第40回「特別番組:永遠のナイアガラ・サウンド」放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第40回放送、お楽しみ頂けましたか?
今回も前回に引き続き、大瀧詠一さん追悼特別番組の後編をお届け致しました。
今年に入ってから各ラジオ局をはじめ様々なところで追悼番組が放送され、また日常のシーンでもいつも以上に大瀧さんのナンバーを耳にする機会が確実に増えました。
番組でも冒頭でかけましたが、「青空のように」という曲はノヴェルティ路線から『ロング・バケイション』へと移行するその中間期にリリースされたこともあり、大瀧さんが持つ様々な音楽的要素がここに凝縮されているような気がします。
そう考えながらもう一度この曲を聴き直して頂けたらと思います。
番組では、ナイアガラが実は東芝とリリース契約したかも知れなかった、というところから、つい昨年uncle-jamのライヴに大瀧さんが訪ねて来られた話まで、様々なエピソードが飛び出しました。
「縁」を大切にされてきた大瀧さんですから、その思いはこれから私たちやリスナー、ファンの皆さんで一緒に継承していけたらと思います。
またココナツ・バンクとして出演した1973年9月21日の文京公会堂でのライヴ「CITY -Last Time Around-」でのこと(キャラメル・ママに負けるなと叱咤激励された話も!)や、布谷文夫さんとのレコーディング話、福生でのセッションについて、大瀧さんの別名の話、シングル「幸せにさよなら」のことから最近の映画研究、NHK FMで放送されてきた「アメリカン・ポップス伝」についてなど、今回も様々な話が飛び出しました。
大瀧さんの追悼特集はとりあえず今回までですが、この番組ではこれからも大瀧さんの残して下さった作品の素晴らしさと、大瀧さんから学んだ様々なことを語り継いでいけたらと思います。
「いつまでも、あると思うなナイアガラ。あとは各自で!」この言葉の通り、大瀧さんの遺志を汲んで、これからも皆さんと一緒に音楽シーンを盛り上げていけたら嬉しいです。
改めまして、大瀧詠一さんに感謝を申し上げますと共に、謹んで哀悼の意を表します。
さてこの番組では、リスナーの皆様からのご意見やご要望をお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。
今回の追悼特別番組を聞いてのご感想、また通常回のトークのテーマも募集しております。
過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。
それでは第41回の放送をどうぞお楽しみに。次回はゲストに楠瀬誠志郎さんをお迎えしてお送り致します!