第39回「特別番組:永遠のナイアガラ・サウンド」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第39回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回は急遽予定を変更しまして、昨年12月30日に急逝された大瀧詠一さん追悼特別番組の前編をお送り致しました。
楽しいことが大好きだった大瀧さんですので、この放送でもできるだけ明るく大瀧さんとの思い出を振り返ってみました。
なお1曲目にお届けした「君は天然色」は、ここでもお伝えしましたとおり今年1月3日に吉祥寺で行われた杉真理さんを中心としたライヴ・イヴェント「吉祥寺の杉まつり」で演奏されましたが、その際にはこのアルバム・ヴァージョンを完コピーしたもの(冒頭の音合わせからカウントまでコピーしました!)でしたので、今回も敢えて『ロング・バケイション』に収録のアルバム・ヴァージョンをお届け致しました。
大瀧さんとの出会った1970年代初頭の思い出に始まり、初めてはっぴいえんどのレコードを耳にした時の日本語のロックの衝撃、1stアルバム『大瀧詠一』を聴いてごまのはえのプロデュースを依頼したこと、そしてごまのはえの前身のグラス・ブレイン時代に黒テント公演の打ち上げで細野晴臣さんに絡んだ話、「春一番」コンサートで1回限りの5人編成のはっぴいえんど(細野さんがギターで、ベースとして野地義行さんが参加)を目撃したこと、有名な「10円シングル事件」のことなどなど、銀次さんならではの本当に貴重なエピソードが続きました。
今回と次回の放送をお聞き頂ければ、特に1970年代のはっぴいえんど~ナイアガラ前期の空気感を掴んで頂けるのではないかと思います。
そしてこれを聴いて興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非大瀧さんのこれまでの作品と共に、そのバックボーンにある洋楽や日本の歌謡曲などにも推測を働かせ、聴いていただけたらと思います。
改めまして、これまでの大瀧詠一さんの活動に感謝を申し上げますと共に、謹んで哀悼の意を表します。
この番組では、リスナーの皆様からのご意見やご要望をお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
今回の追悼特別番組を聞いてのご感想、また通常回のトークのテーマも募集しております。
過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。
なお次回は追悼特別番組の後編をお送り致します。