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第256回 萩原健太のotonanoラジオ#138

2022/05/24 公開

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

大貫妙子

TANGO

『Onuki Taeko Symphonic Concert 2020』

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

大貫妙子

色彩都市

『Onuki Taeko Symphonic Concert 2020』

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

大貫妙子

朝のパレット

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#138

『六月の晴れた午後~極私的ベスト・オブ・大貫妙子 1990-2015~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 水の上の一日 / 大貫妙子

先週に引き続き、大貫妙子さんをゲストにお迎えした「otonanoラジオ」。ストリーミングのプレイリストのほうも、先週に引き続き、ぼくが勝手にセレクトする極私的ベスト・オブ・ター坊、パート2です。先週は1988年のアルバム『PURISSIMA(プリッシマ)』までのオリジナル・アルバム群から1枚1曲ずつ年代順にピックアップしましたが、今週はその続き。1990年の『NEW MOON(ニュー・ムーン)』以降の作品から、1アルバム1曲ずつ選んで並べてゆきます。この時期、大貫さんは小林武史さんと組んで3枚のアルバム制作。『NEW MOON』はその第1弾でした。というわけで、そこからまずはこの曲を。
2. 哀しみの足音 / 大貫妙子

小林武史プロデュース3部作の第2弾、1992年リリースの『DRAWING(ドローイング)』より。もちろん大半の曲は小林さんがアレンジを手がけた1枚でしたが、2曲だけパトリック・ウィリアムスがアレンジしている曲があって。これはそのうちのひとつ。ちょっと季節外れかもしれない曲ではありますが…。
3. 六月の晴れた午後 / 大貫妙子

前曲の季節外れっぽさを一気に取り返すためにもこちらの曲を。小林武史プロデュース3部作の最後の1枚、1993年リリースの『Shooting Star in the Blue Sky』より。
4. 小さなワルツ / 大貫妙子

全編ブラジルで、ドン・グルーシン、エイブ・ラボリエル、アレックス・アクーニャら腕ききたちとともにレコーディングされた1995年作品『TCHOU!(チャオ!)』より。思いきり緊張しそうなシチュエーションでもまったく動じていなさそうなター坊ねえさんがかっこよすぎです。
5. Cacao / 大貫妙子

坂本龍一とアート・リンゼイをプロデューサーに迎えた1997年のアルバム『LUCY(ルーシー)』より。これはアートさんのプロデュース曲。プレイヤーとして坂本龍一さんも参加しています。
6. ひまわり / 大貫妙子

竹中直人監督による1997年の映画『東京日和』のサウンドトラック・アルバムより。このアルバムには大貫さん作のインスト曲が満載されていましたが、その中から歌詞つきの1曲を。これも坂本龍一プロデュース音源です。
7. 枯葉 / 大貫妙子

ゴー・ホトダを共同プロデューサーに迎えた1999年のアルバム『ATTRACTION(アトラクシオン)』より。この曲のアレンジはフランスの新世代ポップ・トリオ、リリキューブ。
8. L'ecume des jours〜うたかたの日々 / 大貫妙子

2000年のアルバム『ENSEMBLE(アンサンブル)』より。坂本龍一、リリキューブ、小松亮太ら多彩なアレンジャーを迎えた1枚でしたが、その中からピエール・アデノ編曲/指揮によるレ・アルシェ・ドゥ・パリの演奏を従えたこの曲を。
9. la musique / 大貫妙子

曲によって、山弦、森俊之、フェビアン・レザ・パネがアレンジを手がけた2002年のアルバム『note(ノート)』より。これは森俊之アレンジ曲です。
10. A Kiss From the Sun / 大貫妙子

前作に引き続きとなる山弦、森俊之、フェビアン・レザ・パネ、そして千住明らがバックアップした2005年のアルバム『One Fine Day』より。これも森俊之・編曲。
11. 風の道 / 大貫妙子&坂本龍一

2009年秋に坂本龍一が大貫さんを迎えて行なったコンサート・ツアー“Ryuichi Sakamoto Playing the Piano featuring Taeko Onuki”の流れを受け、2010年に“大貫妙子&坂本龍一”名義でリリースされたアルバム『UTAU』より。先週のプレイリストでも選曲した1982年の『Cliché(クリシェ)』収録の名曲を、教授のピアノをバックに再演したヴァージョンです。
12. Hiver / 大貫妙子&小松亮太

2015年、日本最強のバンドネオン奏者、小松亮太と組んで大貫さんがリリースした名作アルバム『Tint(ティント)』より。2005年の『One Fine Day』収録曲の再演です。

解説:萩原健太

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第255回 萩原健太のotonanoラジオ#137

2022/05/17 公開

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

大貫妙子

朝のパレット

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

大貫妙子

ふたりの星をさがそう

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

大貫妙子&小松亮太

愛しきあなたへ

『tint』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#137

『新しいシャツ~極私的ベスト・オブ・大貫妙子 1976-1988~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 街 / 大貫妙子

大貫妙子さんをお迎えしました「otonanoラジオ」。まじ、オトナな感じの30分でしたー。また来週もオトナな感じでお届けしますが。まずは今週のプレイリスト。今週も超ストレートに、シュガーベイブ解散後、ソロ名義でリリースなさった大貫さんのアルバム群からぼくが勝手に選ばせてもらった極私的“ベスト・オブ・ター坊”です。1976年の『Grey Skies(グレイ・スカイズ)』以降のアルバム1枚ごとに1曲ずつ、年代順に、とりあえず今の気分で好きな曲をピックアップして並べてみました。まずは『Grey Skies』に収められていたこの曲を。細野晴臣、坂本龍一という二人がアレンジに絡んでます。
2. からっぽの椅子 / 大貫妙子

1977年の『SUNSHOWER(サンシャワー)』より。シュガーベイブ時代にも披露していたナンバーです。
3. 横顔 / 大貫妙子

1978年の『MIGNONNE(ミニヨン)』より。アレンジは瀬尾一三さん。
4. 新しいシャツ / 大貫妙子

1980年の『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』より。アルバム半分くらいを細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、大村憲司、松武秀樹…と、YMOファミリー総出でバックアップ。この曲もそのひとつです。ここからのアルバム3作が“ヨーロピアン三部作”と呼ばれていました。
5. ブリーカー・ストリートの青春 / 大貫妙子

“ヨーロピアン三部作”の第2弾、1981年の『AVENTURE(アヴァンチュール)』より。
6. 風の道 / 大貫妙子

1982年の『Cliché(クリシェ)』より。“ヨーロピアン三部作”のラスト。アナログLPで言うとA面が東京録音、この曲から始まるB面がフランス録音でした。アレンジはフランスのジャン・ミュジー。
7. 幻惑 / 大貫妙子

1983年の『SIGNIFIE(シニフィエ)』より。数年後、小林麻美さんもカヴァーしてました。
8. メトロポリタン美術館 / 大貫妙子

1984年、NHK「みんなのうた」でも話題になったシングル曲。アルバムとしては1986年の『Comin' Soon(カミン・スーン)』に収められました。
9. ベジタブル / 大貫妙子

1985年の『copine(コパン)』より。
10. お天気いい日 / 大貫妙子

大貫さんのエッセイ『神さまの目覚し時計』をもとに、1987年、羽仁未央さんが監督した同名映像作品のサウンドトラック『アフリカ動物パズル』より。
11. ぼくの叔父さん / 大貫妙子

1987年の『A SLICE OF LIFE(スライス・オブ・ライフ)』より。
12. Cavaliere Servénte / 大貫妙子

TOTOのデヴィッド・ペイチのお父さんとしてもおなじみ、超ベテランのマーティ・ペイチをはじめ、パトリック・ウィリアムス、フェビアン・レザ・パネ、そして中西俊博ら多彩なアレンジャーを配して東京とアメリカで録音された大傑作、1988年の『PURISSIMA(プリッシマ)』より。この後も大貫さんはたくさんの名盤を出し続けていらっしゃるわけですが。今回は12曲のプレイリストということで、とりあえずここまで。来週、この続き、やろうかな、どうしようかな…。

解説:萩原健太

大貫妙子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第254回 萩原健太のotonanoラジオ#136

2022/05/10 公開

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

ムーンライダーズ

岸辺のダンス

『It's the moooonriders』

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

ムーンライダーズ

彷徨う場所がないバス停

『It's the moooonriders』

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

ムーンライダーズ

再開発がやってくる、いやいや

『It's the moooonriders』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#136

『大切な言葉は一つ~ムーンライダーズ・メンバーWorks~』

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1. 大切な言葉は一つ「まだ君が好き」 / THE BEATNIKS

鈴木慶一さんをお迎えしてムーンライダーズの最新作『It’s the moooonriders』をテーマに盛り上がった「otonanoラジオ」。先週のストリーミング・プレイリストはムーンライダーズの過去作品からぼくの好きな曲をピックアップしてお届けしましたが、今週はムーンライダーズ音源ではなく、各メンバーがライダーズ以外のところでリリースしたソロ作品、あるいは別ユニット作品などからのセレクションです。まずはゲストに来てくださった慶一さんから。親友・高橋幸宏さんとのユニット、ザ・ビートニクスで1987年にリリースしたアルバム『EXITENTIALIST A GO GO〜ビートで行こう』からのナンバーをどうぞ。慶一さんの作詞作曲。バンドらしく、慶一さん、ユキヒロさん、二人でリード・ヴォーカルを分け合っています。
2. とにかくここがパラダイス / 武川雅寛

続いてはクジラさんこと武川雅寛さんのソロ作品から。1982年にビールのCM曲として人気を博したナンバーです。作曲は秘本千一となっていますが、これ、慶一さんの変名です。
3. 青空のトランペット / 白井良明

良明さんが1988年にリリースした初ソロ・アルバム『City of Love』より。
4. ひまわり / ya-to-i

岡田徹さんが山本精一、伊藤俊治というひとくせある顔ぶれと組んだ伝説のポップ・ユニットによる1曲。2001年リリースのアルバム『The Essence Of Pop-Self』から、作詞・滋田美佳世、作曲・岡田徹によるナンバーです。ヴォーカルはASLNの小林ふみえさん。
5. いつも一緒 / かしぶち哲郎

かしぶちさんが2009年、16年ぶりにリリースしたソロ・アルバム『ル・グラン』から。石川セリさんとのアンニュイなデュエット・ナンバーです。
6. 夢に棲む / 鈴木博文

博文さんの今のところ最新ソロ作にあたる2019年の『ピカソ』より。アルバムのオープニング・チューンでした。
7. 超えたい・BORDER / 白井良明

良明さんが1992年にリリースした怪作ソロ『カオスでいこう!』から、作詞・サエキけんぞう、作曲・白井良明によるナンバーを。
8. おー、阿呆船よ、何処へ / 鈴木慶一

慶一さんが2008年、プロデューサーに曽我部恵一くんを迎えて制作したソロ・アルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』より。慶一ミーツ恵一による傑作でした。
9. 柔らかいポーズ / かしぶち哲郎

かしぶちさんが1985年にリリースした名作EP『彼女の時』より。矢野顕子、大貫妙子、石川セリという顔ぶれによるコーラスがなんとも妖しい世界観を彩ります。
10. 21世紀の大馬鹿者 / 鈴木博文

博文さんが1992年にリリースしたソロ・アルバム『三文楽士』のクロージング・ナンバー。
11. ウェディング・ソング / 岡田徹

岡田徹さんが2016年、ムーンライダーズのレパートリーのセルフ・カヴァーと新曲と半々…という構成でリリースしたソロ・アルバム『Tの肖像』より。ライダーズのファースト・アルバム『火の玉ボーイ』に提供したノスタルジックな名曲を自らのヴォーカルで淡々と、味わい深く再演しています。
12. Post / 武川雅寛

ラストはクジラさんが2012年にリリースしたソロ・アルバム『Dregs of Dreams』より、ムーンライダーズのメンバー全員がゲスト参加したこの曲で。

解説:萩原健太

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第253回 萩原健太のotonanoラジオ#135

2022/05/03 公開

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ムーンライダーズ

雲と群衆

『It's the moooonriders』

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

ムーンライダーズ

S.A.D

『It's the moooonriders』

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

ムーンライダーズ

世間にやな音がしないか

『It's the moooonriders』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#135

『魅惑の港~ベスト・オブ・ムーンライダーズ1976-1991~』

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1. 魅惑の港 / ムーンライダーズ

鈴木慶一さんをゲストに迎えてムーンライダーズ久々の新作アルバム『It’s the moooonriders』のお話をたっぷりうかがった「otonanoラジオ」。というわけで、今週のプレイリストは超ストレートにムーンライダーズの大特集です。以前、慶一さんに出演していただいたときも、ライダーズの曲を含むプレイリストを選曲しましたが、そのときとはダブらないセレクション。といっても、長い長い歴史を誇るバンドだけに、全アルバムを網羅することはできず。1976年リリースのファースト・アルバム『火の玉ボーイ』から1991年の『最後の晩餐』まで、12作のオリジナル・スタジオ・アルバムから、年代順にそれぞれ1曲ずつピックアップしました。まずは『火の玉ボーイ』から。慶一さんの作詞作曲によるこの曲を。
2. マスカット ココナッツ バナナ メロン / ムーンライダーズ

続いては1977年の『MOONRIDERS』より。作詞:鈴木慶一、作曲:岡田徹・鈴木博文による初期のヒット・チューンです。
3. 女友達 (悲しきセクレタリー) / ムーンライダーズ

前曲と同じ1977年リリースのアルバム『イスタンブール・マンボ』より慶一さんの作詞作曲ナンバー。このアルバムからライダーズになくてはならないギタリスト、白井良明さんが正式加入しました。
4. ジャブ・アップ・ファミリー / ムーンライダーズ

ニュー・ウェイヴ前夜の息吹も漂う1978年の『ヌーベル・バーグ』からはライダーズならではの屈折グルーヴが楽しめる1曲を。作詞:鈴木博文・鈴木慶一、作曲:岡田徹・鈴木博文・鈴木慶一。
5. 鬼火 / ムーンライダーズ

1979年の『MODERN MUSIC』より。パンク〜ニュー・ウェイヴ旋風が新時代のポップ・シーンの躍動をもたらしていた時期、その影響を強く受けつつも、どこかダウナーで内省的な手触りも強めた1作でした。そんなアルバムのエンディングに収められていたナンバー。ルイ・マル監督の同名映画に触発された楽曲です。佐藤奈々子さんと慶一さんが作詞。作曲は慶一さん。
6. 彼女について知っている二、三の事柄 / ムーンライダーズ

メンバーそれぞれが鑑賞した映画に触発された楽曲を集めた“架空のサウンドトラック・アルバム”、1980年の『カメラ=万年筆』より。これがアルバムのオープニング・ナンバーでした。ジャン=リュック・ゴダール監督の同名映画が下敷き。作詞:鈴木博文 作曲:鈴木慶一。
7. 物は壊れる人は死ぬ三つ数えて眼をつぶれ / ムーンライダーズ

1982年の『青空百景』より。外向き感と内向き感が絶妙のバランスで共存する名曲のひとつ、と、個人的には大いに気に入っているライダーズ・ナンバーです。作詞:鈴木慶一、作曲:岡田徹・ムーンライダーズ。
8. スカーレットの誓い / ムーンライダーズ

『青空百景』の前に完成していたものの、難解すぎるというレコード会社からの提言を受けて発売が中止になった“ライダーズにとっての『SMiLE』”的なアルバム『マニア・マニエラ』より。結局、1982年の暮れになって、当時まだ珍しかったCDのみで世に出ました。そこから、故・かしぶち哲郎さんの作詞作曲によるナンバーを。
9. B.B.L.B. / ムーンライダーズ

収録曲全曲のタイトルが英語の略語と数字だけで統一された、なんというか、こう、DAIGOみたいな(笑)1984年のアルバム『AMATEUR ACADEMY』より。タイトルは“ベイビー・ボーイ、レディ・ボーイ”の略だそうです。作詞:鈴木慶一、作曲:鈴木慶一・岡田徹。
10. 夢が見れる機械が欲しい / ムーンライダーズ

これも前曲同様、作詞:鈴木慶一、作曲:岡田徹によるナンバー。歌詞に必ず動物の名前が登場する、というコンセプトによる1985年のアルバム『ANIMAL INDEX』より。この曲には“虫”が歌われてます。
11. ボクハナク / ムーンライダーズ

メンバー全員が30歳代になった1986年に制作されたアルバム『DON'T TRUST OVER THIRTY』より。30代になったとたん、30歳以上は信じるな、と。ライダーズらしいひねくれ具合です。そこから鈴木博文・作詞作曲によるナンバーを。
12. Highland / ムーンライダーズ

5年のブランクを挟んで1991年にリリースされた活動再開作『最後の晩餐』より。作詞:かしぶち哲郎、作曲:武川雅寛による、妙な浮遊感が漂う1曲です。

解説:萩原健太

鈴木慶一(ムーンライダーズ)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第252回 萩原健太のotonanoラジオ#134

2022/04/26 公開

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

1.

野宮真貴

おないどし

『New Beautiful』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

2.

野宮真貴

大人の恋、もしくは恋のエチュード

『New Beautiful』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

3.

野宮真貴

東京は夜の七時 (feat. Night Tempo)

『New Beautiful』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#134

『男と女~古今東西よく一緒にレコーディングしていたデュエット集』

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1. 男と女 / 野宮真貴 en duo avec 横山剣 de クレイジーケンバンド

野宮真貴さんをお迎えした「otonanoラジオ」。先週に引き続きお楽しみいただけましたでしょうか。今週は野宮さんと横山剣さんとのデュエット曲「おないどし」でスタートしましたが。それにインスパイアされて、男女デュエットもののプレイリストをお届け。以前、土岐麻子さんをお迎えした回でも同趣向のプレイリストをセレクトしたことがあったけれど、そのときとはわりとスペシャルな、臨時っぽいデュオ集でした。それに対して、今回はあまり臨時っぽくない、よく一緒にレコーディングしていたデュオの作品集。野宮さんと剣さんが今後もちょいちょいデュエットしてくれるといいなぁ…という願望を込めて選曲してみました。ということで、まずは野宮さんと剣さんが以前デュエットした懐かしの映画主題歌から。2016年、映画『男と女』50周年記念のオフィシャル・サポーター・ソングとして制作されたものです。訳詞は小西康陽さん。
2. ユール・ビー・ニーディング・ミー・ベイビー / ニノ&エイプリル

「ディープ・パープル」「ウィスパリング」などスタンダード・ナンバーのポップ・アレンジで大当たりをとったニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンス姉弟が1966年に放った小ヒット。のちにブレッドのメンバーとして多くのヒットを生み出すデヴィッド・ゲイツ作の名曲です。
3. 星空のふたり / マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・ジュニア

元フィフス・ディメンションのメンバー、マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・ジュニア夫妻がグループ離脱後、1975年に放った全米ナンバーワン・ヒット。超名曲!
4. ソウル・シェイク / ペギー・スコット&ジョー・ジョー・ベンソン

チャック・ウィリスのバック・コーラスなどをつとめていたジョー・ジョー・ベンソンと、ベン・E・キングのバック・コーラスをつとめていたペギー・スコットが意気投合して組んだサザン・ソウル・デュオ。本曲は1969年のヒット。翌年、白人ソウル系の夫婦デュオ、デラニー&ボニーがカヴァーしたヴァージョンもおなじみかも。
5. ユア・プレシャス・ラヴ / マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル

引き続きソウル・デュオの定番を。1967年、モータウン・レコードが生んだ大傑作ナンバーだ。作者もまた男女ソングライター・チーム、ニコラス・アシュフォード&ヴァレリー・シンプソン。
6. ドゥ・フレンズ・フォール・イン・ラヴ? / レイチェル&ヴィルレイ

続いては、わりと最近の男女デュオものを。ごきげんなクロスオーヴァー・ポップ・バンド、レイク・ストリート・ダイヴのメイン・ヴォーカリスト、レイチェル・プライスと、旧友でもあるギタリスト/シンガー/ソングライターのヴィルレイが組んだデュオによる2019年の歌声です。
7. モッキンバード / イネス&チャーリー・フォックス

ソロR&Bシンガーとしても活躍したイネス・フォックスがお兄ちゃんのチャーリーと組んで1963年に放った全米トップ10ヒット。ダスティ・スプリングフィールド、カーリー・サイモン&ジェイムス・テイラー、ザ・ベル・スターズ、タジ・マハールなどによる多くのカヴァー・ヴァージョンを生んだことでもおなじみ。
8. ジャクソン / ナンシー・シナトラ&リー・ヘイズルウッド

もともとはカントリーの大御所、ジョニー・キャッシュが後に奥さまになるジューン・カーターと組んで1967年初頭、全米カントリー・チャート2位に送り込んだデュエット・ヒット。それを同年、ナンシー・シナトラとリー・ヘイズルウッドがカヴァーして全米ポップ・チャート14位にランクさせました。今回はそっちのナンシー&リー・ヴァージョンで。
9. モーニング・サイド・オヴ・ザ・マウンテン / ダニー&マリー

オズモンズ、あるいはオズモンド・ブラザーズとして多くのヒットを飛ばした兄弟の五男、ダニーくんと、二歳年下の妹のマリーが組んだカントリー・ポップ・デュオがダニー&マリー。たくさんのヒットを放ち、一時は自分たちのテレビ・ショーを持つほどの人気ぶりだった。そんな兄妹が1974年にリリースした大ヒット・シングルです。
10. 恋の仲直り(リユナイテッド) / ピーチズ&ハーブ

ピーチズ&ハーブのデビューは1966年。その段階から男性のハーブ・フェイムは不変。が、お相手はころころ変わる。初代はフランシーヌ・デイ。“ピーチズ”は彼女の子供時代からの愛称だった。が、しばらく活動を続けるうちに突然ピーチズが「私、やめる」と言い出した。ハーブはあわてて代役としてマレーネ・マックという女性シンガーをスカウトしたものの、さすがに急造パートナーとではうまくいかず1970年にいったん解散。その後ハーブは故郷に帰ってなぜだか警官になったものの、歌の道を諦めきれず6年後に改めてピーチズ&ハーブを再結成。三代目ピーチズとしてリンダ・グリーンを立てて、見事音楽シーンへの復活を果たしたのでありました。そんな復活ピーチズ&ハーブによる1979年のヒットです。
11. ベイビー・ドント・ゴー / ソニー&シェール

ご存じ、現在も米ポップ・シーンに君臨する大姐御シェールと、政治の世界での活動でも知られる故・ソニー・ボノとが、かつておしどり夫婦デュオとして人気を博していた当時、1965年のヒット。二人は当初、ヴォルト・レコードで“シーザー&クレオ”名義で活動していたが、やがてリプリーズを経てアトコに移籍。ソニーのプロデュース/作曲によってシェールの資質が開花し人気デュオへと成長しました。
12. 愛をいつまでも / カーリー・サイモン&ジェイムス・テイラー

「モッキンバード」のところでも名前が出たカーリー・サイモンとジェイムス・テイラーは、以前夫婦で。「モッキンバード」だけでなく他にもデュエット・ヒットを残しています。そんな1曲。エヴァリー・ブラザーズの名曲を1978年にカヴァーしたものです。

解説:萩原健太

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第251回 萩原健太のotonanoラジオ#133

2022/04/19 公開

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

1.

野宮真貴

スウィート・ソウル・レヴュー (duet with Rainych, feat. evening cinema)

『New Beautiful』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

2.

野宮真貴

CANDY MOON

『New Beautiful』

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

3.

野宮真貴

美しい鏡

『New Beautiful』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#133

『歌う「おしゃれ手帖」~野宮真貴コラボレーションCollection~』

▶ CLICK TO PLAY Apple Music, Spotify, LINE MUSIC

各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. また恋におちてしまった / ピチカート・ファイヴ

おしゃれ番長、野宮真貴さんをお迎えした「otonanoラジオ」。素敵でしたー。番組の中でも話題になりましたが、野宮さんは本当にいろいろな音楽仲間たちとコラボレートしていらっしゃって。どんな場でも、自分の個性も相手の個性も殺すことなく、絶妙な距離感で歌声を提供なさっています。てことで、今回のプレイリストは野宮さんの歌声が楽しめる様々なコラボ音源集。まずは何と言ってもピチカート・ファイヴ。1990年に三代目ヴォーカルとしてバンドに途中加入してからほぼ10年間、ごきげんな歌声を聞かせ続けてくれました。今回は1999年リリースの通算12作目、ずばり『ピチカート・ファイヴ』というアルバムのオープニング・チューンから。
2. Tokyo Rouge (feat. 野宮真貴) / Night Tempo

近年のシティ・ポップ・ブームの仕掛人のひとりとも言われる韓国人プロデューサー/DJ、ナイト・テンポ。野宮さんの新作『New Beautiful』でもコラボしていますが。そんなナイト・テンポが去年の暮れに初めてメジャー・レーベルからリリースしたアルバム『Ladies In The City』からのナンバーです。野宮さんが作詞とヴォーカルを担当しています。
3. 晴れた午後は代官山で (feat. 野宮真貴) / DJ Hasebe

韓国DJに続いては日本のシーンをリードするトップDJのひとり、DJ HASEBEの音を。 “もし自分が90年代初期の渋谷系アーティストだったら”という設定のもとでDJ HASEBEが作ったという2017年作品です。
4. Beautiful (feat. 野宮真貴) / 中塚武

野宮さんのコンサートの音楽監督をつとめたりしたこともあるクラブ・ミュージック界のマエストロ、中塚武が2008年にリリースしたアルバム『Kiss & Ride』より。オープニングを飾っていたナンバーです。
5. Mi Fa Sognar feat. Maki / DJ Rodriguez

イタリアを代表するダンス・ミュージック・レーベル“イルマ”のトップDJとして、ブラジリアンからラウンジ、キャッチーなトラックまで次々と披露して人気を博した故・DJロドリゲスとの共演音源です。
6. 59番街橋の歌 (feat. 野宮真貴) / 矢舟テツロー

番組にゲストで出て下さったこともある矢舟テツローさんと野宮さんの共演。去年暮れに小西康陽プロデュースでリリースされたアルバム『うた、ピアノ、ベース、ドラムス。』から、サイモン&ガーファンクル〜ハーパース・ビザールのヒット曲のカヴァーです。
7. ピクニック / ポータブル・ロック

ピチカート・ファイヴ加入以前に野宮さんが在籍していたバンド、ポータブル・ロック。今回の『New Beautiful』でも再結集していますが。彼らの過去音源は残念ながらあまり配信されておらず。唯一、1990年に出た未発表音源集『ビギニングス』だけがストリーミングされています。なので、そのアルバムから1曲。
8. お散歩 / ハルメンズ

ピチカートよりもポータブル・ロックよりも前、まだソロ・デビューすらしていない時期にレコーディングされた音源を。パール兄弟とヤプーズの前身的なニュー・ウェイヴ・バンド、ハルメンズが1981年にリリースしたアルバム『ハルメンズの20世紀』からのナンバーです。短い曲ながら、なんとゲストとして参加した野宮さんひとりがリード・ヴォーカルをとっています。
9. テディベアとパスワード (feat. 野宮真貴) / トベタ・バジュン

坂本龍一の「RADIO SAKAMOTO」卒業生としてもおなじみのサウンド・クリエイター、トベタ・バジュンが2015年にリリースしたアルバム『TOKYO GALAXY』より。“未来型渋谷系ポップ・チューン”というキャッチコピーが付いていたっけ。
10. piano lesson (feat. 野宮真貴) / 古川本舗

インターネットへの楽曲アップロードから活躍の場を広げていったソロ・ポップ・ユニット、古川本舗が2011年にリリースしたアルバム『Alice in Wonderword』より。
11. Love Song (feat. Maki Nomiya) / Fernanda Takai

2015年、日本とブラジルの外交関係樹立120周年と、在サンパウロ日本国総領事館100周年を記念して、野宮さんと、以前から交流のあったブラジルの日系三世シンガー、フェルナンダ・タカイとがコラボして領事館にプレゼントした1曲です。グローバルです。
12. 歌う「おしゃれ手帖」 / 野宮真貴

そして、ラストは野宮さんのソロ名義アルバムから。たくさんいいアルバムがありますが、今回は2005年の『DRESS CODE』の収録曲をどうぞ。

解説:萩原健太

野宮真貴さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第250回 萩原健太のotonanoラジオ#132

2022/04/12 公開

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

モコ・ビーバー・オリーブ

海の底でうたう唄(1969年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

草間ルミ

時計をとめて(1970年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

加藤和彦と北山修

あの素晴らしい愛をもう一度(1971年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

4.

大滝詠一

恋するカレン(1981年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

朝妻一郎

『高鳴る心の歌 ヒット曲の伴走者として』

アルテスパブリッシング刊
四六判・並製 | 320頁

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#132

『あなただけおやすみなさい~ソロも含めてぜーんぶおニャン子!』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. じゃあね / おニャン子クラブ

先週に引き続き日本を代表する音楽出版社、フジパシフィックミュージック代表取締役会長の朝妻一郎さんをお迎えした『otonanoラジオ』。先週は朝妻さんの最新著書『高鳴る心の歌』に登場してくる洋楽ヒット曲を集めたプレイリストをお届けしました。なもんで、今週はその邦楽編かなぁ…と思って選曲し始めたのだけれど。選んでいるうちに、あ、フジパシと言えば、やっぱおニャン子クラブだよな、と思い至り。今週はぼくの好きなおニャン子ナンバーをソロものも含めて12曲セレクトしてみました。今回も超おなじみどころは基本的に外しつつのセレクション。まあ、ぼくもおニャンコ大好きだったので、好きな曲を並べたらこんなもんじゃとても収まりきらないわけですが(笑)。キリがないので、とりあえずの12曲。まずは朝妻さんもご著書の中で“いちばん好きなおニャン子の曲”と書いていらっしゃったシングル・ヒットから。初期スタメンのひとり、会員番号5番、中島美春の芸能界からの卒業を記念して彼女のヴォーカルをフィーチャーした1986年の大ヒットです。
2. 八月、最初の水曜日 / 渡辺満里奈

会員番号36番、途中加入ながら中期おニャン子のエースとしてグループを引っぱった満里奈さん。「深呼吸して」「ホワイトラビットからのメッセージ」「マリーナの夏」など、ビッグ・ヒット・シングルも多数ありますが、今日はあえてアルバムからの1曲を。1988年の『SUNNY SIDE』のオープニングを飾っていたナンバーです。
3. 心もJUMPして! 夏のイントロ / 福永恵規

この人も忘れちゃいけないおニャン子のスタメン。会員番号11番。1987年、アニメ映画『プロジェクトA子』の主題歌としてトップ20ヒットを記録したナンバーです。作詞・作曲は竹内まりや。
4. 左胸あたり / 岩井由紀子(ゆうゆ)

会員番号19番。「天使のボディガード」を筆頭に、キュートで元気なノヴェルティ系のポップ・チューンで大当たりをとったゆうゆですが。常々、松田聖子さんとか河合その子ちゃんのような切ない曲も歌いたいと発言していたっけ。そんな思いをついに果たした1988年のソロ・シングル5作目。売上的にはダウンしたものの、いい曲でした。
5. JESSY / 河合その子

そんなゆうゆも憧れていたその子ちゃん。一時期最強の人気を誇った会員番号12番。彼女のフレンチポップス路線の集大成とも言うべき7作目のシングル、1987年のヒットです。作・編曲はもちろん、現・ご主人の後藤次利さん。
6. プリントの夏 / 内海和子

会員番号13番。ソロ・デビュー前から、おニャン子クラブのシングルB面でちょいちょいメイン・ヴォーカルをつとめていたことでもおなじみ。この曲も1986年のおニャン子シングル「お先に失礼」のB面に収められていたナンバー。
7. 渚の『・・・・・』 / うしろゆびさされ組

ゆうゆと高井麻巳子のデュオ・ユニット、うしろゆびさされ組のシングル5作目。この子たちの勢い溢れるグルーヴ、最高でした。ミュージックカセットで死ぬほど聞きました。ミュージックカセットってメディアが思い切り似合う子たちでした。
8. ちょっと Fallin' Love / 渡辺美奈代

満里奈ちゃんとのダブル・ワタナベとしても人気を博した会員番号29番。今日は1988年、鈴木慶一プロデュース・作曲によるソロ・シングル第8弾を。
9. 木洩れ陽のシーズン / 高井麻巳子

うしろゆびさされ組のひとり、会員番号16番。現在は、おニャン子の仕掛け人のひとりでもあった秋元康さんの奥さまとしてもおなじみ。そんな彼女が結婚引退する直前、1988年にリリースした最後のシングル曲を。
10. 夏を待てない / 国生さゆり

会員番号8番。この人のソロ・ヒットといえば今なおバレンタイン・デーになるとあちこちでかかりまくる「バレンタイン・キッス」がおなじみですが。今日はそれに続く1986年のソロ・シングル第2弾を。作詞・秋元康 、作曲・後藤次利 、編曲・佐藤準という初期おニャン子トライアングルの作品です。
11. 内緒で浪漫映画(ラブ・ストーリー) / 新田恵利

会員番号4番。おニャン子の会員番号1〜3番はいろいろ不祥事などがあってデビューとほぼ同時に脱退してしまったため、初期スタメンとしてはもっとも若い会員番号のメンバーになってしまった。そんなことも含めて、この子のことを嫌いなおニャン子ファンはいないのでは…とすら。ぼくも大好きでした。ぶひゃっとした声がいいんだよねー。名曲も多い人ですが、今日は尾崎亜美・作曲の4作目のソロ・シングルを。1986年の作品です。
12. あなただけおやすみなさい / おニャン子クラブ

工藤静香、生稲晃子、斉藤満喜子、吉沢秋絵、城之内早苗、立見里歌、樹原亜紀、名越美香、白石麻子、山本スーザン久美子、我妻佳代などなど。まだまだたくさんの名前を思い出すわけですが。ラストはグループもので。1987年のシングル「NO MORE 恋愛ごっこ」のB面曲です。

解説:萩原健太

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第249回 萩原健太のotonanoラジオ#131

2022/04/05 公開

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス

ビタースウィート・サンバ(1965年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

カーペンターズ

遙かなる影(1970年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

スパイス・ガールズ

トゥー・ビカム・ワン(1996年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

4.

クリス・モンテス

愛の聖書(1969年)

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

朝妻一郎

『高鳴る心の歌 ヒット曲の伴走者として』

アルテスパブリッシング刊
四六判・並製 | 320頁

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#131

『朝妻一郎・著<高鳴る心の歌 ヒット曲の伴走者として>読書のサウンドトラック』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 花のサンフランシスコ / スコット・マッケンジー

日本の音楽出版ビジネスの草創期から日本のポップ・シーンを裏側から育て続けてきた重要な存在、朝妻一郎さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。出版なさったばかりのご著書『高鳴る心の歌〜ヒット曲の伴走者として』をテーマに、いろいろと興味深いお話を聞かせていただきました。55年の現場経験をもとにした本だけに、ほんの30分番組では到底全てをうかがうことなどできないわけで。ここはみなさん、ひとつ、『高鳴る心の歌』を手にして読んでいただくしかないわけですが。読むにあたって少しでも臨場感を得ることができるよう、本にタイトルが登場してくる様々な楽曲たちの中から、1960〜70年代あたりの洋楽ものを中心に、プレイリストにまとめてみました。読書のサウンドトラックとしてお楽しみください。まずは、1967年、朝妻さんが初の米国視察に出かけた際、同行した当時のニッポン放送常務・石田達郎さんと、米国留学中だった亀渕昭信さんとともに見たという伝説のモンタサー・ポップ・フェスティバルのテーマ曲を。1967年に全米チャート4位まで上昇したヒットです。
2. カム・オン・レッツ・ゴー / マッコイズ

師匠筋にあたる高崎一郎さんがDJをつとめることになる新番組『オールナイト・ニッポン』のテーマ曲候補として朝妻さんが最初に選んだ曲。が、高崎さんから歌ものはダメ、とNGを食らった曰く付きの1曲です。もともとは「ラ・バンバ」のヒットでおなじみ、リッチー・ヴァレンスが1958年に放ったヒット曲。それを1966年、リック・デリンジャー率いるザ・マッコイズがカヴァーしたヴァージョンを朝妻さんは当初セレクトしたのでした。
3. トップ・オブ・ザ・ワールド / リン・アンダーソン

これは1970年代もの。1972年に日本独自でシングル・カットされたカーペンターズのレパートリーです。当初アメリカではカーペンターズのオリジナル・ヴァージョンがシングル・カットされなかったため、朝妻さんの1970年代の仕事仲間だったバド・デインが「ローズ・ガーデン」のヒットでおなじみのポップ・カントリー・シンガー、リン・アンダーソンのもとに持ち込みカバーさせました。それが1973年半ばに全米カントリー・チャート2位にランクするヒットに。その戦績に後押しされて本家カーペンターズもようやくシングル・カット。1973年暮れに全米1位に輝くヒットとなりました。
4. ボビーに首ったけ / マーシー・ブレイン

1976年に朝妻さんが音楽出版社エンターテインメント・カンパニーと契約した際に紹介されたというプロデューサー、ゲイリー・クラインがかつて1962年、ヘンリー・ホフマンと共作したヒット曲。この曲が好きだったという朝妻さんの熱い一言がこの76年の契約を取り付けるにあって大きく物を言ったのではないか、と朝妻さんは本の中で推測なさっています。ポップス・マニアとしての情熱がビジネスにも大いに活かされた好例です。
5. ハイ・ロン・ロン / クリスタルズ

朝妻さんの師匠、高崎一郎さんは洋楽ポップスに面白い邦題をつける名人だったようで。『高鳴る心の歌』にはそのあたりのエピソードもいくつか記されています。そのひとつが、今では「ダ・ドゥ・ロン・ロン」という原題のまま日本でもおなじみになった本曲。1960年代当時この曲の配給をしていたキング・レコードの武田一男さんの依頼で高崎一郎さんが付けた邦題が「ハイ・ロン・ロン」でした。麻雀好きだった高崎さんが麻雀用語から思いついたものだったとか。ご存じ、フィル・スペクターがプロデュースした1963年、全米3位のヒットです。
6. 恋はスバヤク / ガス・バッカス

米ドゥー・ワップ・グループ、デル・ヴァイキングスのリード・シンガーだったガス・バッカスが、兵役で駐屯していたドイツでソロ・シンガーとしてリリースしたナンバー。原題は「Short on Love」。アメリカではまったくヒットしなかった曲ですが、当時ポリドールの洋楽担当部員だった渡辺さんが“日本で絶対売れる”と見つけてきて、高崎一郎さんに邦題を付けてほしいとリクエスト。そこで高崎さんが命名したのが「恋はスバヤク」という名(迷?)邦題だった、というエピソードも『高鳴る心の歌』で楽しめます。このキャッチーな邦題のおかげもあって、渡辺さんの思惑通り、この曲は日本で大当たり。この渡辺さんこそ、後に作曲家として大成功を収める筒美京平さん、その人だったのでありました。
7. カム・バック・トゥ・ミー / ロイ・オービソン

高崎一郎門下としてともに切磋琢磨していた亀渕昭信さんと朝妻さんがキング・レコードの屋根裏部屋に眠っていたほこりだらけのレコードの中から発掘して、日本独自のヒットに結びつけた洋楽曲のひとつ。本国アメリカではアルバム収録曲のひとつでしたが、日本では1964年にヒットしました。
8. 愛しのラナ / ヴェルヴェッツ

これも亀渕&朝妻がキングの屋根裏から発掘した日本独自の洋楽ヒットのひとつ。前曲を歌っていたロイ・オービソンが見出したドゥー・ワップ・グループ、ヴェルヴェッツは本国アメリカでは「トゥナイト」という曲をヒットさせた存在として知られているのだけれど、日本では断然こちら。1963年に話題を集めました。
9. 君にダウン / レニー・ウェルチ

朝妻さんが初めてライナーノーツを書いた洋楽シングルのひとつ。今回のご本の中では当時の日本盤シングル同様“レニー・ウェルク”と表記されていますが、今は“レニー・ウェルチ”とカタカナ表記するのが普通なので、そちらで。そのウェルチさんが古いスタンダード・ナンバーをカヴァーして1963年に全米4位に送り込んだヒットです。
10. 太陽はもう輝かない / ウォーカー・ブラザース

これも朝妻さんがライナーを書いた洋楽シングルのひとつ。山下達郎さんが後年、このライナーに興味を持ったとラジオで語っていたというエピソードも。もともとはフォー・シーズンズのリード・シンガー、フランキー・ヴァリが1965年にリリースしたソロ・シングル。あまりヒットしませんでしたか、それを翌1966年、ウォーカー・ブラザースがカヴァーして全米13位、全英1位の大ヒットに仕立て上げました。
11. イザベル / シャルル・アズナブール

1960年代、パシフィック音楽出版(PMP)の設立に大きく関わった朝妻さんが、PMP初期に契約した洋楽曲のひとつ。1968年のナンバーです。
12. 白い恋人たち / フランシス・レイ

これもPMPが契約して日本で大ヒットしたヨーロッパ楽曲のひとつ。1968年にフランスのグルノーブルで行われた第10回冬季オリンピックの記録映画の主題歌。「ある愛の詩」「男と女」「パリのめぐり逢い」「愛と哀しみのボレロ」など多くの映画音楽を手がけたフランシス・レイの代表曲のひとつです。

解説:萩原健太

朝妻一郎(フジパシフィックミュージック代表取締役会長)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第248回 萩原健太のotonanoラジオ#130

2022/03/29 公開

杉真理さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

杉真理さんをゲストに迎えて(その2)

1.

杉真理

夢みる渚

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』

杉真理さんをゲストに迎えて(その2)

2.

杉真理

Love Her

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』

杉真理さんをゲストに迎えて(その2)

3.

大滝詠一

Water Color

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#130

『Love Her~ハネているシャッフルを採り入れたポップス集[短調]編]~』

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1. Love Her / 杉真理

先週に引き続き杉さんをお迎えして“ナイトラ2”の話題で盛り上がった『otonanoラジオ』。リバプール・サウンドがひとつの裏テーマになっている“ナイトラ2”ですが、さらに掘り下げていくと、大滝さんが1972年にリリースした「空飛ぶくじら」というシングルがもうひとつの重要な裏テーマになっているような…。そんなことを知ることもできた杉さんとのトークでした。というわけで、今週のプレイリストは「空飛ぶくじら」からイメージを広げたセレクション。大滝さんの「空飛ぶくじら」、杉さんの「Love Her」のような、短調で、♪チャン・チャン・チャン・チャン…とシャッフルでハネている感じの曲特集です。以前、スカートの澤部くんをゲストに迎えたとき、長調のものも含めて♪チャン・チャン・チャン・チャン…とハネている曲のセレクションをお届けしたことがあったのですが、それの短調特化ヴァージョン(笑)。まずはとっかかりとして、今回40周年記念盤が出たばかりの『ナイアガラ・トライアングルvol.2』より、杉さんの「Love Her」を改めて。
2. ユア・マザー・シュッド・ノウ / ビートルズ

で、大滝さんがかつて「空飛ぶくじら」をレコーディングする際、脳裏で意識していたというポール・マッカートニー作品。1967年の楽曲です。
3. エレノア / タートルズ

タートルズの場合、この種の曲の代表作でもある「ハッピー・トゥゲザー」という必殺アイテムがあるのですが。ぼくは個人的にこっちの曲のほうが好きなもんで。「ハッピー・トゥゲザー」がヒットした翌年、1968年にリリースされた「エレノア」をぜひ。
4. 雨に消えた初恋 / カウシルズ

1960年代後半、故・大橋巨泉さんが毎週土曜の午後に司会していたテレビ洋楽番組『ビート・ポップス』でこのバンドを紹介する際、必ず“牛も知ってるカウシルズ”と言ってたもんで(笑)。ある年齢以上の洋楽ファンは、カウシルズと聞くと条件反射的に“牛も知ってる…”と言ってしまうわけですが。そんな牛も知ってるカウシルズが1967年に世界中で大ヒットさせた代表曲です。
5. ワン / ハリー・ニルソン

これも大滝さんの「空飛ぶくじら」にとって大きなインスピレーションになったという曲。スリー・ドッグ・ナイトの特大ヒット曲としておなじみですが、今回は作者であるニルソンのヴァージョンで。1968年の大傑作曲です。
6. 飛べない空 / はっぴいえんど

大滝さんのバンドメイト、細野晴臣さんもこの種の曲を初期、作っていました。はっぴいえんどが1970年にリリースしたファースト・アルバム、通称“ゆでめん”より。
7. サニー・アフタヌーン / キンクス

今回の選曲の中ではいちばん古い曲かな。1966年、キンクスが放った全英ナンバーワン・ヒットです。
8. ピープル・アー・ストレンジ / ドアーズ

1967年のナンバー。この種の曲調ってほとんどが1967〜68年あたりに固まっているのが面白いです。それを受けて、1970〜72年ごろに大滝さんや細野さんもそういうオリジナル曲を作って…。そういう時期でした。
9. ブラックベリー・ウェイ / ムーヴ

ロイ・ウッド、ベヴ・ベヴァンらが在籍していたバンド、ムーヴがやはり1968年にリリースしたシングル。この後、ジェフ・リンもバンドに加入し、やがてELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)へと発展していくバンドでありました。
10. チェリー・ヒル・パーク / ビリー・ジョー・ロイヤル

のちにディープ・パープルがカヴァーすることになる「ハッシュ」をはじめ、ちょっとソウルフルなカントリー・ポップ系ヒットを多く放ったビリー・ジョー・ロイヤルが1969年にリリースしたシングルです。
11. キラー・クイーン / クイーン

で、たぶんこれが杉さんの「Love Her」を除けば今回のセレクション中もっとも新しい曲かな。1974年の大ヒットです。コーラスがすごすぎて、やばいです。ぼくが買った初めてのクイーンのレコードはこの曲のシングル盤でした。
12. 空飛ぶくじら (LIVE) / 大滝詠一

ラストは大滝さんで…と思ったものの。実はこの曲のオリジナル・シングル・ヴァージョンはいまだストリーミングされておらず。仕方ないので、1978年に出たライヴ・ヴァージョンで失礼します。オリジナル・ヴァージョンの配信も切に希望します。

解説:萩原健太

杉真理さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!