アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第25回「ビート・シティー」特集~I am Ginji. I’m not Gandhi.編~
2013/10/11 配信

第25回「ビート・シティー」放送後記 from 土橋一夫

「POP FILE RETURNS」第25回放送、お楽しみ頂けましたか?

前回までの2回は榊いずみさんをお迎えしていつもとちょっと違う感じでお送りしましたが、今回からはまたいつものペースに戻して、『GOLDEN☆BEST』には入っておりませんが、まだまだ話し足りないということで1984年7月リリースのアルバム『Beat City』についてのお話を続けました。

今回はアメリカ/L.A.でのレコーディングを中心に、マーク・ゴールデンバーグとのエピソードなど貴重な話が飛び出しました。

ちなみにその会話の中でマーク・ゴールデンバーグの手がけたCMの話が出てきますが、それはサントリーのCMのことで、1984年にキティからそれらCM曲を中心としたアルバム『鞄を持った男』としてまとめられ、リリースされました。

それからオリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」のドラムでも有名なカルロス・ヴェガとのお話も、すごく楽しいものでした。

余計なフィル・インを入れずにスクエアなドラミングをする、というその裏には、打ち込みが一般化していた1984年という時代性を写したものがあったわけです。

クールなプロとしての仕事ぶりがここでも伺えますが、セッションの合間ではツェッペリンごっこをやっていたり(笑)、その辺にはいかにもL.A.のミュージシャンらしさが溢れていますね。

ロックという共通言語があるからこそ、国や場所が違っても一緒に音楽が出来るという銀次さんの感想は、まさにその通りだと思います。

こういったエピソードを踏まえた上で是非『Beat City』を聴き直してみて下さい。

きっと新たな面が見えてくるはずです。

スティーヴ・フォアマンとはそれ以前に六本木ピット・インで会っていたとか、彼が持ってきた大量のパーカッションの棚の中にそろばんがあったとか、そんな面白い話もありました。

加えて、当時のデモ・テープ作りについてや、アレンジャーとプロデューサーの違いについてのお話も、今となっては貴重な証言でした。

何とトンプソン・ツインズが飛び出すとは!そして国吉良一さんが手で弾いた、まるで打ち込みのようなサウンドも驚きでした!

さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。

是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。

それから過去の放送の再配信も既に期間限定ですがスタートしておりますので、お聴き逃しのないように。

それでは第26回目の放送をどうぞお楽しみに。


次回予告

2016年4月8日更新予定

第27回「夜を駆けぬけて」特集

~男声低音ロックに挑戦編~


第28回「フラワーズ・イン・ザ・レイン」特集

~佐野くんに歌ってもらっちゃった編~

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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