ジャズメガネのセンチなジャズの旅

120. 日野皓正クインテット『LIVE! / ライヴ!』大友義雄&土岐英史 アルト・マッドネス『ラヴァー・マン』
120. 日野皓正クインテット『LIVE! / ライヴ!』大友義雄&土岐英史 アルト・マッドネス『ラヴァー・マン』

   TBMライヴ特集2ということで、今回、日野皓正クインテットの長尺曲を2つに分割オンエアという乱暴な選曲をしてみた。Part1は日野さんのソロ、Part2は当時のピアニスト、益田幹夫ことミッキーのソロをフィーチャーするという趣旨だ。珍しくミッキーのソロをたっぷりと聞いてもらうことが出来たのと、彼の話に触れられることも出来た。
   ところが、その収録の晩、ミッキーに関する悲しい書き込みをFBで見つけたのだ。真偽は定かではないので、ここでは詳細は書けないが良い話ではない。オンエア曲を聴きながら、どうしているかな、とやけに気になっていたところだった。
   ミッキーは1970年代で最も好きなピアニストの一人。繊細で切れのあるタッチ。美青年。ケイコ・リーの歌伴を務めたこともあり、終演後に一緒にお蕎麦を食べに行ったこともあった。ここでの日野さんとの演奏も美しい。闘病生活が長かったゆえ、消息は長い間、聞いたことがなかった。今はたくさん所有しているミッキーの音源を聴いて祈るしかない。。

text & cut by Kozo Watanabe