ジャズメガネのセンチなジャズの旅
12.「銀巴里セッション/高柳昌行と新世紀音楽研究所」
このアルバムが出た時、すぐには買わなかったけれど、銀巴里という漢字とノスタルジックなジャケットがやけに印象に残っていたのを覚えている。中央のオープン・リールを取り巻く1963年のスナップ・ショットが黒澤映画のスチール・ショットのような印象があったのだ。
紙に書いたメニューが貼られた居酒屋で談笑するジャズメンたち。当時の会社員風の山下洋輔。そして、このライヴ録音を行うために岡崎から重い録音機器を運んだ内田修先生の笑顔。
全てが映画のワンシーンだ。そんな内田先生が昨年他界された。合掌。。
text & cut by Kozo Watanabe