ジャズメガネのセンチなジャズの旅
アラン・プラスキンについてはこの番組の初期に書いたことがある。なので、今回はこのアルバムに参加しているギタリストの杉本喜代志さんについての思い出。。
杉本さんは1971年発売の「ベルリン・ジャズ・フェスティバルの日野皓正」で初めて聞いた。ピアノレスのグループで、そのロック的でフリーにも近い演奏に衝撃を受けたものだった。高校生の時かな。。日野さんのカッコ良さはすでにヒノテル・ブームで知っていたけれど、当時、マイルス・グループにいたジョン・マクラフリンにも通じるギター・サウンドは若者の心にグッと刺さったのだった。
その後、僕はこのアラン・プラスキンを聞くことになるのだが、そのリズム・セクションがまるまる日野皓正クインテットのメンバーだった。ベルリン・ジャズ・フェスの半年前の録音だ。アラン・プラスキンのミステリアスさもさることながら、杉本さんのギター・プレイは日野グループでのスリリングな演奏にも引けをとっていない。
2000年を過ぎて一度ジャズ・コンテストの審査員をご一緒したことがある。審査員の先生方は大御所ばかりで、なぜか私と杉本さんで打ち上げ時にビールを運んだ記憶がある。恐縮した。。杉本さんは憧れのギタリストだったのだから。。。
text & cut by Kozo Watanabe