DJ OSSHY TOKYOの未来に恋してる!
安心・安全・健康的なディスコ・カルチャーを伝達することを使命とするDJ OSSHYのインタビュー連載
第15回 【ディスコミュージックのニューカマー!】
今の若いアーティストが、70年代、80年代のディスコミュージックのエッセンスを取り入れて、今っぽく料理してくれているというのは、すごくありがたいですよね。
── 今日はちょっと趣を変えて、OSSHYさんも注目している、ディスコミュージックのDNAを受け継ぐ、新人・中堅アーティストについてお話を伺いましょうか。こういうアーティストが今の若い人から注目されてディスコミュージック、ディスコにもっともっと興味を持って欲しいですよね。
OSSHY そうですね、最近ディスコミュージックをルーツに持つ、若いアーティストが増えてきていて、嬉しいですね。たくさん気になるアーティストがいますが、今日はその中から何組か紹介させてください。まずは10月11日にシングル「LA PA PARADISE」で、ワーナーミュージックからメジャーデビューしたBRADIOです。彼らがインディーズ時代からライヴは観ているのですが、とにかく演奏力があって、バンド力が高い。ギターの大山(聡一)君はナイル・ロジャースのカッティングをかなり意識していたり、ベースの酒井(亮輔)君はマーカス・ミラーに影響受けていたり、かなり80’sノリです。ソウルとかファンクという、いってみれば非常にローカルな音楽を広く知ってもらうためには、やっぱりポップなフィールド、メジャーのフィールドで活躍したいという気持ちが強いバンドです。
BRADIO「LA PA PARADISE」
発売中
ワーナーミュージック・ジャパン
振り返ってみると、インディーズ時代に、長年そのドゥーワップとかソウルというローカルな音楽を、東京の大森という街の中で、ずっとパフォーマンスしていたシャネルズ(=ラッツ&スター)が、1980年に「ランナウェイ」でメジャーデビューした感じに近いなと。「ランナウェイ」は完全にポップス路線じゃないですか。ソウルミュージックの中でもかなりディープな音楽をやっていたシャネルズが、そのままドゥーワップをやっても、たぶん売れなかったと思います。だからBRADIOの「LA PA PARADISE」を聴いていると、その時の事を思い出します。わかっていてこういう曲をやるのと、わからないでやるのとは全然違うと思うので、今後の可能性をすごく感じるバンドです。
── ポップですよね。
OSSHY ポップですが、根底にはファンクやソウル、ディスコミュージックの影響を受けているのを感じるし、ヴォーカルが全てファルセットで、抜群のヴォーカル力なんです。フィリップ・ベイリー(アース・ウインド&ファイアー)も真っ青になるような(笑)。親御さんの聴いていたディスコミュージックが身体に入って、自分もそういう音楽でバンドを始め、しっかり受け継がれていて嬉しいですよね。
それとウッディファンクという、オハイオファンクをそのままやっている、女性のトークボックス奏者がいるんですよ。日本のフィメールトークボックス奏者としては、たぶんナンバーワン、唯一無二の存在だと思います。
WODDYFUNK「MELLOW & BOUNCE」
発売中
INTERMASS RECORDS
── トークボックスといえば、ZAPPですね。
OSSHY そうです。ZAPPを聴いている感じです(笑)。多くのアーティストに影響を与えたロジャー・トラウトマンの影響受けたアーティストが、日本にもいました。ファンクとエレクトロを融合させたオハイオファンクを、彼女がしっかり受け継いでくれています。
それと、BLU-SWINGという5人組バンドもいいですね。アシッドジャズとソウル、ファンクなどを融合させたアーバンジャズバンドですが、80年代のブラックコンテンポラリーの匂いもして、ディスコミュージックというよりも、もう少しブギー系という感じです。
Meik「LOVE 〜愛はディスコ〜」
発売中
パワープレイミュージック
それから元J☆Dee’ZのMeikが今年夏に出したデジタルシングルは、ずばり「LOVE 〜愛はディスコ〜」です。彼女はまだ高校生ですが、高校生がディスコサウンドとダンスを聴かせ、見せてくれています。
さらに、有名どころでは、この前、僕のラジオ(『RADIO DISCO』)にゲストできてくれたMAY’Sも。トラックメーカーの河井純一さんが特にAOR、それとR&B、ソウルの影響をかなり受けているサウンドを作り出しています。MAY’Sとの出会いは、去年角松敏生さんとコラボしたイベント「TOSHIKI KADOMATSU × DJ OSSHY ~Dance Party 2016~」に、コーラスとして片桐舞子さんが参加してくれたのがきっかけです。彼女もR&Bがルーツミュージックです。
MAY’S
『Nothing』
12月6日発売
── ディスコミュージックはしっかり受け継がれていますね。
OSSHY こうやってディスコミュージックをルーツに持つニューカマーがどんどん育ってきているは嬉しいですよね。70年代、80年代の音楽って、ともするとオールディーズという音楽の括りで終わってしまう恐れがあるじゃないですか。でも今の若いアーティストが、そのエッセンスを取り入れて、今っぽく料理してくれているというのは、すごくありがたいですよね。それはダンスのステップもそうですし、DJの選曲の仕方もそういうことなのかもしれませんね。次回は、そもそも「ディスコDJとは何か」というお話をじっくりとさせてください。
インタビュー・文/田中久勝
DJ OSSHY 出演スケジュール
12月01日(金) | ナバーナマンスリーパーティー@nishiazabu alife |
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12月02日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00-18:00 生放送 |
12月09日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00-18:00 生放送 |
12月15日(金) | ナバーナマンスリーパーティー@CLUB SIX TOKYO |
12月16日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00-18:00 生放送 |
12月17日(日) | 浦和 FUNK&SOUL BAR SLOW・JAM ゲスト出演 |
12月23日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00-18:00 生放送 |
12月24日(日) | サンデーディスコ@nishiazabu alife “テーブル席お電話予約受付中" |
12月27日(水) | We love 80’s Disco@グランドハイアット東京 |
12月28日(木) | DJ ATOM Presents! 年末スペシャル " DJ リレー 2017 "@CLUB SIX TOKYO |
12月30日(土) | 「RADIO DISCO」InterFM897 15:00-18:00 生放送 |
12月31日(日) | DJ OSSHY presents カウントダウン@横浜ロイヤルパークホテル |
イベントは変更になることもございます。 詳しくはDJ OSSHY公式サイト(www.osshy.com) をご参考ください。