ジャズメガネのセンチなジャズの旅

61. 細川綾子『コール・ミー』
61.  細川綾子『コール・ミー』

   細川綾子さんは1960年代にアール・ハインズ楽団の専属歌手だった。そんなキャリアの彼女が日本を代表する『宮間利之とニューハード』と共演、堂々とした歌唱を披露したのは当然だった。伴奏のニューハードも熱く取り組んでいる。山木幸三郎さんのアレンジも緻密だ。

   山木さんはニューハードのギタリストで作曲、編曲も担当。浅川マキさんの「カモメ」の作曲でヒットも飛ばした。一度だけ、お会いしたことがあり、瀬川昌久先生と三人で写真を撮っていただいたことがある。その後、間もなく亡くなられた。お会い出来たことは大切な思い出だ。

text & cut by Kozo Watanabe