アーカイヴ配信スペシャル 伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第35回「Nature Boy」特集その1~打ち込みは窮屈だった編~
2013/12/20 配信

第35回「Nature Boy」特集その1放送後記 from 土橋一夫

「POP FILE RETURNS」第35回放送、お楽しみ頂けましたか?

今回からは、東芝EMI移籍後の2作目、アルバム『Nature Boy』についてのお話をお届け致しました。

1987年3月にリリースされたこのアルバムは、前作『GET HAPPY』の制作が打ち込み中心であったことが大きく影響し、その反動もあって基本的に気心の知れた日本のミュージシャン達が演奏するという、元の路線への回帰を図った作品となりました。

またジャケットには当時のイギリスにおけるネオアコなどと共通する色合いが現れていたり、前作『GET HAPPY』の頃に見え始めていたイギリスにおける新たなソウル・ミュージック的な流れを再認識し、このアルバムにそのテイストが投影されているといったように、当時のヨーロッパ、特にイギリスの音楽シーンの影響を色濃く反映した内容となりました。

その辺りの詳細について今回の放送でも触れられておりましたので、お持ちの方は是非アルバム『Nature Boy』の本編をもう一度聴き直した上で今回のエピソードを噛みしめて頂けたらと思います。

それから今回の放送の前半ではリクエストにお応え致しまして、1983年11月にアルファ・レコードからリリースされましたオムニバス・クリスマス・アルバム『WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS』に収録の「ほこりだらけのクリスマス・ツリー」を聴きながら、この曲の成り立ちについて、そしてピエール・バルーとの最近の交流話などもご披露いただきました。

さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。

是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。

それから過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。

それでは第36回の放送をどうぞお楽しみに。

次回もこのアルバム『Nature Boy』の続きのお話をお届け致します。

出演者プロフィール

伊藤銀次
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
1972年、バンド"ごまのはえ"でプロ・デビュー。プロデュース依頼が切っ掛けで大瀧詠一と出会い、はっぴいえんどの解散コンサートに"ココナツ・バンク"として出演するが、ほどなく解散。その後一時期、"シュガー・ベイブ"に在籍し、名曲「DownTown」を山下達郎と共作、また大滝詠一、山下達郎と共に『Niagara Triangle Vol.1』に参加。1977年に初のソロ・アルバム『Deadly Drive』をリリース。その後はアレンジャー/プロデューサーとして沢田研二、アンルイスなど数々のアーティストを手掛ける傍ら、佐野元春のバンド"The Heartland"のギタリストとしても活動。
ソロ・アーティストとして『Baby Blue』『Sugar Boy Blues』『GET HAPPY』『LOVE PARADE』等を発表。1990年代以降はプロデューサーとして手掛けたウルフルズが大ヒットを記録。2007年からは、「I STAND ALONE」という弾き語りライヴを各地で開催し好評を得る。また杉真理らとの"マイルドヘヴン"や、L⇔Rの黒沢秀樹との"uncle-jam"など新たなバンド/ユニット活動も開始。
そしてデビュー40周年を迎えた2012年、ベスト・アルバム 『伊藤銀次 GOLDEN☆BEST~40th Anniversary Edition~』をリリース!
オフィシャルブログ:「SUNDAY GINJI」
RIO
RIO(リオ)
1974年 三重県生まれ4人姉妹の末っ子
1983年 小学校3年生の時、お絵描き教室の先生にANDY WARHOLの作品集を見せてもらい衝撃を受ける。
1989年 中学校を卒業し、ようやく念願のアメリカへ単身渡る。
1992年 The Cambridge school of Westonを卒業。
東海岸の芸術大学への奨学金制度をもらうが、寒さのあまりカリフォルニアへ。
西海岸カリフォルニア、サンフランシスコのThe Academy of Art college入学
1994年 大学を修了 / オーストラリアへ
1995年 帰国し大阪で輸入の仕事や営業ウーマンを経験
1998年 アルバイトをしながらバンドを組み、ライブをやっていた時にラジオ関係者に声をかけられラジオの世界へ。
大阪を中心に名古屋のZIP-FM、JFN全国ネットなど、FMラジオのDJやMCとして順調に活動していたが
2014年 大阪を離れ、上京。
現在は画家の活動を中心にラジオの番組も続けている。
ラジオDJやMCなどメディアの仕事ではRIOとして活動。
画家としてはRIO UMEZAWAとして活動。
Rio Umezawa Official Web Site
--アーカイブ配信 パーソナリティ紹介--
土橋一夫(どばし かずお)
テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。

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