第33回「GET HAPPY」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第33回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回の放送からはいよいよ東芝EMIイヤーズに突入、そして1986年7月23日にリリースのアルバム『GET HAPPY』の話題をお届け致しました。
本編でも触れているとおり、色々と大人の事情がありましてEMI原盤の楽曲をネット番組ではかけられないため(EMI側の許諾が下りませんでした)、この日のスタジオに銀次さんはアコースティック・ギターを持参、それをすぐ側にいつでも弾けるようにスタンバイしての収録となりました。
また銀次さん所有のレア音源から、ライヴ・ヴァージョンの「7月のオーロラ」「夏のシャングリラ」もお届け致しました。
これからEMIイヤーズの回は当分このスタイルで行きたいと思います。
なおこれらのライヴ・ヴァージョンは2011年にFLY HIGH RECORDSから紙ジャケット仕様でリイシューされた『GET HAPPY』にボーナス・トラックとして収録されておりますので、ファンの方は是非こちらもチェックしてみて下さいね。
打ち込みを全面的に据えて制作されたこの『GET HAPPY』は、お話にもありました通りまさに録音機材的にも、また音楽スタイル的にも過渡期に制作されたアルバムでしたので、色々な苦労がありました。
その一端を今回の放送でお分かり頂けたのではないかと思います。
レコード会社移籍の理由、そして移籍を機にさらに新しい作品を生み出したいという当時の銀次さんやスタッフの熱意、新たな環境で試行錯誤した様子を窺い知ることができた回でした。
特に当時、なぜ打ち込みを導入したのか、という今回のお話を理解した上で、もう一度『GET HAPPY』を聴いてみるとその解釈も変わるのではと思います。
それから野宮真貴さんのコーラスの話、子安次郎さんとの不思議な繋がりなど、今回も楽しい話題満載でした。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それから過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(この番組、スマートフォンにも対応致しました)。
それでは第34回の放送をどうぞお楽しみに。