落語 みちの駅
第四十七回 第160回朝日名人会
6月18日PM2:00から第160回朝日名人会。柳家喬の字「夏泥」・柳家小さん「青菜」・五街道雲助「汲みたて」。仲入り後に柳家三三「のめる」・柳家さん喬「浜野矩随」。長屋中心の噺2席が続き、ただし2席目は幕あきが御屋敷の場で噺の格もだいぶ上。いわゆる仲トリが珍しい音曲噺の大ネタで、くいつきが軽快な、ただし楷書の運びを要する小粒でヒリリと辛い名品、そしてトリは釈ダネの人情噺。
ネタの構成はすこぶるうまくいったと自負しております。近頃、構成が乱雑あるいは平板な催しが多くあって演者も客席も随分損をしているように思います。どんな名曲も名演奏も、楽章の並びをアトランダムに崩しては台無し。料理のコースも同様でしょう。
この日の演者のみなさんはその立場と状況を完璧にわきまえて隙のない、しかしゆったりくつろいで楽しめる3時間を築いてくれました。本当にうれしく、ありがたいことです。どれもがCD化したくなる出来栄えでした。
と、こんな手前味噌を述べるのは本来慎むべき立場の私ですが、当今の御時世ですから、たまには照れずに本音を吐くのも可なるべし――、と開き直るのは高齢者の“先の無さ”ゆえかとお笑い下さいまし。
ネタの構成はすこぶるうまくいったと自負しております。近頃、構成が乱雑あるいは平板な催しが多くあって演者も客席も随分損をしているように思います。どんな名曲も名演奏も、楽章の並びをアトランダムに崩しては台無し。料理のコースも同様でしょう。
この日の演者のみなさんはその立場と状況を完璧にわきまえて隙のない、しかしゆったりくつろいで楽しめる3時間を築いてくれました。本当にうれしく、ありがたいことです。どれもがCD化したくなる出来栄えでした。
と、こんな手前味噌を述べるのは本来慎むべき立場の私ですが、当今の御時世ですから、たまには照れずに本音を吐くのも可なるべし――、と開き直るのは高齢者の“先の無さ”ゆえかとお笑い下さいまし。