第13回「Dear Yesterday」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第13回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回の放送は、『GOLDEN☆BEST』収録曲から「Dear Yesterday」を特集しました。
1982年リリースの3rdアルバム『Sugar Boy Blues』に収められていたこの曲、ファンの間でも人気のナンバーとして知られていますが、沢田研二さんやアン・ルイスさんなどの仕事も並行していた時期の作品でした。
特に沢田研二さんとそのバンド、エキゾチックスとの繋がりについて色々とお聞きできたのは、今回の収穫でしたね。
中でもエキゾチックスのメンバーであり、京都三大高校生ドラマーだった上原裕さんとの不思議な縁(ココナツ・バンク、シュガー・ベイブ、バイバイ・セッション・バンドなどでも銀次さんと一緒でした)については、銀次さんならではのお話でした。
そして音楽シーンが変化し始めていたこの1980年代初めに銀次さんが果たした役割は大きかったことが、改めて分かりました。
バック・ミュージシャンやアレンジャー、エンジニアが個性を発揮する方法についての話も、面白かったと思います。
ドラムから始まるアレンジは、銀次さんならではの特徴だったんですね。
そして『Sugar Boy Blues』に参加したミュージシャンとのエピソードでは美久月千晴さんや青山純さん、島村英二さんなどの話も登場しますが、この頃の表現力と独特の特徴あるスタジオ・ミュージシャンの演奏は今聴いても全く色褪せないものです。
また「Dear Yesterday」における作詞家の役割や、歌詞に登場するオリベッティなどの言葉選びについてといった話題にも言及しました。
そして話も登場しますが、当日スタジオにお持ち頂いた銀次さんオリジナルのデータ・ブックは、本当に凄いものでした!
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
銀次さんも必ず目を通しますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それでは第14回目の放送をどうぞお楽しみに。
●次回予告
2016年2月26日更新予定
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