ジャズメガネのセンチなジャズの旅
78. 和田直『ブルース・ブルース・ブルース』
ブルースはジャズの基本だが、自分で演奏するのはそんなに得意ではない。どちらかというとコードが変わって、サビがあるようなスタンダードの方が性に合っている。なので、いろいろなテンポやキーでブルースばかりを演奏することは自分の音楽ではしない。
ところが、このアルバムの和田直さんのようにブルースが大好きなジャズメンがいる。コード進行は基本どれも同じだ。テンポやリズムを変えてバリエーションを出す。ただ、それだけの違いなのに何曲聞いても飽きない演奏をする。そして、酒を飲みながら聴くと、余計に楽しくなる。そういう演奏をしてくれるのがブルース弾き。黒人のフィーリングが体の中に染みついてしまっているのだろう。日本でも本田竹広さん、山本剛さんもブルース弾きだ。憧れるなぁ、ブルース弾き。。。
text & cut by Kozo Watanabe