アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第26回「サンタ・カタリナ島にて」特集~自分なりのフリオ・イグレシアス編~
2013/10/18 配信

第26回「サンタ・カタリナ島にて」放送後記 from 土橋一夫

「POP FILE RETURNS」第26回放送、お楽しみ頂けましたか?

今回も引き続き、1984年7月リリースのアルバム『Beat City』についてのお話をお送り致しました。

まずお聴き頂きました「サンタ・カタリナ島にて」ですが(リクエスト、ありがとうございました!)

このアルバムの収録曲の中で最後に、しかもレコーディングが行われたロサンゼルスに行ってからフリオ・オグレシアスを意識して作られたという話から始まりました。

レコーディングで滞在した間に、トンプソン・ツインズやハワード・ジョーンズ、ジョー・ジャクソンなどのライヴを見に行ったり、大瀧詠一さんがはっぴいえんど時代の1972年にロサンゼルスを訪れた際のエピソードなども飛び出しましたが、中でもハワード・ジョーンズがフロント・アクトを務めたジョー・ジャクソンのライヴの話は面白いものでした。

そしてトンプソン・ツインズがタワーレコードでサイン会をやっていたことや、朝早い情報バラエティ番組に当時のヒット・グループが出演しているのを目撃した話、さらに「日本では歌謡曲とロックのエリアは重なっていない、しかしアメリカでは新しく流行している音楽は歌謡曲に過ぎない、みんなに聴いてもらいたいという気持ちは変わらないんだ」「いくら憧れの洋楽であっても、作り手側はあくまでも音楽は音楽として捉えてクリアな目線で作るべき、余計な迷信は捨て去るべき」、という銀次さんのお話は、なるほどと思わせるものでしたね。

1984年と言えばMTVが一般化してまさに新たな力を持ち始めた時期でしたが、その頃にアメリカでMTVの状況を直に目にされた銀次さんの一連の体験談も、今となっては重要なものでした。

なお本編にも登場した銀次さんの「ビート・シティー」のPVですが、これは以前、丸の内のケンウッドのショールームで行っていたイヴェント「Pied Piper Days」に銀次さんにご出演頂いた時に一度だけかけたことがあるのですが、是非また銀次さんのイヴェントなどを通じて皆さんにお見せする機会を作れたらと思っております。そして次回からは遂にポリスター時代の最後のアルバム『Person To Person』へと話は移っていきます。

さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。

是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。

それから過去の放送の再配信も既に期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい。それでは第27回目の放送をどうぞお楽しみに。


次回予告

2016年4月8日更新予定

第27回「夜を駆けぬけて」特集

~男声低音ロックに挑戦編~


第28回「フラワーズ・イン・ザ・レイン」特集

~佐野くんに歌ってもらっちゃった編~

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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