ジャズメガネのセンチなジャズの旅

62. 細川綾子『ア・ウィスパー・オブ・ラヴ』
62.  細川綾子『ア・ウィスパー・オブ・ラヴ』

   自分にとってのTBMは1970年代であって80年に入るとほとんど記憶に残るような接点がなくなった。大学もジャズ研も卒業したからだろうか。70年代のTBMの想い出はセピア色という感じではなく、今でも強烈に色濃く記憶に残っている。それだけにセンチメンタル度も強いのだが、1990年代というのは何故だか全体的に記憶に残るような日々が希薄だった。どちらかというと社会的な事件ばかりが思い出される。

   そんな1993年に発売された細川綾子さんのアルバム。当時、出会っていたらどんな形で記憶に残ったのだろうか。きっと記憶に残るアルバムであったはずだ。

text & cut by Kozo Watanabe