第18回「あの娘のビッグ・ウェンズデー」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第18回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回は「あの娘のビッグ・ウェンズデー」特集ということで、5thアルバム『ウィンター・ワンダーランド』へとお話も突入しました。
大滝詠一さんに『ロング・バケイション』という夏のアルバムがあるのなら、銀次さんは冬休みのアルバムを作ってみたら?という作詞家の康珍化さんによるアイディアから制作がスタートしたこのアルバムは、それまでのポリスター3部作を支えて下さったファンの皆さんへの感謝の気持ちを表した作品集だったわけです。
そして何と言っても今回は、この話ですよね。第16回「ディズニー・ガール」特集ではステージに檻を作ったエピソードが出てきましたが、今回はスタッフにダディ柴田さんにそっくりの扮装をさせて、2人のダディさんが登場するという、名付けて「ダディ柴田とダミー柴田」事件!こういう遊び心、大切ですよね。
当時このステージを見たという方は、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からメールをお寄せ下さい!佐野元春さんがちょうどニューヨークへ行っていた時期、銀次さんはザ・ハートランドのメンバーと一緒に、こういったステージを展開していたのでした。
それから佐野さんとザ・ハートランドの話が出たところで、当時の貴重なライヴ音源もお聴き頂きました。
9月7日からは全国の劇場で、佐野さんが1983年に井出情児さんと共に制作したロック・ドキュメンタリー『Film No Damage』も公開されますので、是非映画館で迫力あるライヴをお楽しみ頂ければと思います。
30年前の銀次さんの姿も要チェックです!さらに『ウィンター・ワンダーランド』をなぜこういうサウンドで作ったのか、そして大貫妙子さんが「Skylightにポプラの枯葉」にコーラスで参加しているのは実は『Deadly Drive』 に収録の「風になれるなら」のアンサー・ソング的なアイディアであったこと、また向井滋春さんなどのジャズのミュージシャンとポップ・ミュージシャンの違いなど、銀次さんらしいエピソードが一杯飛び出しました。
そして最後に、最近話題のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」関連のコンピレーションCD『春子の部屋~あまちゃん80's HITS~ソニーミュージック編』から、ここに収録された銀次さんアレンジによるアン・ルイスさんの「ラ・セゾン」(1982年)もお届けしました。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それから引き続き、過去の放送の再配信についてもご意見をお送り頂けたら嬉しいです。
それでは第19回目の放送をどうぞお楽しみに。
●次回予告
2016年3月11日更新予定
第19回「雪は空から降ってくる」特集
~内輪な話、実はうちわです編~
第20回「アナザー・サイド・オブ・伊藤銀次」特集
~プロデュース、作曲、アレンジ編~