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第349回 萩原健太のotonanoラジオ#232

2024/03/12 公開

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

今週のオンエア曲

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

1.

ボブ・ディラン

時代は変る

『はじめてディラン』

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

2.

ボブ・ディラン

シングス・ハヴ・チェンジド

『はじめてディラン』

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

3.

ロッド・スチュワート

ビヨンド・ザ・シー

『ベスト・オブ・ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック』

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

4.

ロッド・スチュワート

愛に狂って

『グレイト・ロック・クラシックス』

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

5.

ロッド・スチュワート

トラックス・オブ・マイ・ティアーズ (featuring スモーキー・ロビンソン)

『ソウルブック』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#232

『ポップ・フィールドのアーティストによるジャズ・スタンダード名演集Part2』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. Don't Get Around Much Anymore / Rod Stewart

ボブ・ディランの入門編ベスト『はじめてディラン』と、今月20日に13年ぶりの来日を果たすロッド・スチュワートの来日記念リリース『ベスト・オブ・ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック』『グレイト・ロック・クラシックス』『ソウルブック』の特集をお届けした今週の『otonanoラジオ』。さて、プレイリストのテーマはどうしようかなと悩みましたが。ディランさんもロッドも、いわゆる“グレイト・アメリカン・ソングブック”、つまり懐かしのポピュラー・スタンダード曲のカヴァー・アルバムを何枚も出しているので、その路線でセレクトした12曲。非ジャズ系のアーティストがスタンダード・ナンバーのカヴァーに挑んだ楽曲の中からパッと思いついたものを並べてみました。以前、山下久美子さんをゲストに迎えたとき、同趣向のプレイリスト作ってますが、その続編ってことで。半分くらいシンガーの顔ぶれがダブってますが、まあ、ぼくの好みが偏っているということでお許しを(笑)。
まずは番組の主役のひとりだったロッドから。番組でもお話ししましたが、ロッドは甲状腺癌克服のため喉の手術を受け、以前のような激しいシャウトや高音を繰り出すことができなくなってしまったのだけれど、大御所プロデューサー、クライヴ・デイヴィスの助言の下、逆境をポジティヴに乗り越えるため、2002年かち2005年にかけてポピュラー・スタンダードものをカヴァーしまくったアルバムを5作作って新境地を拓いたわけですが。そんなアルバムのうちのひとつ、2003年の『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.2』から、この曲を。1940年代にデューク・エリントンが書いた超名曲です。
2. It's Only A Paper Moon / Paul McCartney

続いてはポール・マッカートニーがジャズ・ピアニスト&シンガーのダイアナ・クラールのバックアップの下、米国のスタンダード曲のカヴァーに挑んだ2012年のアルバム『キス・オン・ザ・ボトム』より。久美子さんを迎えたときのプレイリストでも「ウィー・スリー」って曲をセレクトしていましたが、今回はエラ・フィッツジェラルドやナット・キング・コール・トリオの名演でもおなじみ、1933年生まれのこちらの曲を。
3. The Nearness Of You / Norah Jones

「スターダスト」や「ジョージア・オン・マイ・マインド」など多くの名曲を残した作曲家ホーギー・カーマイケルが1938年に書いたナンバーを、みんな大好きノラ・ジョーンズが歌ったヴァージョンです。2001年の特大ヒット・アルバム『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』より。
4. Gee Baby Ain't I Good To You / Bill Wyman

元ローリング・ストーンズのベーシスト、ビル・ワイマンが自身のバンド、リズム・キングスの面々に加えてエリック・クラプトン、クリス・レア、アルバート・リー、ジョージー・フェイム、アンディ・フェアウェザー・ロウ、ミック・テイラーといった豪華ミュージシャンによるドリーム・チームをフィーチャーして制作した1998年のアルバム『エニーウェイ・ザ・ウィンド・ブロウズ』より。1929年に作られ、1944年にナット・キング・コールが取り上げて世に広めたブルージーなナンバーです。
5. I've Got A Crush On You / Linda Ronstadt

ロックの歌姫リンダ・ロンシュタットが1980年代、フランク・シナトラのアレンジャー/コンダクターとして知られるネルソン・リドルと組んでスタンダード・ナンバーをカヴァーしまくった3作のアルバムも大いに売れました。その最初の1枚、1983年の『ホワッツ・ニュー』に収められていた曲を聞きましょう。ジョージ&アイラのガーシュウィン兄弟が作った傑作曲。フランク・シナトラの当たり曲としておなじみです。
6. Speak Low / Boz Scaggs

ロッドの一足先に来日を果たしたボズ・スキャッグスもスタンダード・カヴァー・アルバムを2作ほど出してます。そのうち2008年リリースのアルバムからそのタイトル・チューンを。もともとは1943年にクルト・ワイルがミュージカルのために作曲したナンバー。それをギル・エヴァンスにも通じる精緻なアレンジでカヴァーしています。
7. (There Is)No Greater Love / Amy Winehouse

1936年にサックス奏者でバンド・リーダーでもあったアイシャム・ジョーンズが作曲したナンバー。2011年に27歳という若さで亡くなった英シンガー・ソングライター、エイミー・ワインハウスが2003年にリリースしたファースト・アルバムに収められていたカヴァー・ヴァージョンです。
8. Stormy Weather / Joni Mitchell

フォーク系のシンガー・ソングライターとしてキャリアをスタートさせ、やがて名うてのジャズ・ミュージシャンたちを従えてジャンルを超越した名曲をたくさん生み出したジョニ・ミッチェル。彼女が壮麗なストリングス・オーケストラをバックに、たくさんのスタンダード・ナンバーといくつかの自作曲を歌った2000年のアルバム『ボス・サイズ・ナウ』からの曲も久美子さん回のプレイリストにセレクトしましたが。今回はそのときとは別の、この1930年代の傑作トーチ・ソングを。ネルソン・リドルと並ぶ名指揮者/オーケストラ・リーダー、ゴードン・ジェンキンスが編曲を手伝っています。
9. This Is All I Ask / Harry Nilsson

と、そんなゴードン・ジェンキンスの全面的バックアップの下、ハリー・ニルソンがスタンダード・ナンバーを歌いまくった1973年のアルバム『夜のシュミルソン』は、この種の非ジャズ系アーティストによるスタンダード・カヴァー・アルバムの先駆けとなった名盤でした。それだけにこれは外せないってことで、もちろん久美子さん回にも別曲をセレクトしましたが、今回はジェンキンスが作曲しフランク・シナトラが歌って世に出たこちらの曲をどうぞ。
10. All Of Me / Willie Nelson

カントリー界の大御所、ウィリー・ネルソンが1978年にリリースしたスタンダード・カヴァー・アルバム『スターダスト』もバカ売れしました。もともと個性がジャズっぽすぎるということで保守的なカントリー・シーンで異端扱いされていたウィリー翁が、その持ち味を全開にしたこのアルバムで大当たりをとってカントリー界を見返してやったアルバムでした。そこからルイ・アームストロングやビリー・ホリデイの持ち歌としても知られる1930年代のこの名曲を。
11. In A Sentimental Mood / Billy Joel

デューク・エリントン作品をもうひとつ。1935年に書かれた名曲です。今日は1992年の映画『プリティ・リーグ』のサントラ盤のためにビリー・ジョエルが提供したカヴァー・ヴァージョンで。
12. Polka Dots And Moonbeams / Bob Dylan

で、ラストは番組のもうひとりの主役だったボブ・ディランの歌声を。彼も2015年から2017年にかけて、フランク・シナトラのレパートリーを中心とするスタンダード・ナンバーばかり歌ったアルバムを3作リリースしています。その第2弾、2016年のアルバム『フォールン・エンジェルズ』から、シナトラの初ヒットとしても知られる曲のカヴァーです。

解説:萩原健太

ボブ・ディラン『はじめてディラン』&ロッド・スチュワート来日記念盤特集

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第348回 萩原健太のotonanoラジオ#231

2024/03/05 公開

松浦雅也さんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

松浦雅也さんをゲストに迎えて

1.

PSY・S

Lemonの勇気

『TO-Y Original Image Album』

松浦雅也さんをゲストに迎えて

2.

PSY・S

Cubic Lovers

『TO-Y Original Image Album』

松浦雅也さんをゲストに迎えて

3.

The Street Sliders

嵐のあと

『TO-Y Original Image Album』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#231

『アニメ作品にまつわる古今東西の楽曲集』

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1. オール・トゥゲザー・ナウ / ビートルズ

松浦雅也さんをゲストに迎え、このほどアナログ盤での完全復刻が実現したOVA『TO-Y』の松浦さん監修イメージ・アルバムを特集してお届けした『otonanoラジオ』。松浦さんのアナログ盤へのこだわりとか、アルバムの選曲に関するエピソードとか、いろいろうかがえて楽しかったですねー。『TO-Y』に関しては以前、作者の上條淳士さんをお迎えしたときにもいろいろうかがって、それに触発されつつ、架空の“ヴァーチャル・バンド”集みたいなプレイリストも作りましたが。今回はアニメ絡みの曲。主題歌とか、サントラ曲とか、アニメ作品にまつわる古今東西の楽曲の中から、ほんの一部ですが、今ぼくがパッと思いついたものを12曲並べてみました。まずはビートルズから。彼らが1968年に制作したアニメ映画『イエロー・サブマリン』のサントラ盤から、ポール・マッカートニーが作ったこの曲を。
2. 君の居場所 / 竹内まりや

続いてはわりと最近のものを。去年の暮れ、Netflixで配信スタートしたアメメーション『ポケモンコンシェルジュ』のために竹内まりやが書き下ろした最新シングルです。
3. 君はともだち (You've Got A Friend In Me) / ランディ・ニューマン

今やアニメといえばピクサー/ディズニーなわけですが。そんなピクサーものの代表作のひとつ、1995年の『トイ・ストーリー』より。今や映画音楽作家としても大御所となったベテラン・シンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンのナンバーです。
4. スヌーピーとチャーリー (A Boy Named Charlie Brown) / ロッド・マッケン

1969年制作の同名アニメ映画より。おなじみチャールズ・M・シュルツ原作のピーナッツものですが。1970年代に入ってしばらくしてから日本でも公開されて。見に行ったら、映画もよかったけど、何よりも詩人ロッド・マッケンが歌詞を提供して自ら歌ったこの主題歌がものすごくよくて。ソッコーでシングルを買って毎日ずっと、繰り返し繰り返し聞いていたものです。“小さな子供にしかできない魔法なのかもしれない/でも、チャーリーが微笑むのを見ていると/ちょっとだけ立ち止まって/自分が自分らしくいられてよかったと思えるはずさ/世の中にはたくさんの人がいるけれど/みんな最初は小さかったんだ/ぼくたちはみんなチャーリー・ブラウンという名の少年なんだ…”というような、まあ、こんな感じの歌詞で。なんか聞いているこっちがトシを取れば取るほど響く歌だったりして。何度、聞きながら心で泣いたことか(笑)。
5. うれしい予感 / 渡辺満里奈

『ちびまる子ちゃん』、いきます。1995年から96年にかけて、第2期アニメ版まる子の主題歌として流れていた満里奈ちゃんの歌声です。作詞・さくらももこ、作曲・大瀧詠一。
6. フェイス (feat. アリアナ・グランデ) / スティーヴィー・ワンダー

2016年のアニメ映画『SING/シング』のサントラにはマシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリーなど豪華スターがこぞって参加していたけれど、特にごきげんだったのがこの主題歌。スティーヴィー・ワンダーとアリアナ・グランデが世代を超えた夢のコラボを聞かせています。
7. ベラ・ノッテ / ビル・トンプソン, ディズニー・スタジオ・コーラス&ジョージ・ギボット

ぐっと古いディズニーもの、いきましょう。1955年の『わんわん物語』の挿入歌。主人公である二匹の犬、レディとトランプがイタリアン・レストランで食事をするシーンでレストランの店主がムードを盛り上げるために歌うシーンが印象的でした。
8. ミライのテーマ / 山下達郎

前曲「ベラ・ノッテ」をカヴァーしている達郎さんの歌声も。2018年のアニメ映画『未来のミライ』のために書き下ろされた主題歌です。
9. シュガー・シュガー / アーチーズ

これは上條さんがゲストにいらっしゃった回のプレイリストでも選んだTVアニメ版ヴァーチャル・バンド、アーチーズのナンバーです。1969年に全米ナンバーワンに輝いた特大ヒット。
10. 好きにならずにいられない (Can't Help Falling In Love) / A☆TEENS

2002年のディズニー・アニメ『リロ・アンド・スティッチ』のサントラ盤より。このアニメ、ハワイを舞台にしたもので、主人公の女の子リロがエルヴィス・プレスリーの大ファンという設定。なもんでサントラにはたくさんのエルヴィス関連曲が収められていたのだけれど、その中からスウェーデンのポップ・グループ、A☆Teensがカヴァーしていたエルヴィス・ナンバーを。
11. ウィー・オール・スタンド・トゥゲザー (feat. ザ・フロッグ・コーラス) / ポール・マッカートニー

1曲目に取り上げた「オール・トゥゲザー・ナウ」を作ったポールの曲をもうひとつ。1920年代からイギリスの国民的キャラクターとして愛され続けている熊のルパートを主人公に据えた1984年の短篇アニメ映画『ルパートとカエルの歌』の主題歌としてポールが書き下ろしたものです。
12. スウィート・メモリーズ(シネマ・ヴァージョン) / 松田聖子

で、ラストは聖子ちゃん。1985年のアニメ映画『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』のサントラ盤より、おなじみの名曲のシネマ・ヴァージョンを。

解説:萩原健太

松浦雅也さんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第347回 萩原健太のotonanoラジオ#230

2024/02/27 公開

NOKKOさんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

NOKKOさんをゲストに迎えて(その2)

1.

NOKKO

人魚

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

NOKKOさんをゲストに迎えて(その2)

2.

NOKKO

ライブがはねたら (あいしてる Version)

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

NOKKOさんをゲストに迎えて(その2)

3.

NOKKO

ベルベット・イースター

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#230

『バンドのフロントを張っていた女性シンガー集』

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1. 土器土器 / NOKKO

先週に引き続きNOKKOさんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。今週もNOKKOさんがソニー〜アリスタに在籍していた時代のアルバム8枚に加え、レア音源集1枚、ライヴ映像のBlu-ray1枚をどかっと詰め込んだ計10枚の豪華ボックスセット『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』のお話をたっぷりうかがいました。1990年代前半、『ハレルヤ』とか『I Will Catch U』とか大好きで聞きまくっていたぼくとしてはうれしさ満点。お話聞きながらワクワクしっぱなしでした。というわけで今回のプレイリストは、NOKKOさんのようにバンドのフロントを張っていた女性シンガーが、バンドと並行して、あるいはバンド解散後、ソロ名義で発表した曲の中からぼくが好きなものを12曲、ざっくりセレクトさせていただきました。もちろんオープニングはNOKKOさん。去年の春、ソロ名義でリリースされた10作目のオリジナル・アルバムからそのタイトル・チューンをどうぞ。
2. ストロベリー / YUKI

続いてはJUDY AND MARYのヴォーカルだったYUKIさん。バンド解散後、2003年にリリースされたセカンド・ソロ・アルバム『commune』からのナンバーです。
3. あいのうた / 奥居香

現・岸谷香、プリンセスプリンセスの奥居香さんがバンド解散後、1997年にリリースしたソロ・アルバム『shout』より、そのラストを飾っていた名曲を。
4. STREET INFOMATION / 金子マリ

ロック・バンドのフロントを張っていた日本人女性シンガーの草分け的存在、“下北のジャニス”こと金子マリさんの歌声も聞いてみましょう。1970年代にCharさんと結成していたスモーキー・メディスンとか、難波弘之、永井充男、鳴瀬喜博ら腕ききたちを従えたバックスバニーとか、強力なバンドのフロントを担っていたマリさんが、1983年にソロ名義でリリースしたアルバム『MARI FIRST』からの1曲です。
5. Fall Of The Leaf / 橋本絵莉子

元チャットモンチーの橋本絵莉子さん、いきます。バンド解散後、デモ音源をちょこちょこリリースしたりしていましたが、解散から3年を経た2021年、ようやくリリースしてくれた初ソロ・アルバム『日記を燃やして』からのナンバーです。
6. 浮気なダーリン / 森若香織

GO-BANG’SやRamJamWorldでフロントを張っていた森若さん。ソロ名義でもたくさんアルバム・リリースをしていますが、今日は1996年にシングルで出たこの曲を。キュートな個性、炸裂です。
7. 終末 / 中島優美

元GO!GO!7188のヴォーカル&ギター、“ゆう”こと中島優美さんが2004年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム『てんのみかく』からのナンバーです。
8. トゥインクル / 原田郁子

クラムボンのヴォーカル&キーボード、原田郁子さんもバンド活動と並行してたくさんのソロ・アルバムをリリース。独特の個性を振りまき続けています。今回は2004年のファースト・ソロ『ピアノ』から、盟友・永積タカシをソングライティング・パートナーに迎えたこの曲を。
9. 星のかけらを探しに行こう / 杏子

バービー・ボーイズの杏子さん。バービーでの持ち味もサイコーですが、ソロ・アルバムで見せてくれるより多彩な個性も楽しいです。ということで、1995年に出た4作目のシングル・ナンバーを。数年後、山崎まさよし、スガシカオと3人で結成した“福耳”による再演ヴァージョンもおなじみ、かな。
10. さよなら小さな街 / 野宮真貴

準レギュラーと言いたいくらいの勢いで本番組にも登場してくれている野宮さんも、元ポータブル・ロック、元ピチカート・ファイブ。てことで、やはりこのプレイリストにも参加していただきましょう。 2002年のソロ・アルバム『Lady Miss Warp』から、この槇原敬之作品を。
11. 黒い揚羽蝶〜NO, NO, NO / 寺田恵子

ジャパニーズ・ガールズ・バンドの草分け、SHOW-YAの寺田恵子さん!2016年に出た7作目のソロ・アルバム『PIECE OF MY HEART』から。
12. Be My Baby Forever / JILL

ラストはPERSONZのJILLさん。PERSONZと並行して多彩なソロ活動も行なっていますが、今回は1993年のファースト・ソロ・アルバム『Private Rendez-Vous』からのナンバーをどうぞ。

解説:萩原健太

NOKKOさんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第346回 萩原健太のotonanoラジオ#229

2024/02/20 公開

NOKKOさんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

NOKKOさんをゲストに迎えて(その1)

1.

NOKKO

CRAZY CLOUDS

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

NOKKOさんをゲストに迎えて(その1)

2.

NOKKO

I Will Catch U

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

NOKKOさんをゲストに迎えて(その1)

3.

NOKKO

Vivace (ビバーチェ)

『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#229

『マイ・フェイヴァリットREBECCA/Album Songs 1984-1989』

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1. QUEEN OF VENUS / REBECCA

NOKKOさんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。REBECCA解散後、ソロになってからリリースされたNOKKOさんのソロ・アルバムというのは本当にかっこいいものばっかりで。まじ、よく聞いていました。なので、2月28日に出る予定の9CD+Blu-rayの10枚組ボックス企画『NOKKO ARCHIVES 1992-2000』が楽しみで楽しみで。そんなファン心理まる出しで、今回のプレイリストは残念ながら番組ではかからなかったNOKKOさんのソロ作品のうち、ぼくが個人的に好きなものをまとめてみようかと思ったのだけれど。なんと、そのあたりの作品群がストリーミングされていなかったりして。仕方なく断念しました。となれば、REBECCAでいきます。REBECCAのオリジナル・アルバムの中からセレクトした個人的愛聴曲集。大ヒット・シングルとか、超有名どころは各自聞いていただくことにして(笑)、普通のベスト盤とかからは外されがちな曲のうち、ぼくの好きなものを12曲並べてみました。リリース順って感じです。というわけで、まずは1984年のファースト・ミニ・アルバム『VOICE PRINT』より。アルバムのラストを飾っていたナンバーです。作詞・有川正沙子、作曲・木暮武彦。
2. STEFANIE / REBECCA

前作と同じ1984年に出たセカンド・ミニ・アルバム『Nothing To Lose』より。作詞・NOKKO、作曲・木暮武彦。
3. フリーウェイ シンフォニー / REBECCA

1985年リリースのミニ・アルバム第3弾『WILD & HONEY』より。ここで、それまでの中心的存在だった小暮武彦らが脱退。土橋安騎夫とNOKKOを中心に心機一転、新生REBECCAとしての活動に突入しました。NOKKO、土橋、高橋教之、古賀森男、小田原豊という最強ラインアップの誕生。そんなアルバムから、作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫によるこのナンバーを。
4. NEVER TOO LATE / REBECCA

同じく『WILD & HONEY』より。アルバムのラストを締めくくっていた1曲です。作詞・宮原芽映、作曲・土橋安騎夫。
5. 76th Star / REBECCA

特大ヒット・シングル「フレンズ」を含む出世作、4作目にして初のオリジナル・フル・アルバムとなった1985年の『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』からのナンバーです。作詞・NOKKO&沢ちひろ、作曲・土橋安騎夫。
6. Maybe Tomorrow / REBECCA

これも『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』から。シングルにはなっていないものの、コンサートでの定番曲として大いに人気を博している作品です。作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫。
7. (It's Just A) SMILE / REBECCA

1986年のアルバム『TIME』の収録曲。ここからギターの古賀森男が脱退し、横内タケらセッション・ギタリストを起用する形に。そんな分岐点となったアルバムから作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫というゴールデン・コンビによる作品です。
8. NEVER TOLD YOU BUT I LOVE YOU / REBECCA

同じく『TIME』から。作詞・宮原芽映、作曲・土橋安騎夫。
9. Monotone Boy -微熱少年のテーマ- / REBECCA

前曲「NEVER TOLD YOU BUT I LOVE YOU」をB面に収めて1987年にシングル・リリースされたナンバー。映画『微熱少年』の主題歌でした。映画の原作者である松本隆が作詞。作曲はもちろん土橋安騎夫です。
10. CHERRY SHUFFLE / REBECCA

1987年のアルバム『POISON』より。作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫。
11. TROUBLE OF LOVE / REBECCA

これも『POISON』の収録曲。作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫。
12. LITTLE ROCK / REBECCA

REBECCAが1989年にリリースしたアルバム『BLOND SAURUS』は残念ながらストリーミングされていないので、そこからのシングル・カット曲のひとつである本曲をベスト盤からピックアップして今回のプレイリストを締めます。作詞・NOKKO、作曲・土橋安騎夫。

解説:萩原健太

NOKKOさんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第345回 萩原健太のotonanoラジオ#228

2024/02/13 公開

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

1.

平山みき&野宮真貴

アーティスト

『アーティスト/ホットな地球よ』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

2.

平山みき&野宮真貴

ホットな地球よ

『アーティスト/ホットな地球よ』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

3.

平山みき&野宮真貴

フレンズ

『アーティスト/ホットな地球よ』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#228

『初恋のメロディー~橋本淳(作詞)×筒美京平(作曲)作品集』

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1. 初恋のメロディー / 小林麻美

野宮真貴さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。今週もキュートな野宮さんの魅力が炸裂する30分でしたね。野宮さんが平山みきさんとタッグを組んで、橋本淳さんの作詞/プロデュースの下、筒美京平さんが生前に遺した未発表曲を歌う…という、夢のような最新シングル「アーティスト/ホットな地球よ」についてたっぷりお話をうかがいました。というわけで、今週のプレイリストは橋本淳&筒美京平という強力なソングライター・チームの作品のセレクション。まあ、橋本&筒美といえば、今回野宮さんとデュエットした平山みきさんの代表曲「真夏の出来事」とか、いしだあゆみ「ゴルーライトヨコハマ」とか、ヴィレッジ・シンガーズ「バラ色の雲」とか、野口五郎「青いリンゴ」とか、浅野ゆう子「セクシー・バスストップ」とか、ビッグ・ヒットがたくさんありますが。今回はほんのちょっとだけ芯を外した選曲で(笑)。野宮さんと平山さんの「アーティスト/ホットな地球よ」のボーナス・ディスクに入っている「フレンズ」とか「いつか何処かで」とか「ヘイ・ガール」とか「ダンシング・セブンティーン」といった橋本&筒美作品もあえて外してあります。そのあたりは各自で、ぜひ(笑)。 ということで、幕開けは1972年、小林麻美がリリースしたデビュー・シングルから。
2. 渚のうわさ / 弘田三枝子

1967年のシングル。筒美さん自ら編曲を手がけたサウンドは、のちに聖子ちゃんが歌った大滝作品「風立ちぬ」へときっちり受け継がれました。
3. 海岸線のホテル / ザ・タイツメン

2008年の映画『GSワンダーランド』のために橋本淳&筒美京平が提供した楽曲。主人公である架空のGS(グループ・サウンズ)バンド、ザ・タイツメンが1968年にリリースしたデビュー曲…という設定でした。
4. トマトの家 / ヒデとロザンナ

ヒデとロザンナもたくさんの橋本&筒美作品を歌っていて。「粋なうわさ」とか「真夜中のボサノバ」とか「ローマの奇跡」とかヒットもいろいろ生まれていますが。今日は1972年のこのシングル曲を。
5. 絵本の中で / いしだあゆみ

もともとは1971年、フランスの女優/シンガー、クロディーヌ・ロンジェに書き下ろされた名曲。クロディーヌさんの音源がストリーミングされていないので、後年、いしだあゆみがカヴァーしたヴァージョンで。
6. 半分少女 / 小泉今日子

1983年、キョンキョン6枚目のシングルです。
7. ママはライバル / 岡崎友紀

1972年に放送がスタートした岡崎友紀主演の同名TVライトコメディ・ドラマの主題歌。
8. 運がよければいいことあるさ / 堺正章

続いては、マチャアキ。1973年のシングルです。
9. 恋の十字路 / 欧陽菲菲

欧陽菲菲の日本における初期シングルは、ベンチャーズの曲をカヴァーしたデビュー盤「雨の御堂筋」を除いて、A面もB面も全部、1971年から74年にかけて、ずっと橋本&筒美作品でした。そんな中から1曲。1973年のヒット曲です。
10. どうする? / 田原俊彦

トシちゃん、1987年リリースの30作目のシングルも橋本&筒美作品でした。トシちゃん主演のTVドラマ『ラジオびんびん物語』の主題歌。
11. 愛の挽歌 / つなき&みどり

当時夫婦だった三原綱木と田代みどりのデュオ。これが1972年のデビュー・シングルです。この曲を含むアルバムには筒美さんが全面的に協力していて、A面は全曲、カヴァーも含めて橋本&筒美作品。B面は洋楽のカヴァー集ながら、すべて筒美さんが編曲を手がけていました。
12. マンダリンパレス / 平山みき

ラストは平山みきさんで。まだ“平山三紀”という表記が使われていた時代、1979年のシングル・ナンバーですが、そのシングル・ヴァージョンがストリーミングされていないみたいなので、2007年にジャジーなアレンジで再演されたヴァージョンのほうをセレクトしてみました。

解説:萩原健太

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第344回 萩原健太のotonanoラジオ#227

2024/02/06 公開

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

1.

スクーターズ

東京は夜の七時

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

2.

野宮真貴

マジック・カーペット・ライド

『30 ~Greatest Self Covers & More!!!~』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

3.

野宮真貴

Hey Girl

『アーティスト/ホットな地球よ』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#227

『信藤三雄ジャケット・アート・ワークス』

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1. Haircut 100〜バスルームで髪を切る100の方法 / FLIPPER'S GUITAR

野宮真貴さんをお迎えした『otonanoラジオ』。いかがでしたか?野宮さんが来てくださるといつもと違ってスタジオがパッとおしゃれに華やぐ感じで楽しいです。今回は2月14日、ヴァレンタイン・デーに開催される予定のスペシャル・コンサートのお話をたっぷりうかがいました。スクータズとコーネリアスをゲストに招いて行なわれるこのコンサート。番組の中で野宮さんも話してくださいましたが、アート・ディレクター/デザイナー/プロデューサーの信藤三雄さんがつないでくれたご縁とのこと。信藤さんはちょうど1年前、2023年の2月に亡くなってしまいましたが、きっと天国でこのヴァレンタイン・コンサート、楽しみにしていらっしゃることでしょう。というわけで、今週のプレイリストの主役は信藤三雄さん。彼が生前にジャケット・デザインを手がけた無数のアルバムから12作、ぼくのお気に入りを選んで1曲ずつ並べてみました。まずは信藤さんと言えば、ピチカート・ファイブと並んでこのバンド、フリッパーズ・ギター。小山田圭吾と小沢健二の二人体制になって1990年にリリースしたアルバム『CAMERA TALK』からのナンバーです。文字とカメラのコンビネーションが最高にポップなジャケット・デザインでした。
2. Mr.Shining Moon / Mr.Children

信藤さんはミスチルのアルバム・デザインもたくさん手がけていました。そんな中から古いやつを。1992年のデビュー・ミニ・アルバム『EVERYTHING』からこの曲を。
3. 君が気高い孤独なら / 佐野元春 & THE COYOTE BAND

信藤さんが2000年代に手がけたアルバム・デザインのうち、代表的な一作が佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドの『COYOTE』です。その収録曲。
4. 恋の歌を唄いましょう / サザンオールスターズ

1990年代後半に入ってから信藤さんはサザンのアルバム・ジャケットもいくつか手がけています。その中から1996年のアルバム『Young Love』をピックアップ。原由子ヴォーカルのこのナンバーをどうぞ。
5. 土曜日は大キライ / 松任谷由実

1980年代以降、2000年代にかけて、ユーミンのアルバム・ジャケットのデザインも信藤さんが多数手がけてきました。今日は1986年のアルバム『ALARM à la mode』から。ある世代にとっては『オレたちひょうきん族』のエンド・テーマとしてもおなじみでしょう。
6. 眠りの森 / 冨田ラボ & ハナレグミ

続いては冨田ラボ、2003年のアルバム『Shipbuilding』。ハナレグミのヴォーカルをフィーチャーしたこの曲を。
7. これは恋ではない / ピチカート・ファイヴ

そしてピチカート。このグループも信藤さんが提供するビジュアル・イメージなしには語れないわけですが。今回は野宮さんの前任ヴォーカル、田島貴男が在籍していた時期、1988年のアルバム『ベリッシマ』からのナンバーを聞いてみましょう。
8. CLOSE TO YOU / 槇原敬之

マッキーのデビュー盤、1990年の『君が笑うとき君の胸が痛まないように』のデザインも信藤さんでした。というわけで、そのアルバムから後に英語ヴァージョンも作られたこの曲を。
9. はじまりの恋 / ホフディラン

信藤さんはミュージック・ビデオもたくさん撮っていらっしゃいました。ユーミン、ミスチル、ボニー・ピンク、マイ・リトル・ラヴァー、コーネリアスなど。そして、この人たちのこの曲も信藤さんによるミュージック・ビデオが印象的でした。グループとしての活動を休止していた彼らが2007年、5年ぶりにリリースした活動再開シングル。ジャケット・デザインももちろん信藤さんでした。
10. 青山通り / 寺岡呼人

最近は初回盤と通常盤と別デザインというアルバムも多くなりました。寺岡呼人、2014年のアルバム『Baton』もそのパターン。もちろん両方とも信藤さんがデザインなさっていました。その『Baton』から、ジュン・スカイ・ウォーカーズの2013年のアルバム『フラッグシップ』にも収められていたこの曲を。
11. Sweet Pain / MISIA

MISIAが2000年にリリースしたセカンド・アルバム『LOVE IS THE MESSAGE』のジャケットもきれいだったなぁ。そこからこの筒美京平作品。
12. 或る日突然 (Gainsbourg Version) / 野宮真貴

ラストは野宮さんで締めましょう。2016年のアルバム『男と女〜野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』から、トワエモアの懐かしいヒット曲のカヴァーを。素敵なデザインのアルバム・ジャケットを見ながら、イメージふくらませて音楽にゆったり身を任せる…。そんな贅沢な時間を演出してくれた信藤三雄さんに心から感謝です。

解説:萩原健太

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第343回 萩原健太のotonanoラジオ#226

2024/01/30 公開

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その2)

1.

CARNATION

ここから - Into the Light

『Carousel Circle』

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その2)

2.

CARNATION

ペインター

『Carousel Circle』

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その2)

3.

CARNATION

Sunlight

『Carousel Circle』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#226

『花や植物の名前をグループ名に採り入れたバンド集』

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1. One Headlight (Radio Edit) / The Wallflowers

先週に引き続きカーネーションの直枝さんと大田さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。結成40周年にしてまた改めてバンドへの思いを熱くしつつあるようなカーネーション。今後の活動が楽しみです。というわけで、今週のプレイリストは、そんなカーネーション同様、花とか植物とかの名前をグループ名に採り入れたバンドの特集。ほんとは花の名前だけで行こうとセレクトを進めてみたのですが、思いの外、数が揃わず(笑)。植物全般にまで幅を広げてみました。というわけで、最初はかなり漠然と“フラワー”という言葉が入っているバンド。日本にもフラワー・トラベリン・バンドとか、いろいろいますが、そんな中から今日はジェイコブ・ディラン率いるザ・ウォールフラワーズをセレクトしてみました。1996年の大ヒット・ナンバーです。
2. Elephant Stone / The Stone Roses

バンド名にいちばん多く使われている花は“ローズ”かも。薔薇。というわけで、ローズものをいくつか。まずは1980年代後半から90年代にかけて巻き起こったマンチェスター・ムーヴメントの代表バンド、ストーン・ローゼズ。1988年のヒット・シングルをどうぞ。
3. Next Plane To London / The Rose Garden

さらに昔のローズもの。米西海岸のフォーク・ロック・バンド、ザ・ローズ ガーデンが1967年に放った唯一の大ヒット・ナンバーです。
4. Live And Let Die / Guns n' Roses

ローズものとしてはこの人たちも忘れちゃいけません。ガンズ・ン・ローゼズ。彼らが1991年のアルバム『ユーズ・ユア・イリュージョン I』でカヴァーしたポール・マッカートニー&ウイングス作品です。
5. Evil (Single Version) / Cactus

薔薇に続いてはサボテン。元ヴァニラ・ファッジのティム・ボガート(ベース)とカーマイン・アピス(ドラム)という強力なリズム・セクションが、ジェフ・ベックと合流してベック・ボガート&アピスとなる前、1969年に結成していたハード・ロック・バンド、カクタスです。古いブルースとかロックンロールとかをごきげんなブルース・ロックへとアレンジして聞かせるのを得意としていた彼らが1972年にリリースしたシングル。ハウリン・ウルフのレパートリーのカヴァーです。
6. 魔法の黄色い靴 / TULIP

この辺で日本ものも。花の名前がついたバンドとしてもカーネーションの大先輩、チューリップが1972年にリリースしたデビュー・シングルです。新鮮な転調とかも含め、当時日本のポップ・シーンを大いに刺激してくれた1曲です。
7. Let's Do What We Want / The Tulips

実は日本だけでなく、“チューリップ”をバンド名に盛り込んだグループは海外にもたくさんあります。今回はその中から米ロサンゼルスを本拠に活動するサイケ・フォーク・ロック・バンド、ザ・チューリップスをご紹介。ドリーミーなハーモニーとメロディが印象的な彼らが2012年にリリースしたアルバム『マザー・ユニヴァース』からこの曲を。
8. It's Only Obvious / The Orchids

次は蘭。オーキッド。英グラスゴーで結成された5人組で、ジ・オーキッズと名乗っている連中がいるのでセレクトしてみました。1989年の10インチLP『ライシーアム』からのナンバーです。
9. The Love We Knew / The Poppies

続いて、ポピー。まあ、“Poppy”という言葉にはいろいろな意味があるので、もしかしたら花の名前というわけじゃないのかもしれませんが(笑)。でも、1960年代のガール・グループなので、きっとお花の名前だろうと決めつけてセレクトしてみました。ザ・ポピーズ。ブラームスの子守歌をガール・ポップ・サウンドにアレンジした「ララバイ・オヴ・ラヴ」を1966年にヒットさせたグループですが。彼女たちのレパートリーから、最近ノーザン・ソウル・クラシックとして評価が高まっているこの曲を。
10. Alright / Supergrass

次はまたまた漠然と“草”。グラス。まあ、やはり“grass”という言葉には、やばいブツも含めていろいろな意味があるものの。まあ、植物には違いないので(笑)。1990年代ブリット・ポップの代表選手、スーパーグラス、行っときましょう。1995年のヒットです。
11. What A Groovy Day / Harmony Grass

グラスものの古いやつも。英国のビーチ・ボーイズとも評されるトニー・リヴァース率いるハーモニー・グラスが1969年にリリースした傑作曲です。
12. その朝 / 武蔵野タンポポ団

ラストはちょっと変化球っぽい日本ものを。1971年、高田渡、シバ、若林純夫ら日本のフォーク・シーンの重要アーティストが勢揃いして結成された武蔵野タンポポ団の演奏です。1972年のアルバム『武蔵野タンポポ団の伝説』から、アメリカのトラディショナル・フォーク「ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン」を日本語訳詞で歌ったナンバーで今回のプレイリストはおしまい。

解説:萩原健太

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第342回 萩原健太のotonanoラジオ#225

2024/01/23 公開

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その1)

1.

CARNATION

カルーセル

『Carousel Circle』

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その1)

2.

CARNATION

深ミドリ

『Carousel Circle』

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その1)

3.

CARNATION

愛の地図

『Carousel Circle』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#225

『Velvet Velvet~極私的カーネーションBEST!Vol.2』

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1. 愛しのリボンちゃん / カーネーション

カーネーションの直枝政広さんと大田譲さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。これまで直枝さん単体での出演は何度かありましたが、大田さんも来てくださって、新作『カルーセル・サークル』のお話をたっぷり、まじ盛り上がりました。以前、直枝さんに来ていただいたとき、ぼくが好きなカーネーションのナンバーを12曲集めてプレイリストを作ったのですが、今回はその続編、行きます。そのときの12曲とはダブらないようにしつつ、年代順にアルバム1枚から1曲ずつをセレクト。いつものように12曲、いけるところまでいくという形で並べてみました。まずはごく初期、1988年のセカンド・フル・アルバム、メジャーからの初リリースとなった『GONG SHOW』から。“直枝政太郎”名義で活動していたころの直枝さんの作詞・作曲ナンバーです。初期、5人編成だったころのカーネーション・サウンドが堪能できます。
2. 王様の庭 / カーネーション

1991年のアルバム『エレキング』より。2002年までバンドに在籍した重要なメンバーのひとり、棚谷祐一のヴォーカルをフィーチャーした作品です。作詞:直枝政太郎、作曲:棚谷祐一。
3. オートバイ / カーネーション

1992年のアルバム『天国と地獄』のオープニングを飾っていた曲です。作詞・作曲:直枝政太郎。
4. さよならプー / カーネーション

レコード会社を移籍してリリースされた1994年のアルバム『EDO RIVER』より。カーネーションの名を一気に広めた傑作でした。その中から、直枝さんが作詞、デビュー以来のドラマーだった矢部浩志さんが作曲したこの曲を。
5. 市民プール / カーネーション

1995年のアルバム『a Beautiful Day』からは、前回、直枝さんが番組に来てくださったときに話題になったこの曲をいきましょう。直枝さんの記憶に刻まれた何カ所かの“市民プール”のイメージが絡み合う名曲です。
6. My Little World / カーネーション

2月に出版が予定されているカーネーション40周年記念本『カーネーションの偉大なる40年〜40years of THE GREAT NOSTALGIA』のタイトルにもなっている人気曲「グレイト・ノスタルジア」を含む1996年のアルバム『GIRL FRIEND ARMY』より。作詞・作曲:直枝政太郎。
7. Sweet Baby / カーネーション

1997年のアルバム『booby』より。これも作詞・作曲:直枝政太郎の名曲です。
8. たのんだぜベイビー / カーネーション

元the pillowsの上田ケンジをプロデューサーに迎えた1999年のアルバム『Parakeet & Ghost』より。作詞・作曲:直枝政太郎。
9. センチメンタル / カーネーション

直枝さんが名義を本名の“直枝政広”に変更した2000年のアルバム『LOVE SCULPTURE』より。ということで作詞・作曲:直枝政広。プロデュースは前作に引き続き上田ケンジ。
10. やるせなく果てしなく / カーネーション

大幅なメンバーチェンジがあり、直枝・大田・矢部の3人編成となってリリースされた最初のアルバム、2003年の『LIVING / LOVING』より。アルバムのオープニングを飾っていた直枝政広作品です。
11. あの日どこかで / カーネーション

このほど結成40周年を迎えたカーネーションですが。これは20年前の2004年、20周年のときに出たアルバム『SUPER ZOO!』からのナンバー。もちろん直枝政広作品。
12. Velvet Velvet / カーネーション

で、時期はちょっと飛んで2009年。カーネーションが直枝&大田の2人体制になって初めてリリースされたアルバム『Velvet Velvet』から、そのタイトル・チューンです。作詞・作曲:直枝政広。ここから最新作『カルーセル・サークル』へと至る新たな旅が始まったのでした。

解説:萩原健太

CARNATION(直枝政広さん、大田譲さん)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第341回 萩原健太のotonanoラジオ#224

2024/01/16 公開

白井貴子さんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

白井貴子さんをゲストに迎えて

1.

白井貴子& THE CRAZY BOYS

Chance!

『FLOWER POWER』

白井貴子さんをゲストに迎えて

2.

白井貴子& THE CRAZY BOYS

Foolish War

『FLOWER POWER』

白井貴子さんをゲストに迎えて

3.

白井貴子& THE CRAZY BOYS

Talk To Me

『FLOWER POWER』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#224

『フロント女性シンガーが男性メンバーを率いている洋楽バンド集』

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1. I Hate Myself For Loving You / Joan Jett & The Blackhearts

白井貴子さんをお迎えして、1月20日に行なわれる白井貴子&THE CRAZY BOYSのコンサート“未来へ咲かそう!「FLOWER POWER 2024」アルバム完全再現ライブ”についてたっぷりお話しいただいた『otonanoラジオ』。期待が高まるばかりです。というわけで、今週のプレイリストは、白井貴子&THE CRAZY BOYSのような感じで、女性シンガーがフロントを張って男性メンバーどもを率いている洋楽バンドの名演集をお届けしようかなと思います。まずは屈強の男どもを引き連れてロックしまくる姐御、ジョーン・ジェットから。1980年代に入ったばかりのころ、ジョーン姐は《LAウィークリー》紙に“3人のイカした男を探している”というメンバー募集広告を出して、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツを結成。ご存じ「アイ・ラヴ・ロックンロール」を皮切りにヒットを飛ばしまくることになったわけですが。今回は1988年にリリースされたこのごきげんなナンバーを。
2. Ain't It Fun / Paramore

続いてはヘイリー・ウィリアムスをフロントに立てたバンド、パラモア。何かとヘイリーにばかり注目が集まりがちなこともあり、あれこれモメごとも多いようでメンバー・チェンジが激しく繰り返されていますが(笑)。基本的にはヘイリーを中心に、男性メンバーがバックアップする形。そんなパラモアが2013年に放ったヒットを。
3. Maps / Yeah Yeah Yeahs

いっときスパイク・ジョーンズ監督と付き合っていたとか、そんな噂でもおなじみ、韓国生まれの米ニュージャージー育ち、カレン・Oが率いるオルタナ・トリオ、ヤー・ヤー・ヤーズ。エレクトロ・ダンス、ゴスペル、ファズ・ロック、ポスト・パンクなどジャンルを奔放に飛び越えつつ、自分たちの持ち味を貫く彼らが2003年にリリースした初期代表曲です。
4. Linger / The Cranberries

アイルランドのバンド、クランベリーズ。2018年にヴォーカルのドロレス・オリオーダンが他界したことで解散してしまいましたが、彼女の歌声は今なお多くの後輩アーティストたちを刺激し続けています。そんなクランベリーズが1993年に放った初期代表曲を聞いてみましょう。
5. Don't Get Me Wrong / Pretenders

英国ロック・シーンってのロックおねーさま、クリッシー・ハインドが率いるプリテンダーズも忘れちゃいけません。この曲は1986年の特大ヒットです。
6. Somebody To Love / Jefferson Airplane

1960年代、まだ女の子がフツーにロックするのは大変な時代に、米西海岸ロック・シーンの女神的な存在だったのがグレイス・スリック。サンフランシスコ・サイケデリック・ロックのバイオニア、ジェファーソン・エアプレインのリード・シンガー兼司令塔として大活躍しました。ということで、1967年の大ヒット曲を改めて。
7. Hold On / Alabama Shakes

間もなく待望の新作ソロ・アルバムをリリースするブリタニー・ハワードを中心に2009年に結成されたアラバマ・シェイクス。ブリタニーのソロ活動や他ユニットでの活動などが本格化したことで2018年あたりから活動休止になってしまっているけれど。いいバンドだったなぁ…。2度の来日も素晴らしかった。そんな彼らが2012年にリリースしたナンバーを聞きながら再始動を願いましょう。
8. Dear Prudence / Siouxsie & The Banshees

1970年代後半の英国ポスト・パンク・ムーヴメントを牽引したスージー&ザ・バンシーズ。フロントを担ったスージー・スーの提案で1983年にカヴァーすることになったビートルズの名曲を。
9. Celebrity Skin / Hole

あのマドンナをすら怯えさせたぶっちゃけおーねさま、コートニー・ラヴ率いるホール。コートニーは故カート・コベインの奥さまとしてもおなじみですが。あまりにも奔放すぎたか、2012年に解散するまでメンバーが頻繁に入れ替わったことでもおなじみ。そんなホールが1998年に放った代表曲を聞いてみましょう。
10. Underneath It All (feat. Lady Saw) / No Doubt

原宿大好きキャラでおなじみ、グウェン・ステファーニをフロントに立てたオルタナ・ポップ・ロック・バンド、ノー・ダウトも勢い溢れるやつらでした。休止期間も挟みつつ2015年まで活動を続けた彼らが2002年に放った大ヒットです。
11. I Think I'm Paranoid / Garbage

スコットランド生まれの紅一点、シャーリー・マンソンと、アメリカ出身の男性メンバー3人によって結成されたガービッジ。フジロックやサマソニでの勇姿も忘れられません。本曲は彼らが1998年に放った大ヒット。
12. Piece Of My Heart / Big Brother & The Holding Company

前出ジェファーソン・エアプレインと並んで1960年代後半のサンフランシスコ・ロック・シーンを賑わしたバンドのひとつがビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーです。ジェファーソンのフロント、グレイス・スリックに対し、こちらのフロントを担っていたのはジャニス・ジョプリン! ブルージーな女性ロック・ヴォーカルの礎を築いた悲劇のロック・ヒロイン、ジャニスの歌心が炸裂する1968年のナンバーで今回のプレイリストのラストを締めくくりましょう。

解説:萩原健太

白井貴子さんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!