで、セカンド・アルバム『青春の叫び』からこの初期傑作曲をとうぞ。
11. American Tune / Paul Simon

ポール・サイモン、3作目のソロ・アルバム『ひとりごと』も1973年リリースの傑作。「僕のコダクローム」「夢のマルディ・グラ」「何かがうまく」「母からの愛のように」など名曲ぞろいの1枚ですが、その中から今回はヨハン・ゼバスティアン・バッハの「マタイ受難曲」のメロディーを引用した本曲「アメリカの歌」を選んでみました。
12. Lullaby In Ragtime / Harry Nilsson

今でこそ壮麗なストリングス・オーケストラをバックに歌うロック/ポップ・アーティストも珍しくはないけれど。1970年代初期にそんなことをしていた人は皆無。その先駆をつけたのがこの人、ハリー・ニルソンでした。ニルソンは1973年、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング、ジュディ・ガーランド、ナット・キング・コール、ビリー・ホリデイら錚々たる顔ぶれのアレンジャー/指揮者としておなじみ、名匠ゴードン・ジェンキンスを迎えて、スタンダード・ナンバーばかり集めたカヴァー・アルバム『夜のシュミルソン』をリリース。ロックンロール以前のアメリカ音楽の豊かさ、ふくよかさをぼくたちに教えてくれたのでした。この50周年記念エディションもぜひ出てほしいものです。ということで、その素敵なアルバムからのシングル・カットを曲「ラグタイムの子守歌」で今回のプレイリストを締めくくりましょう。

解説:萩原健太

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その3)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第289回 萩原健太のotonanoラジオ#171

2023/01/10 公開

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

大沢誉志幸

そして僕は途方に暮れる

『大村雅朗の奇跡~Compiled by 佐橋佳幸&亀田誠治~』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

松田聖子

真冬の恋人たち

『Candy』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

佐野元春

情けない週末

『大村雅朗の奇跡~Compiled by 佐橋佳幸&亀田誠治~』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#171

『マイ・フェイヴァリット2022年邦楽アルバム12』

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1. HEY MY GIRL FRIEND!! / GLIM SPANKY

新春ということで、佐橋佳幸+能地祐子を迎え、3週連続であれこれ放談しております『otonanoラジオ』。今年もよろしくお願いします。第2回目の今週は、去年、佐橋くんと亀田誠治さんの選曲で作品集が編纂された大村雅朗さんにスポットを当ててお届けしました。ただ、大村さん関連のプレイリストは去年一度選曲しちゃっているもんで。今週のプレイリストは、番組のほうでは先週お送りした2022年振り返り企画と連動。去年リリースされた邦楽アルバムの中から、ぼくのお気に入り盤12作をセレクトし、それぞれ1曲ずつピックアップして並べてみました。曲順は別に順位というわけではなく、なんとなく雰囲気で並べてあります。みんな1位! みたいな(笑)。いやー、2022年もいいアルバムがたくさん出ましたねー。というわけで、まずは1曲目。番組にもゲスト出演してくれたグリム・スパンキーが去年の夏にリリースした最新アルバム『Into The Time Hole』からこの曲をどうぞ。
2. クロエ / 佐野元春 & THE COYOTE BAND

続いては、こちらも番組に何度も来てくださっている佐野元春さんの新作アルバム『今、何処』より。
3. 君には時間がある / 坂本慎太郎

坂本慎太郎さんが約6年ぶりに新作『物語のように(Like A Fable)』をリリースしてくれたのも2022年のビッグ・ニュースのひとつでした。
4. 煙たがられて(feat. 細野晴臣) / 冨田ラボ

YONA YONA WEEKENDERSの磯野くん、TempalayのAAAMYYY、TENDRE、モノンクルの吉田沙良、ぷにぷに電機、ペトロールズの長岡亮介、藤巻亮太、WONKの長塚健斗、kojikojiなど、今回もたくさんの興味深いアーティストをフィーチャーしながらさすがの新作アルバム『7+』を制作してくれた冨田ラボ。その収録曲から、なんと、超ベテランの細野晴臣さんの歌声をフィーチャーしたこの曲を。
5. 欠伸指南 / KERA

近年は劇作家としての素晴らしい活動でおなじみのKERAさん。音楽方面ではこのところジャズ作とかカヴァー作とかのリリースが続いていたけれど、去年は久々にロック/ポップ・バンド的なフォーマット立ち返ったソロ・アルバム『逃亡者K』をリリースしてくれました。その中から音頭のグルーヴでベイベーにキメた1曲をどうぞ。
6. 赤い風車 / 高田漣

去年、ソロ・デビュー20周年を迎えた漣くんが、東京・池袋にある重要文化財「自由学園明日館」の講堂で8人編成のバンドによるライヴ形式で一発録音した新作アルバム『CONCERT FOR MODERN TIMES』も深い1枚でした。深いノスタルジアが胸にしみます。
7. ミライのテーマ / 山下達郎

先週、佐橋くんの参加作品として話題にあがった達郎さんの新作『SOFTLY』も2022年を代表する名アルバムでしたが。これ、ご存じの通り、達郎さんのご意向もあってストリーミングされてないもんで。アルバム収録曲のうち、先行でシングル・リリースされていたこの曲をプレイリストに加えておきました。
8. ウェイホユ? / クレイジーケンバンド

FMヨコハマには欠かせない存在のひとり、横山剣さん率いるクレイジーケンバンドの新作『樹影』からは、この、なんとも切ない空耳ソングを。
9. And I Love You / 斎藤誠

まだまだ続くコロナ禍の中、去年もゲストのリモート出演が何度かありましたが。中でもいちばん印象深かったのは、今どきのZoomとかでなく、古き良き電話でスタジオとつないでくれたマコトでしたー(笑)。彼の新作ソロ『BIG LOVE』もごきげん!
10. 確かなことはなにも / 寺尾紗穂

寺尾紗穂さんの歌声にはなんとも抗いようがないわけですが。彼女の記念すべき10作目のアルバム『余白のメロディ』も素敵でした。
11. 再会 / KIRINJI

KIRINJIの『crepuscular』は去年ではなく、2021年の暮れにリリースされたアルバムですが。2022年の前半、とてもよく聞いた1枚だったということで、セレクションに加えさせてもらいました。
12. monorail / ムーンライダーズ

そして最後は、超ベテランながら若い世代のサポートも積極的に取り入れつつ今なお現役感たっぷりに活動を続ける我らがムーンライダーズの新作『It's the moooonriders』の冒頭を飾っていたこの曲をどうぞ。2023年もたくさんの新旧アーティストがそれぞれのやり方でかっこいい新作アルバムを届けてくれることでしょう。楽しみ!

解説:萩原健太

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第288回 萩原健太のotonanoラジオ#170

2023/01/03 公開

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

山弦

Where Have All The Flowers Gone

『TOKYO MUNCH』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

山下達郎

人力飛行機

『SOFTLY』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

片岡知子

空き地と野良猫(セルフカバーバージョン)

『ネコとミーシャのアルバム』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

Laufey

Valentine

『Everything I Know About Love』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#170

『お休み』

新春鼎談2023! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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