ジャズメガネのセンチなジャズの旅
65.Better Days な日々。
1980年から1982年くらいだけだったが日本コロムビアのBetter Daysレーベルで宣伝の仕事に携わったことがあった。新入社員で入ってすぐの配属で短い期間だったが、今、振り返るととても長い時間に思える。入ってすぐに経験した渡辺香津美さんの大ヒット作「TOCHIKA」。日比谷野音でコンサートをした時には21歳のマーカス・ミラーが初来日した。その年の暮れにはSTEPSの六本木ピットインの全公演にもついた。レーベル在籍アーティストは香津美さんの他、坂田明さん、古澤良次郎さん、向井滋春さん、大野えりさん、カラード・ミュージックなど。当時の日本のジャズ・スターばかり。1982年には坂田明さんらのスーパー・プロジェクトWahahaも誕生。僕もレコーディングに参加させてもらった。なんという幸せな日々だったか。
あれからずっと音楽の仕事を続けている。当時のミュージシャンと先輩諸氏には一生感謝してもしきれない。
text & cut by Kozo Watanabe