ジャズメガネのセンチなジャズの旅
66. 追悼・ジョージ大塚さん
3月に亡くなられたドラマーのジョージ大塚さん。伴奏者としてのドラマーの枠を越え、音楽的なドラマーとしてフロント・プレイヤーにも劣らない演奏でジャズ・ファンを魅了し続けた。スター・プレイヤーはフロントの渡辺貞夫、日野皓正、そしてピアニストの山下洋輔や菊池雅章らが絶大な人気を誇っていたが、インディ・レーベルのスリー・ブラインド・マイスがジョージ大塚さんとベーシストの鈴木勲さんにスポットライトを当てたことにより、ドラマーとベーシストというリズム・セクションからもスターが生まれるようになった。それによって70年代の日本のジャズはサブ・カルチャー、いやど真ん中のカルチャーへと成長していったのだ。
その時代を体験出来たことはとても幸せだったのは言うまでもない。合掌。。
text & cut by Kozo Watanabe