ジャズメガネのセンチなジャズの旅
112. 増尾好秋『24』
早稲田大学モダンジャズ研究会(ダンモ研)。この名前だけを頼りに受験勉強をしていた高校時代。なぜかというと大人気だった渡辺貞夫カルテットのギタリストの増尾好秋さんとベーシストの鈴木良雄さん、二人がダンモ研の出身だったからだ。特に増尾さんは大学在学中に貞夫さんにスカウトされ、グループに参加。1969年にはベースの鈴木良雄さんと参加した『パストラル』がヒット・アルバムとなった。当時、大学在学中にダンモで二人と共に過ごしたタモリさんはまだ一般人。ジャズを志す若者にとって増尾さんは眩しいほど輝く存在だったのだ。甘いマスクでギターを持たせれば、ウェス・モンゴメリーやジョン・マクラフリンまで魅力的なプレイを繰り広げる。まだアドリブのやり方も分からなかった自分はダンモ研に入ればプロになれると勘違いし、サックスに勉強に頑張った。運良く入試も通り、ダンモ研に入部。一流のプロにはなれなかったけれど、生涯ジャズに関わることが出来ている。ありがとうございます、増尾先輩。。
text & cut by Kozo Watanabe
増尾好秋
『24』
品番:SICP-3150税込価格:¥2,200
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