第27回「夜を駆けぬけて」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第27回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回からはいよいよ1985年9月リリースのアルバム『PERSON TO PERSON』のお話へと突入しました。
ポリスター時代の最後を飾るこのアルバムですが、時代の流れを受けてかなりロック色とデジタル・サウンドを前面に据えた作りとなりました。
その当時はこのサウンド的な方向転換に対して賛否両論があったと思いますが、今改めてデジタル・リマスターされた音を聴いてみると、当時の銀次さんが本当にやりたかったことがハッキリ見えてくると思います。
つまりデヴィッド・ボウイやルー・リード、フィル・コリンズなどに代表される当時の洋楽と同じような見地に立って制作された、ということが、本作のバックに明確にあった訳です。
今回の会話の中に登場する洋楽の名曲を、皆さんも是非今の耳でもう一度聴き直してみて下さい。
そうするとこの『PERSON TO PERSON』が、さらに立体的に見えてくると思います。
また『PERSON TO PERSON』の中には打ち込みではなく、青山純さん&伊藤広規さんといった人間が奏でるビートを実現したナンバーが含まれています。
その辺りのサウンドと打ち込み曲との違いを意識して聴いてみるのも一興です。
しかし今回の脱線気味の会話、改めて聞いてみると面白いですね。
聴き直しながら大笑いしてしまいました。
そして洋楽話のここかしこに登場する銀次さんの70年代のお話も楽しかったです。
「日射病」と「無頼横町」のメドレーも、聴いてみたいものです。
放送の本編にも登場しますが、銀次さんの当時のPVも何作か現存するものがありますので、本当にいつかこういった貴重映像や音源を一緒に楽しむ会を企画してみたいと思います。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それから過去の放送の再配信も既に期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい。
それでは第28回目の放送をどうぞお楽しみに。