放送後記 from 能地祐子
今週と来週は久々の洋楽特集ということで、生誕80周年を迎えたエルヴィス・プレスリーの魅力に迫ります。通販限定の10枚組全270曲の決定版豪華全集ボックスが発売されて話題になっております。ゲストには、この全集の選曲と監修、解説を担当した萩原健太さん。いやぁぁぁぁ、今回はいつもとは違う意味で緊張しました(笑)。あの、子供の頃に父兄参観で家族が来た時の妙な恥ずかしさを思い出しました。銀次さんにも「なんか今日はいつもと様子が違うねー」と、ずっとからかわれっぱなしでしたが。まぁ、そんなところもお楽しみいただければ幸いです(汗)。
エルヴィスというと、我々オトナ世代の音楽ファンにとっても「お父さんが好きでした」的なオールディーズのイメージが強いかもしれませんね。また、ぱっと思い浮かぶイメージにしても、50年代の革ジャン不良ルックのロックンローラーだったり、美女とイチャイチャしながら歌っている銀幕スターだったり、あるいはソックリさん大会で有名な白いジャンプスーツとサングラスのラスベガス・エンターテイナーだったり……と、人それぞれに違うかもしれません。でも、それだけエルヴィスっていろんな魅力でキラキラ輝き続ける多面体のような存在なんです。今回は全集の内容に合わせて、さまざまな角度からのエルヴィスの楽しみ方について語らいました。特に、世の中がシンガー・ソングライター黄金時代を迎えた頃、エルヴィス・プレスリーが何を歌っていたか……という話は新鮮でした。収録前に銀次さんは「僕はプレスリーのことはあまりよく知らないんで、今日は勉強させてもらおう」とおっしゃってましたけど、いやいや、やっぱりリアルタイムでエルヴィスの歩みをご覧になっていた世代のミュージシャンならではの視点での、キング・オブ・ロックンロールとしてのカッコよさや、ゴスペル・シンガーとしての深みなどをいろいろお話しくださって、目からウロコでした。番組内でも当然話題が出てきました故大滝詠一さんはもちろん、前回のゲストである久保田洋司さんも大大大ファンだったりと、今も多くのミュージシャンたちに影響を与えているエルヴィス・プレスリー。同じ曲でも聴く人の年齢や音楽体験によって印象が違ったり、面白いですよね。銀次さんも「親子二世代でじっくり楽しめるよね」と、改めてその魅力の奥深さを再発見した模様です。
《銀次のオススメ》では、今年結成15周年を迎えた吉田兄弟の最新ミニアルバム『PRANA』の中から、現在開催中の《NARUTO-ナルト-展》のためのメインテーマをお聴きいただきました。昨年完結した漫画『NARUTO』も吉田兄弟同様、15年の長寿連載だったそうです。世界的に注目を集め、活躍を続ける吉田兄弟に銀次さんは「もう15年か、オトナになったねぇ」としみじみ。いやはや、月日の流れるのは早いものです。
番組では、皆さまからのメッセージをお待ちしております。ご意見、お聞きになってのご感想、こんなゲストを呼んでほしいというリクエストなどなど、何でもけっこうです。よろしくお願いします。みなさまの声が銀次さん、スタッフ一同の励みになります! このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。次回も引き続き、萩原健太さんをお迎えして、いつもとはひと味ちがう雰囲気で(笑)お届けします。
●次回予告
2015年5月22日更新予定
第107回「エルヴィス・プレスリー」特集その2
~銀次さんがギターの師匠でした編~
ゲスト:音楽評論家 萩原健太さん