DJ OSSHY TOKYOの未来に恋してる!
安心・安全・健康的なディスコ・カルチャーを伝達することを使命とするDJ OSSHYのインタビュー連載
第34回【対談⑧ クリス松村 × DJ OSSHY[前編]】
OSSHYさんのディスコはやっぱり安心しますね! 選曲に無理がないというか。全米ヒットした曲も、いわゆるディスコ・ヒットも全部おさえられているから。「ディスコの日」のこともニュースで知りましたよ!(クリス松村)
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の日本公開日が7月22日だったということで、去年2018年に日本記念日協会に認定してもらったんです。ぜひ、22日はディスコ三昧の1日を送ってほしいですね。(DJ OSSHY)
── DJ OSSHYの連載「TOKYOの未来に恋してる!」の対談シリーズに8人目としてご登場するのはタレントのクリス松村さんです。クリスさんはソニー・ミュージックダイレクトより『クリス ミュージック プロマイド』というコンピレーション・シリーズもリリースされていて、6月26日には第3弾の『クリス ミュージック プロマイド〜あの空と旅のカセット〜』をリリースされました。洋楽、邦楽問わず音楽への深い造詣から音“楽”家(おんらくか)としても活躍されているクリスさんですが、ディスコ・ミュージックにも深い知識をお持ちと聞いていますが、中でもお気に入りなのはチャカ・カーンと伺っていますが。
クリス松村 そうなんです。ルーファス時代の来日公演は観ていないんですが、’85年以降は皆勤賞。2003年に日本武道館で行われた東京スカパラダイスオーケストラとのコラボレーション・ライヴも観ています。プリンスのカヴァー「フィール・フォー・ユー」が死ぬほど好きで、アルバム全曲も素晴らしいんですが、じゃあディスコかと言われるとちょっと躊躇してしまうんですよね。ヒットチャートの上位、アメリカでは’84年3位までに上昇したので、ディスコでも盛り上がらないわけはない。でも、ディスコ・ヒットというのはビルボードのHOT100にランクインされないような知る人ぞ知る曲というイメージが自分の中にある。自分のラジオ番組でもそうした曲を特集することもあるんですが、リスナーの間で温度差が生まれるんですよね。OSSHYさんはわかると思いますが、当時ダンスフロアで踊った人という体験がないと、その楽曲の魅力が伝わりにくい。ディスコだけでヒットした曲は聴いていておもしろくないわけじゃないんですが、ダンスフロアをイメージできないと魅力が半減してしまうと思うんですよね。だから、完璧なディスコ特集を組みたくても実現させるのが難しい。
DJ OSSHY わかります。ぼくがパーソナリティーを務めているInterFMの番組『RADIO DISCO』はディスコ世代やディスコに興味を持っている人がリスナーのメインなので、逆に当時はディスコの定番や人気曲じゃなかったけれど、平成、令和の新たなディスコ・ヒットとして定着させたい曲をどう盛り込んでいくかをいつも考えています。
クリス松村 でも、ラジオのリスナーってリアルに顔がわからないけど、ダンスフロアって目に見えるから、それはそれで大変ですよね。ダンスフロアにいる人数で盛り上がりの度合いがわかるから。あれ、この曲かかると全員食べるのをやめるの!? って(笑)。OSSHYさんがDJをスタートさせたのは’82年とお聞きしましたが。
DJ OSSHY はい、そうです。いわゆるサーファー・ディスコ全盛期にキャリアをスタートさせました。渋谷「キャンディ・キャンディ」で1年ぐらい先輩について修行させてもらい正式にデビューさせてもらったのが’82年でした。
クリス松村 ‘82、‘83年だと、ミケール・ブラウンの「ソー・メニー・メン、ソー・リトル・タイム」とかがヒットしてましたね。当時新宿のディスコでかかって、恐ろしいくらいに人がダンスフロアに殺到してきた光景が蘇ります。ちょっと後だとフィリス・ネルソンの「アイ・ライク・ユー」とか。ディスコに通ううちに、だんだんとこの曲はウケるだろうな、というのがわかってくる。でも、つなぎが難しいですよね。
DJ OSSHY そこがDJに問われるいちばんのセンスですね。今も難しいです。正解がないというか、その日のお客さんの層やお店、季節によっても変わってきますので。当時、ディスコはメディアとしての機能もあったので、ヒットしそうな曲を一晩に2回、3回とかけたこともありましたね。そうしてディスコだけのヒット曲が生まれていった。
クリス松村 そうそう、どこのお店から火が着いたヒットなのかとか。新宿、渋谷、六本木と客層や雰囲気が違うこともあって、どういう曲がウケるのかというも違っていたし。ちなみにディスコの初体験はどのお店だったんですか?
DJ OSSHY 生まれて初めて行ったのはプカプカというディスコで’81年のことでした。そこからは新宿のB&BとかG・B RABBITSに……
クリス松村 うわ〜! 東亜会館のB&B! あそこは本当に入りやすかったですよね。でも、早い時間は断られるときがあった。結局、入れてはくれるんだけど。B&Bは食事が美味しいというわけじゃなかったけど、いっぱい食べられたんですよね。
DJ OSSHY そうでした、そうでした。渋谷だとお世話になるキャンディ・キャンディ、ラ・スカーラに行ってましたね。
クリス松村 渋谷は全然わからないんですよ。私のディスコ・デビューは六本木でキサナドゥ。あと同じスクエアビルに入っていたのだと、ファーマーズ・マーケット。
DJ OSSHY そのふたつは私のほんの少しだけ上の世代、お兄さんたちがよく行っていたお店として話はよく聞いています。憧れの先輩たちです。
クリス松村 あとは新宿のニューヨーク・ニューヨークとか。でも、忘れちゃいけないのが、二丁目のZIP。ディスコと言えばゲイ。ゲイと言えばディスコです。
DJ OSSHY NEW SAZAEではなく?
クリス松村 NEW SAZAE? あとはMAKO?
DJ OSSHY 紫苑とはすごく仲良くさせてもらっていたんです。
クリス松村 そうだったんですか。でも、私たちの世代のトレンドはZIPでした。忘れてほしくないのは、二丁目にもディスコ文化があって、みんな楽しく踊っていたということ。
DJ OSSHY まさに。ゲイ・カルチャーで発展していったディスコは’78年、’79年あたりにピークを迎えるわけで、その代表的なクラブであったニューヨークのスタジオ54の全盛にプレイされていた音って最高ですよね。
クリス松村 本当に最高である一方で、最高であったと同時にとてつもない大きなハードルも作ってしまったんですよね。例えば山下達郎さん、松任谷由実さんの曲やアレンジに耳が慣れて基本になってしまっているのと同じことで、スタジオ54時代の音を超えられる曲やアレンジに出会える機会が本当に少なくなってしまった。フィリー・ソウルも含めて、メロディも美しかった。そういう意味でのディスコの魅力が引き継がれている現在の楽曲はリゾの「ジュース」くらいですね。本当に最高で、ザ・ウェザー・ガールズも真っ青ですよ(笑)。でも、今は踊りたくても踊りに行けない。
DJ OSSHY え? 最近はディスコに行かれてないんですか?
クリス松村 だって、クリス松村が踊ってると思われるのが嫌だし。でも、踊りはうまいままですけど。
DJ OSSHY じゃあ、ぜひ私のディスコに遊びに来てくださいよ!
クリス松村 いえいえ、もっと行きたくない(笑)。
DJ OSSHY どうしてですか(笑)!?
クリス松村 絶対に「そこで踊っているのは〜」って、OSSHYさんアナウンスするでしょう(笑)?
DJ OSSHY じゃあ、そこはオフレコで(笑)。お誘いするので、お待ちしています。
クリス松村 でしたら考えます(笑)。でも、OSSHYさんのディスコはTVのニュースで拝見したので、どんな感じかはわかってます。その時はファミリーディスコが取り上げられていましたが、OSSHYさんのディスコはやっぱり安心しますね。選曲に無理がないというか。HOT100でヒットした曲も、いわゆるディスコ・ヒットも押さえられているから。あと、「ディスコの日」もニュースか何かで知りましたよ。
DJ OSSHY ありがとうございます! 映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の日本公開日が7月22日だったいうことで、2018年に日本記念日協会に認定してもらったんです。でも、その認定されたタイミングがGW直前だったので、昨年は準備期間がなくてほとんど何もできませんでしたが、今年は全国公募でディスコの日のロゴも作らせてもらいました。ぜひ、22日はディスコ三昧の1日を送ってほしい。私の方では恵比寿でイベントを行う予定になっています。
クリス松村 ぜひ、24時間ぶっ続けのディスコを!
DJ OSSHY いや、本当に。実現に向けて、体力作りから始めます(笑)。
[後編]に続く
対談進行・文/油納将志 写真/島田香
- ●クリス松村
- オランダの政治都市ハーグで誕生。日本に帰国後も、学生時代にアメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、フランス、オーストリア、ポルトガル、エジプト、ギリシャなどの海国、各都市をまわる。 邦楽,洋楽問わずの音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、CDの音楽解説、 航空会社の機内放送オーディオプログラムの構成,ナレーションなども手掛けた。 出演するラジオ番組の構成はすべて自ら行う。 アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚所有、現在も収集中。 大物アーティストとの対談もこなすなど、アーティストからも認められるほどの、大の音楽ファン。
DJ OSSHY オフィシャルファンクラブ オープン!
DJ OSSHY 出演スケジュール
7月19日(金) | ナバーナマンスリーパーティー @ エスプリトーキョー |
7月20日(土) | RADIO BERRY「TOCHIGI TOYOTA WEEKEND FREE STYLE」 コメント出演 |
7月20日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
7月20日(土) | LOVE FM「SPIN THE WHEEL」 電話出演 |
7月20日(土) | InterFM897「TECHNOS COLLEGE Young Blood」生ゲスト出演 |
7月21日(日) | FM SALUS「【Link~Sunday~】リンクサンデー」 コメント出演 |
7月21日(日) | ぼんちアゲアゲ ダンスパーティ @ 恵比寿ガーデンルーム |
7月22日(月) | InterFM897「THE GUY PERRYMAN SHOW」 コメント出演 |
7月22日(月) | エフエム世田谷「Bee Up! Setagaya」 コメント出演 |
7月22日(月) | RADIO BERRY「B・E・A・T」コメント出演 |
7月22日(月) | ラジオNIKKEI「ディスコミュージックスペシャル」出演 |
7月22日(月) | 7/22「ディスコの日」SPECIAL Dynasty Tokyo Surfer's Night @ 恵比寿アクトスクエア http://www.osshy.com/schedule/view/860 |
7月27日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 17:00~18:00 生放送 |
7月28日(日) | サンデーディスコ @ 西麻布エーライフ |
8月2日(金) | DISCO LEON @ グランドハイアット東京 |
8月3日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
8月4日(日) | DISCO Soka City Premium Night @ 草加アコスホール |
8月10日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
8月13日(火) | Family Disco 80’s Night Fever in CITTA’ 2019 令和元年スペシャル! 第1部 @ CLUB CITTA’ http://www.osshy.com/schedule/view/969 |
8月13日(火) | 80’s Night Fever in CITTA’ 2019 令和元年スペシャル! 第2部 @ CLUB CITTA’ |
8月15日(木) | CHERYL LYNN @ Billboard Live TOKYO |
8月15日(木) | BSフジ「DJ OSSHY DISCO TV」#5 |
8月16日(金) | ナバーナマンスリーパーティー @ エスプリトーキョー |
8月17日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
8月18日(日) | IKURA'S AMERICAN FESTIVAL アメフェス @ 富士スピードウェイ |
8月20日(火) | イベント出演予定 |
8月23日(金) | BACK TO THE 80’s DISCO NIGHT @ グランドホテルニュー王子 |
8月24日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
8月25日(日) | サンデーディスコ @ 西麻布エーライフ |
8月27日(火) | 企業イベント出演予定 |
8月28日(水) | EVVIVA!DISCO Special Day @ ららぽーと海老名 |
8月30日(金) | BON DISCO 2019 @ グランドハイアット東京 |
8月31日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00~18:00 生放送 |
イベントは変更になることもございます。 詳しくはDJ OSSHY公式サイト(www.osshy.com) をご参考ください。