ジャズメガネのセンチなジャズの旅

30.「ブラジル/土岐英史とサンバ・フレンズ」1981年録音
30.「ブラジル/土岐英史とサンバ・フレンズ」1981年録音

  1980年代はもう仕事についていた。学生の時によく通っていた新宿ピットインから代わって、仕事で六本木ピットインに通うことになる。80年代の六本木ピットインはお洒落なフュージョンやAORが溢れていた。僕が関わっていたベターデイズというレーベルのアーティストも多く出演。渡辺香津美さん、トロンボーンの向井滋春さんや、ヴォーカルの大野えりさんなど、ご機嫌なライヴを聞かせてくれたものだ。仕事でいつもライヴを聞けるなんて本当に幸せだった。このアルバムの土岐さんも、当時ブラジリアン・フュージョンをやっていて、六本木ピットインにもたまに出演していた山下達郎さんのグループにも参加することになる。
 このアルバムにはギターで中村善郎さんが参加。僕が彼の1stアルバムをプロデュースするのはこのアルバムの10年後だった。


text & cut by Kozo Watanabe