第35回「Nature Boy」特集その1放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第35回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回からは、東芝EMI移籍後の2作目、アルバム『Nature Boy』についてのお話をお届け致しました。
1987年3月にリリースされたこのアルバムは、前作『GET HAPPY』の制作が打ち込み中心であったことが大きく影響し、その反動もあって基本的に気心の知れた日本のミュージシャン達が演奏するという、元の路線への回帰を図った作品となりました。
またジャケットには当時のイギリスにおけるネオアコなどと共通する色合いが現れていたり、前作『GET HAPPY』の頃に見え始めていたイギリスにおける新たなソウル・ミュージック的な流れを再認識し、このアルバムにそのテイストが投影されているといったように、当時のヨーロッパ、特にイギリスの音楽シーンの影響を色濃く反映した内容となりました。
その辺りの詳細について今回の放送でも触れられておりましたので、お持ちの方は是非アルバム『Nature Boy』の本編をもう一度聴き直した上で今回のエピソードを噛みしめて頂けたらと思います。
それから今回の放送の前半ではリクエストにお応え致しまして、1983年11月にアルファ・レコードからリリースされましたオムニバス・クリスマス・アルバム『WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS』に収録の「ほこりだらけのクリスマス・ツリー」を聴きながら、この曲の成り立ちについて、そしてピエール・バルーとの最近の交流話などもご披露いただきました。
さて「POP FILE RETURNS」では皆様からのご意見やご要望もお待ちしております。
是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
それから過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。
それでは第36回の放送をどうぞお楽しみに。
次回もこのアルバム『Nature Boy』の続きのお話をお届け致します。