ジャズメガネのセンチなジャズの旅
59. 中村照夫グループ『ユニコーン』笠井紀美子+峰厚介カルテット『イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー』
三つ子の魂。。、とはよく言ったもので1970年代前半、中学生から高校生の時代にかけてジャズに接していった僕にとって、その時代を反映したハードなジャズというものは原点であり、その後も消え去らない重要な要素になった。
ジョン・コルトレーンに多大な影響を受けたサックス奏者たちは何時もスピリチュアルな演奏に命がけだった。「ユニコーン」でのスティーヴ・グロスマンも「イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー」の峰厚介も超ハード。熱いプレイに触発され、歌姫の笠井紀美子もハードなジャズを繰り広げている。
その後、フュージョンを経てソフトなジャズもビジネス的に成功していくが、僕は今でもハードなジャズに夢中だ。
text & cut by Kozo Watanabe