第21回「白い恋人たち (SPRING MIX)」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第21回放送、お楽しみ頂けましたか? 今回は1984年リリースのミニ・アルバム『POP STEADY #8』についてのお話を中心にお送り致しました。この当時、EXTENDED MIXといったロング・ヴァージョンを収録した12インチ・シングルというものが流行していましたが、その流れに乗ってリリースされたのがこの『POP STEADY #8』、しかしただの12インチではなく、前作『ウィンター・ワンダーランド』に収録されていた「白い恋人たち」のSPRING MIXに加え、新曲「TIME WAITS FOR NO ONE」をA面に、そしてB面にはそれまでの代表曲をメドレーにした「WINTER WONDERLAND MEDLEY(Concert Style)」を収録したミニ・アルバムにする辺り、当時の数多ある12インチとは一線を画した内容でした。特に「WINTER WONDERLAND MEDLEY(Concert Style)」に制作に関する裏話は、今回の目玉でしたね。このメドレーは疑似ライヴでしたので、沼津市民会館で歓声をレコーディングしたことや、当時70年代の作品を演奏しなかった理由、そしてスティーヴ・ウィンウッド(スペンサー・デイヴィス・グループ/トラフィック)の影響など、色々なお話が飛び出しました。それから当時の打ち込みのエピソードや12インチ・シングルに関する思い出話も、今となっては貴重なものでした。話にも登場しますが、大滝詠一さんの『EACH TIME SINGLE VOX』や杉真理さんの『I DON'T LIKE POPS』など懐かしの話も飛び出しましたが、当時の12インチをお持ちの方は是非聴いてみて下さい。そして次回は、遂にアメリカ/L.A.録音の『Beat City』へと話は移っていきます。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。それから引き続き、過去の放送の再配信についてもご意見をお送り頂けたら嬉しいです。それでは第22回目の放送をどうぞお楽しみに。