アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第20回「アナザー・サイド・オブ・伊藤銀次」特集~プロデュース、作曲、アレンジ編~
2013/09/06 配信

第20回「アナザー・サイド・オブ・伊藤銀次」放送後記 from 土橋一夫

「POP FILE RETURNS」第20回放送、お楽しみ頂けましたか? 今回はいつものフォーマットを離れまして、銀次さんのプロデュース、作曲、アレンジ仕事にスポットを当ててお送り致しました。

アーティストとしての銀次さんではなく、アナザー・サイドに注目した特集となりました。

ちょうど番組の中でもアナウンスしておりますが、銀次さんがアレンジを担当されたアン・ルイスさんの「ラ・セゾン」が収録されたコンピレーション・アルバム『春子の部屋 -あまちゃん80's HITS- [ソニーミュージック編]』が8月28日にリリースされましたので、この話題を皮切りに、様々なアレンジ/プロデュース仕事のお話をお聞きしました。

沢田研二さんを手がけたことが切っ掛けとなってこの曲が生まれたことや、この曲の演奏メンバー、サウンドについて等、いい話が次々飛び出しましたね。

ドラムスで始まるところは、銀次さんアレンジのお約束!そしてブリティッシュやフランスの音楽を意識したサウンドを歌謡曲に持ち込んだ制作過程のお話は、すごく貴重な証言だったと思います。

意図的に生み出していたイギリス的なサウンドは、今改めて聴いてみるとすごく新鮮だと思います。

沢田研二さんやブラック・キャッツを通じて広まったロカビリー・サウンドへのアプローチの話、そして沢田さんと佐野元春さんとの音楽的繋がり、出会い、といったエピソードも面白かったと思います。

新しい出会いが多くの刺激を生み出し、その結果、名曲が生まれる、その過程がこのエピソードに凝縮されていると思います。

また併せて、アン・ルイスさんの「六本木心中」についてもお聞きしてみました。ロック・オペラやプログレ的なテイストを採り入れたこの曲の成り立ちのお話、さらにこの曲が売れた背景にエアロビがあったという驚きのエピソード!に、「ガッツだぜ!!」とサッカーの関係、これも興味深い内容でした。

そして最後に9/7から全国公開される佐野元春さんのドキュメンタリー映画『Film No Damage』の話題にも触れました。

さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。

是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。

それから引き続き、過去の放送の再配信についてもご意見をお送り頂けたら嬉しいです。

それでは第21回目の放送をどうぞお楽しみに。


●次回予告

2016年3月18日更新予定

第21回「白い恋人たち (SPRING MIX)」特集

~思わずビート・イットを歌ってしまいました編~


第22回「彼女のミステイク」特集

~Thank you Mr.Danny Kortchmar.編~

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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