アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第119回「シュガー・ベイブ」特集その2~2枚目のアルバムを出して欲しかった編~
ゲスト:村松邦男
2015/08/14 配信

放送後記 from 能地祐子  前回に引き続き、ギタリスト・村松邦男さんをゲストにお迎えしてお届けします。今月発売された、アルバム『SONGS』の40周年記念デラックス・エディションが話題のシュガーベイブ。デビュー直前、銀次さんがギタリストとして短期間だけ在籍していた時のお話もたっぷり伺いました。そういえば以前、エルヴィス・プレスリー特集のゲストでやってきた萩原健太さんが、当時FM番組で聴いた村松&銀次ツインギターがどんなにカッコよかったかを熱く語りあげていたことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれません(笑)。今回は当事者であるギタリストふたりが語る当時の貴重なツインギター秘話、聞き逃せません。日本の音楽史に残る伝説の解散ライブの様子も、ステージ上に立っていた村松さん、楽屋で聴いていたという銀次さんの視点で伺うと臨場感たっぷり。そして、オールマン・ブラザーズなど当時まだ日本ではあまりよく知られていなかった米国南部ロック・ギター奏法をおふたりで研究しながら教則本を何冊も出したというお話も興味深かったです。

 村松さんはシュガーベイブ時代から読書家として有名で、戦後の幻想小説などマニアックな分野も詳しかったというお話をいろいろな方から聞いていたのですが。安倍OHJIさんとのユニットR・O・M・Aから聴かせていただいた曲でも、村松さんらしい独特の詞世界が印象的でした。かつての同僚コンビによるユニット“村銀”(突如、村松さんが命名)では、シュガーベイブ時代のあの名曲をUKテイストのモダンなアレンジで披露。必聴っす。

 銀次さん同様、さまざまなユニットでさまざまな活動をされている村松さん。さらなる新ユニット“フライング・クラム”のライブが、10月18日に東京・池袋の鈴ん小屋で予定されているとのこと。ご興味ある方はぜひチェックしてみてくださいね。

 番組では、皆さまからのメッセージをお待ちしております。ご意見、お聞きになってのご感想、こんなゲストを呼んでほしいというリクエストなどなど、何でもけっこうです。よろしくお願いします。村松さんの“おかわり3倍目”のリクエストもぜひ!!みなさまの声が銀次さん、スタッフ一同の励みになります! このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。


●次回予告
2015年8月21日更新予定
第120回「風街図鑑/松本隆」特集その1
~松本隆さんの色づかいが好き編~

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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