ジャズメガネのセンチなジャズの旅
113. ザ・プレイヤーズ『マダガスカル・レディー』
ザ・プレイヤーズ。亡くなった鈴木宏昌さんが1979年に結成したフュージョン全盛時代の人気バンドの一つ。宏昌さんは日野皓正さんのグループでメディアにもよく登場していたので1960年代終わりの頃から知っていた。日野さんのバンドがエレクトリック・マイルス的なサウンドを出していたので、最初からとてもヒップな印象があった。一方、山口真文さんはジョージ大塚グループと日野元彦グループの印象が強く、ショーターのような奏法と音色で多くのジャズ・ファンの心を掴んだ。ザ・プレイヤーズでのソプラノ・サックスは本当にショーターのようで、音色まで似ている。ギターの松木さんはなんでも出来る。岡沢さんのベースは超人的にグルーヴする。そして16ビートの心地良さを叩き出す渡嘉敷さんは若いのにベテランのよう。こんなメンバーで結成されたグループ、ザ・プレイヤーズ。贅沢だったなぁ。。
text & cut by Kozo Watanabe