ジャズメガネのセンチなジャズの旅
103. ヤマ&ジローズ・ウェイヴ『ガール・トーク』
〈ガール・トーク〉というニール・ヘフティの名曲、最初はオスカー・ピーターソンのアルバムで知った。可愛い少女がジャケット写真で〈ガール・トーク〉っていうタイトルの響きが気にいった。日本コロムビアが発売していた頃かな。MPSというドイツのレーベルから発売されたアルバムだ。
MPSのピーターソンはたくさん発売されていて、結局、買ったのは別のアルバムだったけれど、ずっとこの曲は聞くこともないまま、気になっていたのだった。後に、ピーターソンのこの演奏を聴いたが、お洒落でブルージーな曲だなぁ、と思った。一度、サックスでこの曲をやろうと試みたが、自分のサックスではこのお洒落な感じが出せずに挫折した。やはり、ピアノや歌が似合う曲なんだろう、と痛感したものだった。
山本剛さんもアルバム『ガール・トーク』でピーターソンのようにお洒落でブルージーに演奏している。いいなぁ。「お洒落な女子のお喋り」にもう一度、サックスで挑戦してみたいものだ。
text & cut by Kozo Watanabe