第20回「アナザー・サイド・オブ・伊藤銀次」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第20回放送、お楽しみ頂けましたか? 今回はいつものフォーマットを離れまして、銀次さんのプロデュース、作曲、アレンジ仕事にスポットを当ててお送り致しました。
アーティストとしての銀次さんではなく、アナザー・サイドに注目した特集となりました。
ちょうど番組の中でもアナウンスしておりますが、銀次さんがアレンジを担当されたアン・ルイスさんの「ラ・セゾン」が収録されたコンピレーション・アルバム『春子の部屋 -あまちゃん80's HITS- [ソニーミュージック編]』が8月28日にリリースされましたので、この話題を皮切りに、様々なアレンジ/プロデュース仕事のお話をお聞きしました。
沢田研二さんを手がけたことが切っ掛けとなってこの曲が生まれたことや、この曲の演奏メンバー、サウンドについて等、いい話が次々飛び出しましたね。
ドラムスで始まるところは、銀次さんアレンジのお約束!そしてブリティッシュやフランスの音楽を意識したサウンドを歌謡曲に持ち込んだ制作過程のお話は、すごく貴重な証言だったと思います。
意図的に生み出していたイギリス的なサウンドは、今改めて聴いてみるとすごく新鮮だと思います。
沢田研二さんやブラック・キャッツを通じて広まったロカビリー・サウンドへのアプローチの話、そして沢田さんと佐野元春さんとの音楽的繋がり、出会い、といったエピソードも面白かったと思います。
新しい出会いが多くの刺激を生み出し、その結果、名曲が生まれる、その過程がこのエピソードに凝縮されていると思います。
また併せて、アン・ルイスさんの「六本木心中」についてもお聞きしてみました。ロック・オペラやプログレ的なテイストを採り入れたこの曲の成り立ちのお話、さらにこの曲が売れた背景にエアロビがあったという驚きのエピソード!に、「ガッツだぜ!!」とサッカーの関係、これも興味深い内容でした。
そして最後に9/7から全国公開される佐野元春さんのドキュメンタリー映画『Film No Damage』の話題にも触れました。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それから引き続き、過去の放送の再配信についてもご意見をお送り頂けたら嬉しいです。
それでは第21回目の放送をどうぞお楽しみに。
●次回予告
2016年3月18日更新予定
第21回「白い恋人たち (SPRING MIX)」特集
~思わずビート・イットを歌ってしまいました編~
第22回「彼女のミステイク」特集
~Thank you Mr.Danny Kortchmar.編~