ジャズメガネのセンチなジャズの旅
94. 高橋達也と東京ユニオン『処女航海』
失礼しました。。高校生の頃、ニューハードやシャープス&フラッツのジャズのレベルは認識していたけれど、東京ユニオンに関しては歌謡番組のバック・バンドとしか思っていなかった。もちろん、ニューハードやシャープス&フラッツも歌番組に出ていた。でも、メジャー・レーベルからレコードも出していたし、「スイングジャーナル」にも取り上げられ、ジャズ・フェスにも参加して、自分自身も見ていたので根底にジャズがあるのは疑わなかったのだ。しかし、TBMでの東京ユニオンの録音を聴くと、彼らも当時最先端のジャズのクオリティを持っていたのがわかる。リーダーの高橋達也もソロを吹きまくるし、難曲にもトライしている。アレンジャーの使い方も巧みだ。
70年代に戻れるなら、東京ユニオンのライヴを探して生を聴きあさってみたいものだ。
text & cut by Kozo Watanabe