アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第106回「エルヴィス・プレスリー」特集その1~生誕80年その偉大なる音楽の足跡編~
ゲスト:音楽評論家 萩原健太さん
2015/05/15 配信

放送後記 from 能地祐子  今週と来週は久々の洋楽特集ということで、生誕80周年を迎えたエルヴィス・プレスリーの魅力に迫ります。通販限定の10枚組全270曲の決定版豪華全集ボックスが発売されて話題になっております。ゲストには、この全集の選曲と監修、解説を担当した萩原健太さん。いやぁぁぁぁ、今回はいつもとは違う意味で緊張しました(笑)。あの、子供の頃に父兄参観で家族が来た時の妙な恥ずかしさを思い出しました。銀次さんにも「なんか今日はいつもと様子が違うねー」と、ずっとからかわれっぱなしでしたが。まぁ、そんなところもお楽しみいただければ幸いです(汗)。

 エルヴィスというと、我々オトナ世代の音楽ファンにとっても「お父さんが好きでした」的なオールディーズのイメージが強いかもしれませんね。また、ぱっと思い浮かぶイメージにしても、50年代の革ジャン不良ルックのロックンローラーだったり、美女とイチャイチャしながら歌っている銀幕スターだったり、あるいはソックリさん大会で有名な白いジャンプスーツとサングラスのラスベガス・エンターテイナーだったり……と、人それぞれに違うかもしれません。でも、それだけエルヴィスっていろんな魅力でキラキラ輝き続ける多面体のような存在なんです。今回は全集の内容に合わせて、さまざまな角度からのエルヴィスの楽しみ方について語らいました。特に、世の中がシンガー・ソングライター黄金時代を迎えた頃、エルヴィス・プレスリーが何を歌っていたか……という話は新鮮でした。収録前に銀次さんは「僕はプレスリーのことはあまりよく知らないんで、今日は勉強させてもらおう」とおっしゃってましたけど、いやいや、やっぱりリアルタイムでエルヴィスの歩みをご覧になっていた世代のミュージシャンならではの視点での、キング・オブ・ロックンロールとしてのカッコよさや、ゴスペル・シンガーとしての深みなどをいろいろお話しくださって、目からウロコでした。番組内でも当然話題が出てきました故大滝詠一さんはもちろん、前回のゲストである久保田洋司さんも大大大ファンだったりと、今も多くのミュージシャンたちに影響を与えているエルヴィス・プレスリー。同じ曲でも聴く人の年齢や音楽体験によって印象が違ったり、面白いですよね。銀次さんも「親子二世代でじっくり楽しめるよね」と、改めてその魅力の奥深さを再発見した模様です。

 《銀次のオススメ》では、今年結成15周年を迎えた吉田兄弟の最新ミニアルバム『PRANA』の中から、現在開催中の《NARUTO-ナルト-展》のためのメインテーマをお聴きいただきました。昨年完結した漫画『NARUTO』も吉田兄弟同様、15年の長寿連載だったそうです。世界的に注目を集め、活躍を続ける吉田兄弟に銀次さんは「もう15年か、オトナになったねぇ」としみじみ。いやはや、月日の流れるのは早いものです。

 番組では、皆さまからのメッセージをお待ちしております。ご意見、お聞きになってのご感想、こんなゲストを呼んでほしいというリクエストなどなど、何でもけっこうです。よろしくお願いします。みなさまの声が銀次さん、スタッフ一同の励みになります! このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。次回も引き続き、萩原健太さんをお迎えして、いつもとはひと味ちがう雰囲気で(笑)お届けします。

●次回予告
2015年5月22日更新予定
第107回「エルヴィス・プレスリー」特集その2
~銀次さんがギターの師匠でした編~
ゲスト:音楽評論家 萩原健太さん

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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